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とっておきを楽しみ、共に眠る
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「さて、お前はいつまで俺の膝でくつろいでいるつもりだ?」
「なッ! ロルガがいろって言ったんじゃん……俺は降りようとしたのに」
「じゃあ、お前は俺の言うことならなんでも聞くのか?」
「は?! え?!」
ニヤニヤと笑うロルガの瞳の奥に、冗談では済まない何かを感じ、俺は慌ててソファの上へ避難する。
「話は終わりだ。お前も疲れただろう。いいものをやるから鍋で湯を沸かしておけ」
俺が暖炉で湯を沸かしていると、ロルガが食糧庫からジャムの瓶みたいなものを出してきた。
「とっておきだ」
「それがご褒美ってやつ?」
瓶の中には粉をふいた乾燥した葉が入っている。食糧庫から出してきたから、食べるものなんだろうが、ちっとも美味しそうではない。ちっともテンションの上がらない俺にロルガは面白くなさそうな顔になる。
「なんだ、お前はこれの価値がわからんのか。子どもでもわかるというのに」
「いきなり見せられてもわかんないよッ」
「はは、そう怒るな。じゃあ見ていろ」
ロルガはキッチンの釣り戸棚を探ると、小さなガラスのカップを二つ出してきた。華奢な持ち手がついていて、スラリと背が高い。飲み口は少し開いていて金の縁取りが美しい。
「わぁ、そんなのあったんだ」
「熊の手には不似合いだから木の椀ばかり使っていた。本当はこういうものの方が俺の好みだ」
ロルガはカップを持ち上げると、ランプの灯りに透かして見た。俺とロルガは育ちが違うと、こういうときに実感する。俺は美しいガラスのカップに馴染みがなく、自分の好みだ思ったこともない。身の回りの品は丈夫で安価なら良いと思っていたし、もしもガラスのカップを持っていたとしても割るのが怖くて使えないだろう。
ロルガはカップを洗い、出してきた小瓶の中身を小さなスプーンで一杯ずつ移した。ソファで待つ俺に片方のカップを渡し、中を見るように促した。
「お茶……?」
カップに入れ、ロルガが湯の入った片手鍋を手に取ったからそう予想したが、目の前の葉は俺が知る茶葉とは様子が違う。葉の形のままで色は赤っぽく、南天の葉に似ている。
「そうだ。よく見ていろ」
ロルガが慎重に湯を注ぐと、カップの中で葉がくるくると回転した。葉についていた粉が湯に溶け姿を消すと、葉は身軽になったのか、動きを激しくする。まるで意思があるように、上へ、下へ、と舞い続け、ようやく全ての葉が落ちると、湯にうっすらと色がついていることに気がついた。しかし、その色はお茶らしくない。
「青い……。葉っぱは赤っぽいのに、不思議」
「“女神の祝福”、と呼ばれる茶だ。特別な祝いごとをするときに飲む」
「え、そんなに大事なものいいの?」
「あぁ。今日飲むのにふさわしい。ナルセが自分のことを話してくれたことを祝いたい」
「俺の話、……信じてくれたんだ」
「当然だろう。とても興味をそそられる話だった。決して忘れはしない」
ロルガの言葉に、俺の胸を占領していた重苦しい何かは消え失せ、気分が晴れていく。
視線を感じたが、気がつかないふりをした。自分は今どんな顔をしているんだろう。いつのまにか熱を持ち始めた頬を隠すように俺は顔を伏せた。
ロルガは自分のカップにも湯を注ぎ、俺の隣に座った。カップを目の高さに持ち上げ、じっと見つめる。葉が全て落ちると手を下ろし、ゆっくりと湯気を吸い込んだ。
「女神の祝福を余すことなく取り込むように、変化を眺め、香りを楽しみ、最後に味わう。それがこの茶の飲み方だ。……そろそろ良いだろう。飲んでみろ」
ロルガに促され、一口分のお茶を口に含んだ。とろりとした甘さが広がり、舌の先にピリッと刺激を受ける。飲み込むと同時に独特の芳香を感じるが、あっという間に消えてしまった。カップから立ち上がる香りとは少し違う。
「どうだ?」
「お茶っぽく、ない。甘くて、少し辛い? 初めての味だし、香りもそうだ」
「香りの変化に気が付いたか? 口に含み香りが変わったなら、女神の祝福を受けたということになる」
「うん。変わった。なんだか不思議な気分になる」
ロルガは大きく息をついて俺の顔を覗き込んだ。いつになく口元には緊張感があり目を合わせるのが怖い。それでも無視することはできず、時間をかけてゆっくりと顔をあげた。視線が交わった瞬間、ふっと空気がゆるむ。
「ナルセとこの茶を楽しめることを嬉しく思う」
ロルガは俺から体を離し、ソファにゆったりと身を預けた。
俺は手元のカップを覗き込んだ。水面に映る自分は困惑した表情を浮かべている。頭に蘇るのは、たった今見たばかりのロルガの表情——自分は特別だと勘違いしたくなるような、甘い、甘い、笑顔だった。
ベッドルームに戻り、ロルガの胸に頭を預けていたが、ちっとも眠くなかった。気持ちは穏やかなのに、頭の中は興奮しているようで、今日の出来事を繰り返し思い出している。
それはロルガも同じなのか、いつもは横になるとすぐ聞こえてくる寝息が、まだ聞こえてこない。大きな手は胸に乗せた俺の頭に触れていて、時折、太い指が髪をすく。
「……ナルセ、お前はカーテンを売っていたと言ったな」
「うん。そうだけど?」
「…………いやらしい男だ」
「はぁ? なんでそうなるの? 視線からあなたをガード、安心、安全な暮らしをお約束します、だよ?! カーテンしたら隠れるんだから、むしろいやらしくないじゃん」
部屋の中を見えにくくする遮像カーテンを売っていたときのキャッチフレーズを言ってみるが、効果はなかったようでロルガは低い唸り声をあげた。
「隠して、想像させるつもりか……それをいやらしいと思わないお前が恐ろしい」
「そんなことを考えるロルガが恐ろしいよ! カーテンは普通にどこの家にもあるものなの。いやらしくありません。ここではそうかもしれないけど」
「俺のとこでは違う?」
「そ! 前にいたとこでは違ったの!」
「前にいたところ、か。……今度、そのカーテンを売っていたときのことを詳しく聞かせろ。官能的な話が聞けそうだ」
「だから、違うってば!」
「本当に、お前の話はずっと聞いていたくなる」
ぽつりと言ったロルガの声はやけに優しい響きをしていて、俺は落ち着かない気分になる。
「……ありがと」
ロルガが大きく全身を震わせた。俺を落とさないためか、たくましい両腕が俺の体に巻きつき力が込められる。押し付けられる体の熱に温められ、眠気がやってきた。
おやすみ、ロルガ。
「なッ! ロルガがいろって言ったんじゃん……俺は降りようとしたのに」
「じゃあ、お前は俺の言うことならなんでも聞くのか?」
「は?! え?!」
ニヤニヤと笑うロルガの瞳の奥に、冗談では済まない何かを感じ、俺は慌ててソファの上へ避難する。
「話は終わりだ。お前も疲れただろう。いいものをやるから鍋で湯を沸かしておけ」
俺が暖炉で湯を沸かしていると、ロルガが食糧庫からジャムの瓶みたいなものを出してきた。
「とっておきだ」
「それがご褒美ってやつ?」
瓶の中には粉をふいた乾燥した葉が入っている。食糧庫から出してきたから、食べるものなんだろうが、ちっとも美味しそうではない。ちっともテンションの上がらない俺にロルガは面白くなさそうな顔になる。
「なんだ、お前はこれの価値がわからんのか。子どもでもわかるというのに」
「いきなり見せられてもわかんないよッ」
「はは、そう怒るな。じゃあ見ていろ」
ロルガはキッチンの釣り戸棚を探ると、小さなガラスのカップを二つ出してきた。華奢な持ち手がついていて、スラリと背が高い。飲み口は少し開いていて金の縁取りが美しい。
「わぁ、そんなのあったんだ」
「熊の手には不似合いだから木の椀ばかり使っていた。本当はこういうものの方が俺の好みだ」
ロルガはカップを持ち上げると、ランプの灯りに透かして見た。俺とロルガは育ちが違うと、こういうときに実感する。俺は美しいガラスのカップに馴染みがなく、自分の好みだ思ったこともない。身の回りの品は丈夫で安価なら良いと思っていたし、もしもガラスのカップを持っていたとしても割るのが怖くて使えないだろう。
ロルガはカップを洗い、出してきた小瓶の中身を小さなスプーンで一杯ずつ移した。ソファで待つ俺に片方のカップを渡し、中を見るように促した。
「お茶……?」
カップに入れ、ロルガが湯の入った片手鍋を手に取ったからそう予想したが、目の前の葉は俺が知る茶葉とは様子が違う。葉の形のままで色は赤っぽく、南天の葉に似ている。
「そうだ。よく見ていろ」
ロルガが慎重に湯を注ぐと、カップの中で葉がくるくると回転した。葉についていた粉が湯に溶け姿を消すと、葉は身軽になったのか、動きを激しくする。まるで意思があるように、上へ、下へ、と舞い続け、ようやく全ての葉が落ちると、湯にうっすらと色がついていることに気がついた。しかし、その色はお茶らしくない。
「青い……。葉っぱは赤っぽいのに、不思議」
「“女神の祝福”、と呼ばれる茶だ。特別な祝いごとをするときに飲む」
「え、そんなに大事なものいいの?」
「あぁ。今日飲むのにふさわしい。ナルセが自分のことを話してくれたことを祝いたい」
「俺の話、……信じてくれたんだ」
「当然だろう。とても興味をそそられる話だった。決して忘れはしない」
ロルガの言葉に、俺の胸を占領していた重苦しい何かは消え失せ、気分が晴れていく。
視線を感じたが、気がつかないふりをした。自分は今どんな顔をしているんだろう。いつのまにか熱を持ち始めた頬を隠すように俺は顔を伏せた。
ロルガは自分のカップにも湯を注ぎ、俺の隣に座った。カップを目の高さに持ち上げ、じっと見つめる。葉が全て落ちると手を下ろし、ゆっくりと湯気を吸い込んだ。
「女神の祝福を余すことなく取り込むように、変化を眺め、香りを楽しみ、最後に味わう。それがこの茶の飲み方だ。……そろそろ良いだろう。飲んでみろ」
ロルガに促され、一口分のお茶を口に含んだ。とろりとした甘さが広がり、舌の先にピリッと刺激を受ける。飲み込むと同時に独特の芳香を感じるが、あっという間に消えてしまった。カップから立ち上がる香りとは少し違う。
「どうだ?」
「お茶っぽく、ない。甘くて、少し辛い? 初めての味だし、香りもそうだ」
「香りの変化に気が付いたか? 口に含み香りが変わったなら、女神の祝福を受けたということになる」
「うん。変わった。なんだか不思議な気分になる」
ロルガは大きく息をついて俺の顔を覗き込んだ。いつになく口元には緊張感があり目を合わせるのが怖い。それでも無視することはできず、時間をかけてゆっくりと顔をあげた。視線が交わった瞬間、ふっと空気がゆるむ。
「ナルセとこの茶を楽しめることを嬉しく思う」
ロルガは俺から体を離し、ソファにゆったりと身を預けた。
俺は手元のカップを覗き込んだ。水面に映る自分は困惑した表情を浮かべている。頭に蘇るのは、たった今見たばかりのロルガの表情——自分は特別だと勘違いしたくなるような、甘い、甘い、笑顔だった。
ベッドルームに戻り、ロルガの胸に頭を預けていたが、ちっとも眠くなかった。気持ちは穏やかなのに、頭の中は興奮しているようで、今日の出来事を繰り返し思い出している。
それはロルガも同じなのか、いつもは横になるとすぐ聞こえてくる寝息が、まだ聞こえてこない。大きな手は胸に乗せた俺の頭に触れていて、時折、太い指が髪をすく。
「……ナルセ、お前はカーテンを売っていたと言ったな」
「うん。そうだけど?」
「…………いやらしい男だ」
「はぁ? なんでそうなるの? 視線からあなたをガード、安心、安全な暮らしをお約束します、だよ?! カーテンしたら隠れるんだから、むしろいやらしくないじゃん」
部屋の中を見えにくくする遮像カーテンを売っていたときのキャッチフレーズを言ってみるが、効果はなかったようでロルガは低い唸り声をあげた。
「隠して、想像させるつもりか……それをいやらしいと思わないお前が恐ろしい」
「そんなことを考えるロルガが恐ろしいよ! カーテンは普通にどこの家にもあるものなの。いやらしくありません。ここではそうかもしれないけど」
「俺のとこでは違う?」
「そ! 前にいたとこでは違ったの!」
「前にいたところ、か。……今度、そのカーテンを売っていたときのことを詳しく聞かせろ。官能的な話が聞けそうだ」
「だから、違うってば!」
「本当に、お前の話はずっと聞いていたくなる」
ぽつりと言ったロルガの声はやけに優しい響きをしていて、俺は落ち着かない気分になる。
「……ありがと」
ロルガが大きく全身を震わせた。俺を落とさないためか、たくましい両腕が俺の体に巻きつき力が込められる。押し付けられる体の熱に温められ、眠気がやってきた。
おやすみ、ロルガ。
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