153 / 178
キャロライン覚醒!
しおりを挟む
スノヒス国の聖都プリャに入都してからレイナス王国まで立て続けに問題が起きすぎて、ろくに休息も取れずに動き続けた事もあり、私も含めて同行者達は皆心身ともに疲れてしまっていた。
一晩宿屋の一室で休んだが、特に老体のロブルバーグ様と箱入り神子のセイン様は疲労の色が濃い。
ずっと何者かに命を狙われ続け、今回の亡命劇と負担が大きかった事もあるのだろう。
レイナス王国の国境を越えた事で安堵したのか高熱を出してセイン様が寝込んでしまった。
「ロブルバーグ様! セイン様の容態は!?」
連絡を受けて急ぎセイン様の借り受けている部屋へ踏み込めば、荒い息遣いと上気した赤い頬、額に濡れた手布をのせて力なく寝台に横たわるセイン様の白い手をロブルバーグ様が握りしめている。
「あんまりよろしくはないのぅ、もともと神子は身体から弱いものが多い、すまんが出来るだけ早く、宮廷医師に見せ療養させてられんかの」
「最短でと言うならサクラで数時間あれば城まで飛べますが、衰弱が激しければ病状が悪化しかねません」
「この状態で辺境から数日掛けて馬車で移動するよりはマシだろう、ましてや医者や薬、医療器具をこちらに運ぶよりセイン様を運んだほうが早いからの」
ロブルバーグ様の依頼を受けて先にロブルバーグ様と護衛としてカークを乗せてサクラに城まで飛んでもらい、次にセイン様を身体に括り付けたフライサルを連れて空を飛んだ。
国境からレイナス王国へ越してきた者達は、突然現れたら大きく変化したサクラの姿に恐慌状態に陥りかけている。
「わぁ、殿下の飛竜様だ!」
「綺麗ねぇ」
しかしサクラの姿を見慣れている自国民は、私と一緒に空を飛ぶサクラの姿を見知っているものも多く、側に私がいる事もあり不用意には近づくことは無いものの大きく混乱する様子はない。
そんな国民達になだめられ一応はサクラが危害さえ加えなければ安全だと判断したようだ。
今回は短時間飛行ではなく数時間飛ばなくてはならないので、落下の恐れもありうるため今回は皆命綱を着けてもらう。
街で市場が開かれるほどの敷地面積ががある広場から飛び立ち、意識が朦朧としているセイン様を城へ運び込めば、既に到着を待ち構えていた宮廷医師達の手によって素早く治療が開始される。
到着の知らせを受けたのだろう、政務を抜け出してやってきたのかアルトバール陛下とシリウス宰相が私に駆け寄ってきた。
「シオル良く無事で戻った、ロブルバーグ聖下もお久しゅうございます。かのお方が神子様でございますか?」
「おう、アルトバール陛下またお会いできて光栄じゃ。 この方はセイン様と申される」
簡素に帰還の挨拶を告げればロブルバーグ様と陛下が挨拶を始めた。
今回レイナス王国は双太陽神教会の内部抗争に巻き込まれた形になったため、今後お二人を保護するにしても、考えたくはないが引渡すにしても、国主としてロブルバーグ様にと相談しなければ多々あるはず。
話し合いの邪魔にならないようそばから離れると、医師たちが治療のため出入りしやすいように開け放っていた扉をくぐり抜け、勢い良く飛びかかってきた妹のキャロラインを抱きとめる。
「お兄様~! で、伝説の神子様が我が国にいらっしゃったとは真実ですの!?」
興奮冷めやらぬ様子で聞いてきたキャロラインの口を手で慌てて塞ぐ。
「キャロ静かに! いまセイン様は慣れぬ長旅の影響でお加減が思わしく無い、回復したら必ず紹介してあげるから今日は諦めなさい」
「もっ、申し訳ありません」
私の叱責にショボンと項垂れてしまったキャロラインの髪を優しく撫でる。
「キャロの気持ちもわからないではないんだ、私もまさか双太陽神の末裔である神子様に会えるとは思ってなかったからね」
まぁ遠くから様子を伺うくらいなら良いだろうと判断した私が間違っていたのだろうか。
キャロラインからセイン様の姿が見えるように少しだけ身体を横にずらす。
私の意図に気が付いたのか嬉しそうにセイン様が横たわる寝台に顔を向けたキャロラインが両眼を見開き見る見る青褪めていく。
「そんな、嘘……嘘よ」
唇を戦慄かせ一歩、また一歩後ずさる。
様子がおかしい。
「キャロライン?」
「嘘よ、嘘、嘘だと言って!」
悲鳴に近い声を聞いて、父上とシリウス伯父様が話を切り上げ慌てたようにこちらへと走り寄る。
「キャロ! どうしたしっかりしろ!」
何かに怯えるように暴れだしたキャロラインを無理やり抱き上げ部屋から出た。
「イヤっ、離して怖い!」
ジタバタと暴れるキャロラインの頭を自分の肩に押し付けるようにして身動きを封じる。
「キャロライン、キャロライン、キャロ? 私は誰?」
ゆっくりと落ち着かせるように後頭部を撫で、背中をやさしくあやすように叩きながらなるべく優しく声を出しキャロラインに届くまで名前を呼び続ける。
「キャロ? 私は誰?」
「……シオル・レイナス」
私の名前を呼ぶ声が硬い。
「そう、キャロライン・レイナスのお兄ちゃんのシオル・レイナスだよ。 大丈夫怖いものが来たら私が助けてあげる。 だから落ち着いて?」
「私はキャロライン……」
「そうだよ」
「レイナス王国の第一王女キャロライン・レイナス?」
「そうだよ。 落ち着いたかな?」
「うん……」
良い子だねと言いながら顔を上げたキャロラインを見ながら微笑む。
良く私がキャロラインに向ける笑顔を見て、亡きロンダークがデレデレしていると言っていたけれど、可愛い妹に砂糖多めの笑顔を向けて何が悪い?
私の腕の中でピキッとフリーズしたキャロラインの顔がみるみる赤く染まっていく。
それはどこか水銀計を見ているよう面白い。
そうこうしているうちにどうやら何かの限界を超えたらしい。
「ぶはっ!」
突然両手で鼻から口に掛けて覆い隠した事で、キャロラインの姿勢が背面に崩れる。
「イケメンやばい萌死ぬ……」
そう言いながらキャロラインは意識を飛ばしてしまったため、慌ててなんとか抱きとめる。
「キャロ、いきなり離したら危な……血!?」
キャロラインに注意しようと顔を見ば顔の中央付近がべったりと血で汚れてしまっている。
「キャロ!?」
懐から自分でリスの刺繍を施したハンカチを取り出して顔を拭えば、どうやら出血元はキャロラインの鼻のようで吹いた先からタラリのと垂れてきた。
「シオル、キャロラインはいったいどうしたんだ?」
追い掛けてきた陛下がキャロラインの顔を覗き込み額に触って熱を診たり首筋に指を当てて、どうやら脈を図っているようだった。
「わかりません、この汚れたまま人目に晒しておくわけにも行きませんから、キャロラインの部屋に運びます。 セイン様の診察が終わり次第医師を派遣していただければと思います」
「分かった、私達もすぐに行く。 長旅で疲れているところ悪いがキャロラインを宜しく頼む、すぐにリステリアに連絡を入れるから、キャロラインの着替えは侍女に任せなさい」
陛下の指示に返事を返し、私はキャロラインを抱いたまま城内をひた走ったのだった。
一晩宿屋の一室で休んだが、特に老体のロブルバーグ様と箱入り神子のセイン様は疲労の色が濃い。
ずっと何者かに命を狙われ続け、今回の亡命劇と負担が大きかった事もあるのだろう。
レイナス王国の国境を越えた事で安堵したのか高熱を出してセイン様が寝込んでしまった。
「ロブルバーグ様! セイン様の容態は!?」
連絡を受けて急ぎセイン様の借り受けている部屋へ踏み込めば、荒い息遣いと上気した赤い頬、額に濡れた手布をのせて力なく寝台に横たわるセイン様の白い手をロブルバーグ様が握りしめている。
「あんまりよろしくはないのぅ、もともと神子は身体から弱いものが多い、すまんが出来るだけ早く、宮廷医師に見せ療養させてられんかの」
「最短でと言うならサクラで数時間あれば城まで飛べますが、衰弱が激しければ病状が悪化しかねません」
「この状態で辺境から数日掛けて馬車で移動するよりはマシだろう、ましてや医者や薬、医療器具をこちらに運ぶよりセイン様を運んだほうが早いからの」
ロブルバーグ様の依頼を受けて先にロブルバーグ様と護衛としてカークを乗せてサクラに城まで飛んでもらい、次にセイン様を身体に括り付けたフライサルを連れて空を飛んだ。
国境からレイナス王国へ越してきた者達は、突然現れたら大きく変化したサクラの姿に恐慌状態に陥りかけている。
「わぁ、殿下の飛竜様だ!」
「綺麗ねぇ」
しかしサクラの姿を見慣れている自国民は、私と一緒に空を飛ぶサクラの姿を見知っているものも多く、側に私がいる事もあり不用意には近づくことは無いものの大きく混乱する様子はない。
そんな国民達になだめられ一応はサクラが危害さえ加えなければ安全だと判断したようだ。
今回は短時間飛行ではなく数時間飛ばなくてはならないので、落下の恐れもありうるため今回は皆命綱を着けてもらう。
街で市場が開かれるほどの敷地面積ががある広場から飛び立ち、意識が朦朧としているセイン様を城へ運び込めば、既に到着を待ち構えていた宮廷医師達の手によって素早く治療が開始される。
到着の知らせを受けたのだろう、政務を抜け出してやってきたのかアルトバール陛下とシリウス宰相が私に駆け寄ってきた。
「シオル良く無事で戻った、ロブルバーグ聖下もお久しゅうございます。かのお方が神子様でございますか?」
「おう、アルトバール陛下またお会いできて光栄じゃ。 この方はセイン様と申される」
簡素に帰還の挨拶を告げればロブルバーグ様と陛下が挨拶を始めた。
今回レイナス王国は双太陽神教会の内部抗争に巻き込まれた形になったため、今後お二人を保護するにしても、考えたくはないが引渡すにしても、国主としてロブルバーグ様にと相談しなければ多々あるはず。
話し合いの邪魔にならないようそばから離れると、医師たちが治療のため出入りしやすいように開け放っていた扉をくぐり抜け、勢い良く飛びかかってきた妹のキャロラインを抱きとめる。
「お兄様~! で、伝説の神子様が我が国にいらっしゃったとは真実ですの!?」
興奮冷めやらぬ様子で聞いてきたキャロラインの口を手で慌てて塞ぐ。
「キャロ静かに! いまセイン様は慣れぬ長旅の影響でお加減が思わしく無い、回復したら必ず紹介してあげるから今日は諦めなさい」
「もっ、申し訳ありません」
私の叱責にショボンと項垂れてしまったキャロラインの髪を優しく撫でる。
「キャロの気持ちもわからないではないんだ、私もまさか双太陽神の末裔である神子様に会えるとは思ってなかったからね」
まぁ遠くから様子を伺うくらいなら良いだろうと判断した私が間違っていたのだろうか。
キャロラインからセイン様の姿が見えるように少しだけ身体を横にずらす。
私の意図に気が付いたのか嬉しそうにセイン様が横たわる寝台に顔を向けたキャロラインが両眼を見開き見る見る青褪めていく。
「そんな、嘘……嘘よ」
唇を戦慄かせ一歩、また一歩後ずさる。
様子がおかしい。
「キャロライン?」
「嘘よ、嘘、嘘だと言って!」
悲鳴に近い声を聞いて、父上とシリウス伯父様が話を切り上げ慌てたようにこちらへと走り寄る。
「キャロ! どうしたしっかりしろ!」
何かに怯えるように暴れだしたキャロラインを無理やり抱き上げ部屋から出た。
「イヤっ、離して怖い!」
ジタバタと暴れるキャロラインの頭を自分の肩に押し付けるようにして身動きを封じる。
「キャロライン、キャロライン、キャロ? 私は誰?」
ゆっくりと落ち着かせるように後頭部を撫で、背中をやさしくあやすように叩きながらなるべく優しく声を出しキャロラインに届くまで名前を呼び続ける。
「キャロ? 私は誰?」
「……シオル・レイナス」
私の名前を呼ぶ声が硬い。
「そう、キャロライン・レイナスのお兄ちゃんのシオル・レイナスだよ。 大丈夫怖いものが来たら私が助けてあげる。 だから落ち着いて?」
「私はキャロライン……」
「そうだよ」
「レイナス王国の第一王女キャロライン・レイナス?」
「そうだよ。 落ち着いたかな?」
「うん……」
良い子だねと言いながら顔を上げたキャロラインを見ながら微笑む。
良く私がキャロラインに向ける笑顔を見て、亡きロンダークがデレデレしていると言っていたけれど、可愛い妹に砂糖多めの笑顔を向けて何が悪い?
私の腕の中でピキッとフリーズしたキャロラインの顔がみるみる赤く染まっていく。
それはどこか水銀計を見ているよう面白い。
そうこうしているうちにどうやら何かの限界を超えたらしい。
「ぶはっ!」
突然両手で鼻から口に掛けて覆い隠した事で、キャロラインの姿勢が背面に崩れる。
「イケメンやばい萌死ぬ……」
そう言いながらキャロラインは意識を飛ばしてしまったため、慌ててなんとか抱きとめる。
「キャロ、いきなり離したら危な……血!?」
キャロラインに注意しようと顔を見ば顔の中央付近がべったりと血で汚れてしまっている。
「キャロ!?」
懐から自分でリスの刺繍を施したハンカチを取り出して顔を拭えば、どうやら出血元はキャロラインの鼻のようで吹いた先からタラリのと垂れてきた。
「シオル、キャロラインはいったいどうしたんだ?」
追い掛けてきた陛下がキャロラインの顔を覗き込み額に触って熱を診たり首筋に指を当てて、どうやら脈を図っているようだった。
「わかりません、この汚れたまま人目に晒しておくわけにも行きませんから、キャロラインの部屋に運びます。 セイン様の診察が終わり次第医師を派遣していただければと思います」
「分かった、私達もすぐに行く。 長旅で疲れているところ悪いがキャロラインを宜しく頼む、すぐにリステリアに連絡を入れるから、キャロラインの着替えは侍女に任せなさい」
陛下の指示に返事を返し、私はキャロラインを抱いたまま城内をひた走ったのだった。
0
お気に入りに追加
897
あなたにおすすめの小説
平凡令嬢は婚約者を完璧な妹に譲ることにした
カレイ
恋愛
「平凡なお前ではなくカレンが姉だったらどんなに良かったか」
それが両親の口癖でした。
ええ、ええ、確かに私は容姿も学力も裁縫もダンスも全て人並み程度のただの凡人です。体は弱いが何でも器用にこなす美しい妹と比べるとその差は歴然。
ただ少しばかり先に生まれただけなのに、王太子の婚約者にもなってしまうし。彼も妹の方が良かったといつも嘆いております。
ですから私決めました!
王太子の婚約者という席を妹に譲ることを。
断罪イベント返しなんぞされてたまるか。私は普通に生きたいんだ邪魔するな!!
柊
ファンタジー
「ミレイユ・ギルマン!」
ミレヴン国立宮廷学校卒業記念の夜会にて、突如叫んだのは第一王子であるセルジオ・ライナルディ。
「お前のような性悪な女を王妃には出来ない! よって今日ここで私は公爵令嬢ミレイユ・ギルマンとの婚約を破棄し、男爵令嬢アンナ・ラブレと婚姻する!!」
そう宣言されたミレイユ・ギルマンは冷静に「さようでございますか。ですが、『性悪な』というのはどういうことでしょうか?」と返す。それに反論するセルジオ。彼に肩を抱かれている渦中の男爵令嬢アンナ・ラブレは思った。
(やっべえ。これ前世の投稿サイトで何万回も見た展開だ!)と。
※pixiv、カクヨム、小説家になろうにも同じものを投稿しています。
妹の事が好きだと冗談を言った王太子殿下。妹は王太子殿下が欲しいと言っていたし、本当に冗談なの?
田太 優
恋愛
婚約者である王太子殿下から妹のことが好きだったと言われ、婚約破棄を告げられた。
受け入れた私に焦ったのか、王太子殿下は冗談だと言った。
妹は昔から王太子殿下の婚約者になりたいと望んでいた。
今でもまだその気持ちがあるようだし、王太子殿下の言葉を信じていいのだろうか。
…そもそも冗談でも言って良いことと悪いことがある。
だから私は婚約破棄を受け入れた。
それなのに必死になる王太子殿下。
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる