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しおりを挟む死んでも、と言うのがボケなのか本気なのか。自分の手取りと魔石の宝石の値段から考えると、ボケているとも言えない様な。
時計を見るときっちり30分。雨情は少し離れたテーブルで他の人と話していた。話相手が席を離れると、合図をしてきたので席を移動した。
「アシェリーさんって、少し面白い方でした」
「2番目の元嫁や。改心しとるし、仕事は確実。せやけど、俺にとったらトラウマの元凶その2や」
お金の方の人か。
「俺の元弟子達はハンターやエージェントとしては優秀らしいんやで……。あ、これ見てみ」
前半は白い人になってたけれど、秒でいつもの雨情に戻る。表情がコロコロ変わってる顔面劇場的。
「ユウキと同じ名前のモンは西にはおらん。偽名使こてる可能性も薄い。あっちから渡って来たっぽい奴はここ20年でおらんって調査結果や」
ほれ、と渡されたのは詳細な資料だ。私が頼まなくても、他の人に調査を依頼してくれていたらしい。
「ほんでな、ユウキさん?」
私を上目遣いで見て、雨情は目をパチパチさせた。
「俺金欠やねん、昼飯代貸して!」
「……調査でお金吹っ飛んだんだよね?調査費出すよ」
「うんにゃ、俺が知りたかったんやし、俺出すて。とりあえずここの昼代出せたら、後は稼ぎに行けばええんやし」
「ありがと。はい、これくらい?」
「おおきにな」
全力で親切で、金払いが良く、でも時々抜けている……。ダメ人間ウォーカーじゃなくて、雨情は多分、天然サークルクラッシャー系だな。
ホクホク顔で昼ごはんを調達した雨情は、やはり私の分のご飯も買ってきてくれていた。
この人に惚れたら、絶対しんどくなるやつだ。ある意味怖い。
それから、村の宿屋を拠点に西の森中魔石と兄様を探し回った。
森の行く先々で新しい動物とお知り合いになり、魔石採集は順調。そして、そのお友達は森で私を護ってくれてもいた。アッシャーに貰った武器は魔石ハンター用の鞄の奥底に布を巻いてしまったまま、満月の日は2回過ぎた。心がざわつく日はアッサム人形を抱いて祈る。アッシャーの無事を願いながら、その人形がいる事で私が支えられていたように思う。
魔石の交換でたんまり稼いだ後、雨情は魔石が水の中に出来る事を皆に教えた。じわじわと噂は広がり、ワイトで何かがあると注目させ、そして満を持してそれが『失踪したカリンと思われる男の子からの情報』という話も流した。
「ほんで、例の……、宝石のありかを教えてくれた男の子は見つからんのか?」
「あれきりや、食いもん路銀、それと武闘家の衣装一式渡したけど、交換条件であのテリトリーからは手を引いてもろたし違うとこにおると思う。言うたかてワイトの森からは出てへんと思うんやけどな」
雨情の話す内容は彼らの情報網で四方八方に広がっていく。すでに西の森全域は一通り調べて兄様がいないであろうと分かっていた。懸賞金に釣られて多くの新参者も流入し、それでも何も変化が無ければ完全に白だ。森のお友達も探してくれている。
次は東に移らなくてはいけない。敵の目を西に向けている隙に東に移る。
「もう向こうに着いとるはずやねん。お前の毛」
「毛って言わないでください」
「毛やんけ、体毛」
「より嫌な言い方に変えないでよ」
こちらに届く情報では王都周辺の様子は変わりなかった。けれど、王都と、マンチェスターの領地では最近アッシャーやリオネット様を直接見た人は居ないのだそう。ワイトへの流入者は予想より早く多く、そして中には貴族の手の者も混ざり始めた。敵か味方か分からない人は敵と見做して動くべき。だから、そろそろ兄様を探しに東へ立たなくてはならない。
だけど、手紙を受け取ったリオネット様達がもうそこまで来ているのではと思うと、一旦諦めると言う踏ん切りがつかない。
新参の魔石ハンターは多くなり、過密になったので街の宿屋に移った。人が増えたので需要が伸び、どこもかしこも全てが高騰している。
今の宿屋のご主人は雨情の知り合いだ。以前と変わらない値段で泊めてもらっていて、ご主人は「雨情のお陰でバブル来た!感謝!」という風に言ってはくれていたが、2部屋も借りてるのと万一が有れば迷惑をかけてしまう。そろそろ諦めて明日移動すると決めた日の午後、身なりの良い紳士然とした人が雨情を訪ねて宿屋にやってきた。
「話を聞きたい。マンチェスターの末弟を見かけたのはお前か?」
「まぁ、まずは酒場で話そうや」
雨情が私に目配せをして、宿屋で待てと伝えてくる。
「いや、ここのサロンを借りる」
ドンっと札束が宿屋の主人に押し付けられた。耳には銀のピアス。上の方のお役人だから、宿屋の主人は断れはしない。
「……サロンやのうて、ただの食堂やで?オヤジすまんな」
「気にすんな」
食堂に雨情とエセ紳士が入って、扉は閉められた。
ちょいちょいとご主人がボディランゲージで付いてこいと指示してくる。そして、厨房側のカウンターの下へご案内。サロンじゃなくて食堂なので、当然渡し口があるのです。私はそこで小さくなって待機した。
「ご主人、内々の話ゆえ、退席してもらう」
「茶の一杯だけ出したら、出て行きますよ」
ご主人は私にだけ分かるようにウインクして出て行った。勝手口の鍵も開けておいてくれる分かってる感がイケオジすぎる。
「で、や。俺が会うたんが、マンチェスターの末弟さんとやらやったかは知らん。持ち物やら寄越せ言うから魔石と交換っちゅう話になって、玉のありかを教えてもうただけの間柄や。似顔絵を見る限りは本人やと思うし、俺らも懸賞金は欲しい」
「場所は?」
「口で言うて分かるか?連れてけ言うんやったら案内はするけど、礼次第やな」
「ピアスは?」
「金のん、しとったで」
「ほう」
しばらく沈黙が続いて、緊張感だけが音もなく伝わってきた。
ガタン、と立ち上がる音。多分エセ紳士の方だ。雨情が立ち上がれば、もっとやかましい。
「なにすんねん!」
何された?声が詰まった感じ、首を絞められてるみたいな……、胸ぐらを掴まれた?
「マンチェスターの末弟は原石とはいえあの容姿だ。どう考えても異世界人の穢らわしい血が流れている。元々仲間であったんだろう?吐け!」
「原石が養子になったら知り合いは記憶無くすんちゃうの?」
「それこそ国家機密。それを知っている事自体が罪を犯したとの告白とみなす」
んな無茶苦茶な。雨情が本気出せば、あんなひょろひょろから逃げ出すことはできるだろう。貴重品はあらかじめ服の中だし、これは外で落ち合う事になるかも。万一が有れば、仔熊ちゃん親子の元で合流となっている。私は先に離脱ということで。
「痛っ!」
そろっと抜け出そうとして、そこに音もなくエセ紳士2号が立っている事に気がついた。
「ユウキ?!」
「ネズミが隠れている事などハナからわかっていた。お前の仲間、アレの仲間だろう?」
不意に捻り上げられて思わず声が出たけど、力量だと多分勝てる。宿の主人に迷惑をかけるけど、これは逃げ出した方が……。
「エイス様、この娘、髪は長いですが、あの男に似ているように思います」
「ピアスは?」
「平民の色です」
ピアスは魔法か何かがかかっていたのか取れなかった。だから、精巧なカバーをつけておきました。ナイス。
「やはり、あの男の身内」
「身内やったらどないやねん」
「お前があの娘を預かったのなら、末弟と繋がりがあるはず。お前は殺さないから安心すれば良い。だが、炙り出しは必要だ。その娘を殺せ」
「待てや!こら!その娘がその末弟本人と繋がってるとか考えへんのか?」
「……情報源は一つあれば十分だ。動きを見れば、お前にその娘が預けられてると考える方が妥当。それより炙り出しに使った方が効率が良い。一足先に縁者を彼岸に送っておいてやるのだから、親切だろう?」
「逃げるで、ユウキ!」
命令された方は殺り慣れてない。緊張が伝わってきて、隙を感知する。今だ。
手を解く方向に宙返りして、怯んだ相手の急所に一発、それから相手のオデコの辺りをクナイで軽く切る。
案の定、戦い慣れてないから己の出血に驚いて身を引いた。頭部は少しの怪我で血が沢山出るもんだ。目に入ったら走るのも難しいよ。
開けてもらっていた勝手口から飛び出すと、もう少し使えそうな男が数人待機していた。伝令の指令より早く、街を抜けて獣道へ入る。
『おや、カリン』
『追われている。熊の親子の寝床に行きたい』
『案内しよう』
丁度街近くのテリトリーの主の狸がゴミを漁っていたので、案内を頼んだ。時々ご飯持っていっといて良かった!
熊の親子のテリトリーは知ってる者が全速力で真っ直ぐ駆けて来ても1時間はかかる。恐らく奴らは追ってこれない。
『どうした?』
『敵に見つかった。連れが来るまでしばらく世話になりたい』
『承知した』
まずは魔石を拾って回復魔法が行き渡る様に。それから、仔熊ちゃんと一緒に横になった。雨情が来たら東に行かなくては。私がもっと早く出立しようと言っていれば良かった。
夜に備えて寝た仔熊ちゃんの温もりに包まれて、私はしばしの休息をとった。
目が覚めると周りはとうに暗く、熊さんが見張ってくれていた。
『ありがとう』
『疲労が溜まっていたようだが、体は休めたか?こちらは変わりない。明け方までまだかかる』
『もう大丈夫。助かった』
思ったより長く寝てしまっていたらしい。しかし雨情はまだここに来ていない。笛を吹こうかと思ったが、敵が来ているかもしれない今は吹くわけにもいかない。
雨情にとってこのテリトリーは庭みたいなものだ。私は近くまで案内されないと分からないが、雨情なら真っ直ぐここに来るのは難しくないはず。
だから、今ここに来れないのは捕まったと言うことか。
『誰か来る』
『雨情?』
『連れの匂いもするが、血の匂いだ』
怪我をした?小さな音で笛を吹いたら、前方からガサガサと足音が聞こえて来た。
「雨情!」
迎えに行った私の前に現れたのは血飛沫を浴びたエイスだった。
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