上 下
5 / 56
勇者召喚編

5 フレイムスロワ

しおりを挟む

「おじさん、こうやってウママと仲良くなるんだよ」

 ウママ、というのは馬のことだ。
 草むらに腰を落とし隠れているデュワーズの手には、例の怪しい植物がある。同じくヤマザキも草の中にいた。
 
「その植物ってなんだ?」
「ウマタビだよ。ウママに食べさせると乗せてくれるんだ」

 まじか、とヤマザキは驚いた。
 デュワーズは、そっと草むらから手を出す。
 馬がウマタビに気づいた。
 そして、むしゃむしゃと食べる。夢中になっているから、デュワーズが背中をなでてもまったく気にしていない。

 ブヒヒ~ン!

 もう仲良くなっているようだ。
 デュワーズは馬に乗った。
 
「さあ、おじさんもこれでウママと仲良くなって」

 ウマタビを渡されたヤマザキ。
 草むらを散策し、一匹だけ離れている馬を見つけた。
 慎重に近寄り、ウマタビを食べさせることに成功する。
 
「やった!」

 毛並みをなでてやると、ブヒヒンと鳴いた。仲良くなれたようだ。
 
「よっこいしょういち!」
 
 ヤマザキは馬に乗ってみた。
 だが、どうやって動かせばいいか分からない。

「……」
「おじさん、ウママに乗ったことないの?」
「ああ」
「うっそー!? じゃあ異世界の人ってどうやって旅をしてるの?」
「車だ」
「くるま? なにそれ?」
「魔導具みたいなものだ」
「そうなんだ……じゃあ、ヤマザキさん作ってよ」

 ああ、とヤマザキは答えた。
 そして、馬を操ろうと毛並みを強く握ったり、前後に身体を動かした。
 
 ブヒヒヒ!

 ダメだった。
 ヤマザキは落馬して地面に転がる。

「いててて……くっそ~悔しいな……」

 そのあとも何回も乗馬にチャレンジするが、なかなか上手くいかない。
 デュワーズは呆れていた。

「ねぇ~、もうぼくの後ろに乗りなよ」
「誰がガキの後ろなんかに……」
「すぐにウママに乗れる人なんて見たことないよ? モンキーショルダー先生じゃあるまいし」
「誰だそれ?」
「ぼくの担任の先生だよ。魔物や動物を操ることができるの」
「……ぬぁぁ、くっそー!」

 どってーん!
 ヤマザキはまた落馬した。
 当たり前だ。くら、あぶみ、たづな、といった馬具がないのだ。素人がいきなり馬に乗れるわけがない。
 それに異世界の馬はデカい。
 頭には尖ったツノ、尻尾には刃までついている。とても危険な動物なのだ。

「すまん……乗せてくれ……」
「え? ちゃんと頼んでよ」
「デュワーズ、のせてください……」
「んもう、しょうがないなぁ~」
「……ぐっ」
 
 悔しがりながらヤマザキは、ニヤつくデュワーズの馬に乗せてもらった。

「ほら、ぼくの身体に手を回して」
「……こうか?」
「だめ、そんなんじゃ落ちちゃう。もっと後ろから抱きしめるように、ぎゅっとして」
「……くっ」

 ヤマザキは仕方なくデュワーズの腰に手を回す。
 女の子特有の柔らかい感触、それに甘い香りが鼻をくすぐる。

(これじゃあ、俺が女みたいだ……くそっ)

「おいデュワーズ、はやく走れよ!」
「うふふ、わかってるよ、ちょっと楽しんでただけ」
「はい?」

 あははは、とデュワーズは笑いながら馬を走らせた。


 ◉


「さあ、着いたよ。ここで火の魔石が採取できるんだ」
「ほう……暑いな」

 デュワーズとヤマザキは馬から降りた。
 ここは鉱山地帯。
 遠くにはマグマの噴火が見える。あたりは人工的に掘り出された形跡があり、四角い石が積み重なっていた。

「魔石以外にも鉄や銅が取れるんだ」

 物知りなデュワーズは歩きながら説明をする。祖父のタリスカーが言ったように、優秀な狩人のようだ。

(若くて可愛いのに冒険者として自立しているな……)

 ふーん、とヤマザキは感心しつつ首を振って周辺を調べた。

「俺たちしかいないみたいだな」
「やだ、おじさん、変なこと考えてる?」
「考えてねぇよ!! 他に冒険者がいないなってことだ」
「そうだね、鉱山地帯にはファイヤバードが住み着くようになったから」
「ファイヤーバード? 師匠が捕獲しろと言ってたやつか?」
「そうだよ。ファイヤーバードは外来種でさ、ハイランド王国の冒険者レベルじゃあ、とても勝てない強い魔物だよ」 
 
 ふーん、と話を聞いているヤマザキ。
 すると鉱山の奥から、「きゃぁぁああ!」と叫び声があがった。
 
「なんだ?」
「あーあ、無謀な冒険者がいたみたい」

 デュワーズの言う通りだった。
 先を進むと冒険者たちが無数の赤い鳥に襲われている。
 
「あれがファイヤーバードか」
「うん、火を吐くから気をつけ……」

 ボワー!

 くちばしからの火炎放射だ。
 ヤマザキはファイヤーバードの攻撃をうけた。
 しかしバリアバンクルの効果が発動。火は跳ね返り、ファイヤバードを飲み込む。

 グガァァァァ!!

 ファイヤーバードは名前負けをしていた。火だるまになって灰になる。
 その光景を見ていた冒険者たちは、
 
「すごっ!」
「あのおじさんやばいっす!」
「イケオジすぎるわ~」

 と言ってヤマザキの後ろに隠れる。
 女性の冒険者は、ぎゅっとヤマザキの腕を握っていた。
 デュワーズは、むっとする。気に入らないようだ。

「ねぇ、あんたたちレベルいくつ? おじさんから離れて!」

 びくっと姿勢を正す冒険者たちは、恥ずかしそうに答えた。

「6です」
「7っす」
「5よ」

 低すぎっ! とデュワーズは怒った。

「レベル20以上ないとファイヤーバードは倒せないよ!」

 はい~、と答えた冒険者たちは鉱山から去っていく。
 やれやれ、とデュワーズは肩をすくめた。

「まったく、こんなだからハイランド王国は弱いままなんだよ」
「何なんだあいつら?」
「魔石が狙いの冒険者だよ。魔石は高価で売れるから」
「ふーん、でもファイヤーバードのおかげで乱獲されなくていいな」

 うん、と答えるデュワーズは岩陰に隠れた。
 ファイヤーバードに見つからないよう慎重に動いている。

「おじいちゃんもそう言ってた。ファイヤーバードは守神だってさ」
「だけど捕獲するんだろ?」
「うん、魔石を採取したあとにね」

 デュワーズは素早かった。
 岩陰や積まれた採石に隠れながら移動していく。まるで忍者のような身のこなし。

(すげぇ……)

 彼女と離れないようにヤマザキも同じ進路を選ぶ。
 かなり鉱山の奥の方まできた。
 ファイヤバードが入れない場所に、赤い色をした輝く石を発見。
 火の魔石だ。
 デュワーズは金槌を持って採掘する。
 キンキン、と手早く二つの火の魔石をゲットした。
 それを鞄に入れ、親指を立ててヤマザキに合図する。

「よし、あとはファイヤバードだね」
「どうやって捕獲するんだ?」
「これを使うよ」

 デュワーズは鞄からりんごを取り出した。

(赤い鳥だから赤い果物が好きなのか?)

 疑問に思うヤマザキ。
 デュワーズは綺麗な採石を見つけると、その上にりんごを置いて、その場から離れ、岩場に身を隠した。
 しばらくすると、一匹のファイヤーバードが空から降りてきて、りんごを食べ始める。
 
「……」

 デュワーズは無言で弓を引く。
 その横顔があまりにも綺麗で、思わずヤマザキは目を奪われた。

 シュッ!

 見事、弓矢がファイヤーバードに命中。心臓を突いたようだ。叫び声もあげず、ドサッと岩の上に倒れた。

(弓矢の天才か……100メートル以上の距離はあるぞ……)

「やった!」

 喜ぶデュワーズはすぐに駆け寄り、ファイヤーバードを縄で縛る。
 鳥の体重は軽い。
 デュワーズは自分よりも大きなファイヤーバードを、「んしょ」と両手で持ち上げるとヤマザキに、「持ってよ」と渡した。
 
(ワイルドな娘だな)

 クスッと笑うヤマザキはファイヤーバードを背中に担ぐと、またデュワーズの後ろを歩いて鉱山から出た。
 そして馬に乗り、街へと戻る。


 ◉


「師匠ただいま」
「おじいちゃーん」

 ふたりが道具屋に帰ってくると、老人タリスカーは椅子に座って、「グガガ……」と気持ちよさそうに寝ていた。
 デュワーズは、ニヤッと笑う。イタズラするつもりだ。

「ポーションくださーい!」

 デカくて低い声を出すデュワーズ。
 男のつもりだろうが、可愛い。
 ビクッと反応したタリスカーは、「まいどあり!」と叫んで立ち上がった。
 
「……なんじゃ、デュワーズか!」
「あははは、おじいちゃんただいま」
「びっくらこいた……それより魔石とファイヤーバードは手に入ったか?」

 もちろん、とデュワーズは答えた。
 ドンッ! と机に戦利品を置く。
 タリスカーは目を輝かせた。

「さすがわしの孫じゃ!」
「えっへん」
「よし、さっそく魔石を磨くぞ、ヤマザキさん手伝ってくれ」

 おう、とヤマザキは指示に従う。
 タリスカーに魔石の研ぎ方を教えてもらい、見事、きらきらと赤い輝きを放つ火の魔石を手に入れた。

「そいつをコンロにつけるんじゃ」
「わかった」

 ガチャ、と装着。
 ボタンを押せば、ごうごうと火が出た。これで修理は完了だ。
 ヤマザキは礼を言って道具屋を後にしようとしたが、ファイヤーバードの存在が気になってしょうがない。

「それ、どうするんだ?」
「魔導具を作るんじゃ」
「おお! どんな魔導具だ?」
「いっしょに作ってみるか、ヤマザキさん」

 おう、とヤマザキは即答する。
 タリスカーは「がはは」と笑うとダガーを手にしてファイヤーバードの解体を始めた。
 羽をむしり、皮を剥ぐ。
 タリスカーの解体を教えてもらうヤマザキ。
 心は少年に戻っていた。
 生まれて初めて生き物の解体を学ぶヤマザキは、夢中でタリスカーの動きを見つめている。

(仕事は目で盗めって会社で言われていたな……)

 タリスカーの欲しいものはファイヤーバードの胃袋と気管だった。
 それらは袋とホース。そのような見た目だ。

「こいつの胃袋は特殊でな、吸い込んだ空気を燃えるガスに変える効果があるんじゃ、で、銃口に火の魔石を接続して、燃料タンクにも穴をあけてっと……おーいデュワーズ! 倉庫から風の魔石をひとつ持って来てくれー」
「はーい」

 しばらくすると緑色の魔石を持ってきた。
 ヤマザキは唖然とした。

「なんだ、魔石あるじゃないか」
「王国の言いなりにはならん……わしは戦うと決めたんじゃ」

 闘志を燃やすタリスカーは、カンカンと熱くなった鉄を叩く。
 ヤマザキも鉄を叩いてみたが、なかなか上手くいかなかった。
 炉が暑くて汗が噴き出す。金槌の重さで手も震える。
 それでもなんとか魔導具は完成した。

フレイムスロワ魔炎放射器じゃ!」
「おお! かっけー!」
「そうじゃろう、これで衛兵を撃退するんじゃ! デュワーズは絶対にわたさん!」
 
 デュワーズは、「おじいちゃん……」と感動していた。
 ヤマザキは家族の愛を見つけた気がして微笑んでいる。
 もうこれ以上ここにいるのは野暮だとも思った。

「じゃあ、またな」
「うん、絶対また来てね、おじさん!」
「ヤマザキさん、もっと魔導具が作りたかったら、うちで働くか?」

 最高の誘いだ。
 ヤマザキは身を乗り出して、「お願いします!」と即答した。

「午後から働きに来てもいいか? 朝は畑、昼はレストランの仕事をしてるんだ」
「働き者じゃな、うちはいつでもいいぞ」
「ありがとう、それじゃ!」

 ヤマザキは満面の笑みで手を振った。
 道具屋の老人タリスカーと少女デュワーズ。
 ヤマザキはこの出会いに感謝しながら外に出ていった。


 ◉
 

 その日の夜は、星空が綺麗だった。
 服を脱いだデュワーズは、お風呂場に入った。
 ちょうどその時、招かざる客がくる。モヒカンの衛兵が、部下をつれてまたやって来たのだ。
 
「ちくしょう! こうなったらデュワーズを誘拐しよう」
「でも大丈夫か? 攻撃を跳ね返す男がまだいるんじゃ?」
「びくびくするな! それでも衛兵かよ!」

 衛兵たちは道具屋の裏に回った。
 窓には女性のシルエットが映っている。

「ふんふーん♪」

 ご機嫌な鼻歌が響く。
 道具屋の看板娘は入浴中で、熱いシャワーを浴びているようだ。
 衛兵たちは、ドキドキしていた。
 頭の中はデュワーズの裸でいっぱい。欲望のまま、そっとモヒカンの手が窓に伸びる。その時だった!

 ボワー!

 炎が噴射されてモヒカンの頭の毛が、チリチリと燃えた。
 タリスカーがフレイムスロワで攻撃していたのだ。

「ふぇ……!?」
「おい、頭、頭!」
「ないぞ!」

 モヒカンは頭を触る。
 自慢の毛が燃え尽きていることに気づき、「うわー!」と泣き叫んで逃げていく。仲間たちもそれに続いた。

「ざまぁみろじゃ!」

 勇ましいタリスカーは、カチャと武器を肩にかけると道具屋に戻っていく。

「なんだ?」
 
 物音に気づいたデュワーズは、サッと窓を開ける。
 すると一匹の猫が、「ニャー」と鳴いていたので、ほっと落ちつく。

「なんだニャッピーか……」

 月が綺麗な夜だった。
しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう

果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。 名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。 日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。 ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。 この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。 しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて―― しかも、その一部始終は生放送されていて――!? 《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》 《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》 SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!? 暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する! ※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。 ※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話

kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。 ※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。 ※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 異世界帰りのオッサン冒険者。 二見敬三。 彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。 彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。 彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。 そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。 S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。 オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜

むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。 幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。 そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。 故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。 自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。 だが、エアルは知らない。 ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。 遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。 これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。

処理中です...