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三話拝読させていただきました。
歴史小説、となるとどうしても固くなる文体が気になるところではあるが(私も書くとするならばきっと硬めのものになってしまう)だがこの物語のそれは程度が柔らかく、人の読みやすさに長けた、砕けた書き口であるのでとっつきやすい物である、というのが最初の感想である。読み手に添った文体というのはそれだけで作者の心持が現れているというものだ。
一話で行われた殺陣は息をのむ迫力があった。動乱に生きる若武者はかくもあるや、と思わされた。それでいて女人にやさしいとは子憎い若人、そんな人物がこの物語の主人公である。まずもって好青年、王道的な立ち位置を歪めぬよくできた人相だろう。それでいて腕も立つ。
舞台は動乱を迎えた日本。おそらく黒船の来航より前の世か。(無知で申し訳ないが本格的に動乱を迎えた回天の時代以前の話がとんとわからぬ)それにて活躍する人斬りの話。方寸での曇りはたった一つ、人斬りとして名を馳せた人間はろくな最期を迎えていない、という点である。
三話読ませていただいて、主人公の人柄に不覚にも親近感がわいた。歴史小説とは難解な中に話が進むから、登場人物と己の間に隔壁が一つ設えた状態になりがちではあるが、この作品はより登場人物と読み手の間が薄く感じる。おそらくは文体における読みやすさから成すもので、感情の拾いがやりやすく、故にこのまま人斬りの名を恣『ほしいまま』に生きていればいつか理不尽なバツに没するのでは、という個人的にだが不安定な橋を思わせられた。
物語としての感想はズバリ一言、続きが気になる、である。歴史ファンタジーというジャンルにおいては私は手をつけたことがない。真似事はかいてみたこともあるが、存外むつかしいものがある。
動乱を舞台とすると、それこそ暗躍、あるいは表立っての辻斬り、見せ場の作りやすい環境である。一話に於いてのしめやかな剣戟は圧巻であったので、大事を成し得るまでを、傍らから見守りたいと思った。
本来なら一話ごとに事詳しくかみ砕いて感想を書きたかったが1000文字の制約が私の両腕を縛って仕方がない。ともあれ私は歴史のジャンルが好きであるので応援させていただきたい。
大変面白く読ませていただきました。
之にて失礼します。
三石一枚様
読んでいただいて、ありがとうございます!
文体や主人公の人柄など、読んでいただいた方に伝わってほしいと思っていたところをくみ取っていただけて、うれしいです。
文体に関しては、もともともっと硬い文章で書いていた物を、書き直しています。
それでもまだ硬いかなと思っていたので、安心しました。
また、ご感想を拝読していると、三石一枚様の文章が歴史小説のようで、表現方法等勉強になりました。
ご感想2件いただいて恐縮です。
大変失礼ながら、返信は1件にさせていただきます。
読んでいただいて、また、うれしいご感想もくださり、ありがとうございます!
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大変面白く読ませていただきました。
之にて失礼します。
こんにちは!
幕末の萩は大好きなので、楽しく読ませていただきました!文体も時代に合わせられてとても読みやすいなと思いました。
ファンタジー作品でもありますが、これは歴史ものとしても、ファンタジーものとしても楽しめると思います。
これからも頑張って下さい!
吉中サクラ様
ありがとうございます!
文体は逆に読みにくいのではと心配していたので、そう言っていただけて、嬉しいです。
ありがとうございます!