僕の初めて。

三吉空音と山下環汰

初めての日。

今日まで彼女がいた。


「アｯ…///ンんｯ…///ﾊｧｯ…」


彼女に振られてしまった。


「ふｯ…///ﾝｱｯ…///そこｯ…///ダメｪｯ…///」


そして僕は


「いｯしょｯにｯ……ィｯ…！ァｯぅ///」


彼にイカされた。

彼の中で。

彼の手で。

彼と一緒に。

彼は僕の初めてだった。


初めては彼だった。
＿＿＿＿＿＿＿


「痛くない？大丈夫だった？」

三吉くんはハキハキとした声で聞いてきた。
さっきまで僕とSEXをしていたとは思えない。

「大丈夫……。でも…まだ、なんか変」

それに比べ僕はか弱い声を出してしまった。

「三吉くんが、、初めて…だった…。」

三吉くんはその綺麗な目で僕をじっと見てきた。彼の目はチラチラと光に照らされていた。彼の瞳は茶色だった。

「僕もだよ。」

三吉くんは初めてなのに上手かった。
それなのに僕は三吉くんに抱かれている時、不覚にも彼女の事を思い出した。


彼女に別れを告げられた今日、どうしたらいいかわからず三吉くんにメールをした。
三吉くんはすぐに来てくれた。

そしてすぐに僕を抱いた。


「彼女の事？」

三吉くんはどこも彼女には似ていなかった。

「うん…。」

なのに僕は三吉くんを受け入れた。

僕の体が受け入れた。三吉くんを受け入れた。三吉くんは優しかった。手付き。言葉遣い。全てが優しかった。


今日から三吉くんが僕の彼氏。