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如月さらさら

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2.非常に支離滅裂で

夢62 【大長編】パンデミック

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いきつけのショッピングモールの、2階にあるゲームセンターのクレーンゲームで遊ぶ。結果、400円で大きなクマのぬいぐるみを獲ることが出来た。他にはプラスチックでできたダイヤモンドの大きな模型も景品として並べられていたが、あまり欲しくなかったので獲らなかった。遊んでいるうちに時間が経ち、昼ごはんを食べることにした。弁当を持ってきたので食べようと友人Pに相談すると、一階にあるフードコートにわざわざ行こうとしたので、私は屋上のエスカレーターのりばの外で食べることにした。屋上にはかつての友人が多くいた。友人S、友人R、そして友人Qだ。弁当をスロープの手すりの角の部分に載せて、友人らと弁当を食べた。弁当を食べ終わり、くつろいでいると、突如謎の物質が目の前に現れた。調べてみると、触れて、感染すると大爆発をおこすものらしい。色は赤く、大きさはおはじきくらいで平たく、地雷の形をしている。その病原体は空中に沢山ふよふよと浮いている。また、それらが結合すると増殖するようだ。クマのぬいぐるみを連れて行くことは諦めて、その病原体から逃げるようにして屋上から2階、1階と外にある車用の坂道を降りていると、続いて赤いモンスターが現れた。姿はまるで小柄なクマのようだ。そのクマは常に胞子を放出している。放出された胞子は先程の爆発型の病原体とよく似ている。病原体を観察していて分かったことがあった。それは病原体を上からじっと見つめると病原体が活性化して、見ているだけで次第に体を蝕まれる、ということだ。その活性化した状態の病原体の写真が友人Qらから送られてきたが、もしかすると画面越しでも症状が出るかもしれない、と誰かに見せることはやめた。写真は削除した。そして再びショッピングモールから逃げ出す。屋上から一階へと走る間に、赤いクマの死体がいくつもあった。死体にも病原体が纏わりついていたため、目は完全には合わせなかった。自動車に乗り込む。すでに車の中にさえも活性化していない病原体がうようよいたため、目を合わせないよう、触れないようにして車を走らせた。しばらく走り、車から降りてバスに乗り換える。乗客は7人ほど。やはりバスの中にも病原体は存在している。感染したら爆発を招き、人を媒介して病原体は更に増えるため、死にたくないなら死ぬ気で病原体を見るな、と母に言われる。しばらくバスで道を走っていると、バスの中に突然長身の男性が出現。どうです、ちょっと目を開けてご覧と言われたが、私達はかたくなに開けない。すると気を悪くしたのかその男性はいくらかの胞子をまきちらした。胞子と結合した病原体はプチ活性化をしてしまった。サイズが若干大きくなり、自らの小さな分身を周囲に撒き散らすようになった。病原体はバス全体に広がり、うっかりその撒き散らされた分身に触れてしまった。分身だったため爆発こそしなかったものの、病原体の分身が付着した部分が肌荒れしたり、水ぶくれが出来たりしてしまった。病原体の拡大はもう止めようがない。男性は敵だったのだ。ここで男性が、今走っている街では、二つの勢力が争っていることを私達に知らせる。赤色と青色の勢力らしい。その話を聞いて思考を巡らせたのも束の間、胞子は既に避けるのも不可能な程に増えていたため、私はもう無理だと悟る。乗客も薄々それを理解していたようで、私は壁に付着していた爆発する病原体をじっとみつめ、活性化させて大爆発をおこし、死んだ。
 さて、死んだ私はまるで転生したかのように現世に帰還し、目の前にはゲームの最初の画面のようなウィンドウが表示されている。スタートを押すと始まり、様々な選択肢が出てくる。どうやらここは病原体が蔓延してから何年後かの時代のようで、勢力争いでは青色が勝っていた。また、青色を応援するコインを所持していたため、有利にゲームをすすめられるようだ。何年後かのこの世界にはもう病原体はおらず、私はまたバスに乗り、窓側に座る。病原体に怯える必要のない世界はとても落ち着く。バスは街の中を走り、見える外の景色としては、店が立ち並んでいる。バスは事あるごとに停車し、私は青色応援コインを使って停車した場所の店の武器や食べ物、雑貨などを獲得していく。まるでローグライクゲームのように、私は自分のステータスを強くしていった。途中更なる武器を買おうとしたが、バスが出発してしまったこともあった。またしばらくして、今度は倉庫のような場所に停まる。倉庫には頭の上に数字が浮かんでいる人間が数人おり、戦闘をするスポットだと理解した。敵のレベルは5から7程度だ。私のレベルは4だ。一人だけレベル5047の強敵が居たが、バスの中にレベル5033の人間が一人いたため、勝負を挑む。しかし、挑んだ瞬間、レベル5047のおばあちゃん(名前はアリス)は空を飛び魔法を使って襲いかかってきた。危険を感じてバスは後退する。逃げる最中にもどんどん魔法を打ち込まれ、バスは壊れていく。アリスの足はとても速く、後ろ向きに進むバスに追いつこうとする。が、バスが更にスピードを出したため、少しづつ追いつけなくなる。氷魔法が得意なアリスは、これでもう追いつけないなと油断していたら、怒り狂った表情で再び襲いかかってきた。アリスは変身し、氷の魔女となり、"アイスビーム"と金切声で叫びながらバスを縦に貫通する氷のビームを打ってきた。そのビームは鋭いかき氷のようで、触れると体を簡単に寒くし、氷漬けにされてしまうようだ。私は体をかがめて避けたが、当たるのも時間の問題だった。ここでレベル5033の人間が瞬時にバスを出て、ヒーローに変身しアリスに立ち向かう。しかし、怒り狂ったアリスにあっという間にぐしゃぐしゃに丸め込まれて道路脇に捨てられてしまった。再びアイスビームが発動する。今度はさすがに避けられない。バスは凍って動いておらず、何も事情を知らない買い出しに行っていた少女が後ろのドアからバスに乗る。当然、アイスビームが直撃する。「最近暑いですもんね~」と苦笑いしながら凍っていった。そこまで目撃して、私も凍った。
 さて、2回目の転生である。今度はショッピングモールの屋上で弁当を食べ終わったシーンから。外は何故か吹雪いている。病原体が流行らないように自動ドアを通りエスカレーターのりばの中に入り、すべてのドアを施錠する。突如外側からドアをガンガンと鳴らす音が聞こえ、誰かがドアを開けようとするが、もちろん鍵をかけたため開かない。無事成功かと思われたが、反対側の木製のドアを閉め忘れた事に私は気づき、鍵を閉めようと急ぐ。外にいる人間も気づき、開けようとする。ガチャガチャ、ドンドン、と激しい攻防が続き、なんとか鍵を閉めることが出来た。
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