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第一八章 ゼロの世界

ゼロの世界(06)◆

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「……何を言ってるんだ?」

 雁慈の言うことは、すぐには理解できなかった。明人が不思議な顔をすると、雁慈は顔を赤くして照れるので、どうやら「抱いてほしい」とはそのままの意味であることを明人は察した。

「いいから抱け! 他の女と同じように、めちゃくちゃに抱きしめろ」

「待て、やはり追いつけない。さっきから何を焦って――」

「はっ! まどろっこしい男だ!」

 雁慈は、明人の手首を掴み、無理やり胸元に引き寄せて乳房を掴ませる。雁慈の胸はサラシで抑えつけられ、胸筋が張って硬かったが、それでいて柔軟さも備わっているアベコベな感触だった。

「不満か? われは抱けぬと申すか」

「違う」

「はっ、女として魅力がないか」

「そうじゃない。普段は順番を気にしないんだが、今回ばかりは確認させてくれ。せめて目的を教えてくれ」

「はっ、細かいやつだ」

 雁慈は恥ずかしそうに顔を逸らした。手首は掴んだままで、乳房から離れさせてはくれない。

「そういうのは、女に語らせないのではないのか」

「いや、そうなんだが……」

 雁慈の心臓の鼓動が手を伝って明人にまで響く。少なくとも冗談ではないことが、今の状況でハッキリしてしまった。

「……父の考えを真っ向から全否定する。それには我の力だけでは足りぬ。過去を捨てずして父の呪縛から逃れるには、この・・方法しかない」

「この方法?」

「うぐぐ……そ、それは、葉柴が1番分かっているであろう」

 明人もコトを察して、あえてイタズラに質問責めを浴びせる。雁慈は諦めたように目をつむった。

「だ、男女の営みのことだ! わざわざ言わせるな!」

「営み?」

「とぼけるな! わ、我は分からぬから、手筈てはずはそちらに任せるぞ」

「任されてもだな……」

 いつの間にか、コトを致す前提で話が進んでいた。雁慈の考えに前向きではなかった明人も、徐々に意識が手元に集中して雁慈の性を感じ始める。

「……悪いが、スイッチを入れたら中止は無いからな」

「はっ、望むところだ」

 雁慈の覚悟を聞き、明人はゆっくりと体を近づけて雁慈の横に並んだ。
 乳房を掴んでいた手をゆっくりと上に移動させ、雁慈の顎に指を当てる。

「な、なんだ……?」

「手筈は任せてくれるんだろ?」

「任せるが、その、我が初心者であることは心得るよう――んっ……」

 雁慈の唇をそっと奪い、一度唇を話して、再度唇を重ねる。まったく慣れていない雁慈は、目を開けたままそれを受け入れ、明人の動きに合わせて感覚任せに舌を転がす。

「んっ、んくちゅ、んちゅる、んっ、んっ……」

 しばらく続けると、雁慈の顔が火照って、明人とのキスに夢中になっていることが目に見えて分かった。
 一度唇を離しても、どこか求めるように明人の瞳を見つめ返す。

「んはぁ、はぁ……お、おわりか?」

「これからだ」

 今度は手を雁慈の背中に回して、正面から唇を重ねる。雁慈も応えるように手を明人の首に回し、背丈がほぼ同じ2人は、1本の柱にように重なり合って舌を転がし合った。

「んあっ、んくちゅる…んちゅ、んっ、んっ、んれろっ、んちゅるる……」

 ゆっくりと舌を離すと、2人の唾液が糸を引いて舌を繋ぎ続ける。

「んっ、はぁ、はぁ……なかなか、だな……我を忘れてしまう……」

「休憩もなしだぞ」

「望むとこと言ってお――んっあ!」

 明人は、いきなり雁慈のお尻からズボンに手を突っ込み、陰部に手を当てて責めた。突然のことで驚いた雁慈に、さらに首元に顔を埋めて皮膚を強く吸い立てる。
 そこからさらに左手で乳房を揉みしだき、雁慈の肉体のあらゆる箇所に刺激を与えていく。

「そんなっ、いっぺんにとはきいておらんっ…んんっ!」

「こんな魅力的な体は二度と無いかもしれないからな、俺も堪能させてもらう」

「はっ、なにをバカをっ……はんぅっ!」

 衣服を捲くってサラシをズラして大きな桃色の乳首を露わにさせる。引き締まった肉体の上、抑えつけられていた乳房が一気に解放され、胸筋が乗った張りのある巨乳が興奮をそそる。

「こっちもキレイだ」

「あうっ、なにを……んんああっ!」

 明人は、雁慈の乳首を執拗に責め立てた。
 雁慈は乳房全体が弱点のようで、乳首を舌で舐め回すとすぐに固く張って大きくなり、さらに乳首を強めに吸うと、体をのけぞらしてあえぎ声を上げる。

「はぁううん…そんなっ…我の胸がっ…おかしくっ…んあんっ……」

「こっちも欲しい」

 サラシを緩く解いて、反対側の乳首も同様に責める。また、その間にズボンを脱がせて下半身を攻める準備も怠らない。

「ああっ、やめろっ…変にっ、……おかしくなってしまうっ……」

「まだ半分もいってないぞ」

「んぅ……んああ゛っ!」

 雁慈の陰部は、乳房への刺激で既に感じて湿っていた。下着の内側から愛液が滲み出している。
 そのまま、服を脱がせて下着を下ろし、腹筋が割れた雁慈の引き締まった肉体を完全に露わにさせる。

「次はこっちを味わう」

「おい、葉柴っ……くはあっ!」

 明人は雁慈の肉体を撫でながらしゃがんで、雁慈の陰部に顔を埋めた。そして、陰部の奥の膣まで舌を這いずり回し刺激を与えていく。

「やめ、ろっ……なにを……っ、くはっ」

「悪いが、ここからは俺にも止められない」

「何を言って……っんあ゛! ああ゛っ、なんだこれはっ……」

 初めて感じる陰部からの快感に、雁慈は戸惑いを隠せなかった。喘ぎ声を抑えきれず、意識が宙に浮いて、どんどん吐息も荒くなっていく。

「はぁっ、はぁっ、ふんっ…んんっ……やめ、ろっ……なにか、なにか来てしまうっ……」

 尿意ではないが、それに近い、陰部に込み上げて来る何かが我慢できなくなってくる。

「我慢するな」

「そんなこと、言われようとっ……これが何かっ、んああ゛っ、くあ゛っ……!」

 雁慈は我慢しきれず、込み上げた愛液を大量に放出した。それこそ尿を掛けるように、明人に大量の潮を浴びせていく。

「くあ、んっ…おまえっ、何を飲んで……んんっ」

 明人は、それでも膣奥へのクンニを止めず、搾り取るように愛液を放出させる。雁慈は耐えきれず足を痙攣させて、明人の肩に手をついた。

「ふくっ…くつじょく……」

「……あとはこっちの準備だな」

 雁慈の潮吹きと痙攣が落ち着いたところで明人は立ち上がった。支えを失った雁慈は、逆に床にへたり込んでしまう。

「な、なんだこれは……」

 その雁慈の眼前に、自らの巨大な肉棒を近づける。ギチギチに張って血管を浮かばせた肉棒それは、雁慈には全く未知の生命体に見えた。

「こ、こんなものが我のなかに……ごくっ――」

「試しに舐めてみるか?」

「はっ、これを舐めるだと? 味もせんだろう」

「怖いなら構わない」

「こ、怖くなんか……」

 雁慈は恐怖心を抑えて肉棒に舌を当てる。すると、肉棒はビクンと跳ね上がり雁慈は驚いて顔を遠ざける。

「ほ、本当にこれが私のなかに……?」

「ああ、だがもう少し湿らせたい」

「わ、分かった……」

 雁慈なりに理解をして、再び肉棒に舌を当てて唾液を垂らす。明人は、その間も乳房への攻撃をやめない。

「んっ、んちゅ……んくちゅ…ちゅぱ……はっ離せ、気が散ってしまうんんっ!」

「せっかくなら同時にな」

「さっきから何を言ってっ」

「ほら、休憩は無しだろ?」

 明人は、少し強引に雁慈の口内に肉棒を押入れる。雁慈も戸惑いつつも、肉棒を受け入れて若干の息苦しさと乳房の快感に耐える。

「んぐっ、んぼっ…んじゅぼぼっ……んぐじゅるる……」

「胸も使わせてくれ」

「んぐじゅるる……んぼっ、んんっ?」

 一度口内から肉棒を抜いて、今度は雁慈の両乳首をつまみ上げて、雁慈の唾液で湿った肉棒を乳房で挟み込む。

「はん゛っ、やめっ、つよすぎ……くあっ! んはあ゛っ!」

 抓んだ乳首がさらに肉棒でこすられ、雁慈は触れられていない陰部から再度愛液を放出する。

「乳首でもイったのか?」

「イク? 我には何がなんだか……」

 顔を紅潮させて、荒い吐息で息をつく雁慈に、明人は肉棒をさらに大きくさせて我慢できなくなる。
 雁慈を立たせたあと後ろを向かせ、腰を両手で支えて陰部に肉棒をあてがう。

「じゃあ、#挿入__い___#れるぞ?」

「あ、ああ……ついにだな」

 雁慈は、唾を飲んで構えて緊張する。それを、陰部を肉棒で擦って和らげていく。そして、一瞬気が緩んだ隙を狙い、明人は一気に膣内なかに肉棒を押し進めた。

「くっ――くはああ゛っ!」

 狭い膣内なかが巨大な肉棒で一気に押し広げられ、薄い膜を一気に破られて、陰部からは血が垂れ落ちる。

「少し休むか?」

「はっ、休憩は無しだろ?」

「……分かった」

 明人は、雁慈の気持ちに応えて肉棒を早速ピストンさせた。雁慈は、痛みと快感を同時に感じて、それが徐々に快感に寄っていく。

「くあっ、んっ、んあっ……なんだっ、これはっ……」

「くっ……キツいな」

 雁慈の膣内なかは、鍛えられた筋肉もあって想像以上の締め具合だった。それだけ出し入れのたびに、お互いの陰部が擦れて強い刺激を与え合う。

「んく、んんっ、すごいっ、すごいぞ葉柴っ! 我の膣内なかが広がってイク!」

「くっ……南剛っ、まずい……」

「はぁ、はぁっ……我も、またっ……さっきより、すごいのがっ、くはあっ!」

 愛液を大量に漏らし、出し入れがスムーズになったところで明人はラストスパートを掛けた。
 雁慈の右足を掴みあげ上体を起こさせる。顔を横に向かせて、舌を絡ませながらピストンを続けた。

「ふんむっ…んちゅあ、んあっ、はぁ、はぁ……はしば、イってしまう。またイってしまうぞ」

「ああ、今度は俺も――」

「ああっ、んんっ……葉柴っ、イク! イってしまう! んん、んっ、んっ……」

「くっ」

「くはっ、んんああああ゛っ!」

 雁慈は、今まで以上に体を仰け反って天を仰いだ。明人の肉棒からは大量の精液が注ぎ込まれ、明人の肉棒が動くたびに、雁慈は全身を痙攣させる。

「あ゛、ああ…すごい、すごいぞ葉柴ぁ……」

 そのまま、しばらく体を重ねあったまま、肉棒は抜かないまま、2人はお互いの性を感じ合った。
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