事故から始まる物語

maruta

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急展開

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 ある日の休日、私は部活に行こうと朝ご飯を食べているとお母さんが話しかけてきた。

「優希」

「なに?」

「急なんだけどお母さん明日、出張に行かないと行けなくなった。」

「え?帰って来ないって事?」

「うん、朝行って次の日の昼に帰ってくる感じかな。だから、1人でも大丈夫?」
  
 明日は部活もないので詩音と遊ぼうと思っていた。夏休みに詩音の家に泊まったが明日であればお母さんが居ないので詩音と2人になれると思い返事をした。

「大丈夫だよ!友達呼んでもいいかな?」

「友達?」

「うん、夏休みに私が泊まりに行った友達だよ!」

「あぁ、うん。少し心配してたから友達が大丈夫ならお母さんもいいよ」

「今日聞いてみる!ありがとう!」

 そう言って私は部活に向かいお母さんは明日の事などあるため会社の方へと向かって行った。学校について体育館に入るとすでに詩音が居たので話し掛けた。

「詩音!おはよう!」

「優希!おはよう!」

「ねぇ、詩音」

「何~?」

「明日ね、お母さんが出張で家に居ないんだけどその、泊まりに来ない?」

 詩音に挨拶をしてから早速、お母さんが居ないから泊まりに来ないかと言ってみた。

「行く!絶対行く!」

「え、親に聞かなくても大丈夫なの?」

「大丈夫!ダメって言われないと思うから!」

「そうなんだ」

 凄い勢いで行くと言う詩音が面白かったが詩音が泊まりに来ると考えるととても楽しみで仕方がなかった。
 部活が終わり、詩音と駅に向かいながら話をしていたら明日の話になった。

「明日は何時くらいに来る?」

「出来たら朝からがいいなぁ」

「私は大丈夫だよ」

「本当?なら、朝に優希の家行くね!」

「うん、駅まで迎えに行こうか?」

「大丈夫だよ!」

 詩音が朝から遊びに来るため駅まで迎えに行こうかと思ったら断られてしまったので家でおもてなしの準備でもしていようと考えていた。そんな話をしながら歩いていると駅に着いたので詩音と別れて帰宅した。

「ただいま~」

「おかえり!」

「お母さん、明日友達来れるって!」

「そうなの、じゃあお布団用意しておこうか?それとも、一緒に寝るの?」

 帰ってきていたお母さんに詩音が来れる事を言うと布団が要るのかと聞かれた。私のベッドはセミダブルなので私と詩音だと余裕で寝れるなと思い返事をした。

「要らないかな。でも、一応用意しとく!」

「そう?なら、押入れから出しておいてね」

「うん」

 押入れから布団を出して、押入れ前に置いておいた。明日が楽しみだなと思って寝れないかもと考えていたが部活で疲れていたからかベッドに入るとすぐに寝てしまった。目が覚めると朝でお母さんが出かける為にバタバタとしていた。

「お母さん、おはよう~」

「優希、おはよう!」

「お母さんもう出るからね!夜はちゃんと戸締りしてから寝るのよ!」

「うん、いってらっしゃい!」

「行ってきます!」

 そう言ってお母さんは小さいキャリーケースを持って出て行った。詩音が来るまでまだ時間があるなと思いながら朝ご飯を食べてテレビを見ているとチャイムがなった。テレビに夢中になっていて携帯を見ると詩音が来る時間で急いで玄関に行くと詩音がいたので鍵を開けた。

「ごめん!携帯見ていなかった!」

「大丈夫だよ!優希、おはよう!」

「おはよう、詩音!」

 そう言い詩音を家の中へと案内した。とりあえず、荷物を私の部屋へ置いてからリビングに行こうとしたら詩音が腕を引っ張って来た。

「?詩音、どうしたの?」

「・・・」

「詩音?」

 詩音は黙っていてどうしたんだろうと思っていると詩音がそのまま腕を引っ張りベッドの方へと向かって行った。

「優希、座って?」

「え?」

「いいから、座って?」

 詩音にベッドに座るように言われたので座ると詩音は私の肩に手を置きそのまま体重をかけて私に乗っかって来て、そのままベッドへ倒れた。

「し、詩音!?」

「優希は嫌?」

「え、え?」

「私はしたいよ。優希としたい。」

 私の認識が合っていればそういう事なのだろう。でも、急にこんな展開になると思っておらずなんて言ったらいいのか分からなくなっていた。

「っ!?し、したいって」

「キス以上のことって言えばいい?」

「っ!?でも、ま、まだ朝だよ」

「関係ないよ。私は今したいから、優希は嫌?」

「・・・嫌、じゃないよ」

 私がそう言うと詩音は笑って私にキスをしてきた。私はとりあえず、今は詩音に任せようと目を閉じて詩音を受け入れた。
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