6 / 52
06:流星群を見ませんか
しおりを挟む
(確かにこれは凄い寝癖だわ)
川面を見つめて絡まった髪を櫛で梳きながら、ルーシェは微苦笑した。
仮にここが公爵邸だったなら「見苦しい!」と叱責され、ピシャリと鞭で打たれていたことだろう。
水面に映るのはまっすぐな銀髪を腰まで伸ばした自分自身の姿。
こちらを見返す銀色の《魔力環》が浮かぶ瞳は紫。なかなか珍しい色だ。
エルダークでは紫は高貴な色とされている。
いつからか囁かれた《人形姫》という呼び名はルーシェの美しい立ち居振る舞いに加えて、目が紫であることも関係したのかもしれない。
(よし。完璧)
全ての寝癖を退治したルーシェは川に両手を入れ、朝の水の冷たさに身震いした。
暦の上では季節は夏だが、もう夏も終わりだ。
あと一週間と経たずに秋になる。
(ジオはこんなに冷たい水の中にいて辛くなかったのかなぁ。魚を捕まえたいならわたしが起きるまで待ってくれたら良かったのに。わたしなら労せず魔法で捕まえられたのに)
《国守りの魔女》だったルーシェが使える魔法は防御魔法――結界魔法は防御魔法に含まれる――と魔獣を追い払うための電撃魔法の二種類しかないが、電撃魔法を川に叩き込めば一発でたくさんの魚を捕まえられただろう。
(でも、そんなこと言ったら失礼よね。ジオの苦労を台無しにしてしまうわ)
布で顔を拭いてから立ち上がる。
冷水で洗顔したことで気持ちも引き締まった。
ルーシェは布や櫛を天幕に入れてからジオの元へ戻った。
「お帰り」
「ただいま」
気楽な挨拶を交わし、即席の石竈の前で魚を焼いているジオの隣に腰を下ろす。
辺りには魚の焼ける香ばしい匂いが漂っていた。空っぽの胃を大いに刺激する香り。
「はい。多分焼けてるはず」
ジオは地面に突き刺した川魚つきの枝を抜き、枝を摘まんで持ち手をルーシェに向けた。
「え、いいの? ジオが獲ったんだからジオが先に……」
「いいから食べろって」
「……ありがとう。いただきます」
枝を受け取って煤を軽く指で払い、ふーふーと息を吐きかけてから、豪快に魚の背中からかぶりつく。
「……美味しい!」
パリパリに焼いた皮目に、柔らかな魚肉から溢れる汁。
余計な味付けは一切せず、シンプルに塩だけをまぶした獲れたての魚は驚くほど美味しかった。
「それは良かった」
前かがみになり、焦げないように魚がついた枝を回転させながらジオはそう言った。
こちらを一瞥もしない、いかにも適当な返事だったので、ルーシェはこの感激を伝えるべく早口でまくしたてた。
「いやこれ本当に美味しいのよ! 公爵邸で食べたどんな贅沢な料理よりも美味しいわ! 脂たっぷりで、噛むたびにぶわーっと口の中で旨味が広がって最高よ! 早朝の川はびっくりするほど冷たいのに、頑張って獲ってくれてありがとう!」
「ただの川魚だっつーのに、そんなに喜んでくれてありがとう。獲った甲斐があったわ」
ルーシェが食べているものよりも小さな魚を食べながらジオが笑う。
ルーシェは彼が笑ったことで満足し、以降は二人で他愛ないお喋りをしながら魚を頬張った。
爽やかな朝の風が吹き抜けて、ルーシェの銀髪やジオの緋色の髪を揺らす。
(なんだか不思議な気分だわ。一週間前までわたしには婚約者がいて、公爵令嬢として振る舞ってたのに、いまはジオと川辺で魚を食べている)
公爵令嬢でも《国守りの魔女》でもなく、ただのルーシェとして彼の傍にいる。
こうしていると孤児院で暮らしていた頃に戻ったようだ。
孤児院では行事の一環として、みんなで川遊びをしたこともあった。
二匹目の魚を食べながら、ルーシェはそれとなくジオを観察した。
癖のある緋色の髪。夜明けを告げる朝陽のような金色の瞳。
その顔立ちは抜群に整っていて、多くの女性を虜にしそうだ――実際、ルーシェは彼と再会を果たしたときはうっかり見惚れた。
彼の服は国軍の制服から普段着に変わった。
頑丈そうなブーツ、動きやすさを重視した伸縮性のある紺のズボンに灰色の上着。
剣帯ごと外された剣は彼のすぐ傍に置いてある。
有事の際にはいつでも抜ける状態だ。
「何?」
視線に気づいてジオがこちらを見た。
魚を咥えたままこちらを見るその姿は、魚を咥えた猫みたいで可愛い。
「ううん、なんでも……あれ? ジオ、目の下にクマができてない? 昨日よく眠れなかったの?」
ルーシェはほとんど骨だけになった魚を捨てて、上体を彼に寄せた。
「……理性の耐久限界に挑戦させられて寝れるかよ……」
ぼそっと、小さな声でジオが何か言った。
「え? いまなんて?」
「なんでもねー。夜通し見張りをしてただけだ」
ジオは顔を背け、食べ終えた魚をぽいっと放った。
「えっ、わたしが結界を張るから見張りはしなくていいって言ったじゃない。これでも《国守りの魔女》だったのよ? 小さな天幕を守るくらい余裕だったのに。信じてくれなかったの?」
「いや、五年に渡って国を守り抜いたお前の実力は信じてるけどさ、問題はそこじゃなくて……」
「そこじゃなくて? 何よ? 他に一体どんな問題があったの?」
さらにずいっと上体を近づける。
接近されたジオは逃げるように身を引いた。
ジオはちらっとルーシェを見た後、なんとも微妙な顔をして、緋色の髪をかき回すように頭を掻いた。
「~~あー、この話はもう終わり! 食べ終わったよな、オレは天幕を畳んでくるからルーシェは火の後始末をしろ! ロドリーでは入国審査があるんだ、早く行かないとまた野宿する羽目になるぞ!」
「あっ誤魔化した! 待ってジオ、どうせなら近くの山に登ってもう一泊しない?」
「え? なんで山登り?」
ジオはきょとんとしている。
「おとつい宿屋で出会ったおじいちゃんが言ってたのよ、今日の夜から明日の明け方にかけて流星群が見られるって。せっかくだし、一緒に見ましょうよ。明かりのない山の上からならきっとすごく綺麗に見えるわ」
にこにこしながら両手を合わせる。
「……。流星群ねえ……正直言って全然興味ねーな。流れる星を見て楽しいか?」
ジオは気乗りしない様子。
「うん、ジオが風流より実利を重んじることは知ってる! 孤児院のみんなでお花畑に行ったときも一人早々に飽きて木登りとかし始めたもんね! でもお願い! ジオと一緒に見たいの! どーしてもっ!」
ルーシェは手を合わせたまま頭を下げた。
「……まあ、保存食には余裕があるし、ルーシェが見たいなら付き合ってもいいけど……」
「やった! 決まりね! このまま雨が降らないといいなー! 神様にお祈りしないと!」
はしゃぐルーシェを見て、ジオは苦笑していた。
川面を見つめて絡まった髪を櫛で梳きながら、ルーシェは微苦笑した。
仮にここが公爵邸だったなら「見苦しい!」と叱責され、ピシャリと鞭で打たれていたことだろう。
水面に映るのはまっすぐな銀髪を腰まで伸ばした自分自身の姿。
こちらを見返す銀色の《魔力環》が浮かぶ瞳は紫。なかなか珍しい色だ。
エルダークでは紫は高貴な色とされている。
いつからか囁かれた《人形姫》という呼び名はルーシェの美しい立ち居振る舞いに加えて、目が紫であることも関係したのかもしれない。
(よし。完璧)
全ての寝癖を退治したルーシェは川に両手を入れ、朝の水の冷たさに身震いした。
暦の上では季節は夏だが、もう夏も終わりだ。
あと一週間と経たずに秋になる。
(ジオはこんなに冷たい水の中にいて辛くなかったのかなぁ。魚を捕まえたいならわたしが起きるまで待ってくれたら良かったのに。わたしなら労せず魔法で捕まえられたのに)
《国守りの魔女》だったルーシェが使える魔法は防御魔法――結界魔法は防御魔法に含まれる――と魔獣を追い払うための電撃魔法の二種類しかないが、電撃魔法を川に叩き込めば一発でたくさんの魚を捕まえられただろう。
(でも、そんなこと言ったら失礼よね。ジオの苦労を台無しにしてしまうわ)
布で顔を拭いてから立ち上がる。
冷水で洗顔したことで気持ちも引き締まった。
ルーシェは布や櫛を天幕に入れてからジオの元へ戻った。
「お帰り」
「ただいま」
気楽な挨拶を交わし、即席の石竈の前で魚を焼いているジオの隣に腰を下ろす。
辺りには魚の焼ける香ばしい匂いが漂っていた。空っぽの胃を大いに刺激する香り。
「はい。多分焼けてるはず」
ジオは地面に突き刺した川魚つきの枝を抜き、枝を摘まんで持ち手をルーシェに向けた。
「え、いいの? ジオが獲ったんだからジオが先に……」
「いいから食べろって」
「……ありがとう。いただきます」
枝を受け取って煤を軽く指で払い、ふーふーと息を吐きかけてから、豪快に魚の背中からかぶりつく。
「……美味しい!」
パリパリに焼いた皮目に、柔らかな魚肉から溢れる汁。
余計な味付けは一切せず、シンプルに塩だけをまぶした獲れたての魚は驚くほど美味しかった。
「それは良かった」
前かがみになり、焦げないように魚がついた枝を回転させながらジオはそう言った。
こちらを一瞥もしない、いかにも適当な返事だったので、ルーシェはこの感激を伝えるべく早口でまくしたてた。
「いやこれ本当に美味しいのよ! 公爵邸で食べたどんな贅沢な料理よりも美味しいわ! 脂たっぷりで、噛むたびにぶわーっと口の中で旨味が広がって最高よ! 早朝の川はびっくりするほど冷たいのに、頑張って獲ってくれてありがとう!」
「ただの川魚だっつーのに、そんなに喜んでくれてありがとう。獲った甲斐があったわ」
ルーシェが食べているものよりも小さな魚を食べながらジオが笑う。
ルーシェは彼が笑ったことで満足し、以降は二人で他愛ないお喋りをしながら魚を頬張った。
爽やかな朝の風が吹き抜けて、ルーシェの銀髪やジオの緋色の髪を揺らす。
(なんだか不思議な気分だわ。一週間前までわたしには婚約者がいて、公爵令嬢として振る舞ってたのに、いまはジオと川辺で魚を食べている)
公爵令嬢でも《国守りの魔女》でもなく、ただのルーシェとして彼の傍にいる。
こうしていると孤児院で暮らしていた頃に戻ったようだ。
孤児院では行事の一環として、みんなで川遊びをしたこともあった。
二匹目の魚を食べながら、ルーシェはそれとなくジオを観察した。
癖のある緋色の髪。夜明けを告げる朝陽のような金色の瞳。
その顔立ちは抜群に整っていて、多くの女性を虜にしそうだ――実際、ルーシェは彼と再会を果たしたときはうっかり見惚れた。
彼の服は国軍の制服から普段着に変わった。
頑丈そうなブーツ、動きやすさを重視した伸縮性のある紺のズボンに灰色の上着。
剣帯ごと外された剣は彼のすぐ傍に置いてある。
有事の際にはいつでも抜ける状態だ。
「何?」
視線に気づいてジオがこちらを見た。
魚を咥えたままこちらを見るその姿は、魚を咥えた猫みたいで可愛い。
「ううん、なんでも……あれ? ジオ、目の下にクマができてない? 昨日よく眠れなかったの?」
ルーシェはほとんど骨だけになった魚を捨てて、上体を彼に寄せた。
「……理性の耐久限界に挑戦させられて寝れるかよ……」
ぼそっと、小さな声でジオが何か言った。
「え? いまなんて?」
「なんでもねー。夜通し見張りをしてただけだ」
ジオは顔を背け、食べ終えた魚をぽいっと放った。
「えっ、わたしが結界を張るから見張りはしなくていいって言ったじゃない。これでも《国守りの魔女》だったのよ? 小さな天幕を守るくらい余裕だったのに。信じてくれなかったの?」
「いや、五年に渡って国を守り抜いたお前の実力は信じてるけどさ、問題はそこじゃなくて……」
「そこじゃなくて? 何よ? 他に一体どんな問題があったの?」
さらにずいっと上体を近づける。
接近されたジオは逃げるように身を引いた。
ジオはちらっとルーシェを見た後、なんとも微妙な顔をして、緋色の髪をかき回すように頭を掻いた。
「~~あー、この話はもう終わり! 食べ終わったよな、オレは天幕を畳んでくるからルーシェは火の後始末をしろ! ロドリーでは入国審査があるんだ、早く行かないとまた野宿する羽目になるぞ!」
「あっ誤魔化した! 待ってジオ、どうせなら近くの山に登ってもう一泊しない?」
「え? なんで山登り?」
ジオはきょとんとしている。
「おとつい宿屋で出会ったおじいちゃんが言ってたのよ、今日の夜から明日の明け方にかけて流星群が見られるって。せっかくだし、一緒に見ましょうよ。明かりのない山の上からならきっとすごく綺麗に見えるわ」
にこにこしながら両手を合わせる。
「……。流星群ねえ……正直言って全然興味ねーな。流れる星を見て楽しいか?」
ジオは気乗りしない様子。
「うん、ジオが風流より実利を重んじることは知ってる! 孤児院のみんなでお花畑に行ったときも一人早々に飽きて木登りとかし始めたもんね! でもお願い! ジオと一緒に見たいの! どーしてもっ!」
ルーシェは手を合わせたまま頭を下げた。
「……まあ、保存食には余裕があるし、ルーシェが見たいなら付き合ってもいいけど……」
「やった! 決まりね! このまま雨が降らないといいなー! 神様にお祈りしないと!」
はしゃぐルーシェを見て、ジオは苦笑していた。
350
お気に入りに追加
1,079
あなたにおすすめの小説
前世軍医だった傷物令嬢は、幸せな花嫁を夢見る
花雨宮琵
恋愛
侯爵令嬢のローズは、10歳のある日、背中に刀傷を負い生死の境をさまよう。
その時に見た夢で、軍医として生き、結婚式の直前に婚約者を亡くした前世が蘇る。
何とか一命を取り留めたものの、ローズの背中には大きな傷が残った。
“傷物令嬢”として揶揄される中、ローズは早々に貴族女性として生きることを諦め、隣国の帝国医学校へ入学する。
背中の傷を理由に六回も婚約を破棄されるも、18歳で隣国の医師資格を取得。自立しようとした矢先に王命による7回目の婚約が結ばれ、帰国を余儀なくされる。
7人目となる婚約者は、弱冠25歳で東の将軍となった、ヴァンドゥール公爵家次男のフェルディナンだった。
長年行方不明の想い人がいるフェルディナンと、義務ではなく愛ある結婚を夢見るローズ。そんな二人は、期間限定の条件付き婚約関係を結ぶことに同意する。
守られるだけの存在でいたくない! と思うローズは、一人の医師として自立し、同時に、今世こそは愛する人と結ばれて幸せな家庭を築きたいと願うのであったが――。
この小説は、人生の理不尽さ・不条理さに傷つき悩みながらも、幸せを求めて奮闘する女性の物語です。
※この作品は2年前に掲載していたものを大幅に改稿したものです。
(C)Elegance 2025 All Rights Reserved.無断転載・無断翻訳を固く禁じます。
いつか彼女を手に入れる日まで
月山 歩
恋愛
伯爵令嬢の私は、婚約者の邸に馬車で向かっている途中で、馬車が転倒する事故に遭い、治療院に運ばれる。医師に良くなったとしても、足を引きずるようになると言われてしまい、傷物になったからと、格下の私は一方的に婚約破棄される。私はこの先誰かと結婚できるのだろうか?
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
不遇な王妃は国王の愛を望まない
ゆきむらさり
恋愛
稚拙ながらも投稿初日(11/21)から📝HOTランキングに入れて頂き、本当にありがとうございます🤗 今回初めてHOTランキングの5位(11/23)を頂き感無量です🥲 そうは言いつつも間違ってランキング入りしてしまった感が否めないのも確かです💦 それでも目に留めてくれた読者様には感謝致します✨
〔あらすじ〕📝ある時、クラウン王国の国王カルロスの元に、自ら命を絶った王妃アリーヤの訃報が届く。王妃アリーヤを冷遇しておきながら嘆く国王カルロスに皆は不思議がる。なにせ国王カルロスは幼馴染の側妃ベリンダを寵愛し、政略結婚の為に他国アメジスト王国から輿入れした不遇の王女アリーヤには見向きもしない。はたから見れば哀れな王妃アリーヤだが、実は他に愛する人がいる王妃アリーヤにもその方が都合が良いとも。彼女が真に望むのは愛する人と共に居られる些細な幸せ。ある時、自国に囚われの身である愛する人の訃報を受け取る王妃アリーヤは絶望に駆られるも……。主人公の舞台は途中から変わります。
※設定などは独自の世界観で、あくまでもご都合主義。断罪あり。ハピエン🩷
嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜
みおな
恋愛
伯爵令嬢のジュエルは、王太子であるシリウスから求婚され、王太子妃になるべく日々努力していた。
そんなある日、ジュエルはシリウスが一人の女性と抱き合っているのを見てしまう。
その日以来、何度も何度も彼女との逢瀬を重ねるシリウス。
そんなに彼女が好きなのなら、彼女を王太子妃にすれば良い。
ジュエルが何度そう言っても、シリウスは「彼女は友人だよ」と繰り返すばかり。
堂々と嘘をつくシリウスにジュエルは・・・
【短編】復讐すればいいのに〜婚約破棄のその後のお話〜
真辺わ人
恋愛
平民の女性との間に真実の愛を見つけた王太子は、公爵令嬢に婚約破棄を告げる。
しかし、公爵家と国王の不興を買い、彼は廃太子とされてしまった。
これはその後の彼(元王太子)と彼女(平民少女)のお話です。
数年後に彼女が語る真実とは……?
前中後編の三部構成です。
❇︎ざまぁはありません。
❇︎設定は緩いですので、頭のネジを緩めながらお読みください。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる