名も無い忌子

蜘優桜

文字の大きさ
上 下
31 / 54
鳴り響く運命

幸せな日常

しおりを挟む
 心美「___」

怒ったような顔をしている

 心美「___黙れ」

落ち着いた声だった

 奈々「?」

奈々が不思議そうに心美を見つめている

 心美「それ以上の詮索はよせ」

また落ち着いた声。しかしその中に怒りが見え隠れしている

 心美「死ぬぞ」

その声はとても恐ろしかった

 心優「終わり…この話終わりね」

何故か心優がわって入ってきた

 心美「ああ…」

静かに頷く

 心愛「そうね…その方が貴方たちのためだし」

心愛が言い放った
また意味のわからない言い方…本当にこの子たちは不思議だ…

___リビング

皐月さんが口を開いた

 皐月さん「ねぇ、私さいきんつけられてる気がするの…!」

などと言い出した
事実なら怖い

 心美「気のせいじゃねぇか?」

心美がにやけながら言う

 心美「他にネタはねぇのかよ」

 皐月さん「…」

皐月さんは気まずそうに目を逸らした

 奈々「私にネタあるよッ!」

奈々の元気な声が響く
嫌な予感しかしないのはわたしだけなんだろうか…

 わたし「何よ…」

これに関しては半分呆れているかもしれない…

 奈々「私の名前!」

 わたし「はぁ?どう言う…」

意味がわからない…急に名前て…

 奈々「私の本当の名前!本当はね星蜜奈一ほしみつなものって言うんだ!」

 わたし「!」

なになになに?急に⁉︎そんなことある?いや…よくある事かもしれないよ?
今亜人種(人間以外の種族)への風当たり酷いし…
中には、『怪異』なんて呼び方をしてる人もいるらしいし…
でも…こんな偶然ある?いや…ないでしょ…
 わたし「そう…なんで急に?」

とりあえず理由をね…?ね?

 奈々…じゃなくて奈一「私、思い出したんだよね!まだモヤってしてるんだけど…だからもう隠す必要ないの気づいちゃって…えへへ」

何を⁉︎
何?文章繋がってないんだけど…!

 心優「…」

心優は少し驚いているらしく食事が進んでいない

 心美「そうか…___じゃあ奈一、何を思い出したんだ?」

笑っているが何か警戒…?のようなものを感じる

 奈…、一「うーん…なんだろ…?モヤってしてるんだよねー?」

答えになってなくない?

 わたし「早く答えいってあげなよ…」

 心美「まぁ…仕方ねぇ、か」

心美ががっかりしたような顔になるその時、気がついた心美の目は鋭い相手を威嚇する目だ。たとえ本人に自覚がなかったとしても…小学生なら泣き出してしまう…そのレベルだ

 奈々…、奈一「ふぇ⁉︎心美⁉︎怖いよ…その目!」

奈々__違う違う…奈一はよくも悪くも正直なのだ…だから怖いと思ったら怖いといってしまう
心美がイラッとしたように

 心美「チッ…」

と舌打ちした。本当に心美は…ツンケンした対応しかできないんだから…

 心優「まぁまぁ…でも心美が悪い、奈一は正直すぎる。だから奈一も悪い」

落ち着いた様子だった。
相変わらずだが感情はこもっていない

 わたし「はぁ…ツッコミどころ満載なんだけど…心美は自覚ないかもしれないけどすっごい目怖いし…奈一は心優が言ったように正直すぎるし、心優ははっきり物言い過ぎ!」

みんな、その事の裏を返せば可愛いんだけど…

 心愛「じゃあ、1番悪いのは心美だね…ぷッ」

心愛が口を開いた
笑いを堪えてるつもりみたい…

 わたし「心愛…笑い堪えれてないから…」

わたしも笑ってしまいそうだ…
こう言う日常が1番幸せなのかもしれない…
とりあえず学校の支度しないと…
席を立ち外を見た瞬間

___ドクン
何これ…?わた…し…
夜(よ)…鴉(ら)…?わた…しは…
___

ここでわたしの意識は途絶えた___
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

【完結】7年待った婚約者に「年増とは結婚できない」と婚約破棄されましたが、結果的に若いツバメと縁が結ばれたので平気です

岡崎 剛柔
恋愛
「伯爵令嬢マリアンヌ・ランドルフ。今日この場にて、この僕――グルドン・シルフィードは君との婚約を破棄する。理由は君が25歳の年増になったからだ」  私は7年間も諸外国の旅行に行っていたグルドンにそう言われて婚約破棄された。  しかも貴族たちを大勢集めたパーティーの中で。  しかも私を年増呼ばわり。  はあ?  あなたが勝手に旅行に出て帰って来なかったから、私はこの年までずっと結婚できずにいたんですけど!  などと私の怒りが爆発しようだったとき、グルドンは新たな人間と婚約すると言い出した。  その新たな婚約者は何とタキシードを着た、6、7歳ぐらいの貴族子息で……。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

処理中です...