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「せやせや、ほい。土産。あーん?」
夏樹に何か口に持ってこられて、えいこが反射的に口を開けると、心地よい甘さが広がった。夏樹がえいこの口に入れたのはチョココーティングされたドライフルーツだ。
「おいひい、れす」
口に入れたまま喋るのは無作法とは知っていたけれど、ついそう言いたくなるくらい美味しい。
「ごちそうさまでした。ありがとうございます」
ゆっくり味わって飲み込んだ後、夏樹に礼を言ったが夏樹は固まっていた。「え?店長?」とえいこに揺すられて、夏樹は無言で残りをえいこに渡して外に出て行ってしまった。
「忘れ物……かな?」
そう呟いて彼女は先に掃除を始めた。小一時間して戻ってきた夏樹はいつも通りだった。
しかし、それから夏樹は頻繁に有名無名の美味しいお土産をもってくるようになった。そこまで喜ばれては後に引けない。えいこは結局ほぼ三食準備した。夏樹は大喜びして残す事無く食べているようだったし、えいこはアルコールを食事にされるより心穏やかだった。流石にカレーなどは余るので自宅で作ってもってきたが、仕事である事と余るともったいないからと夏樹に言われて、結局事務所で作って彼女も一緒に食べるようになった。
ある日、夏樹から例のごとくお土産として有名店のケーキを二つ渡された。当然としてお茶の準備をしたのだけれど、
「俺はあんま甘いの好きちゃうし両方食べて。美味しそうに食べてんの見んの好きやねんな」
と言われて、完食するまで目の前で観察された。えいこが淹れたお茶を飲みながら、夏樹は満足そうな顔でひたすら彼女が食べる姿を見つめていた。流石に居たたまれなくなって、彼女より夏樹と付き合いの長いもっちゃんとだんだんに相談することにした。もっちゃん、山本椎子は夏樹の従姉妹で、だんだん、山田美衣子は夏樹と仕事上の付き合いがあるえいこの友人達だ。彼女達がこの仕事をえいこに繋いでくれた。
二人に近況報告をすると、彼女たちは顔を見合わせて苦笑した。
「あー、奴なら言いそう。本気だから付き合ってやって?」
「美味しいケーキとか私も仕事ん時に貰ったことあるけど、ナツってマメだよねー」
二人は想定の範囲内と言った反応で、えいこはどうやら夏樹が女の子を甘やかすのが趣味みたいだと了解した。
勘違いをする前で良かった。と思いながらも自分がひどくがっかりしているのにも気付いていた。
「ちょお、水借りる」
洗い物をしていると突然後ろから手を回すように立たれて、えいこは我に返った。最近余計な事を考えてしまう自分が恥ずかしかった。
「店長、言ってもらえればどきますので……」
「なぁ、『店長』て辞めへん?一応同い年やし、敬語もなぁ」
「では、山本さんでよろしいですか?」
「ナツキ言うて♡」
「ナツキさん?」
後ろというよりほぼ真上にある夏樹の顔を見ると首まで赤くなっている。えいこは自分の顔も熱くなるのが分かって、慌てて手元を見た。
「あかんわ。あかんかったわ。新婚さんみたいで照れてまう」
「えーっと、ちなみに椎子さんや山田さんには何て呼ばれてるんですか?」
「せやな、二人ともナツって呼んでるわ。……えいこサンもそうする?」
「なんで、私はさん付けで呼ばれてるのに、店長はアダ名何ですか」
「ええやん。同い年っぽさが欲しいねんっ。俺だけ老けてんのが気に入らんのやっ」
「いや、それは明らかに今までの食生活のせいです」
「がーん。……あ、もう夕方やん」
店は西に入口があるから、夕方はかなり眩しい。二人はブラインドを閉めに行った。夏樹は入口を開けて外の商品を店内に入れに出た。それは普通の事で、なんの意図もない。
そう、理解しているのに突然えいこの口が勝手に動いた。
赤い夕日。彼の背中。絶対に絶対に言ってはいけなくて我慢して飲み込んだ言葉が漏れた。
「ナツ、一人にしないで……」
自分でも意味が分からなくて、口を押さえた。小さな声だった。でも、次の瞬間には夏樹の腕の中にいた。
「その言葉、後悔せんときや?」
ぎゅっと抱きしめられて、えいこは最早自分の気持ちを誤魔化すのは無理だと悟った。
四月から正式な本採用になり、店の鍵も預かるようになった。しかし気になるのは、一緒に渡されたマンションの鍵。
「これ、何の鍵ですか?」
「俺のうちやけど?」
「なぜ店長の家の鍵を私が預かるのでしようか?」
「是非つこてくれ」
「答えになっていません」
ヘラヘラとかわされて結局待たされたけれど、えいこはナツのマンションには行った事はなかった。
そもそもえいこ達は付き合っている訳では無いし、あの後も特に何かリアクションされる事もなく、普通に過ごしていた。
多少は慣れたというか仲良くはなったし、仕事時間以外は結局ナツと呼ばされる事になったが、それだってだんだんやもっちゃんと横並びだ。スキンシップもあるけど、外国の常連さんか来た時に普通にハグとかしてたから、それだって多分特別じゃないだろう。
えいこはそう考えて更に辛くなった。
今まで、たまたま他の女性とナツが親しく話しているところを見たことは無いけれど、ただの従業員をあそこまで可愛がってくれるなら付き合いの長い女性の友人にはそれ以上だろうし、その友人側は何も思わないわけない。
万が一、本当に万が一、ナツが平凡ど真ん中の自分を好ましく思って来れているなら、更に最悪だった。
彼が優しいのは初めから。つまり容姿とか記憶喪失が長いとか、自分の内面ではないところが好きになったという事だ。具体的なところは分からないし、努力でどうこうできない部分を好きになってもらっているのだとしたら……より好ましい人が現れた時に離れていくのは目に見えている。
一番可能性があるのは三十四歳なのに若い見た目だ。これから普通に歳をとっていけば、彼の好みからも外れていくに違いない。
店の方で眼鏡をかけて異国の商品の何語かも分からない説明書を普通に読んでいる姿は、はっきり言ってカッコいい。どこの地域かも分からない言葉をいくつも操れて、顔も整っていて、大きな手は触れたくなるし……
「ん?何や?」
「コーヒーです……どうぞ」
「おおきに」
こうやって、こっちを見もせずにジャストなタイミングで声かけてきて、ぽんぽんと頭を撫でられるのだって好きだ。
山下えいこ三十四歳は初恋で死にそうだった。
夏樹に何か口に持ってこられて、えいこが反射的に口を開けると、心地よい甘さが広がった。夏樹がえいこの口に入れたのはチョココーティングされたドライフルーツだ。
「おいひい、れす」
口に入れたまま喋るのは無作法とは知っていたけれど、ついそう言いたくなるくらい美味しい。
「ごちそうさまでした。ありがとうございます」
ゆっくり味わって飲み込んだ後、夏樹に礼を言ったが夏樹は固まっていた。「え?店長?」とえいこに揺すられて、夏樹は無言で残りをえいこに渡して外に出て行ってしまった。
「忘れ物……かな?」
そう呟いて彼女は先に掃除を始めた。小一時間して戻ってきた夏樹はいつも通りだった。
しかし、それから夏樹は頻繁に有名無名の美味しいお土産をもってくるようになった。そこまで喜ばれては後に引けない。えいこは結局ほぼ三食準備した。夏樹は大喜びして残す事無く食べているようだったし、えいこはアルコールを食事にされるより心穏やかだった。流石にカレーなどは余るので自宅で作ってもってきたが、仕事である事と余るともったいないからと夏樹に言われて、結局事務所で作って彼女も一緒に食べるようになった。
ある日、夏樹から例のごとくお土産として有名店のケーキを二つ渡された。当然としてお茶の準備をしたのだけれど、
「俺はあんま甘いの好きちゃうし両方食べて。美味しそうに食べてんの見んの好きやねんな」
と言われて、完食するまで目の前で観察された。えいこが淹れたお茶を飲みながら、夏樹は満足そうな顔でひたすら彼女が食べる姿を見つめていた。流石に居たたまれなくなって、彼女より夏樹と付き合いの長いもっちゃんとだんだんに相談することにした。もっちゃん、山本椎子は夏樹の従姉妹で、だんだん、山田美衣子は夏樹と仕事上の付き合いがあるえいこの友人達だ。彼女達がこの仕事をえいこに繋いでくれた。
二人に近況報告をすると、彼女たちは顔を見合わせて苦笑した。
「あー、奴なら言いそう。本気だから付き合ってやって?」
「美味しいケーキとか私も仕事ん時に貰ったことあるけど、ナツってマメだよねー」
二人は想定の範囲内と言った反応で、えいこはどうやら夏樹が女の子を甘やかすのが趣味みたいだと了解した。
勘違いをする前で良かった。と思いながらも自分がひどくがっかりしているのにも気付いていた。
「ちょお、水借りる」
洗い物をしていると突然後ろから手を回すように立たれて、えいこは我に返った。最近余計な事を考えてしまう自分が恥ずかしかった。
「店長、言ってもらえればどきますので……」
「なぁ、『店長』て辞めへん?一応同い年やし、敬語もなぁ」
「では、山本さんでよろしいですか?」
「ナツキ言うて♡」
「ナツキさん?」
後ろというよりほぼ真上にある夏樹の顔を見ると首まで赤くなっている。えいこは自分の顔も熱くなるのが分かって、慌てて手元を見た。
「あかんわ。あかんかったわ。新婚さんみたいで照れてまう」
「えーっと、ちなみに椎子さんや山田さんには何て呼ばれてるんですか?」
「せやな、二人ともナツって呼んでるわ。……えいこサンもそうする?」
「なんで、私はさん付けで呼ばれてるのに、店長はアダ名何ですか」
「ええやん。同い年っぽさが欲しいねんっ。俺だけ老けてんのが気に入らんのやっ」
「いや、それは明らかに今までの食生活のせいです」
「がーん。……あ、もう夕方やん」
店は西に入口があるから、夕方はかなり眩しい。二人はブラインドを閉めに行った。夏樹は入口を開けて外の商品を店内に入れに出た。それは普通の事で、なんの意図もない。
そう、理解しているのに突然えいこの口が勝手に動いた。
赤い夕日。彼の背中。絶対に絶対に言ってはいけなくて我慢して飲み込んだ言葉が漏れた。
「ナツ、一人にしないで……」
自分でも意味が分からなくて、口を押さえた。小さな声だった。でも、次の瞬間には夏樹の腕の中にいた。
「その言葉、後悔せんときや?」
ぎゅっと抱きしめられて、えいこは最早自分の気持ちを誤魔化すのは無理だと悟った。
四月から正式な本採用になり、店の鍵も預かるようになった。しかし気になるのは、一緒に渡されたマンションの鍵。
「これ、何の鍵ですか?」
「俺のうちやけど?」
「なぜ店長の家の鍵を私が預かるのでしようか?」
「是非つこてくれ」
「答えになっていません」
ヘラヘラとかわされて結局待たされたけれど、えいこはナツのマンションには行った事はなかった。
そもそもえいこ達は付き合っている訳では無いし、あの後も特に何かリアクションされる事もなく、普通に過ごしていた。
多少は慣れたというか仲良くはなったし、仕事時間以外は結局ナツと呼ばされる事になったが、それだってだんだんやもっちゃんと横並びだ。スキンシップもあるけど、外国の常連さんか来た時に普通にハグとかしてたから、それだって多分特別じゃないだろう。
えいこはそう考えて更に辛くなった。
今まで、たまたま他の女性とナツが親しく話しているところを見たことは無いけれど、ただの従業員をあそこまで可愛がってくれるなら付き合いの長い女性の友人にはそれ以上だろうし、その友人側は何も思わないわけない。
万が一、本当に万が一、ナツが平凡ど真ん中の自分を好ましく思って来れているなら、更に最悪だった。
彼が優しいのは初めから。つまり容姿とか記憶喪失が長いとか、自分の内面ではないところが好きになったという事だ。具体的なところは分からないし、努力でどうこうできない部分を好きになってもらっているのだとしたら……より好ましい人が現れた時に離れていくのは目に見えている。
一番可能性があるのは三十四歳なのに若い見た目だ。これから普通に歳をとっていけば、彼の好みからも外れていくに違いない。
店の方で眼鏡をかけて異国の商品の何語かも分からない説明書を普通に読んでいる姿は、はっきり言ってカッコいい。どこの地域かも分からない言葉をいくつも操れて、顔も整っていて、大きな手は触れたくなるし……
「ん?何や?」
「コーヒーです……どうぞ」
「おおきに」
こうやって、こっちを見もせずにジャストなタイミングで声かけてきて、ぽんぽんと頭を撫でられるのだって好きだ。
山下えいこ三十四歳は初恋で死にそうだった。
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