AIと十字館の恐怖

寝室

ターン４：窓

▼調査結果
青空がまぶしい窓の外にはベランダと観葉植物が見えるが、嵌め殺しになっており開けられない。

洞察（35>=75）：失敗

外の景色を見ようとしたら、窓に向かって黒い点が飛んできた。
コガネムシだろうか、コツンという固い音とともに窓にぶつかりそのまま窓につかまる。

「なんだよ、驚かせやがって･･･」

直後、ドシンという音とともに、今度はカラスが窓ガラスにぶつかってきた。
主人公はその勢いに完全に意表を突かれて腰を抜かしてしまう。
腰の打ち所が悪かったのか、しばらく悶絶して蹲ってしまう。

→ターンー１


▼窓の外の瞳

「なんだよ･･･あれ！」

誰に言うまでもない独り言がこんなに大声で出ることの方が珍しい。
それほどまでの動揺を誘ったのは、窓の外に浮かんでいる目玉だった。
何時の間に現れたのか、こちらをまっすぐ見つめている。
それはじりじりと大きく、いや、こちらに近付いていた。

夜空のように暗く、それでいて光を反射して透き通ったその瞳。
瞬きができない。目が離せない。そうした瞬間に破滅が襲ってくる気がしたのだ。

頭の奥がジンジンと熱を帯び、意識を、あるいは魂と呼ばれる何かをわしづかみにされている感覚に襲われる。
――作り物でもCGでもない、あれは間違いなく実在する何かだ。

「おいおい･･･冗談だろ？」

精神*3（45>=73）：失敗
→SANー１

というか、あれは地球の生命体なのか･･･？
神と呼ばれる存在がいて、いたずらに見せているだけのオブジェクトなのでは。
まるで思考がまとまらないが、それこそがあの目の思惑なら？

「と、とにかくここを離れないと！」

主人公はパニックになりながらも後ずさり、ドアから部屋の外に飛び出した。