22 / 85
第2章 漂流、相互干渉多世界
21: 疑惑のブログ
しおりを挟む
宋はメールに騙されてみる積もりで、真亜子のブログを覗いてみた。
ブログタイトルが「私が炊事用ゴム手袋なしで生きられないわけ」・・恐ろしく長い、ガキ共が読むラノベみたいだ。
逆に、記事のエントリー数は、ほとんどない。
ブログ運営自体が目的ではない事は一目瞭然だ。
記述があっても「ゴムの頭のマスク初めて、あれ気持ちいですね。デリバリーで相手の人から貰ってきちゃいました。さすがに夫の前では、被れないけど。私って、どんどん変態になってく。炊事用ゴム手のスーパーロング填めると腕がゾクゾクしてくるし。」といった自己完結調の文章で、まとまりのないものが多い。
注目はコメント機能だった。
ブログ運営催者だけが閲覧できるコメント機能が搭載されていた。
宋に送られてきたあのメールと、このコメント機能、、完全な商用や引っかけなら、もっと辿り着き易いシステムを選ぶ筈なので、いかにもそれは素人が既成のサービスブログを使った、自分専用の誘導装置のように宋には思えた。
・・・つまり今度も、宋の「運」は、間違いなく彼を奇妙なセックスの世界に運んで行くようだった。
ほっそりとした顔面の某女優に似た、何処か儚げな美貌の持ち主である真亜子が、別れ際に宋にこう言った。
「とっても良かったです。又、私のブログを覗いて下さいね。もう一度会いたいから、、。」と。
3日後、真亜子のブログが更新されていた。
真亜子とのセックスは、予想外の淡泊なもので、何故か裏切られたような思いもあって、宋はもう二度はあるまいと思っていたのだが、終わってみると彼の記憶の中に何かざらざらとしたものが残っていた。
宋はそれが気になっていたのだ。
そのざらざらを確かめたくて、真亜子のブログに接続を重ねていたのだ。
「私が炊事用ゴム手袋なしで生きられないわけ」、、長いタイトル、、嘘だと宋は思った。
確かにあの日、真亜子は、肩口まで届きそうな炊事用ゴム手袋を使った。
だがそれはぎごちなく、とても宋の知るフェチスト達の所作ではなく、職業用の動作でもなかった。
唯一、真亜子に偏執的な部分があるとするなら、そのゴム手袋で宋のアナルを刺激した時に見せた「部分」への執着のみだった。
ブログトップを下にスクロールした途端、宋は脳天をハンマーで直撃されたような衝撃を受けた。
ブログ記事には、宋の実名がイニシャルで記載されていたのだ。
下手をすると、組の名前まで晒されかねない。
真亜子には、宋の名前は告げていないし、ビザールセックスハンターの自負を持つ宋は、ホテルで自分の身元が相手に判るようなへまはしない。
宋はブログへの直接の書き込みは、わざわざインターネット喫茶や、トーアでするような人間なのだ。
ではどうして、真亜子は宋の名を知ったのだろう。
【T・Sさんとの一夜】
はじめて男性とホテルで逢い引きし、唇を女のように開き精を受け止め・・・自分がとんでもない人間に思えた日。
あの日から間もないというのに、また誘いに乗ってしまった・・・もう自分を止められない。
チャットで知り合ったT・Sさんと指定されたホテルの部屋へ行った。
メイクしていると背徳感が薄れ、これからの事を妄想し少しずつカラダが熱くなってくる。
遠距離恋愛中の恋人達の再会のように、立ったままの激しいキスを交わす。
Sさんの硬く尖った舌が真亜子の唇の中へ出入りして、同時にパンストの中に手を差し込まれ、恥ずかしくも硬くなった真亜子のをゆっくりと上下に撫でられる。
他人の手だと、男のごつごつした手がとっても気持ち良い。
仰向けに寝かされて、上からキスの雨、パンストを脱がされた真亜子のショーツの中でゆっくり上下に撫でさするSさんの手。
凄くイイ・・・、頭の中が甘くとろけるみたい。
「口を空けろ」と言われ、それに従った真亜子の口の中に、T・Sさんの唾液がたくさん流し落とされ真亜子の喉を次々と通っていく。
ボーっとしてくる頭の中、何でも受け入れられる思った。
カラダ中が敏感になりつつある真亜子の胸の上にT・Sさんが跨る。
本物の肉の詰まっていないブラが悔しい。
「真亜子、気持ちいいぞ」とSさん。
T・Sさんが「そろそろ欲しいだろ」と・・・腰の下に枕を入れ、真亜子の後ろを恥ずかしい格好に高く上げる。
はじめて本物の男性を受け入れて・・・後ろが熱くて、おなかの奥まで犯されている感覚・・・私の痴態を楽しみながら、ゆっくり動き始めたSさん。
真亜子は首を振り、シーツをつかみながら、その刺激に耐える。
そうしているとカラダの奥から湧き出てくるような快感が・・津波のように真亜子を押し流していく・・。
「あうっ、あっ、あっ、あっ」と、Sさんの動きにあわせる。おぞましい牝の声が抑えられない。
「真亜子は、いい声で泣くな、気持ちいいだろ?」
「いっいいです」
時折、奥まで突き込まれて、女の声を作るのも忘れて絶叫してしまう。
正常位でずっと突かれている。
「真亜子、そろそろイキたいか?」
「はっい、イかせてっ、イカせて下さい」
「あっうっ、あっうー、あっあーっいっいいー」と、男の中で露出した牝の恥ずかしい声が、私の別人格のように呻いている。
「真亜子、俺もそろそろイクぞ」と激しく動くSさん。
急に気が登り始めて快感が頂点に達したとき・・・普段ならこれでイけるのに、真亜子の後ろが収縮して、T・Sさんの男性を締め付けるだけ。
真亜子は、Sさんによって心底、エロいオンナに剥かれてる。
「真亜子、俺もイクぞー」とSさんも激しく突き入れて来ます。
・・男性と後ろで交わるなんて。
こんな快感ははじめて・・こんな快感を知ってしまった私は、これからどうなっていくんだろう・・・。
・・・おかしい、実際の真亜子とのセックスは、こんなものではなかった。
ではこの記事は、別の男との違うセックスを書いているのか。
では何故、「宋」の名前が出てくるのだ?
その他にも、不振な点がいくつかある、この記事の文体は、今までの真亜子のそれではない。
第一、真亜子は、正真正銘の女性であって、ここに登場するようなペニス願望のある女、もしくは女装者やニューハーフ等ではない。
真亜子の背景に別の誰かがいるのか、、。
ビザールセックスハンターなどと名乗るような、職業ずれしたすれっからしを嫌うという、ヤクザのくせして甘い部分があるから、俺は、馬鹿げたやばい罠に落ちてしまったのか?
宋の頭の中で、様々な最悪のケースと、それに対する対応策が猛烈な勢いで駆けめぐった。
駄目だ、、実名を知られている。
宋は既に、宋に関する幾ばくかの情報を真亜子に握られているのだ。
だが待て、今回に限り、俺は犯罪を犯したわけではない、と宋は思い直した。
少なくとも、真亜子との関係で言えば、事が終わった後、宋は報酬を手渡し彼女はそれを受け取っている。
罪を問われても微罪だ。
そんなものが役に立つかどうか判らないが、真亜子からの誘いのメールも保管してある。
ゴシップさえ畏れなければ、場合によっては自分のヤクザの顔をむき出しにして反転攻勢だって可能な筈だ。
そう考える内に、宋の動悸は、薄まる不安と共に収まってきた。
ヤクザが素人の女に怯えてどうする、、何も出来ないようにシャブでも喰わせちまえばいいんだ。
宋の頭の中がクリアになった。
・・そう、宋の中にある、たった一つのあるひっかかりを除いては。
ブログタイトルが「私が炊事用ゴム手袋なしで生きられないわけ」・・恐ろしく長い、ガキ共が読むラノベみたいだ。
逆に、記事のエントリー数は、ほとんどない。
ブログ運営自体が目的ではない事は一目瞭然だ。
記述があっても「ゴムの頭のマスク初めて、あれ気持ちいですね。デリバリーで相手の人から貰ってきちゃいました。さすがに夫の前では、被れないけど。私って、どんどん変態になってく。炊事用ゴム手のスーパーロング填めると腕がゾクゾクしてくるし。」といった自己完結調の文章で、まとまりのないものが多い。
注目はコメント機能だった。
ブログ運営催者だけが閲覧できるコメント機能が搭載されていた。
宋に送られてきたあのメールと、このコメント機能、、完全な商用や引っかけなら、もっと辿り着き易いシステムを選ぶ筈なので、いかにもそれは素人が既成のサービスブログを使った、自分専用の誘導装置のように宋には思えた。
・・・つまり今度も、宋の「運」は、間違いなく彼を奇妙なセックスの世界に運んで行くようだった。
ほっそりとした顔面の某女優に似た、何処か儚げな美貌の持ち主である真亜子が、別れ際に宋にこう言った。
「とっても良かったです。又、私のブログを覗いて下さいね。もう一度会いたいから、、。」と。
3日後、真亜子のブログが更新されていた。
真亜子とのセックスは、予想外の淡泊なもので、何故か裏切られたような思いもあって、宋はもう二度はあるまいと思っていたのだが、終わってみると彼の記憶の中に何かざらざらとしたものが残っていた。
宋はそれが気になっていたのだ。
そのざらざらを確かめたくて、真亜子のブログに接続を重ねていたのだ。
「私が炊事用ゴム手袋なしで生きられないわけ」、、長いタイトル、、嘘だと宋は思った。
確かにあの日、真亜子は、肩口まで届きそうな炊事用ゴム手袋を使った。
だがそれはぎごちなく、とても宋の知るフェチスト達の所作ではなく、職業用の動作でもなかった。
唯一、真亜子に偏執的な部分があるとするなら、そのゴム手袋で宋のアナルを刺激した時に見せた「部分」への執着のみだった。
ブログトップを下にスクロールした途端、宋は脳天をハンマーで直撃されたような衝撃を受けた。
ブログ記事には、宋の実名がイニシャルで記載されていたのだ。
下手をすると、組の名前まで晒されかねない。
真亜子には、宋の名前は告げていないし、ビザールセックスハンターの自負を持つ宋は、ホテルで自分の身元が相手に判るようなへまはしない。
宋はブログへの直接の書き込みは、わざわざインターネット喫茶や、トーアでするような人間なのだ。
ではどうして、真亜子は宋の名を知ったのだろう。
【T・Sさんとの一夜】
はじめて男性とホテルで逢い引きし、唇を女のように開き精を受け止め・・・自分がとんでもない人間に思えた日。
あの日から間もないというのに、また誘いに乗ってしまった・・・もう自分を止められない。
チャットで知り合ったT・Sさんと指定されたホテルの部屋へ行った。
メイクしていると背徳感が薄れ、これからの事を妄想し少しずつカラダが熱くなってくる。
遠距離恋愛中の恋人達の再会のように、立ったままの激しいキスを交わす。
Sさんの硬く尖った舌が真亜子の唇の中へ出入りして、同時にパンストの中に手を差し込まれ、恥ずかしくも硬くなった真亜子のをゆっくりと上下に撫でられる。
他人の手だと、男のごつごつした手がとっても気持ち良い。
仰向けに寝かされて、上からキスの雨、パンストを脱がされた真亜子のショーツの中でゆっくり上下に撫でさするSさんの手。
凄くイイ・・・、頭の中が甘くとろけるみたい。
「口を空けろ」と言われ、それに従った真亜子の口の中に、T・Sさんの唾液がたくさん流し落とされ真亜子の喉を次々と通っていく。
ボーっとしてくる頭の中、何でも受け入れられる思った。
カラダ中が敏感になりつつある真亜子の胸の上にT・Sさんが跨る。
本物の肉の詰まっていないブラが悔しい。
「真亜子、気持ちいいぞ」とSさん。
T・Sさんが「そろそろ欲しいだろ」と・・・腰の下に枕を入れ、真亜子の後ろを恥ずかしい格好に高く上げる。
はじめて本物の男性を受け入れて・・・後ろが熱くて、おなかの奥まで犯されている感覚・・・私の痴態を楽しみながら、ゆっくり動き始めたSさん。
真亜子は首を振り、シーツをつかみながら、その刺激に耐える。
そうしているとカラダの奥から湧き出てくるような快感が・・津波のように真亜子を押し流していく・・。
「あうっ、あっ、あっ、あっ」と、Sさんの動きにあわせる。おぞましい牝の声が抑えられない。
「真亜子は、いい声で泣くな、気持ちいいだろ?」
「いっいいです」
時折、奥まで突き込まれて、女の声を作るのも忘れて絶叫してしまう。
正常位でずっと突かれている。
「真亜子、そろそろイキたいか?」
「はっい、イかせてっ、イカせて下さい」
「あっうっ、あっうー、あっあーっいっいいー」と、男の中で露出した牝の恥ずかしい声が、私の別人格のように呻いている。
「真亜子、俺もそろそろイクぞ」と激しく動くSさん。
急に気が登り始めて快感が頂点に達したとき・・・普段ならこれでイけるのに、真亜子の後ろが収縮して、T・Sさんの男性を締め付けるだけ。
真亜子は、Sさんによって心底、エロいオンナに剥かれてる。
「真亜子、俺もイクぞー」とSさんも激しく突き入れて来ます。
・・男性と後ろで交わるなんて。
こんな快感ははじめて・・こんな快感を知ってしまった私は、これからどうなっていくんだろう・・・。
・・・おかしい、実際の真亜子とのセックスは、こんなものではなかった。
ではこの記事は、別の男との違うセックスを書いているのか。
では何故、「宋」の名前が出てくるのだ?
その他にも、不振な点がいくつかある、この記事の文体は、今までの真亜子のそれではない。
第一、真亜子は、正真正銘の女性であって、ここに登場するようなペニス願望のある女、もしくは女装者やニューハーフ等ではない。
真亜子の背景に別の誰かがいるのか、、。
ビザールセックスハンターなどと名乗るような、職業ずれしたすれっからしを嫌うという、ヤクザのくせして甘い部分があるから、俺は、馬鹿げたやばい罠に落ちてしまったのか?
宋の頭の中で、様々な最悪のケースと、それに対する対応策が猛烈な勢いで駆けめぐった。
駄目だ、、実名を知られている。
宋は既に、宋に関する幾ばくかの情報を真亜子に握られているのだ。
だが待て、今回に限り、俺は犯罪を犯したわけではない、と宋は思い直した。
少なくとも、真亜子との関係で言えば、事が終わった後、宋は報酬を手渡し彼女はそれを受け取っている。
罪を問われても微罪だ。
そんなものが役に立つかどうか判らないが、真亜子からの誘いのメールも保管してある。
ゴシップさえ畏れなければ、場合によっては自分のヤクザの顔をむき出しにして反転攻勢だって可能な筈だ。
そう考える内に、宋の動悸は、薄まる不安と共に収まってきた。
ヤクザが素人の女に怯えてどうする、、何も出来ないようにシャブでも喰わせちまえばいいんだ。
宋の頭の中がクリアになった。
・・そう、宋の中にある、たった一つのあるひっかかりを除いては。
0
お気に入りに追加
71
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】召しませ神様おむすび処〜メニューは一択。思い出の味のみ〜
四片霞彩
キャラ文芸
【第6回ほっこり・じんわり大賞にて奨励賞を受賞いたしました🌸】
応援いただいた皆様、お読みいただいた皆様、本当にありがとうございました!
❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.
疲れた時は神様のおにぎり処に足を運んで。店主の豊穣の神が握るおにぎりが貴方を癒してくれる。
ここは人もあやかしも神も訪れるおむすび処。メニューは一択。店主にとっての思い出の味のみ――。
大学進学を機に田舎から都会に上京した伊勢山莉亜は、都会に馴染めず、居場所のなさを感じていた。
とある夕方、花見で立ち寄った公園で人のいない場所を探していると、キジ白の猫である神使のハルに導かれて、名前を忘れた豊穣の神・蓬が営むおむすび処に辿り着く。
自分が使役する神使のハルが迷惑を掛けたお詫びとして、おむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりをご馳走してくれる蓬。おにぎりを食べた莉亜は心を解きほぐされ、今まで溜めこんでいた感情を吐露して泣き出してしまうのだった。
店に通うようになった莉亜は、蓬が料理人として致命的なある物を失っていることを知ってしまう。そして、それを失っている蓬は近い内に消滅してしまうとも。
それでも蓬は自身が消える時までおにぎりを握り続け、店を開けるという。
そこにはおむすび処の唯一のメニューである塩おにぎりと、かつて蓬を信仰していた人間・セイとの間にあった優しい思い出と大切な借り物、そして蓬が犯した取り返しのつかない罪が深く関わっていたのだった。
「これも俺の運命だ。アイツが現れるまで、ここでアイツから借りたものを守り続けること。それが俺に出来る、唯一の贖罪だ」
蓬を助けるには、豊穣の神としての蓬の名前とセイとの思い出の味という塩おにぎりが必要だという。
莉亜は蓬とセイのために、蓬の名前とセイとの思い出の味を見つけると決意するがーー。
蓬がセイに犯した罪とは、そして蓬は名前と思い出の味を思い出せるのかーー。
❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.:*:.。.✽.。.:*:.。.❁.。.
※ノベマに掲載していた短編作品を加筆、修正した長編作品になります。
※ほっこり・じんわり大賞の応募について、運営様より許可をいただいております。
【完結】Amnesia(アムネシア)~カフェ「時遊館」に現れた美しい青年は記憶を失っていた~
紫紺
ミステリー
郊外の人気カフェ、『時游館』のマスター航留は、ある日美しい青年と出会う。彼は自分が誰かも全て忘れてしまう記憶喪失を患っていた。
行きがかり上、面倒を見ることになったのが……。
※「Amnesia」は医学用語で、一般的には「記憶喪失」のことを指します。
狼神様と生贄の唄巫女 虐げられた盲目の少女は、獣の神に愛される
茶柱まちこ
キャラ文芸
雪深い農村で育った少女・すずは、赤子のころにかけられた呪いによって盲目となり、姉や村人たちに虐いたげられる日々を送っていた。
ある日、すずは村人たちに騙されて生贄にされ、雪山の神社に閉じ込められてしまう。失意の中、絶命寸前の彼女を救ったのは、狼と人間を掛け合わせたような姿の男──村人たちが崇める守護神・大神だった。
呪いを解く代わりに大神のもとで働くことになったすずは、大神やあやかしたちの優しさに触れ、幸せを知っていく──。
神様と盲目少女が紡ぐ、和風恋愛幻想譚。
(旧題:『大神様のお気に入り』)
【あらすじ動画あり / 室町和風歴史ファンタジー】『花鬼花伝~世阿弥、花の都で鬼退治!?~』
郁嵐(いくらん)
キャラ文芸
お忙しい方のためのあらすじ動画はこちら↓
https://youtu.be/JhmJvv-Z5jI
【ストーリーあらすじ】
■■室町、花の都で世阿弥が舞いで怪異を鎮める室町歴史和風ファンタジー■■
■■ブロマンス風、男男女の三人コンビ■■
室町時代、申楽――後の能楽――の役者の子として生まれた鬼夜叉(おにやしゃ)。
ある日、美しい鬼の少女との出会いをきっかけにして、
鬼夜叉は自分の舞いには荒ぶった魂を鎮める力があることを知る。
時は流れ、鬼夜叉たち一座は新熊野神社で申楽を演じる機会を得る。
一座とともに都に渡った鬼夜叉は、
そこで室町幕府三代将軍 足利義満(あしかが よしみつ)と出会う。
一座のため、申楽のため、義満についた怨霊を調査することになった鬼夜叉。
これは後に能楽の大成者と呼ばれた世阿弥と、彼の支援者である義満、
そして物語に書かれた美しい鬼「花鬼」たちの物語。
【その他、作品】
浅草を舞台にした和風歴史ファンタジー小説も書いていますので
興味がありましたらどうぞ~!(ブロマンス風、男男女の三人コンビ)
■あらすじ動画(1分)
https://youtu.be/AE5HQr2mx94
■あらすじ動画(3分)
https://youtu.be/dJ6__uR1REU
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
真夜中の仕出し屋さん~料理上手な狛犬様と暮らすことになりました~
椿蛍
キャラ文芸
「結婚するか、化け物屋敷を管理するか」
仕事を辞めた私に、父は二つの選択肢を迫った。
料亭『吉浪』に働いて六年。
挫折し、料理を作れなくなってしまった――
結婚を断り、私が選んだのは、化け物屋敷と父が呼ぶ、亡くなった祖父の家へ行くことだった。
祖父が亡くなって、店は閉まっているはずだったけれど、なぜか店は開いていて――
初出:2024.5.10~
※他サイト様に投稿したものを大幅改稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる