生徒会長・七原京の珈琲と推理 学園専門殺人犯Xからの手紙

 殺人現場に残された、四十二本のカッターナイフと殺人犯Xからの手紙――

 安曇学園の体育倉庫にて殺された体育教師、永谷。
 現場に残されていたカッターはすべて『X』の赤文字が描かれていた。
 遺体の横に残されていたのは、学園専門殺人犯Xを名乗る人物からの奇妙な手紙。

『私はこの学校の人間です。
 私はこの学校の人間です。
 何度も申し上げますが、私はこの学校の人間です』……

 さらにXからの手紙はその後も届く。
 生徒会長の七原京は、幼馴染にして副会長の高千穂翠と事件解決に乗り出すが、事件は思いがけない方向へ。
 学生によって発見されたXの手紙は、SNSによって全校生徒が共有し、学園の平和は破られていく。

 永谷殺害事件の真相は。
 そして手紙を届ける殺人犯Xの正体と思惑は――

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