117 / 530
第四章 師匠との邂逅と新たな出会い
3話 出会いと困惑
しおりを挟む
朝になって眼を覚ますと何やらいい匂いがする。
今日の料理当番はぼくの筈だったんだけど、もしかしたら朝起きるのが遅かったのかもしれない。
それでダートが気を使って朝ご飯を作ってくれたのかもと思ったぼくはベッドから起き上がると急いでキッチンに向かった。
「ごめんダートっ!朝起きるのがおそ……く?」
知らない人がこの国では見た事が無い服を着て朝ご飯を作っている。
この人は誰なんだろうか、もしかしてダートの友達だろうかと思い当たる人物を思い出してみるが該当する人物がいない。
そんな料理を作っている人もぼくの声にびっくりしたのか、ビクッと肩を震わせるとゆっくりとぼくの方に振り向いた。
「いきなり勝手にお邪魔してしまって申し訳ございません……、早朝にカルディア様と一緒に挙がらせて頂いたのですがその時はまだおやすみでしたのでカルディア様から朝ご飯を作って待っているようにと言われまして……」
チョコレートブラウンの髪の毛を肩の下位まで伸ばした蜂蜜色の目をした幼い見た目の女の子がそう言うとぼくに向かって頭を下げる。
あぁ……多分これは師匠が昨日言ってた人だと思うけど完全に振り回されていると言うか遊ばれているな。
「何ていうか師匠がごめんね……」
ぼくの謝罪を聞いて驚いた顔をしたと思ったら、今度は安心した顔をしてほっと息を吐く。
もしかして怒られると思ってたのかな……さすがに師匠の被害者に対してそんな態度は取らないよ。
「良かった、もしかしたら出て行けと怒られるんじゃないかと思って内心びくびくしておりました……、それにカルディアさんの事であなたが謝る必要はありませんよ?」
謝る必要が無いって言ってもらえるのは助かるけど師匠が何か失礼な事をしてしまったのなら建前上でもしっかりと謝罪するのは大事だと思う。
特に初対面で相手に良い印象を与える事は信頼に繋がるから大事だとこの二ヵ月程ダート達に何度も言われたから大丈夫だ。
とりあえず次は自己紹介でもして見ようかな……
「えっととりあえず事情は分かったから自己紹介でもしようか、師匠から聞いてると思うけどレースです。この町で診療所を経営してます」
「……これはご丁寧にありがとうございます、私はカエデと申します。カルディア様からお聞きになられていると思いますが栄花からこの国へ研修に参りました」
やっぱりこの人が昨日言ってたカエデさんか、それにしても背丈が低い人だなぁと思いながら彼女の事を見ていると不思議そうな顔をしてぼくの事を見てくる。
「……あの、もしかして私何か変な事してしまいましたか?」
「いや、変な事って言うよりも背丈が低く幼い見た目の人が来たなぁって」
「背丈が低い……」
カエデさんが今度は複雑そうな顔をして俯いてしまう。
何ていうか表情がころころと忙しそうに変わる人だなぁって思うけどもしかして彼女の地雷を踏んでしまったのかもしれない。
そう思った瞬間に顔を真っ赤にしてぼくに向かって詰め寄って来た。
「あのですね、身長が低いのは今年十三歳になったばかりでまだ成長期なんですっ!だからこれから伸びるんで大丈夫なんですよっ!それに幼いって私はまだ十代前半ですからね、後四、五年したら大人の魅力が出るんですよっ!」
あ、これやっぱり地雷踏んでしまった奴だ。
気を付けてはいるんだけど定期的にこうやってやらかしてしまう所は早く直さないとそのうち取り返しがつかない失敗をしそうで怖いな。
そんな事を考えているとダートの部屋のドアが開く音がしたと思うと彼女がこちら側に近づいてくる気配がする。
「レース?朝から騒がしいけど何やってん……の?」
「あっ……」
ダートから見たら今のぼくは小さい女の子と密着して何かをしている不審者だ。
これはもしかしなくてもヤバいんじゃないかな……。
「レース、あなたいったい女の子を連れ込んで何してるの?」
「連れ込まれて何ていませんよ?私はここで皆さんに朝ご飯を作っていたんです」
「朝ご飯を……?あなたいったい私のレースのなに?」
「ごめん、カエデさんちょっと静かにしてて?」
「名前を呼び合う仲?……もしかして今迄私に隠してたの?」
なんだこれ、本当になんだこれはぼくがいったい何をしたって言う以前に本当に何もやってない。
何ていうかこのやり取りめんどくさいな……、勝手に勘違いしてイライラされるとこっちも対応に困る。
「ダート、この人はカルディアさんが昨日言ってた子だよっ!だから君が不安に思うような事なんて少しも起きてないからっ!」
「……ほんと?」
「本当だから信じて欲しい……、取り合えず説明させて貰うけど早朝にぼく達を師匠と一緒に訪ねて来たらしいんだけどぼく達が寝ていたから朝ご飯を作って待ってろって言われたみたいなんだ」
「レースがそこまで言うなら信じる……、それならカルディアさんは何処に行ったの?」
「それなら家の中を軽く見た後に玄関の隣にある階段から下の階に降りて行きましたよ?」
下って事は診療所を見に行ったのか……、それなら今頃上のやり取りに気付いて聞いてるんだろうなぁ。
風属性には『遠耳』と言われる遠くの音を聞く事が出来る魔術があるらしいから、師匠なら全属性の魔術を使えるし間違いなく使っているだろう。
「本当に師匠はめんどくさい……」
「だってカルディアさんだよ?あの人はいつもめんどくさい事ばかりじゃない……それよりもカエデちゃん、聞きたい事があるんだけどいいかな」
「え?あ、はい……聞きたい事ってなんですか?」
いったいダートは何を聞くというのか、誤解が解けたとはいえ何を聞こうとしているのか分からないから不安になる。
人の事を言えないけど変な事を言わかったらいいんだけど……
「カエデちゃんの着てる服って、着物だよね?もしかして栄花だと着物を皆着たりするの?」
「栄花の民族衣装の事ご存じなんですねっ!皆ではありませんが一部上流階級の方達が好んで着ますよっ!」
「ほんとっ!?私の古郷でも同じでね上流階級の人が良く着てたんだぁっ!特にお母様が好んで着ててね?凄い綺麗で好きだったんだぁ」
「栄花以外にも着物を民族衣装として着る文化がある国がっ!?それは凄い興味がありますっ!もしよかったら沢山お話しを聞きたいですっ!」
「いいよ?何でも話してあげるっ!……って確か料理の最中だったよね?良かったら一緒にご飯作りながらお話しよ?」
「はいっ!ダートお姉様っ!」
……ダートとカエデさんはそういうと二人で楽しそうにキッチンの作業スペースに立つと途中までだった料理を再開する。
ぼくにはこういう時どうすればいいのか分からないから、邪魔しないようにキッチンから離れてリビングのソファーに座って朝ご飯が出来るまで待つ事にしよう。
そう思いつつ腰を掛けるとテーブルの上に何時の間にか紙が置いてあった。
これは何だろうと思って手に取って見ると、『お話しを邪魔したら悪いと思うので書置きを置いて行くわね。どうしても行かなければ行けない用事を思い出したのでレースちゃんの前のお家に行ってきます。カエデちゃんとのお話しが終わったらあなた達も来てね』と書き記してあったけど、どうして前の家に行く必要があるんだろうか。
そんな疑問を持ったけどまずは朝ご飯を食べてから考えようと思っている間にその疑問はぼくの中ではどうでもいい物になるのだった。
今日の料理当番はぼくの筈だったんだけど、もしかしたら朝起きるのが遅かったのかもしれない。
それでダートが気を使って朝ご飯を作ってくれたのかもと思ったぼくはベッドから起き上がると急いでキッチンに向かった。
「ごめんダートっ!朝起きるのがおそ……く?」
知らない人がこの国では見た事が無い服を着て朝ご飯を作っている。
この人は誰なんだろうか、もしかしてダートの友達だろうかと思い当たる人物を思い出してみるが該当する人物がいない。
そんな料理を作っている人もぼくの声にびっくりしたのか、ビクッと肩を震わせるとゆっくりとぼくの方に振り向いた。
「いきなり勝手にお邪魔してしまって申し訳ございません……、早朝にカルディア様と一緒に挙がらせて頂いたのですがその時はまだおやすみでしたのでカルディア様から朝ご飯を作って待っているようにと言われまして……」
チョコレートブラウンの髪の毛を肩の下位まで伸ばした蜂蜜色の目をした幼い見た目の女の子がそう言うとぼくに向かって頭を下げる。
あぁ……多分これは師匠が昨日言ってた人だと思うけど完全に振り回されていると言うか遊ばれているな。
「何ていうか師匠がごめんね……」
ぼくの謝罪を聞いて驚いた顔をしたと思ったら、今度は安心した顔をしてほっと息を吐く。
もしかして怒られると思ってたのかな……さすがに師匠の被害者に対してそんな態度は取らないよ。
「良かった、もしかしたら出て行けと怒られるんじゃないかと思って内心びくびくしておりました……、それにカルディアさんの事であなたが謝る必要はありませんよ?」
謝る必要が無いって言ってもらえるのは助かるけど師匠が何か失礼な事をしてしまったのなら建前上でもしっかりと謝罪するのは大事だと思う。
特に初対面で相手に良い印象を与える事は信頼に繋がるから大事だとこの二ヵ月程ダート達に何度も言われたから大丈夫だ。
とりあえず次は自己紹介でもして見ようかな……
「えっととりあえず事情は分かったから自己紹介でもしようか、師匠から聞いてると思うけどレースです。この町で診療所を経営してます」
「……これはご丁寧にありがとうございます、私はカエデと申します。カルディア様からお聞きになられていると思いますが栄花からこの国へ研修に参りました」
やっぱりこの人が昨日言ってたカエデさんか、それにしても背丈が低い人だなぁと思いながら彼女の事を見ていると不思議そうな顔をしてぼくの事を見てくる。
「……あの、もしかして私何か変な事してしまいましたか?」
「いや、変な事って言うよりも背丈が低く幼い見た目の人が来たなぁって」
「背丈が低い……」
カエデさんが今度は複雑そうな顔をして俯いてしまう。
何ていうか表情がころころと忙しそうに変わる人だなぁって思うけどもしかして彼女の地雷を踏んでしまったのかもしれない。
そう思った瞬間に顔を真っ赤にしてぼくに向かって詰め寄って来た。
「あのですね、身長が低いのは今年十三歳になったばかりでまだ成長期なんですっ!だからこれから伸びるんで大丈夫なんですよっ!それに幼いって私はまだ十代前半ですからね、後四、五年したら大人の魅力が出るんですよっ!」
あ、これやっぱり地雷踏んでしまった奴だ。
気を付けてはいるんだけど定期的にこうやってやらかしてしまう所は早く直さないとそのうち取り返しがつかない失敗をしそうで怖いな。
そんな事を考えているとダートの部屋のドアが開く音がしたと思うと彼女がこちら側に近づいてくる気配がする。
「レース?朝から騒がしいけど何やってん……の?」
「あっ……」
ダートから見たら今のぼくは小さい女の子と密着して何かをしている不審者だ。
これはもしかしなくてもヤバいんじゃないかな……。
「レース、あなたいったい女の子を連れ込んで何してるの?」
「連れ込まれて何ていませんよ?私はここで皆さんに朝ご飯を作っていたんです」
「朝ご飯を……?あなたいったい私のレースのなに?」
「ごめん、カエデさんちょっと静かにしてて?」
「名前を呼び合う仲?……もしかして今迄私に隠してたの?」
なんだこれ、本当になんだこれはぼくがいったい何をしたって言う以前に本当に何もやってない。
何ていうかこのやり取りめんどくさいな……、勝手に勘違いしてイライラされるとこっちも対応に困る。
「ダート、この人はカルディアさんが昨日言ってた子だよっ!だから君が不安に思うような事なんて少しも起きてないからっ!」
「……ほんと?」
「本当だから信じて欲しい……、取り合えず説明させて貰うけど早朝にぼく達を師匠と一緒に訪ねて来たらしいんだけどぼく達が寝ていたから朝ご飯を作って待ってろって言われたみたいなんだ」
「レースがそこまで言うなら信じる……、それならカルディアさんは何処に行ったの?」
「それなら家の中を軽く見た後に玄関の隣にある階段から下の階に降りて行きましたよ?」
下って事は診療所を見に行ったのか……、それなら今頃上のやり取りに気付いて聞いてるんだろうなぁ。
風属性には『遠耳』と言われる遠くの音を聞く事が出来る魔術があるらしいから、師匠なら全属性の魔術を使えるし間違いなく使っているだろう。
「本当に師匠はめんどくさい……」
「だってカルディアさんだよ?あの人はいつもめんどくさい事ばかりじゃない……それよりもカエデちゃん、聞きたい事があるんだけどいいかな」
「え?あ、はい……聞きたい事ってなんですか?」
いったいダートは何を聞くというのか、誤解が解けたとはいえ何を聞こうとしているのか分からないから不安になる。
人の事を言えないけど変な事を言わかったらいいんだけど……
「カエデちゃんの着てる服って、着物だよね?もしかして栄花だと着物を皆着たりするの?」
「栄花の民族衣装の事ご存じなんですねっ!皆ではありませんが一部上流階級の方達が好んで着ますよっ!」
「ほんとっ!?私の古郷でも同じでね上流階級の人が良く着てたんだぁっ!特にお母様が好んで着ててね?凄い綺麗で好きだったんだぁ」
「栄花以外にも着物を民族衣装として着る文化がある国がっ!?それは凄い興味がありますっ!もしよかったら沢山お話しを聞きたいですっ!」
「いいよ?何でも話してあげるっ!……って確か料理の最中だったよね?良かったら一緒にご飯作りながらお話しよ?」
「はいっ!ダートお姉様っ!」
……ダートとカエデさんはそういうと二人で楽しそうにキッチンの作業スペースに立つと途中までだった料理を再開する。
ぼくにはこういう時どうすればいいのか分からないから、邪魔しないようにキッチンから離れてリビングのソファーに座って朝ご飯が出来るまで待つ事にしよう。
そう思いつつ腰を掛けるとテーブルの上に何時の間にか紙が置いてあった。
これは何だろうと思って手に取って見ると、『お話しを邪魔したら悪いと思うので書置きを置いて行くわね。どうしても行かなければ行けない用事を思い出したのでレースちゃんの前のお家に行ってきます。カエデちゃんとのお話しが終わったらあなた達も来てね』と書き記してあったけど、どうして前の家に行く必要があるんだろうか。
そんな疑問を持ったけどまずは朝ご飯を食べてから考えようと思っている間にその疑問はぼくの中ではどうでもいい物になるのだった。
0
お気に入りに追加
128
あなたにおすすめの小説
下級兵士は断罪された追放令嬢を護送する。
やすぴこ
ファンタジー
「ジョセフィーヌ!! 貴様を断罪する!!」
王立学園で行われたプロムナード開催式の場で、公爵令嬢ジョセフィーヌは婚約者から婚約破棄と共に数々の罪を断罪される。
愛していた者からの慈悲無き宣告、親しかった者からの嫌悪、信じていた者からの侮蔑。
弁解の機会も与えられず、その場で悪名高い国外れの修道院送りが決定した。
このお話はそんな事情で王都を追放された悪役令嬢の素性を知らぬまま、修道院まで護送する下級兵士の恋物語である。
この度なろう、アルファ、カクヨムで同時完結しました。
(なろう版だけ諸事情で18話と19話が一本となっておりますが、内容は同じです)
2/7 最終章 外伝『旅する母のラプソディ』を投稿する為、完結解除しました。
2/9 『旅する母のラプソディ』完結しました。アルファポリスオンリーの外伝を近日中にアップします。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
おっさんの異世界建国記
なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。
死霊王は異世界を蹂躙する~転移したあと処刑された俺、アンデッドとなり全てに復讐する~
未来人A
ファンタジー
主人公、田宮シンジは妹のアカネ、弟のアオバと共に異世界に転移した。
待っていたのは皇帝の命令で即刻処刑されるという、理不尽な仕打ち。
シンジはアンデッドを自分の配下にし、従わせることの出来る『死霊王』というスキルを死後開花させる。
アンデッドとなったシンジは自分とアカネ、アオバを殺した帝国へ復讐を誓う。
死霊王のスキルを駆使して徐々に配下を増やし、アンデッドの軍団を作り上げていく。
~前世の知識を持つ少女、サーラの料理譚~
あおいろ
ファンタジー
その少女の名前はサーラ。前世の記憶を持っている。
今から百年近くも昔の事だ。家族の様に親しい使用人達や子供達との、楽しい日々と美味しい料理の思い出だった。
月日は遥か遠く流れて過ぎさり、ー
現代も果てない困難が待ち受けるものの、ー
彼らの思い出の続きは、人知れずに紡がれていく。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる