最強スキルで頑張ります！ 〜大量経験値でいずれ最強の存在に〜

1.洗礼の儀

「レイ、気分はどう？」

「うん！楽しみ過ぎてあまり寝れなかったけど、気分は最高だよ！」

「なら良かったわ。終わったら結果を教えて頂戴ね！例えそんなに良いスキルが貰えなくても、努力次第ではすっごく強くなれるんだから、気を落とさないのよ！」

「分かってるって！じゃあ行ってきまーす！」
　僕は父親譲りのブロンドの髪をなびかせ、母ーミリアーに別れを告げ、教会の洗礼部屋へと向かう。


　今日は『洗礼の儀』を行う日だ。
　この世界では、5歳になると教会で神様からスキルを授かることができる。
　それはこの国アルスバイアも例外ではなく、今年5歳になった者は皆教会へと集まり、洗礼を受けることになっている。
　もちろん、みんな凄いスキルを授かりたいと思っているのだが、みんながみんなそんなスキルを得られる訳ではなく、1部の非常に有能なスキルを得るものも居れば、裁縫や建築など所謂ハズレスキルを得る者も居る。まぁ、それは運なので僕達が願ったところで何もないのだが。


「それではこれより、レイ・アレイドの洗礼の儀を始めます。それでは水晶に触れて下さい。」


　神父さんの指示に従って水晶に手を乗せると、凄い輝きが部屋を覆った。




　次にレイが目を開けると、知らないところに立っていた。