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125 食べれば治るもんでしょ?
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どうやってやったのか全く不明だけれど、ここは家の転送円。下に降ろされた時には気持ち悪さは微塵も無くなっていた。
「Dありがとう。」
とりあえず、真っ先にお礼を言ったが、Dの様子がおかしい。ほんの少し辛そうに見える。うっすら汗まで滲んでるし。
「D?」
「こんの、おバカ!」
私の呼びかけと同時にカークが部屋にどすどすと足を鳴らして入ってきた。手にはバケツプリン。
てっきりわたしが怒られたのだと思ったけれど、カークはバケツを私に押しつけるように渡すとDの頭をはたいた。はたいた?!
「異論はないわね?」
そう言うと、Dをお姫様だっこでどこかに連れて行ってしまった。
慌てて追いかけるけどすでに姿は見えず、当たりをつけてDの部屋に行くとカークが部屋から出るところだった。
「どうしたの?何があったの?」
片眉をあげたカークに両方のほっぺをグイーンと引っ張られる。
「あんたのご主人様はあんたに甘々甘々すぎるのよ!自覚しなさいなっ!あんたはこっち!」
ぱっと手が離されて、今度は腕を引かれて行く。たどり着いたのはキッチン。
「今回はせめてあんたがDにご飯作ってあげなさい。」
「D、体調が悪いの?」
カークは私からプリンをぶんどって、食べながら答えた。
「あのおバカさんは、あんたの中の聖魔混合の揺らぎを自分の体に移したのよ。おまけに元魔人風情が浮遊からの転移なんてね。確かに器無しなら出来なくは無いわ。でも、聖魔混合魔法なのよ、あれ。体の中の力、揺らぐどころじゃないわ。多少慣れてるったって、体に負担がかかるの分かってやってんのよ。更にムカつくわ。」
揺らぎって、あのぐるぐるのこと?確かにすーっと気持ち悪さは抜けたけれど、あれは治癒でなくて移動させたの?申し訳なさで血の気が引く。
カークは体調不良は食べれば治ると思っている節があるけれど、普通人間は本当に体調が悪い時に食欲はない。とは言え、体力の消耗はある。とりあえず、キッチンに向かう。あれは感覚的には船酔いか二日酔いに似ているし、二日酔いならば糖分を摂れば多少改善の見込みはある。しかし、船酔い状態なら口にできるものなんてあるのか?
結局は薄味の雑炊もどきと、サッパリしたミント系のハーブティーとレモンの蜂蜜漬けを用意。どっちがお気に召すかはわからないから両方持って行く。
「D?」
「寝ていれば治る。気にしなくていい。」
部屋にお邪魔するとDは即答した。会話する方がしんどいかもしれないから、サイドテーブルに食べ物を置いた。
「ごめんなさい。食べ物や飲み物用意したから…ここに置いておくね。」
後でちゃんと謝ろうと思ってお暇しようとする私の腕が掴まれる。
「悪いと思っているなら、気晴らしに話し相手になれ。」
「いいけど。話すの辛く無い?できるなら、少し聖魔の揺らぎ引き受けるよ?」
「元々お前の分はさほど問題はない。人を抱えたままの転移にこれほど負荷がかかる事を読み切れなかった、ただの自業自得だ。」
いや、確実に油断した私が大地くん一味にやられたせいです。
「今日は本当にごめんなさい。トラップがあったって事は読まれてたんだと思う。失敗だったね。」
「失敗はしていない。お前が無事に仕事をやり終えたという結果は変わらない。過程について言及するならば、俺も責められるべきだ。かなり前から奴らがおかしな動きをしてしていた事には気づいていたが、確信が無かった。お前に言わずにいたのは俺のミスだろう。」
「D、もしかしていつも見守っていてくれたの?」
それには答えずに指でハーブティーを要求された。私はそれを手渡す。
「それよりも、しばらく俺の中の揺らぎは引きずりそうだ。黒犬のトラブルが起きた時のために、聖と魔の力は摂取しておけ。回復に10日はかからないだろうから、その後は俺が対応する。そうすれば、お前は管理者に進捗を聞きに行くといい。」
一気ではないがちょこちょことハーブティーに口をつけている。口にあったようで良かった。
「分かった。それから、カークがDをはたいた事だけど…ごめんなさい。あれは本当に心配してるんだと思う。」
Dが私のミスも彼のミスと言うなら、名目上カークの主人である私にはカークの行動の責任がある。
Dから「くっ」という音が発せられて、落とした視線を慌ててあげた。どこか他も具合が悪いのかもしれない。
「くっくく。見たか?あのカークリノラースがヒトガタを心配して怒るなんて、かなり良いものが見れた。」
Dがなんと笑っていた。
「ああ、お前は今のカークしか知らないからな。カークリノラースというのは元来人の死と血を愛する狂気の悪魔だ。それが、あれだ。実に興味深い。」
興味深いって言うか…それを言ったら今のDだって興味深いわ。こんな風に笑うと人だったんだなぁと感慨深く思えて、私も「そうだね」と笑った。
食事に少し手をつけた後、しばらく横になりたいそうなので退出した。部屋に戻りながら、考えが浮かぶ。
何があってあそこまでキャラが変わったのか皆目見当もつかないけれど、今のDはとても情深い人になったと思う。マッドで自己中キャラからの大変貌だ。それだけの過去が、私が忘れたり知らなかったりする過去がDにはあると言う事だ。だから、大団円の後はDも幸せになって欲しいと思う。
そう思っているのに、その先を考えてしまうと妙に落ち込んでしまう。
今のDは月子ちゃんに相応しいヒーローの一人になったと思う。月子ちゃんとくっつかなくても、大団円のその後で、Dは誰かと一緒になれるかもしれない。それは喜ばしい事のはずで、私の願いの一つのはずなのに、具体的に考えてしまうと少し心が重くなる。私って自分で思っていたより狭量らしい。ゲームの攻略対象が魅力的なのは当たり前なのにね。
両頬をパシパシ叩いて無理やり気持ちを切り替えた。
ニアメの祠はすぐに闇の国の人達が調査された。調査のみだからか殺気は出していなかったようで、黒犬さんも落ち着いていたようだ。
けれど、こちらの希望通りに物事は進まない。私達の希望は早期に大地君と、ウランさんかジェード君で黒犬さんの魂を解放してもらう事だった。でも、見張りが付いただけでそこからは進まない。ニアメの祠はすでにあちらの監視下だから、下手にナツにつついてもらいにも行けないし、中途半端な魔人が殺気を出しちゃうと最悪黒犬さんから逃げ切れない。ちょっと危ない状況だ。このまま月子ちゃんが現れるまでキープということか。
調査の結果を見れば、下手な人が退治に駆り出されることも無かろうとは思っていたが、念のため我等も監視していた。そして意外な人が出張ってきている事に気がついた。
ティラもどき達が何故か祠の周りをウロついている。
嫌いな人達だけど、死なれたら夢見が悪い。仕方なく、彼等を牽制に行った。
「Dありがとう。」
とりあえず、真っ先にお礼を言ったが、Dの様子がおかしい。ほんの少し辛そうに見える。うっすら汗まで滲んでるし。
「D?」
「こんの、おバカ!」
私の呼びかけと同時にカークが部屋にどすどすと足を鳴らして入ってきた。手にはバケツプリン。
てっきりわたしが怒られたのだと思ったけれど、カークはバケツを私に押しつけるように渡すとDの頭をはたいた。はたいた?!
「異論はないわね?」
そう言うと、Dをお姫様だっこでどこかに連れて行ってしまった。
慌てて追いかけるけどすでに姿は見えず、当たりをつけてDの部屋に行くとカークが部屋から出るところだった。
「どうしたの?何があったの?」
片眉をあげたカークに両方のほっぺをグイーンと引っ張られる。
「あんたのご主人様はあんたに甘々甘々すぎるのよ!自覚しなさいなっ!あんたはこっち!」
ぱっと手が離されて、今度は腕を引かれて行く。たどり着いたのはキッチン。
「今回はせめてあんたがDにご飯作ってあげなさい。」
「D、体調が悪いの?」
カークは私からプリンをぶんどって、食べながら答えた。
「あのおバカさんは、あんたの中の聖魔混合の揺らぎを自分の体に移したのよ。おまけに元魔人風情が浮遊からの転移なんてね。確かに器無しなら出来なくは無いわ。でも、聖魔混合魔法なのよ、あれ。体の中の力、揺らぐどころじゃないわ。多少慣れてるったって、体に負担がかかるの分かってやってんのよ。更にムカつくわ。」
揺らぎって、あのぐるぐるのこと?確かにすーっと気持ち悪さは抜けたけれど、あれは治癒でなくて移動させたの?申し訳なさで血の気が引く。
カークは体調不良は食べれば治ると思っている節があるけれど、普通人間は本当に体調が悪い時に食欲はない。とは言え、体力の消耗はある。とりあえず、キッチンに向かう。あれは感覚的には船酔いか二日酔いに似ているし、二日酔いならば糖分を摂れば多少改善の見込みはある。しかし、船酔い状態なら口にできるものなんてあるのか?
結局は薄味の雑炊もどきと、サッパリしたミント系のハーブティーとレモンの蜂蜜漬けを用意。どっちがお気に召すかはわからないから両方持って行く。
「D?」
「寝ていれば治る。気にしなくていい。」
部屋にお邪魔するとDは即答した。会話する方がしんどいかもしれないから、サイドテーブルに食べ物を置いた。
「ごめんなさい。食べ物や飲み物用意したから…ここに置いておくね。」
後でちゃんと謝ろうと思ってお暇しようとする私の腕が掴まれる。
「悪いと思っているなら、気晴らしに話し相手になれ。」
「いいけど。話すの辛く無い?できるなら、少し聖魔の揺らぎ引き受けるよ?」
「元々お前の分はさほど問題はない。人を抱えたままの転移にこれほど負荷がかかる事を読み切れなかった、ただの自業自得だ。」
いや、確実に油断した私が大地くん一味にやられたせいです。
「今日は本当にごめんなさい。トラップがあったって事は読まれてたんだと思う。失敗だったね。」
「失敗はしていない。お前が無事に仕事をやり終えたという結果は変わらない。過程について言及するならば、俺も責められるべきだ。かなり前から奴らがおかしな動きをしてしていた事には気づいていたが、確信が無かった。お前に言わずにいたのは俺のミスだろう。」
「D、もしかしていつも見守っていてくれたの?」
それには答えずに指でハーブティーを要求された。私はそれを手渡す。
「それよりも、しばらく俺の中の揺らぎは引きずりそうだ。黒犬のトラブルが起きた時のために、聖と魔の力は摂取しておけ。回復に10日はかからないだろうから、その後は俺が対応する。そうすれば、お前は管理者に進捗を聞きに行くといい。」
一気ではないがちょこちょことハーブティーに口をつけている。口にあったようで良かった。
「分かった。それから、カークがDをはたいた事だけど…ごめんなさい。あれは本当に心配してるんだと思う。」
Dが私のミスも彼のミスと言うなら、名目上カークの主人である私にはカークの行動の責任がある。
Dから「くっ」という音が発せられて、落とした視線を慌ててあげた。どこか他も具合が悪いのかもしれない。
「くっくく。見たか?あのカークリノラースがヒトガタを心配して怒るなんて、かなり良いものが見れた。」
Dがなんと笑っていた。
「ああ、お前は今のカークしか知らないからな。カークリノラースというのは元来人の死と血を愛する狂気の悪魔だ。それが、あれだ。実に興味深い。」
興味深いって言うか…それを言ったら今のDだって興味深いわ。こんな風に笑うと人だったんだなぁと感慨深く思えて、私も「そうだね」と笑った。
食事に少し手をつけた後、しばらく横になりたいそうなので退出した。部屋に戻りながら、考えが浮かぶ。
何があってあそこまでキャラが変わったのか皆目見当もつかないけれど、今のDはとても情深い人になったと思う。マッドで自己中キャラからの大変貌だ。それだけの過去が、私が忘れたり知らなかったりする過去がDにはあると言う事だ。だから、大団円の後はDも幸せになって欲しいと思う。
そう思っているのに、その先を考えてしまうと妙に落ち込んでしまう。
今のDは月子ちゃんに相応しいヒーローの一人になったと思う。月子ちゃんとくっつかなくても、大団円のその後で、Dは誰かと一緒になれるかもしれない。それは喜ばしい事のはずで、私の願いの一つのはずなのに、具体的に考えてしまうと少し心が重くなる。私って自分で思っていたより狭量らしい。ゲームの攻略対象が魅力的なのは当たり前なのにね。
両頬をパシパシ叩いて無理やり気持ちを切り替えた。
ニアメの祠はすぐに闇の国の人達が調査された。調査のみだからか殺気は出していなかったようで、黒犬さんも落ち着いていたようだ。
けれど、こちらの希望通りに物事は進まない。私達の希望は早期に大地君と、ウランさんかジェード君で黒犬さんの魂を解放してもらう事だった。でも、見張りが付いただけでそこからは進まない。ニアメの祠はすでにあちらの監視下だから、下手にナツにつついてもらいにも行けないし、中途半端な魔人が殺気を出しちゃうと最悪黒犬さんから逃げ切れない。ちょっと危ない状況だ。このまま月子ちゃんが現れるまでキープということか。
調査の結果を見れば、下手な人が退治に駆り出されることも無かろうとは思っていたが、念のため我等も監視していた。そして意外な人が出張ってきている事に気がついた。
ティラもどき達が何故か祠の周りをウロついている。
嫌いな人達だけど、死なれたら夢見が悪い。仕方なく、彼等を牽制に行った。
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