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第五章 囚われの姫と紅の槍
35話 ストラフィリアという国
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とはいえ力を得ると言ってもどうすればいいんだろう。
戦う力なら既に持っているけどそれ以外となるとどういう物があるのか。
例えばだけどジラルドと同じように貴族になるとか?、さすがにストラフィリアも他国の貴族に手を出すことは出来ないだろうからありかもしれないけど、ぼく自身がそういう立場に向いてないと思うからこれは無理な気がする。
「優れた能力があるのならゴスペルのような例外として国に仕える事で生きる事を許されるだろうが……、基本的には排除されると思った方が良いだろう」
「排除って人の命を何だと思って……」
つまり能力が無いと思われた時点でダリアは殺されてしまうと言う事になる。
「それがストラフィリアと言う国なのだ、ヴォルフガングも貴公と同じ歳の頃は同じように悩み苦しんでいたものよ……、奴が他所の国の戦士に一目惚れした後にその者と子を成した後の苦しみは見てられぬものがあったからな、それ程に国という者は王の気持ちだけではどうしようもないのだ。それにヴィーニ王子はあの様子だと王位を継ぐ気が無いようだからな……、遠くない未来に必ず巻き込まれるだろう」
「でもぼく達は南西の大国メセリーの国民だから、巻き込まれた場合国際問題になるんじゃ……?」
「我が国や、東の大国の【メイディ】なら国際問題に発展した際のめんどくささを理解しておるからやらんだろうな……、だが北のストラフィリアや最近王が変わった南東の【マーシェンス】は別であろうな、前者はヴォルフガングの気持ちはどうであれ必要とあれば条件を付けて攻めて来るだろう、だが後者の場合は儂でも良く分からぬのだ」
「良く分からないってどういう事なんですか?」
「昨年先代の賢王が謎の奇病に掛かり崩御、分かりやすく言うと亡くなったのだがその後本来王位を継ぐ筈だった者が王城から離宮へと隔離され最年少の成人したばかりの小娘が継いだのだよ、それが偉い我がままな娘でな……本来なら成人後はそのままマーシェンス内の有力貴族の元へと嫁がせる予定だったのだが」
余程酷い王様なのだろうかと思ってしまうしけど、王位を継いだという事はそれ相応の能力があるという事だから気にする程ではないと思うんだけど……
「何故か賢王になってしまったって事?」
「そう言う事だ……、これは貴公がストラフィリアの第一王子だと確信したから話しているのだから外部には漏らさぬようにな、娘と狼の獣人族の青年も頼むぞ?特にお主はミントとジラルドの仲間なのだろう?儂としては将来あの二人に子が出来た時にその者が才能ある者であった場合、王位を継がせる可能性があるのでな……、その未来の子の護衛として雇いたいのだ、故に貴公にも話しているわけだな」
「がぅっ!?」
クロウは驚いたような鳴き声を上げると、狼から人の姿へと戻って行き四足歩行から二足歩行になる。
「待って欲しい、俺が二人の子供の護衛だと……です」
「やっと人の姿に戻りおったか、……不服か?」
「不服ではないが、複雑な気持ちだ……です」
「無理に丁寧にしようとしないでも良いのだが……、貴公の気遣いを受け取り許そう、複雑だというのならミント付きの護衛騎士としよう」
「……気持ちは嬉しいのだが、ですけど、俺はメイディの国民で冒険者だから受ける訳にはいかない、です」
クロウは立ち止まるとクラウズ王に向かって頭を下げて誘いを断るけど、どうやら引く気は無いようで人が悪そうな笑みを浮かべている。
「なら近いうちに五大国の王が集まる会議が栄花で行わるから、その時に儂からメイディの【薬王 ショウソク・メイディ】に話を通しておくから問題無かろう、これで問題は無くなったと思うがどうするのだ?護衛騎士となったとしても職務に影響を及ぼさないのであれば冒険者も続けて貰って構わぬよ」
「それはジラルドも冒険者を続けて良いという事か、です」
「貴族が身分を隠して、実戦経験を積むために冒険者をする事は良くある事だから構わんよ、だがミントは……」
「彼女はメセリーで雑貨屋をやっているのだが、戻る事は出来るのか……、です」
「それはジラルド次第だな……、奴には適当な領地を与えはするが、領地の管理は代理の者にさせて年に一回国へ戻る事を義務づける事にするつもりだが、その前に貴族とは何かという教育を施さねばならぬのでな、その結果次第では国から出す事は無かろうよ」
クラウズ王が歩くのを再開したから再びついて行くけど、教育の結果次第という事はもしジラルドが教育をを受けても貴族として相応しくないと認識されてしまう事があったら、二度と会う事が出来ないという事なのかもしれない。
仲の良い友達に会えなくなると思うと寂しい気持ちになるから嫌だな……。
「分かった、それならジラルドが貴族として相応しい男になるまでこの国に滞在しても構わないか?、です」
「元よりそのつもりであったから構わんよ、それに護衛騎士とは何かを貴公にも教えねばならぬからな」
「理解した、それで頼む、です」
「実力は護衛騎士に相応しい言葉遣いから教えてやるとしよう……、さてレースよ貴公達が滞在する部屋に着いたぞ?ここで家族水入らずでゆっくりとするが良い」
……そう言ってクラウズ王自ら扉を開くと、雲の手の上で寝ているダートをそのまま三つあるベッドの一つへと運んでゆっくりと降ろしてくれる。
そしてぼく達に部屋の中に入るようにと目で促して来たので、ダリアと一緒に部屋に入ると扉を閉めながら『栄花騎士団の副団長殿と護衛の者は隣の部屋に休ませるが、クロウよ貴公は別の部屋……、そうだな騎士の詰め所へと案内しよう』と言いながら気配が遠のいて行く。
何ていうか今日は凄い疲れたと思いながら、部屋に備え付けられているソファーへと腰を下ろして座るのだった。
戦う力なら既に持っているけどそれ以外となるとどういう物があるのか。
例えばだけどジラルドと同じように貴族になるとか?、さすがにストラフィリアも他国の貴族に手を出すことは出来ないだろうからありかもしれないけど、ぼく自身がそういう立場に向いてないと思うからこれは無理な気がする。
「優れた能力があるのならゴスペルのような例外として国に仕える事で生きる事を許されるだろうが……、基本的には排除されると思った方が良いだろう」
「排除って人の命を何だと思って……」
つまり能力が無いと思われた時点でダリアは殺されてしまうと言う事になる。
「それがストラフィリアと言う国なのだ、ヴォルフガングも貴公と同じ歳の頃は同じように悩み苦しんでいたものよ……、奴が他所の国の戦士に一目惚れした後にその者と子を成した後の苦しみは見てられぬものがあったからな、それ程に国という者は王の気持ちだけではどうしようもないのだ。それにヴィーニ王子はあの様子だと王位を継ぐ気が無いようだからな……、遠くない未来に必ず巻き込まれるだろう」
「でもぼく達は南西の大国メセリーの国民だから、巻き込まれた場合国際問題になるんじゃ……?」
「我が国や、東の大国の【メイディ】なら国際問題に発展した際のめんどくささを理解しておるからやらんだろうな……、だが北のストラフィリアや最近王が変わった南東の【マーシェンス】は別であろうな、前者はヴォルフガングの気持ちはどうであれ必要とあれば条件を付けて攻めて来るだろう、だが後者の場合は儂でも良く分からぬのだ」
「良く分からないってどういう事なんですか?」
「昨年先代の賢王が謎の奇病に掛かり崩御、分かりやすく言うと亡くなったのだがその後本来王位を継ぐ筈だった者が王城から離宮へと隔離され最年少の成人したばかりの小娘が継いだのだよ、それが偉い我がままな娘でな……本来なら成人後はそのままマーシェンス内の有力貴族の元へと嫁がせる予定だったのだが」
余程酷い王様なのだろうかと思ってしまうしけど、王位を継いだという事はそれ相応の能力があるという事だから気にする程ではないと思うんだけど……
「何故か賢王になってしまったって事?」
「そう言う事だ……、これは貴公がストラフィリアの第一王子だと確信したから話しているのだから外部には漏らさぬようにな、娘と狼の獣人族の青年も頼むぞ?特にお主はミントとジラルドの仲間なのだろう?儂としては将来あの二人に子が出来た時にその者が才能ある者であった場合、王位を継がせる可能性があるのでな……、その未来の子の護衛として雇いたいのだ、故に貴公にも話しているわけだな」
「がぅっ!?」
クロウは驚いたような鳴き声を上げると、狼から人の姿へと戻って行き四足歩行から二足歩行になる。
「待って欲しい、俺が二人の子供の護衛だと……です」
「やっと人の姿に戻りおったか、……不服か?」
「不服ではないが、複雑な気持ちだ……です」
「無理に丁寧にしようとしないでも良いのだが……、貴公の気遣いを受け取り許そう、複雑だというのならミント付きの護衛騎士としよう」
「……気持ちは嬉しいのだが、ですけど、俺はメイディの国民で冒険者だから受ける訳にはいかない、です」
クロウは立ち止まるとクラウズ王に向かって頭を下げて誘いを断るけど、どうやら引く気は無いようで人が悪そうな笑みを浮かべている。
「なら近いうちに五大国の王が集まる会議が栄花で行わるから、その時に儂からメイディの【薬王 ショウソク・メイディ】に話を通しておくから問題無かろう、これで問題は無くなったと思うがどうするのだ?護衛騎士となったとしても職務に影響を及ぼさないのであれば冒険者も続けて貰って構わぬよ」
「それはジラルドも冒険者を続けて良いという事か、です」
「貴族が身分を隠して、実戦経験を積むために冒険者をする事は良くある事だから構わんよ、だがミントは……」
「彼女はメセリーで雑貨屋をやっているのだが、戻る事は出来るのか……、です」
「それはジラルド次第だな……、奴には適当な領地を与えはするが、領地の管理は代理の者にさせて年に一回国へ戻る事を義務づける事にするつもりだが、その前に貴族とは何かという教育を施さねばならぬのでな、その結果次第では国から出す事は無かろうよ」
クラウズ王が歩くのを再開したから再びついて行くけど、教育の結果次第という事はもしジラルドが教育をを受けても貴族として相応しくないと認識されてしまう事があったら、二度と会う事が出来ないという事なのかもしれない。
仲の良い友達に会えなくなると思うと寂しい気持ちになるから嫌だな……。
「分かった、それならジラルドが貴族として相応しい男になるまでこの国に滞在しても構わないか?、です」
「元よりそのつもりであったから構わんよ、それに護衛騎士とは何かを貴公にも教えねばならぬからな」
「理解した、それで頼む、です」
「実力は護衛騎士に相応しい言葉遣いから教えてやるとしよう……、さてレースよ貴公達が滞在する部屋に着いたぞ?ここで家族水入らずでゆっくりとするが良い」
……そう言ってクラウズ王自ら扉を開くと、雲の手の上で寝ているダートをそのまま三つあるベッドの一つへと運んでゆっくりと降ろしてくれる。
そしてぼく達に部屋の中に入るようにと目で促して来たので、ダリアと一緒に部屋に入ると扉を閉めながら『栄花騎士団の副団長殿と護衛の者は隣の部屋に休ませるが、クロウよ貴公は別の部屋……、そうだな騎士の詰め所へと案内しよう』と言いながら気配が遠のいて行く。
何ていうか今日は凄い疲れたと思いながら、部屋に備え付けられているソファーへと腰を下ろして座るのだった。
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=====
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