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異世界を楽しむ
015話 学園を決める
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僕が訪ねたのはリラの部屋だ。ちょうど廊下でフェルちゃんの侍女であるレミに会ってフェルちゃんがリラの部屋に居るって聞いたからなんだ。
僕が扉をノックしたら、リラが
「どうぞ~、入っていいよ~。トーヤ~」
そう言った。リラの気配察知、恐るべしだね。僕はパンフレットを手にリラの部屋に入ったんだ。そしたら少し頬を紅潮させたフェルちゃんがいて僕を見て言った。
「トーヤ様、どうされたのですか? リラちゃんにご用事なら席を外しましょうか?」
僕は慌てたよ。二人に用事があるのに席を外されたら困るからね。僕は首を横に振りながら、
「学園」
と一言。そしてパンフレットを二人に見せたんだ。
「まあ、庶民の学園に行けるのですか!?」
フェルちゃんは僕の言いたい事を分かってくれたよ。何だか嬉しそうだ。
「学園って皆で楽しくお昼を食べる所だよね~。お姉ちゃんは知ってるよ~」
それが学園生活の一部である事は否定はしないよ、リラ……
パンフレットはちょうど3部あって、
【君も偉大な冒険者になろう!! 冒険者養成学園にようこそ!!】
【ここでアナタの商才を磨けます! 商人共同組合出資の商人育成学園へ!!】
【未来のシェフは君だ!! ツージ調理専門学校は基礎から応用まで幅広くお教えします!!】
この3校の案内だった。冒険者養成学園は8歳から12歳までの4年間。12歳になったら冒険者の仮登録が出来るらしい。
商人育成学園は、8歳から成人の15歳までみっちりと学ぶようだよ。ある程度コースが別れていて、商人、経理事務なんかを選択出来るみたい。
調理専門学校は8歳から15歳まで学ぶ事が可能なんだけど、希望すれば早期卒業も可能なんだって。例えば、女の子の場合だと14歳で結婚出来るから寿卒業が多いんだって。はたまた、家が食堂やレストランなどの飲食店の場合には基礎だけ学んで卒業する人もいるそうだよ。だから最短で9歳で卒業できて、最長で15歳で卒業できる。
僕はこの調理専門学校に心惹かれるんだけど、二人はどうかな?
それぞれ回し読みをして、二人に気になった学園のパンフレットを教えてと身振りと目線で示したら、フェルちゃんは僕と同じで調理専門学校をリラは冒険者養成学園を選んだんだ。
出来たら三人で同じ学園が良かったけどリラは食べる専門家になるから、調理はいいかな~って言って更に続けて
「婚約者同士で同じ学園に通う気持ちになるなんて、既に通じ合ってるんだね~。良かったね~、フェルちゃん、トーヤ」
なんて僕達二人に言ってきたんだ。僕もフェルちゃんも顔を赤くしてしまったよ。
「お姉ちゃんは冒険者になれそうな気がするから、コッチの学園に通う事にするよ~。二人ともお姉ちゃんが居ないからって学校でケンカなんかしちゃダメだよ~」
更に僕達二人を煽るリラを感謝を込めて、でも軽く睨みながら僕とフェルちゃんは調理専門学校に、リラは冒険者養成学園に通う事を決めたんだ。
僕はセバスに伝えてくるよと身振りで二人に伝えて部屋を出たんだ。扉を閉める間際にリラがフェルちゃんに、
「フェルちゃん、学校ではトーヤに悪い虫がつかないように気をつけるんだよ~」
って言ってるのが聞こえたけど、この世界では忌み子扱いの僕がモテる事はないから要らない心配だよねー…… はい、自惚れてました。忌み子判定が無くても僕は大してイケメンじゃないからモテるなんて事はありません……
そんな反省をしつつセバスの元に向かい、調理専門学校のパンフレットを見せながら、
「僕とフェル」
と言い、冒険者養成学園のパンフレットを見せながら
「リラ」
と伝えたんだ。
「おお、やはりお二人は調理専門学校に行かれますか。リラは出来たら商人の道に進んで欲しかったですが、そうですか…… いや、本人の意志を尊重しよう。いくら、大商人に成れる資質があるからと言って、本人が望まない学問をする必要は無いですから。では直ぐに入学式手続きをしておきます。さ来週の月曜が入学式になりますので。制服等はございませんのでご安心を。トーヤ様とフェル様は着の身着のままで大丈夫でございます。リラは少し必要な物がございますが、私の方で用意しておきますので、その事を二人にお伝え頂けますか? トーヤ様を使い走りにするのは心苦しいのですが……」
セバスがそう言うけど、僕は使い走りとは思ってないから気にしなくていいよと目線でセバスに伝えて部屋を出てリラの部屋に戻る。今度はノックする前にリラの声が届いた。
「トーヤ~、入って~。セバスさんはなんて言ってた?」
くっ、今回は隠密を使用していたのにバレてしまった…… もっと技能を磨かなきゃダメだな。僕は悔しかったけど、ソレを顔には出さずにセバスに言われた事を二人に伝えた。フェルちゃんは
「まあ、さ来週からですか!? 私、レミに聞いて準備をしますのでコレで失礼しますトーヤ様。リラちゃん、またね」
と慌てて部屋を出ていった。リラは、
「エヘヘ~、セバスさんが準備してくれるなら大丈夫だね~、楽ちんだぁ」
と笑っていた。僕はニコニコしながらリラにお互い頑張ろうねと目線で伝えて、リラの部屋を出て自分の部屋に向かったんだ。ツージ調理専門学校のパンフレットを手に持ってね。部屋でジックリと見てみたいからね。読み終えたらフェルちゃんの部屋に持っていこうと考えてるよ。
名前:トーヤ・ログセルガー(公爵家五男)
年齢:八歳
種族:人種
位階:12
性別:男
性格:ムッツリ・アレ星人
称号:転生者・フェルの婚約者
体力:88
気力:173
技力:95
魔力:364
魂力:781
技能:魔力操縦・全属性魔法(7)・身体強化(強大)・気配察知(範囲大、精密)・刀技(7)・見極眼(MAX)・隠密行動(5)・料理(7)・小太刀(8)
加護:アメノウズメの加護
【道具箱】【知識箱】
(ツクヨミの加護)
(【月光】)
(ツクヨミの加護)はトーヤ自身にも見えていません。【月光】は元々端整なトーヤの顔立ちを少し影のあるミステリアスな風に異性から見える働きがあります。要するにモテ要素が注入される加護です。
名前:リラ(トーヤ専属庭師の娘)
年齢:八歳
種族:獣人
位階:11
性別:女
性格:お姉ちゃん
称号:魔法獣人・フェルちゃんの味方
体力:155
気力:89
技力:103
魔力:120
魂力:117
技能:魔力操作・身体強化(強大)・属性魔法(3)【赤・水・緑】・気配察知(範囲絶大、超精密)・剣技(9)・隠密行動(8)・短剣術(MAX)
加護:ミチザネの加護
【頭脳明晰】
ヒルコの加護
【釣師】【罠師】【猟師】
名前:フェル・テルマイヤー(侯爵家四女)
年齢:八歳
種族:人種
位階:12
性別:女
性格:根暗・妄想魔人
称号:トーヤの婚約者
体力:79
気力:108
技力:65
魔力:206
魂力:215
技能:魔力操作・身体強化(中)・属性魔法(5)【赤・水・緑・茶・金】・剣技(4)・短剣術(7)
加護:ククリヒメの加護
【不屈】
ヒルメの加護
【天真】
✱ウズメの脅しに屈したツクヨミは、トーヤ自身にも分からないように加護を与えました。けれども、二人の兄、ヒルコとヒルメにバレて、ならば我らも加護を与えるのだとリラとフェルに加護が与えられました。
ヒルコの加護は読んで字の如くです。ヒルメの加護【天真】は、加護を授かった女性の心の美しさを外面にも表す事が出来るモテ要素の加護になります。
僕が扉をノックしたら、リラが
「どうぞ~、入っていいよ~。トーヤ~」
そう言った。リラの気配察知、恐るべしだね。僕はパンフレットを手にリラの部屋に入ったんだ。そしたら少し頬を紅潮させたフェルちゃんがいて僕を見て言った。
「トーヤ様、どうされたのですか? リラちゃんにご用事なら席を外しましょうか?」
僕は慌てたよ。二人に用事があるのに席を外されたら困るからね。僕は首を横に振りながら、
「学園」
と一言。そしてパンフレットを二人に見せたんだ。
「まあ、庶民の学園に行けるのですか!?」
フェルちゃんは僕の言いたい事を分かってくれたよ。何だか嬉しそうだ。
「学園って皆で楽しくお昼を食べる所だよね~。お姉ちゃんは知ってるよ~」
それが学園生活の一部である事は否定はしないよ、リラ……
パンフレットはちょうど3部あって、
【君も偉大な冒険者になろう!! 冒険者養成学園にようこそ!!】
【ここでアナタの商才を磨けます! 商人共同組合出資の商人育成学園へ!!】
【未来のシェフは君だ!! ツージ調理専門学校は基礎から応用まで幅広くお教えします!!】
この3校の案内だった。冒険者養成学園は8歳から12歳までの4年間。12歳になったら冒険者の仮登録が出来るらしい。
商人育成学園は、8歳から成人の15歳までみっちりと学ぶようだよ。ある程度コースが別れていて、商人、経理事務なんかを選択出来るみたい。
調理専門学校は8歳から15歳まで学ぶ事が可能なんだけど、希望すれば早期卒業も可能なんだって。例えば、女の子の場合だと14歳で結婚出来るから寿卒業が多いんだって。はたまた、家が食堂やレストランなどの飲食店の場合には基礎だけ学んで卒業する人もいるそうだよ。だから最短で9歳で卒業できて、最長で15歳で卒業できる。
僕はこの調理専門学校に心惹かれるんだけど、二人はどうかな?
それぞれ回し読みをして、二人に気になった学園のパンフレットを教えてと身振りと目線で示したら、フェルちゃんは僕と同じで調理専門学校をリラは冒険者養成学園を選んだんだ。
出来たら三人で同じ学園が良かったけどリラは食べる専門家になるから、調理はいいかな~って言って更に続けて
「婚約者同士で同じ学園に通う気持ちになるなんて、既に通じ合ってるんだね~。良かったね~、フェルちゃん、トーヤ」
なんて僕達二人に言ってきたんだ。僕もフェルちゃんも顔を赤くしてしまったよ。
「お姉ちゃんは冒険者になれそうな気がするから、コッチの学園に通う事にするよ~。二人ともお姉ちゃんが居ないからって学校でケンカなんかしちゃダメだよ~」
更に僕達二人を煽るリラを感謝を込めて、でも軽く睨みながら僕とフェルちゃんは調理専門学校に、リラは冒険者養成学園に通う事を決めたんだ。
僕はセバスに伝えてくるよと身振りで二人に伝えて部屋を出たんだ。扉を閉める間際にリラがフェルちゃんに、
「フェルちゃん、学校ではトーヤに悪い虫がつかないように気をつけるんだよ~」
って言ってるのが聞こえたけど、この世界では忌み子扱いの僕がモテる事はないから要らない心配だよねー…… はい、自惚れてました。忌み子判定が無くても僕は大してイケメンじゃないからモテるなんて事はありません……
そんな反省をしつつセバスの元に向かい、調理専門学校のパンフレットを見せながら、
「僕とフェル」
と言い、冒険者養成学園のパンフレットを見せながら
「リラ」
と伝えたんだ。
「おお、やはりお二人は調理専門学校に行かれますか。リラは出来たら商人の道に進んで欲しかったですが、そうですか…… いや、本人の意志を尊重しよう。いくら、大商人に成れる資質があるからと言って、本人が望まない学問をする必要は無いですから。では直ぐに入学式手続きをしておきます。さ来週の月曜が入学式になりますので。制服等はございませんのでご安心を。トーヤ様とフェル様は着の身着のままで大丈夫でございます。リラは少し必要な物がございますが、私の方で用意しておきますので、その事を二人にお伝え頂けますか? トーヤ様を使い走りにするのは心苦しいのですが……」
セバスがそう言うけど、僕は使い走りとは思ってないから気にしなくていいよと目線でセバスに伝えて部屋を出てリラの部屋に戻る。今度はノックする前にリラの声が届いた。
「トーヤ~、入って~。セバスさんはなんて言ってた?」
くっ、今回は隠密を使用していたのにバレてしまった…… もっと技能を磨かなきゃダメだな。僕は悔しかったけど、ソレを顔には出さずにセバスに言われた事を二人に伝えた。フェルちゃんは
「まあ、さ来週からですか!? 私、レミに聞いて準備をしますのでコレで失礼しますトーヤ様。リラちゃん、またね」
と慌てて部屋を出ていった。リラは、
「エヘヘ~、セバスさんが準備してくれるなら大丈夫だね~、楽ちんだぁ」
と笑っていた。僕はニコニコしながらリラにお互い頑張ろうねと目線で伝えて、リラの部屋を出て自分の部屋に向かったんだ。ツージ調理専門学校のパンフレットを手に持ってね。部屋でジックリと見てみたいからね。読み終えたらフェルちゃんの部屋に持っていこうと考えてるよ。
名前:トーヤ・ログセルガー(公爵家五男)
年齢:八歳
種族:人種
位階:12
性別:男
性格:ムッツリ・アレ星人
称号:転生者・フェルの婚約者
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気力:173
技力:95
魔力:364
魂力:781
技能:魔力操縦・全属性魔法(7)・身体強化(強大)・気配察知(範囲大、精密)・刀技(7)・見極眼(MAX)・隠密行動(5)・料理(7)・小太刀(8)
加護:アメノウズメの加護
【道具箱】【知識箱】
(ツクヨミの加護)
(【月光】)
(ツクヨミの加護)はトーヤ自身にも見えていません。【月光】は元々端整なトーヤの顔立ちを少し影のあるミステリアスな風に異性から見える働きがあります。要するにモテ要素が注入される加護です。
名前:リラ(トーヤ専属庭師の娘)
年齢:八歳
種族:獣人
位階:11
性別:女
性格:お姉ちゃん
称号:魔法獣人・フェルちゃんの味方
体力:155
気力:89
技力:103
魔力:120
魂力:117
技能:魔力操作・身体強化(強大)・属性魔法(3)【赤・水・緑】・気配察知(範囲絶大、超精密)・剣技(9)・隠密行動(8)・短剣術(MAX)
加護:ミチザネの加護
【頭脳明晰】
ヒルコの加護
【釣師】【罠師】【猟師】
名前:フェル・テルマイヤー(侯爵家四女)
年齢:八歳
種族:人種
位階:12
性別:女
性格:根暗・妄想魔人
称号:トーヤの婚約者
体力:79
気力:108
技力:65
魔力:206
魂力:215
技能:魔力操作・身体強化(中)・属性魔法(5)【赤・水・緑・茶・金】・剣技(4)・短剣術(7)
加護:ククリヒメの加護
【不屈】
ヒルメの加護
【天真】
✱ウズメの脅しに屈したツクヨミは、トーヤ自身にも分からないように加護を与えました。けれども、二人の兄、ヒルコとヒルメにバレて、ならば我らも加護を与えるのだとリラとフェルに加護が与えられました。
ヒルコの加護は読んで字の如くです。ヒルメの加護【天真】は、加護を授かった女性の心の美しさを外面にも表す事が出来るモテ要素の加護になります。
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