66 / 79
第4章 学園卒業しました!同時に結婚しました
まだ出発できません
しおりを挟むギルブライト公爵家から、ダーイン辺境伯の王都の邸に戻ったのは、次の日で、1泊させて頂いた。
魔術の塔に持ち込んで、云々って話は止めて頂いた。
解体されかねない!
ダンジョンの宝箱から出た不思議魔道具だけに、分かる部分と分からない部分があるだけに、ちょっと。
転移陣にあるマーカーと似た魔法陣が刻まれてる事と、簡易転移箱の原理を口にすれば、理解はしてくれた。
その原理から作った通話のイヤーカフを、王都の冒険者ギルドに置いてある話に、ぽんと手を打ったのは、ロベルト様だった。
「あれを作ったのはキミか!」
ただ、親機があるギルドとしか会話出来ないので、完成品じゃないと言えば……
魔術の塔で、研究してる者が居るそうだ。
そんな話をしてるものだから、時間が無くなって、お泊まりになった訳。
コーデリアに渡したスマホ、自分の物と同じ機能だったんだけど……
もしかすると、ダンジョンの宝箱から出たって事は、今までにもあった可能性があるんじゃないか?って事で、ロベルト様がコーデリアと一緒に探してみるそうです。
自分が探して作った安全なファンデーションを始め、メイク用品は、自分は時間がないので、作り方からコーデリアに放り投げておいた。
粉をパレットに固めて入れるのに、魔法は必要ないから。
一旦、辺境領に戻り、色々と支度すれば、時間は過ぎて行き、帝国の使者達が待ちくたびれた2週間後、ようやく、帝国に出発となった。
勇者の剣が帝国に行ってしまうので、抜くチャレンジに多くの人達が来てたのも、遅くなった理由の1つ。
ちなみに、我が国からは、自分とヴィルジーク様以外に、ヴィルジーク様が副団長していた騎士団より、第1より6名が来てた。
王家より馬車を出す話があったんだけど、遠慮しておいた。
でないとレイトル達が拗ねちゃうよ。
って事で、帝国の使者が乗ってきた馬車と護衛の馬なので、総勢14もの馬で、帝国に向かいます。
宿泊は、自分とヴィルジーク様だけ、召喚獣の小屋で、後は各自のテントの予定。
そうそう、ヴィルジーク様、召喚獣を得ようとして、チャレンジしたらしいんだけど……
無理だったそうです。
魔力量は充分の筈だったなので、相手と齟齬があったのかな?
それで、召喚獣の小屋で、ヴィルジーク様に過ごして貰うのに、専用に私室を整えたんだけど……
寝室は別に、キングサイズの大きなベッドを入れた部屋を設けた。
注文する時、とっても恥ずかしかった。
キングサイズ様のシーツなどのリネンも一式、新調したので、端に頭文字を刺繍しておいた。
こういう仕様は、邸宅のリネン類では普通になされてるの。
こうしておけば、どの部屋のベッドの物なのか、一目瞭然だから。
この派生が、ハンカチや肌着への刺繍に繋がる訳。
12歳くらいから、いずれ嫁ぐ際に持って行くとして、作り貯めて行ってると、母も言ってた。
出発して、ようやく焦れた表情だった使者一行、安堵した様だったけど、甘いねえ。
きっと、帝国に着くまでに、何度も足止め食らうよ!
だって、勇者が何処にいるのか分からないんだから、宿泊で止まったら、そこで勇者の剣を出すでしょ!
多くの人達に、剣を抜くトライをして貰わないと!
まあ、出発して最初の1泊は野宿だけど、その次は……
エイドリアン公爵領で上級ダンジョン「フロリバンダの谷」があるジョセフィアの町だからねえ。
何日滞在するのか分からないけど、その次はエイドリアン公爵家領の領都で……
その次は、隣国アゼリア王国との関所である町。
アゼリア王国に入ったら入ったで、勇者の剣を試させて欲しいと、既に、アゼリア王家から願われてるそうなので……
帝国にいつ入るんだろうね。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
あなたが「消えてくれたらいいのに」と言ったから
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
「消えてくれたらいいのに」
結婚式を終えたばかりの新郎の呟きに妻となった王女は……
短いお話です。
新郎→のち王女に視点を変えての数話予定。
4/16 一話目訂正しました。『一人娘』→『第一王女』
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
【完結】婚約者に忘れられていた私
稲垣桜
恋愛
「やっぱり帰ってきてた」
「そのようだね。あれが問題の彼女?アシュリーの方が綺麗なのにな」
私は夜会の会場で、間違うことなく自身の婚約者が、栗毛の令嬢を愛しそうな瞳で見つめながら腰を抱き寄せて、それはそれは親しそうに見つめ合ってダンスをする姿を視線の先にとらえていた。
エスコートを申し出てくれた令息は私の横に立って、そんな冗談を口にしながら二人に視線を向けていた。
ここはベイモント侯爵家の夜会の会場。
私はとある方から国境の騎士団に所属している婚約者が『もう二か月前に帰ってきてる』という話を聞いて、ちょっとは驚いたけど「やっぱりか」と思った。
あれだけ出し続けた手紙の返事がないんだもん。そう思っても仕方ないよでしょ?
まあ、帰ってきているのはいいけど、女も一緒?
誰?
あれ?
せめて婚約者の私に『もうすぐ戻れる』とか、『もう帰ってきた』の一言ぐらいあってもいいんじゃない?
もうあなたなんてポイよポイッ。
※ゆる~い設定です。
※ご都合主義です。そんなものかと思ってください。
※視点が一話一話変わる場面もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる