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第一章 異能学園の怪人使い
お届けは黒の暗号を乗せて
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時刻は夜、場所は西の学生寮前。
雲間から顔を覗かせる月が俺を見下ろしていた。
「……本当にこれでいいんだろうな?」
大倉から言われた通りの格好に着替えたはいいものの、今更ながらこんな手順を踏まなければならないのかと疑う気持ちを拭いきれないでいた。
そうというのも今の俺は--
「わからねぇ、どうしてわざわざ俺は……ピザ屋のコスプレなんぞさせられてるんだ?」
--どうみたってピザチェーン店の店員にしか見えない格好をしていたからだ。
しかもピザボックスまでしっかり持たされてもう完璧デリバリーに来たようにしか見えない。
学園の敷地内であるにも関わらずデリバリー、
圧倒的場違い感。
正直この年になって恥ずかしさで死にそうになるとは思わなかった。
そしてこんなことになったのは全っ部、大倉の言ったことが原因だった。
あいつは過去の裏切りを思い出して落ち込んでた俺に向かって、こう話を切り出した。
『特別推薦枠って知ってるか?』--と。
◇
「特別推薦枠ってやつ、知ってるか?」
たらふく食べて飲んでを繰り返した後、そんな台詞から大倉の話は始まった。
「お前らみたいに入学してから異能に目覚めたんじゃなくて遺伝か何かで生まれたときから異能を持ってる子供が対象になる制度でな。
色々条件があるんだがそいつは通常の試験をパスして学園に入ることができてなおかつ、いくつかの特権が許されている」
「基礎を除いた講義の免除、訓練用ダンジョンで得た収益に関する免税、武器防具の製作費用の完全無料とか色々ある。だが今一番お前に関係あるものは--パーティーメンバーの制限についてだ」
「パーティーを組むときの最低人数は四人、多くて六人くらいがダンジョンで行動するときにもっとも効率がいいとされてる」
「だが特別扱いの奴らには特例措置として、その人数制限が解除されているんだよ」
◇
『いいか、そいつと会うには私の言う通りに行動しろ。それがあいつと交渉する一番の近道だ』
大倉が語ったパーティー実習を乗り切る方法、それはいわゆる裏技のようなものだった。
簡単に言えば特別推薦の生徒のパーティー人数が自由なのを逆手に取り、規定よりも少ない人数で実習を受ける、というもの。
本当にそんなことが可能なのかと、入学の時に貰った生徒手帳を隅々まで見返してみると確かにそういった解釈の出来る条文がいくつか記載されていた。
ただそれでも踏ん切りのつかない俺に「やってみる価値はあるだろう?」--と、そういって大倉はいくつもの指示が書かれた三つ折りの用紙を渡してきた。
最終的には、俺はそこに書かれていたことを実行することに決めた。
それ以外に選択肢がなかったからだ。
--そして言われた通りに夜を待ち、用意された格好でいる、のだが……。
やっぱりどこか納得がいかない。
こんな姿にならないと会えないとかそいつは一体どういう奴なんだよ、絶対普通な奴じゃないって。
それに俺を送り出すときの大倉の顔、あれ絶対ろくなこと考えてないぞ。
大きすぎる嫌な予感、しかし……。
「……それでも従うしかないんだよなぁ」
正直言ってこのままの状況が続けば俺に未来はない。
退学だって現実的だ。
だったらそれが例え罠だろうと現状打開の可能性があるなら挑む以外に道がねぇんだ。
何より、やると決めたのは俺だ。
「--よしっ!」
駄目で元々、とにかくやってみるしかねぇ。
そう覚悟決めた俺は寮の玄関に前に移動して呼び出しパネルに指定された部屋の番号を入力する。
反応があるまでの時間、緊張で胸が張り裂けそうな気持ちでぐっと待つ。
『--……誰だ、こんな時間に』
そして数度のコールの後、ようやく反応があった。
しかし予想に反し、パネルから聞こえてきたのは女の声。
性別までは聞かされていなかったので若干面食らったがそんなことはおくびにも出さず、教えられた台詞を脳裏で反芻し復唱する。
「ピザのお届けに参りました、大岩様のお宅でよろしいでしょうか」
『ん? いや全然違……っい、いやそうだ! いかにも俺が大岩だが!』
これは……成功か?
第一関門というわけじゃないが、大倉からはとにかく会話を成立させられればまずは大丈夫だと聞いてはいる。
思ったような反応じゃないのでやっちまったかと若干ハラハラしながらも、あくまで指示通り、次の反応を待つ。
『しかしなぁ、俺はピザなど頼んだ覚えはないのだが』
「あれ、そうでしたか? おっかしいな、確かにここのはずなんですが」
『そ、そうか。い、一応どんなものを持っていたのか聞いてもいいかね』
「はい、お持ちしましたのは皮付きジャガイモをごろっと使用し胡椒をたっぷり振りかけた、当店自慢の一枚でございます」
さあどうだ、ここが重要だと言われた決め台詞。
正直これにどんな意味があるのか全然理解してないが、練習だけはさせられた。
平静を装いながらもちょっとだけ挑発するような微妙な雰囲気というわけの分からん感じは出ているはずだ……たぶん。
『……いいだろう。何かの手違いがあったようだ、すぐに持ってきたまえ』
よし、いけた! 成功だ!
思わず全身に力が入る。
ただあくまで声は冷静に、
「ありがとうございます、それではこれよりお伺い致しますので少々お待ち下さい」
『ああ、こちらも準備して待っている』
そういって切れた通話、代わりに寮の入り口のロックが解除され静かに扉が開く。
よし、やった。
これで直接交渉できる!
たまには大倉も役にたつじゃん!
成功に逸る鼓動を落ち着かせ、俺は寮の中へと足を踏み入れる。
第一歩は無事に終わった。
次が本番、しくじれない。
ああただ。
「準備……って、何のことだろう?」
最後に相手が言ったことがどうにも引っ掛かる。
大倉からは特にそういうことについては聞かされていないが、何を準備するというのだろうか。
素朴な疑問に首を傾げつつも、とにかく今は交渉を成功させるのが先決だと。
余計なことは後に回し、俺は目的の階を目指して寮の通路を進み、エレベーターに乗り込むのだった。
雲間から顔を覗かせる月が俺を見下ろしていた。
「……本当にこれでいいんだろうな?」
大倉から言われた通りの格好に着替えたはいいものの、今更ながらこんな手順を踏まなければならないのかと疑う気持ちを拭いきれないでいた。
そうというのも今の俺は--
「わからねぇ、どうしてわざわざ俺は……ピザ屋のコスプレなんぞさせられてるんだ?」
--どうみたってピザチェーン店の店員にしか見えない格好をしていたからだ。
しかもピザボックスまでしっかり持たされてもう完璧デリバリーに来たようにしか見えない。
学園の敷地内であるにも関わらずデリバリー、
圧倒的場違い感。
正直この年になって恥ずかしさで死にそうになるとは思わなかった。
そしてこんなことになったのは全っ部、大倉の言ったことが原因だった。
あいつは過去の裏切りを思い出して落ち込んでた俺に向かって、こう話を切り出した。
『特別推薦枠って知ってるか?』--と。
◇
「特別推薦枠ってやつ、知ってるか?」
たらふく食べて飲んでを繰り返した後、そんな台詞から大倉の話は始まった。
「お前らみたいに入学してから異能に目覚めたんじゃなくて遺伝か何かで生まれたときから異能を持ってる子供が対象になる制度でな。
色々条件があるんだがそいつは通常の試験をパスして学園に入ることができてなおかつ、いくつかの特権が許されている」
「基礎を除いた講義の免除、訓練用ダンジョンで得た収益に関する免税、武器防具の製作費用の完全無料とか色々ある。だが今一番お前に関係あるものは--パーティーメンバーの制限についてだ」
「パーティーを組むときの最低人数は四人、多くて六人くらいがダンジョンで行動するときにもっとも効率がいいとされてる」
「だが特別扱いの奴らには特例措置として、その人数制限が解除されているんだよ」
◇
『いいか、そいつと会うには私の言う通りに行動しろ。それがあいつと交渉する一番の近道だ』
大倉が語ったパーティー実習を乗り切る方法、それはいわゆる裏技のようなものだった。
簡単に言えば特別推薦の生徒のパーティー人数が自由なのを逆手に取り、規定よりも少ない人数で実習を受ける、というもの。
本当にそんなことが可能なのかと、入学の時に貰った生徒手帳を隅々まで見返してみると確かにそういった解釈の出来る条文がいくつか記載されていた。
ただそれでも踏ん切りのつかない俺に「やってみる価値はあるだろう?」--と、そういって大倉はいくつもの指示が書かれた三つ折りの用紙を渡してきた。
最終的には、俺はそこに書かれていたことを実行することに決めた。
それ以外に選択肢がなかったからだ。
--そして言われた通りに夜を待ち、用意された格好でいる、のだが……。
やっぱりどこか納得がいかない。
こんな姿にならないと会えないとかそいつは一体どういう奴なんだよ、絶対普通な奴じゃないって。
それに俺を送り出すときの大倉の顔、あれ絶対ろくなこと考えてないぞ。
大きすぎる嫌な予感、しかし……。
「……それでも従うしかないんだよなぁ」
正直言ってこのままの状況が続けば俺に未来はない。
退学だって現実的だ。
だったらそれが例え罠だろうと現状打開の可能性があるなら挑む以外に道がねぇんだ。
何より、やると決めたのは俺だ。
「--よしっ!」
駄目で元々、とにかくやってみるしかねぇ。
そう覚悟決めた俺は寮の玄関に前に移動して呼び出しパネルに指定された部屋の番号を入力する。
反応があるまでの時間、緊張で胸が張り裂けそうな気持ちでぐっと待つ。
『--……誰だ、こんな時間に』
そして数度のコールの後、ようやく反応があった。
しかし予想に反し、パネルから聞こえてきたのは女の声。
性別までは聞かされていなかったので若干面食らったがそんなことはおくびにも出さず、教えられた台詞を脳裏で反芻し復唱する。
「ピザのお届けに参りました、大岩様のお宅でよろしいでしょうか」
『ん? いや全然違……っい、いやそうだ! いかにも俺が大岩だが!』
これは……成功か?
第一関門というわけじゃないが、大倉からはとにかく会話を成立させられればまずは大丈夫だと聞いてはいる。
思ったような反応じゃないのでやっちまったかと若干ハラハラしながらも、あくまで指示通り、次の反応を待つ。
『しかしなぁ、俺はピザなど頼んだ覚えはないのだが』
「あれ、そうでしたか? おっかしいな、確かにここのはずなんですが」
『そ、そうか。い、一応どんなものを持っていたのか聞いてもいいかね』
「はい、お持ちしましたのは皮付きジャガイモをごろっと使用し胡椒をたっぷり振りかけた、当店自慢の一枚でございます」
さあどうだ、ここが重要だと言われた決め台詞。
正直これにどんな意味があるのか全然理解してないが、練習だけはさせられた。
平静を装いながらもちょっとだけ挑発するような微妙な雰囲気というわけの分からん感じは出ているはずだ……たぶん。
『……いいだろう。何かの手違いがあったようだ、すぐに持ってきたまえ』
よし、いけた! 成功だ!
思わず全身に力が入る。
ただあくまで声は冷静に、
「ありがとうございます、それではこれよりお伺い致しますので少々お待ち下さい」
『ああ、こちらも準備して待っている』
そういって切れた通話、代わりに寮の入り口のロックが解除され静かに扉が開く。
よし、やった。
これで直接交渉できる!
たまには大倉も役にたつじゃん!
成功に逸る鼓動を落ち着かせ、俺は寮の中へと足を踏み入れる。
第一歩は無事に終わった。
次が本番、しくじれない。
ああただ。
「準備……って、何のことだろう?」
最後に相手が言ったことがどうにも引っ掛かる。
大倉からは特にそういうことについては聞かされていないが、何を準備するというのだろうか。
素朴な疑問に首を傾げつつも、とにかく今は交渉を成功させるのが先決だと。
余計なことは後に回し、俺は目的の階を目指して寮の通路を進み、エレベーターに乗り込むのだった。
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