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番外編2
俺の伴侶(ロルガ)
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「いいいいぃ……ッ!!」
叫び声をあげてナルセは床屋を飛び出した。
俺は懐かしいなと少々和んでいたが、床屋親子は物静かな男が突然見せた奇行に呆気に取られていた。
「騒がせてすまない。伴侶は思いを溜め込むところがあってな。直前に嫌な夢でも見ていたのかもしれない。気にしないでもらえるとありがたい」
頭を下げると親子はホッと胸をなでおろした。
「可愛らしいお方でしたので、てっきりもっとお若いと思っていました」
父に続いて娘も口をひらく。
「ご夫婦だったんですね。私、てっきり親子かと。それか年の離れた兄弟。何度か見かけていたのにわからないものね。確かに仲が良いとは思ったけどあなたが一方的に面倒を見ているようだったから……」
「お前、失礼だぞ」
娘の率直な物言いを慌てて父は諌めたが、問題ないと制して支払いを済ませ、店を後にした。
辺りを見渡しても、ナルセはいない。
——一方的に面倒を見ている
——あなたは彼の唯一?
初めて自分とナルセの結びつきを疑った。
ただ、それも一瞬のことだ。
どんなにナルセが愛を口にしなくとも、愛がないわけではない。俺を映す瞳の柔らかい光を、俺にだけ見せる激しい感情を、俺にだけ聞かせる甘い声を、知っている。
背中で揺れる不揃いな黒髪を探しかけて思い直す。今は艶やかに光るまっすぐに揃った髪をしているのだった。
髪を切っただけなのに、まるで別人のようになったナルセの愛らしさを思い息をつく。
ただでさえ無防備な伴侶はすぐに話好き——ほぼ全てのアパクランの民——を呼び寄せるのに、あの髪型だ。急いで見つけないとどうなるかわからない。
ふいにアビカトの笑みがよみがえり、嫌な予感に顔をしかめた。
街道沿いの街とは違い正確な名前もない小さな村だから、捜索に長い時間は必要ない。
木陰のベンチに腰掛けた愛しい姿の隣に薄茶の頭が並んでいた。深刻な表情で顔を寄せ合うふたりに苛立ちを覚える。
「ナルシィ!」
我慢できず声を張り上げると、小さな体が強張るのがわかった。いつもとは真逆の反応に焦燥が募る。
「おい、アビカト。お前、何を企んでいる? こいつのことはやらんぞ?」
ものを知らぬ若者相手に大人気ないのはわかっていたが、なりふり構わずにらみつけた。
「ルル、違う。この人が好きなのは——」
声を荒げる俺に怯みながらも、ナルセがアビカトを庇うように立ち上がるのが面白くなかった。
するとそんなナルセを押し除けるようにアビカトが俺の前に立った。
「ロルガさん、僕が好きなのはあなたです! こんな黒目より、あなたには僕が相応しい」
「は? お前、ナルシィを狙っていたんじゃないのか?」
予想外の告白に首をひねるとアビカトは自分の目を指差した。
「この目を見てください。あなたにはこの価値がわかるでしょう? 大地の色に散ったエメラルドの輝き。僕は黒目なんかに興味はありません。ロルガさんには僕が相応しい。だってそうでしょう? その澄んだ完璧なグリーン、貴族のご出身ですか? どうせこの男に騙されて都落ちしたんでしょう?!」
急に飛躍するアビカトの話にうんざりする。
かつて王子として生きていた頃の窮屈な世界を思い出した。身分と血筋ばかりを気にする人間がこんな田舎にもいるとは思わなかった。
「えぇと、アビカトさんがロルガを好きなのはわかったけど、瞳の色? 重要なの?」
こんなつまらない価値観などナルセは知らないままで良いと、昔の話はしてこなかった。全く気が進まないがナルセは知りたがっているので説明する。
「澄んだ色の瞳は貴族に多く、濃い色は庶民に多い傾向がある。絶対ではない。庶民の中には澄んだ瞳の色を理由にして、貴族相手に落とし胤だ、その末裔だと主張する奴がいる」
「じゃあ、アビカトさんは貴族の子孫?」
ナルセを馬鹿にしたようにアビカトはため息をつく。
「いえ、貴族なんか見向きもしない土地に代々住む生粋の庶民ですよ。それなのに、僕だけ、この色を持つんです。他の家族の瞳はみんな大地の色をしているから、よく僕だけ養子なんじゃないかと聞かれました。時には母の不貞を勘ぐられたりね。……うんざりですよ。これだけ面倒をかけられたんだから、この瞳は特別な意味がある。そうに違いないでしょう? そして同じ色を持つあなたを見つけた。こんな田舎で。運命でしょう?」
アビカトは言葉を重ねるごとに興奮を激しくするが、反対に俺の頭は冷たく冷えていった。
「馬鹿馬鹿しい。瞳の色がどうした? そんなに緑の目がよければその辺の猫でも捕まえて番えば良い。おれは瞳の色なんかでは伴侶は選ばん」
「でも、ナルセさんはどうです? そんなにロルガさんにこだわりはないんじゃないですか?」
突然話をむけられたナルセは目を丸くする。
「え? なんでそうなるの??」
「だって、ナルセさん、いつも何も言わないじゃないですか。頭空っぽなんでしょう? ロルガさんへの愛だってないんじゃないですか?」
ナルセを侮辱する言葉に、アビカトを怒鳴りつけようとしたが、俺より先にナルセが叫んだ。
「ルルへの愛がないって?! 俺、それだけは誰にも負けない自信あるけど?!」
今にもつかみかかりそうなナルセをアビカトは鼻で笑う。
「それだけですか? すぐ言い終わっちゃうなんて大した愛じゃない」
初めて見る敵意をむき出しにしたナルセにゾクゾクしながら、俺はにらみあう二人の間に割って入った。もちろん、ナルセを背に庇う。
「アビカト、よく聞け。口数の少ないやつは中身も空っぽだと思っていた時期が俺にもあった。しかし、それは大きな間違いだ。ナルシィはこう見えて色々考えている。お前に詳しく教えてやる義理はないし、ナルシィの魅力に目覚められても困る。どうせ爺のとこにも邪な理由で来たんだろ。出ていけ。俺がお前になびくことはない。二度と目の前に現れるな」
「あ! ルル、それは、たぶん言い過ぎ。ちゃんと彼は良い薬草屋になりたいって気持ちで働いてる。それはエメさんから聞いてるよ」
俺の腕を突きナルセは俺をいさめた。さっきまで睨み合っていた相手に擁護されたアビカトは驚きを隠せない。
「僕のこと知ってるんですか……?」
「うん。すごく努力家で頼れるいい人だって。……あ、これ以上は言いたくない。もしもルルが好きになっちゃうと困るから。俺、どうしてもルルがいいんだ。絶対にそれだけは譲れない。ごめんね」
そういうと、ナルセは俺の後ろに引っ込み、背中にぴたりとくっついた。じんわりと伝わる熱が愛しくて、俺は早くこの場を去りたいと考え始めた。
叫び声をあげてナルセは床屋を飛び出した。
俺は懐かしいなと少々和んでいたが、床屋親子は物静かな男が突然見せた奇行に呆気に取られていた。
「騒がせてすまない。伴侶は思いを溜め込むところがあってな。直前に嫌な夢でも見ていたのかもしれない。気にしないでもらえるとありがたい」
頭を下げると親子はホッと胸をなでおろした。
「可愛らしいお方でしたので、てっきりもっとお若いと思っていました」
父に続いて娘も口をひらく。
「ご夫婦だったんですね。私、てっきり親子かと。それか年の離れた兄弟。何度か見かけていたのにわからないものね。確かに仲が良いとは思ったけどあなたが一方的に面倒を見ているようだったから……」
「お前、失礼だぞ」
娘の率直な物言いを慌てて父は諌めたが、問題ないと制して支払いを済ませ、店を後にした。
辺りを見渡しても、ナルセはいない。
——一方的に面倒を見ている
——あなたは彼の唯一?
初めて自分とナルセの結びつきを疑った。
ただ、それも一瞬のことだ。
どんなにナルセが愛を口にしなくとも、愛がないわけではない。俺を映す瞳の柔らかい光を、俺にだけ見せる激しい感情を、俺にだけ聞かせる甘い声を、知っている。
背中で揺れる不揃いな黒髪を探しかけて思い直す。今は艶やかに光るまっすぐに揃った髪をしているのだった。
髪を切っただけなのに、まるで別人のようになったナルセの愛らしさを思い息をつく。
ただでさえ無防備な伴侶はすぐに話好き——ほぼ全てのアパクランの民——を呼び寄せるのに、あの髪型だ。急いで見つけないとどうなるかわからない。
ふいにアビカトの笑みがよみがえり、嫌な予感に顔をしかめた。
街道沿いの街とは違い正確な名前もない小さな村だから、捜索に長い時間は必要ない。
木陰のベンチに腰掛けた愛しい姿の隣に薄茶の頭が並んでいた。深刻な表情で顔を寄せ合うふたりに苛立ちを覚える。
「ナルシィ!」
我慢できず声を張り上げると、小さな体が強張るのがわかった。いつもとは真逆の反応に焦燥が募る。
「おい、アビカト。お前、何を企んでいる? こいつのことはやらんぞ?」
ものを知らぬ若者相手に大人気ないのはわかっていたが、なりふり構わずにらみつけた。
「ルル、違う。この人が好きなのは——」
声を荒げる俺に怯みながらも、ナルセがアビカトを庇うように立ち上がるのが面白くなかった。
するとそんなナルセを押し除けるようにアビカトが俺の前に立った。
「ロルガさん、僕が好きなのはあなたです! こんな黒目より、あなたには僕が相応しい」
「は? お前、ナルシィを狙っていたんじゃないのか?」
予想外の告白に首をひねるとアビカトは自分の目を指差した。
「この目を見てください。あなたにはこの価値がわかるでしょう? 大地の色に散ったエメラルドの輝き。僕は黒目なんかに興味はありません。ロルガさんには僕が相応しい。だってそうでしょう? その澄んだ完璧なグリーン、貴族のご出身ですか? どうせこの男に騙されて都落ちしたんでしょう?!」
急に飛躍するアビカトの話にうんざりする。
かつて王子として生きていた頃の窮屈な世界を思い出した。身分と血筋ばかりを気にする人間がこんな田舎にもいるとは思わなかった。
「えぇと、アビカトさんがロルガを好きなのはわかったけど、瞳の色? 重要なの?」
こんなつまらない価値観などナルセは知らないままで良いと、昔の話はしてこなかった。全く気が進まないがナルセは知りたがっているので説明する。
「澄んだ色の瞳は貴族に多く、濃い色は庶民に多い傾向がある。絶対ではない。庶民の中には澄んだ瞳の色を理由にして、貴族相手に落とし胤だ、その末裔だと主張する奴がいる」
「じゃあ、アビカトさんは貴族の子孫?」
ナルセを馬鹿にしたようにアビカトはため息をつく。
「いえ、貴族なんか見向きもしない土地に代々住む生粋の庶民ですよ。それなのに、僕だけ、この色を持つんです。他の家族の瞳はみんな大地の色をしているから、よく僕だけ養子なんじゃないかと聞かれました。時には母の不貞を勘ぐられたりね。……うんざりですよ。これだけ面倒をかけられたんだから、この瞳は特別な意味がある。そうに違いないでしょう? そして同じ色を持つあなたを見つけた。こんな田舎で。運命でしょう?」
アビカトは言葉を重ねるごとに興奮を激しくするが、反対に俺の頭は冷たく冷えていった。
「馬鹿馬鹿しい。瞳の色がどうした? そんなに緑の目がよければその辺の猫でも捕まえて番えば良い。おれは瞳の色なんかでは伴侶は選ばん」
「でも、ナルセさんはどうです? そんなにロルガさんにこだわりはないんじゃないですか?」
突然話をむけられたナルセは目を丸くする。
「え? なんでそうなるの??」
「だって、ナルセさん、いつも何も言わないじゃないですか。頭空っぽなんでしょう? ロルガさんへの愛だってないんじゃないですか?」
ナルセを侮辱する言葉に、アビカトを怒鳴りつけようとしたが、俺より先にナルセが叫んだ。
「ルルへの愛がないって?! 俺、それだけは誰にも負けない自信あるけど?!」
今にもつかみかかりそうなナルセをアビカトは鼻で笑う。
「それだけですか? すぐ言い終わっちゃうなんて大した愛じゃない」
初めて見る敵意をむき出しにしたナルセにゾクゾクしながら、俺はにらみあう二人の間に割って入った。もちろん、ナルセを背に庇う。
「アビカト、よく聞け。口数の少ないやつは中身も空っぽだと思っていた時期が俺にもあった。しかし、それは大きな間違いだ。ナルシィはこう見えて色々考えている。お前に詳しく教えてやる義理はないし、ナルシィの魅力に目覚められても困る。どうせ爺のとこにも邪な理由で来たんだろ。出ていけ。俺がお前になびくことはない。二度と目の前に現れるな」
「あ! ルル、それは、たぶん言い過ぎ。ちゃんと彼は良い薬草屋になりたいって気持ちで働いてる。それはエメさんから聞いてるよ」
俺の腕を突きナルセは俺をいさめた。さっきまで睨み合っていた相手に擁護されたアビカトは驚きを隠せない。
「僕のこと知ってるんですか……?」
「うん。すごく努力家で頼れるいい人だって。……あ、これ以上は言いたくない。もしもルルが好きになっちゃうと困るから。俺、どうしてもルルがいいんだ。絶対にそれだけは譲れない。ごめんね」
そういうと、ナルセは俺の後ろに引っ込み、背中にぴたりとくっついた。じんわりと伝わる熱が愛しくて、俺は早くこの場を去りたいと考え始めた。
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