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不器用な初恋のその後
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しおりを挟む「私が触れるのは、嫌…ですか…?」
「良すぎるから困るというか、…なら、一緒にするか」
一緒に?
どういうことかわからず首を傾げると、ベッドに横になった天王寺に、頭をこっち足をこっちと誘導され、とった己の体勢に、ましろは真っ赤になった。
「っ……これ、恥ずかしい……です、」
「お互い様だろ?」
お前がしたいって言ったんだぞと、そう言われれば、何も反論できなかった。
天王寺の頭を跨ぐようにしてベッドに膝をつき、シーツの上に手をついたましろの眼下には、天王寺の下半身がある。
なんとなく意図は察したものの、無防備にさらしている背後のことが気になっていると、ましろの尻を掴んだ両手が、そこを割り開いた。
吐息がかかると何をされるのかわかって、ましろは振り返り、懇願する。
「あん、待って、それ、だめ…です…っ、ひゃ、」
待ってと言ったのに、ぐっと舌を捩じ込まれた。
まだ固い蕾をぐちぐちと舐られる異様な感触にも性感を覚え、ましろは背を反らせて首を振る。
「んっ……、お前はどこもかしこも綺麗だな」
「あっ、あ……っ、やぁ、」
そのまま快楽に身を委ねそうになって、はっとする。
折角機会をもらえたのだから、自分もしなくては。
目の前にある天王寺のものを、気を抜くと力の抜けてしまいそうな両手で包み、ちろ、と舐めてみた。
すると怒張したそこがビクンと反応したので、驚いて手を離してしまったが、静止の声はない。
続けていいということなのだろうと判断して、持ち直し、もう少し大胆に舌を絡めた。
ぺろぺろと猫のように舐めてから、以前天王寺にしてもらったように口に含んでみる。
ましろのあまり大きくない口にはとても全ては入らなくて、それでももっと天王寺に気持ちよくなってもらいたいと、一生懸命吸い付いた。
「ちー様の……んっ、大きい、です」
苦しくなると一旦口から離し、浮き出た血管に舌を這わせ、先端の蜜を舐めとり、再び口に含む。
口の中がいっぱいなのが苦しいのに心地よくて、不思議だった。
「…っましろ、」
背後から聞こえるかすれた声が、ましろに快楽を伝える。
嬉しくなり、もっとしようと思ったのだが。
「ん……、っん!っふぁ…!」
舌でほぐされていたそこに指を差しこまれて、天王寺を口から離してしまった。
「あっ、ち、ちぃさま、だめ、そこは…っ、」
腹側の膨らんだ場所をぐりぐりと捏ねられると、びくびく腰が揺れる。
そこをされると気持ちがよくて、何も考えられなくなってしまうのに。
「ひ、んや、あっあっ、あぁ…っ!」
天王寺の指は止まることはなく、ましろは我慢できずにびくんと体を強張らせ、再び達していた。
「ふぁ…」
出してしまうと弛緩して、天王寺の上に突っ伏した。
しかし、ぐったりしている場合ではない。自分も天王寺を最後まで…と息を整えていると、天王寺はましろの足の間をくぐるようにして背後から体を起こす。
突然眼下から天王寺の身体が消えた状況を把握できずにいると、へたった腰を持ち上げられ、その下には枕を押し込まれた。
枕が汚れる、と思ったが、それを伝える前に後ろに天王寺のものを押し付けられ、ドキリと鼓動が跳ねた。
「あ……っ!」
ぐっと腰を入れられると、隘路を拓かれる衝撃と喜びで、ましろの身体はふるふる震える。
「ぁ、ちーさまの入っ、て」
「っ…きついな…、ましろ、痛みはないか」
平気だと、首を振り、でも、と付け足す。
「ちー様になら、痛くされても嬉しいです」
「ましろ」
堪えきれないというように、性急に揺すられて高い声が出た。
奥を突かれると、内部が悦んで天王寺を締め付けてしまう。
細い腰を掴む手は痛いくらいで、加減を忘れるほど求められていることが嬉しかった。
いつの間にか再び勃ちあがったましろのものは、揺すられるたびに腹の下にある枕に擦れ、汚れるからいけないと思うのに、気持ちよくて自ら擦りつけるのをやめられなくなる。
「ち……さま、っは、あん、…ちぃさま、」
強い快感を持て余し、その名を呼べば、天王寺はシーツの上で泳ぐ手を握ってくれた。
背後から抱き締められると、あたたかくてほっとする。
安堵はすぐに快楽にさらわれ、何度も感じる場所を突かれて、その度にましろは甘い声を漏らした。
「あ!ぁっ、んっ…、ち、さま、ごめ、なさ、もう……っ」
切れ切れに限界を訴えると、ましろの白いうなじを食むように口付けた天王寺も「ああ、…俺も」と頷く。
「い、っしょ、に……っ、あっ、あっ!ふぁ……っ!」
震えた天王寺のものが奥を濡らし、その刺激でましろも枕とシーツを汚していた。
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