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23:口移しですか?
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「……。セラは船でロドリーの王都に着いた後、ラスファルに移動してきたんだよな。王都でも有名な『ラスファルの魔女』がおれのことだったとは思わなかった、リュオンは女性名だと思っていたって言ったけど。本当は心のどこかでおれかもしれないと思ったから、真相を確かめるべくラスファルに移動してきたんじゃないのか?」
「……そうよ」
私は王都の宿屋で偶然耳にしたリュオンという名前を追いかけてラスファルに来た。
もしかしたら彼に会えるかもしれないと期待して、王都ではなくラスファルで職を求めた。
でも、そんなこと、リュオン本人にはとても言えなかった。
わざわざ外国から追いかけてきたのかと、迷惑がられたり、気持ち悪がられて拒絶されたらどうしよう――そう思うと怖くて、ラスファルの魔女がリュオンのことだとは思わなかったと嘘をついた。
白状した私はおろし器を横に置き、上目遣いに恐る恐る彼の様子を窺った。
「迷惑だなんて思うわけないだろ。おれがセラを拒絶するなんて、天地がひっくり返ってもありえない」
リュオンは笑っていた。
目を細め、口元を緩めて、それはそれは嬉しそうに。
「『会いにきてくれてありがとう。嬉しいよ。おれもずっとセラに会いたいと思ってた』」
彼はロドリー語ではなく流暢なミドナ語でそう言った。
「『えっ? どうしてミドナ語を話せるの?』」
「『セラと一緒だよ。言葉が通用しなかったのが悔しくて勉強したんだ。大人になったらいつかセラを探す旅に出ようと思ってた』」
思いもよらない言葉。
「『……本当に?』」
「『ああ。嘘をついてどうするんだ』」
静かに見つめられて、彼は本気で私を探すつもりだったのだと悟り、胸に甘い痛みが走った。
言葉も通じず、互いに名前を伝え合っただけ。
ただそれだけの出会いを、私も彼も宝物のように胸に抱いていたのだ。
しかし、感動は長続きしなかった。
「『夕陽や海を背景に二人きりとか、そういう情緒的で甘美な再会を想像してたんだけどな。現実とは残酷なもので、再会したときセラは落ちた串焼きの弁償を求めて泣き喚いたよな。もうおかしくて、つい笑ってしまった』」
「『そ、それは言わない約束でしょう……!』」
「『約束なんていつしたっけ?』」
「~~っ」
からかうように笑われて、私は決まりが悪く目を逸らした。
そういうことにしてくれても良いのに。意地悪だ。
「出来たわ。どうぞ」
私はロドリー語に切り替え、すりおろしたリンゴを入れた皿にスプーンを添えて差し出した。
すると、リュオンはまたも私を激しく動揺させるようなことを言い放った。
「食べさせて?」
「――!?」
甘えるような口調で言われて、カッと頬が熱くなる。
いや、食事介助も看病のうちだ。
決してやましいことではない。
ユリウス様からも励みなさいと命令を受けている。
というわけで――
「あ……あーん?」
私がスプーンを口に運ぶと、リュオンは餌を待っていたひな鳥みたいに口を開けてすりおろしたリンゴを頬張った。
「美味しい」
だから、なんで、そんな無邪気な顔で笑うのか。
心臓に悪いのでその笑い方は止めて欲しい。
「次は?」
私が内心で頭を抱えているとも知らず、リュオンは催促してきた。
実は元気なのではないだろうかという疑惑が頭を過るけれど、リュオンの体調が悪いのは一目瞭然。
彼は上半身裸で、包帯を巻いている状態だ……いや、よく考えるとあなた、凄い格好ですね?
引き締まった鋼のような筋肉。うっすらと割れた腹筋。
見てはいけないのに見てしまう。
一応これでも伯爵令嬢だったので、自分より年上の男性の裸を見る機会などそうそうあるものではない。私の頭と心臓はもはや爆発寸前だ。
「あ、あーん……」
こう言いながらリュオンに食べさせるのは浮かれた恋人同士みたいで物凄く恥ずかしい。
「いや、いちいち言わなくても近づけてくれたら食べるよ?」
真顔で言われて、私の羞恥は限界に達した。
「も! もももうっ、意外と元気そうだしっ、自分で食べて貰えないかしら!!」
私は顔を真っ赤にしてスプーンを皿ごと突き出した。
「え、左腕を動かせと?」
「そ、それはそうよね、ごめんなさい……」
私は項垂れつつ皿を手元に引き戻した。
「スプーンを運ぶのが面倒なら口移しでもいいよ?」
「えぇっ!!?」
自分でもかつて聞いたことがないほどの素っ頓狂な声が口から洩れ、私は愕然とリュオンを見つめた。
リュオンは私の反応こそが意外だったらしく、目をぱちくりしている。
「そ、それは――い、いくらリュオンが怪我をしたのは私のせいだとはいえ、さ、さすがに口移しはちょっと――も、物事には順序というものがですね? いや何の順序なの? ええと、だから……」
持っていた皿をサイドテーブルに置いて胸の前で手を組み合わせ、意味もなく指を揉みながら視線を彷徨わせる。
どうしても、と言うなら……私は要求に応えるべきなのだろうか?
いや、でも――でもでもでも!!
「キ、キスをしたこともないのに口移しはその……難しいわ……」
蚊の鳴くような声で訴える。と。
「――ふっ」
突然、堪えきれなくなったかのようにリュオンが噴き出した。
「いてっ。怪我してるっていうのに、っく、駄目だ、無理……」
彼は右腕で腹を抱えて笑っている。
やっとそこで単なる冗談だったのだと悟り、私の顔はみるみるうちに赤く染まった。
「~~~~~っ!! リュオンの馬鹿ぁっ!!!」
私は涙目になって叫んだ。
「……そうよ」
私は王都の宿屋で偶然耳にしたリュオンという名前を追いかけてラスファルに来た。
もしかしたら彼に会えるかもしれないと期待して、王都ではなくラスファルで職を求めた。
でも、そんなこと、リュオン本人にはとても言えなかった。
わざわざ外国から追いかけてきたのかと、迷惑がられたり、気持ち悪がられて拒絶されたらどうしよう――そう思うと怖くて、ラスファルの魔女がリュオンのことだとは思わなかったと嘘をついた。
白状した私はおろし器を横に置き、上目遣いに恐る恐る彼の様子を窺った。
「迷惑だなんて思うわけないだろ。おれがセラを拒絶するなんて、天地がひっくり返ってもありえない」
リュオンは笑っていた。
目を細め、口元を緩めて、それはそれは嬉しそうに。
「『会いにきてくれてありがとう。嬉しいよ。おれもずっとセラに会いたいと思ってた』」
彼はロドリー語ではなく流暢なミドナ語でそう言った。
「『えっ? どうしてミドナ語を話せるの?』」
「『セラと一緒だよ。言葉が通用しなかったのが悔しくて勉強したんだ。大人になったらいつかセラを探す旅に出ようと思ってた』」
思いもよらない言葉。
「『……本当に?』」
「『ああ。嘘をついてどうするんだ』」
静かに見つめられて、彼は本気で私を探すつもりだったのだと悟り、胸に甘い痛みが走った。
言葉も通じず、互いに名前を伝え合っただけ。
ただそれだけの出会いを、私も彼も宝物のように胸に抱いていたのだ。
しかし、感動は長続きしなかった。
「『夕陽や海を背景に二人きりとか、そういう情緒的で甘美な再会を想像してたんだけどな。現実とは残酷なもので、再会したときセラは落ちた串焼きの弁償を求めて泣き喚いたよな。もうおかしくて、つい笑ってしまった』」
「『そ、それは言わない約束でしょう……!』」
「『約束なんていつしたっけ?』」
「~~っ」
からかうように笑われて、私は決まりが悪く目を逸らした。
そういうことにしてくれても良いのに。意地悪だ。
「出来たわ。どうぞ」
私はロドリー語に切り替え、すりおろしたリンゴを入れた皿にスプーンを添えて差し出した。
すると、リュオンはまたも私を激しく動揺させるようなことを言い放った。
「食べさせて?」
「――!?」
甘えるような口調で言われて、カッと頬が熱くなる。
いや、食事介助も看病のうちだ。
決してやましいことではない。
ユリウス様からも励みなさいと命令を受けている。
というわけで――
「あ……あーん?」
私がスプーンを口に運ぶと、リュオンは餌を待っていたひな鳥みたいに口を開けてすりおろしたリンゴを頬張った。
「美味しい」
だから、なんで、そんな無邪気な顔で笑うのか。
心臓に悪いのでその笑い方は止めて欲しい。
「次は?」
私が内心で頭を抱えているとも知らず、リュオンは催促してきた。
実は元気なのではないだろうかという疑惑が頭を過るけれど、リュオンの体調が悪いのは一目瞭然。
彼は上半身裸で、包帯を巻いている状態だ……いや、よく考えるとあなた、凄い格好ですね?
引き締まった鋼のような筋肉。うっすらと割れた腹筋。
見てはいけないのに見てしまう。
一応これでも伯爵令嬢だったので、自分より年上の男性の裸を見る機会などそうそうあるものではない。私の頭と心臓はもはや爆発寸前だ。
「あ、あーん……」
こう言いながらリュオンに食べさせるのは浮かれた恋人同士みたいで物凄く恥ずかしい。
「いや、いちいち言わなくても近づけてくれたら食べるよ?」
真顔で言われて、私の羞恥は限界に達した。
「も! もももうっ、意外と元気そうだしっ、自分で食べて貰えないかしら!!」
私は顔を真っ赤にしてスプーンを皿ごと突き出した。
「え、左腕を動かせと?」
「そ、それはそうよね、ごめんなさい……」
私は項垂れつつ皿を手元に引き戻した。
「スプーンを運ぶのが面倒なら口移しでもいいよ?」
「えぇっ!!?」
自分でもかつて聞いたことがないほどの素っ頓狂な声が口から洩れ、私は愕然とリュオンを見つめた。
リュオンは私の反応こそが意外だったらしく、目をぱちくりしている。
「そ、それは――い、いくらリュオンが怪我をしたのは私のせいだとはいえ、さ、さすがに口移しはちょっと――も、物事には順序というものがですね? いや何の順序なの? ええと、だから……」
持っていた皿をサイドテーブルに置いて胸の前で手を組み合わせ、意味もなく指を揉みながら視線を彷徨わせる。
どうしても、と言うなら……私は要求に応えるべきなのだろうか?
いや、でも――でもでもでも!!
「キ、キスをしたこともないのに口移しはその……難しいわ……」
蚊の鳴くような声で訴える。と。
「――ふっ」
突然、堪えきれなくなったかのようにリュオンが噴き出した。
「いてっ。怪我してるっていうのに、っく、駄目だ、無理……」
彼は右腕で腹を抱えて笑っている。
やっとそこで単なる冗談だったのだと悟り、私の顔はみるみるうちに赤く染まった。
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