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第二章 教会生活
39 未来を選ぶ
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「私、アリアさまをとても憎く思ってっておりましたわ」
いやみったらしく、それでも慎重に、事実だけを口にする。
だって嘘は分かるもの。
きっと私が見えていないだけで、面談用の小部屋で、青の眠りの服用を確認した時みたいに、精霊は総司祭様の前で踊っているのだろう。
この人は、精霊に愛され、その恩恵を受けている。
チクリと走った痛みのお陰で、私は歪んだ笑みを浮かべることが出来た。
「私が欲した能力を持ち、愛した人を奪い、敵意を向けた者を、憎みましたわ。
唯一の弱点と思うところを攻撃し、蔑み、無様な姿を嘲笑いました」
自然と遅くなった口調に、総司祭様の表情は変わらない。
「魔力が極めて高い、アリアへの嫉妬を抑えることはできませんでした」
口は簡単に動く。学園生活の中では、絶対に認めたくなかった事実を、淡々と。
怒りでふらつく体は、そのままにしておく。
内心で胸をなでおろす。
私の罪状はアリアへの虐めだけ――いや、おそらく総司祭様の言う『暴行』は、魔力持ちの生徒けしかけて大怪我させようとした件を含んでいそうだけど、そこは正々堂々ダンスの練習中にぶつかって転ばせた後足を捻挫した件にしとくわ。『オーッホッホ、軟弱ですわね、これくらいで地に伏せていては、誰のお相手も務まらなくてよ?』って言ってた私もアリアのヒールがスネに当ってめっちゃ痛かったんだけどね。悪いことは出来ないよねー、自分に返ってくるよねー。
とにかく。
そこにファースト断罪のメインテーマだった『暗殺』の言葉はない。アリアだけじゃなくて王族の暗殺なんて、それこそ国家反逆罪だ。処刑モノだ。断罪の一番の理由たるこの冤罪がなぜ表になっていないのか。
シュトレン家としての保身もあるだろう、――でもきっと。
探られたら困るのだ。
犯人は私じゃないもの。
あの時、天才モドキの秀才さんが『犯人はお前だ!!』とか名探偵してたけど、たぶん魔法を使った鑑定士とか、専門家が介入したら、一発KOの黒歴史なんじゃないだろうか。冤罪、ダメ、絶対。
ハイド様は知っていて、私を陥れたのか。そう思うと、あの時の蔑みに満ちた目を思い出す。
今だって、納得してるわけじゃない。真犯人には不幸になってもらいたい。思い込んでいただけに、頑張ってきただけに、なんにも知らない奴らに、童話の魔女だの史上最低の嫉妬女だの、貴族として生き恥だの言われれば、もちろんムカつく。
でも。
昔の憎しみより、今の憤りより、私は未来を選ぶ。
――何よりも、自分のために。
「そう、ですか」
頷くように首を傾けたその人は、小さく笑みを浮かべる。
失望されたのだろうか、安堵されたのだろうか。――ただ単に、事実を確認して、いつもの自分を取り戻しただけかもしれない。
とりあえず、私の「事実」は、彼の「真実」になったんだろう。笑みを更に深くして、気づかれないように息を整えた。
この罪を認めなかったら?
もしかしたら、そしたら教会の人たちは、協力してくれるのかもしれない。
私を無罪にして――でもその先は?
罪のない私は、罰として平民にはなれない。
どうやったって、後ろ盾のないまま、家族の元に戻される。――いや、それすらも阻止して、保護してくれるつもりのかもしれない。
でも、そもそも虐待の事実をどうやって証明するんだろう? 傷も残らなかったこの体で、嫌がらせに敏感だという事実だけで、あの夜震えていた私が、一体何の証明になるんだろう。
毎回病気になった、その跡は結局消えてしまっている。
使用人のあの監禁部屋ですら、見つかる可能性は低いだろう。あれは親に隠れて行われた嫌がらせで、家族には知られていない。狡猾なあの男が、尻尾なんて見せるわけがない。
加護の抜けたこの体が証明になるのなら、きっととっくに誰かが助けてくれたはずだ。
総司祭様の嘘発見器で大暴露できるかもしれない。でもそれは、私の告白――その一点だけでしかない。思い込みだと言われたら? 洗脳だと逆に教会側が疑われたら?
そりゃあ、大きい犯罪であれば、国家警察が動くでしょう。――でも、相手はこの私だ。悪役令嬢、ユーフェミアだ。
上級貴族と、最強乙女と、王家を敵に回すの?
ただ、虐待されたかどうかも曖昧な、嫌われ役の小娘のために? 冤罪を晴らすために? 隠蔽した過去を暴くの? もうそれで皆――皆、納得したのに?
断罪のあの場所で、笑っていた元友達も、目を合わせなかったクランシーも、事実も聞かずに非難し私を罰した親兄弟も、噂で眉をひそめる関わり合いのない人達も、納得して、次のステップに進みだしている。
加えて、私は知ってる。
スチルで笑ってる皆を、知っている。アリアを中心に、安定した世界を知っている。平民達が、アリアの加護で救われる。そこはまるで楽園のようだ。私が王妃になったらと、目指した世界そのもの――いや、それよりも、満ち足りた世界だ。安定の、ハッピーエンドだ。
認めたくなかったのは、ハイド様との未来を奪われたこと。でも、それはもう今となっては、受け入れて忘れていくのを待つだけだ。
今、認めたくないのは、変えたいのは、私のバットエンド。
そこを変えるために、全てを覆す必要はない。
まあ、意図したこととはいえ、ルートとは違う道を歩み、教会の皆さんに思いっきり頼ってる私が、何言っとんねーん! だけどさ。
「総司祭様。
私は、感謝しております」
最初に受け入れてくれたときの、穏やかな笑顔の総司祭様を思い出す。
修道士三人組の軽口と自分の疑念に、頭を下げたドリムイさんを思い出す。
ベットの上で自分の秘密を明かしてまで、私の心を助けようとしてくれた、マーガレットおばさまを思い出す。
ムカつく令嬢相手にでも、「無理するな」と憤った男の子を思い出す。
治療してくれた人たちを、拒否しなかった人たちを、全てがいい人たちじゃなかった。悪意にだって晒された――でも、でも。
私がこの世界で生きられると思えた。
さすが、私が愛した乙女ゲーム「マカリ」の世界だ。
教会の人達にすがるには、私には何もなさすぎる。
返せるものがないならば、私はそれに頼ることができない。まだ逃亡者として生きる方が選択肢としては気が楽だ。
「罪を犯した身ではありますが、平民になり、その罪を贖いながら生きていきたいのです。
――そして、勝手ではありますが、今度は自分のために生きてみたい」
そう、美味しいもの食べて、飲んで、寝て――もうすぐ成人だからお酒だって飲んで、お祭り見たり、ダンジョンに潜ってモンスターも倒してみようかな。危ないから、モンスターとかいないうらぶれた酒場で、冒険者に話を聞くだけかもしれない。
図書館にだって行ってみたい。今度は誰の目も気にすること無く、童話や恋愛小説を読んでみたい。魔法も少し練習したい。勉強は苦手だからサボるかもしれないけど、料理もこの体だと始めてばっかりで怪我するかもしれないけど、仕事も前世とおんなじで底辺転がって世界が暗色に見えて眠れぬ夜を過ごした挙句上司に机叩かれてビクってするかも――それはない、それはないよね流石にね!
とにかく。
前世の私がファンタジーに転生したら、やってみたかったことをしたい。
ユーフェミアだった私が、やりたかったことをしてみたい。
ユーフェミアは、私は、この世界が大好きだから。
「分かりました。――できるだけ、平民の訓練を早めましょう」
「はい、ありがとうございます」
総司祭様が「許します」とつぶやいて宙に文字を描いた。途端、ざわめきが聞こえてくる。鳥の鳴き声、子どもが外で遊んでいるのかもしれない。声、足音、風を受けて木々が軋む音。
「もうそろそろでしょうか」
「ええ、整っております」
大きく張り上げた総司祭様の声に、マーガレットおばさまの声が返る。
防音の魔法が解かれたんだ。
「……っ」
声の方向に振り返ると、バランスを失って後ろに倒れかかった。危ない、と目を閉じると、背中に誰かの手が添えられていた。それは、いつの間にか歩み寄った総司祭様の手だった。
「大丈夫ですか」
「……はい」
にこり、首を傾ける。令嬢の笑みは本当に役に立つ。しゃんと背筋を伸ばすと、大丈夫、私は一歩、足を前に出す。
「ユーフェミアさん」
手を差し出される。
私の笑顔の仮面に合わせてなのか、総司祭様は穏やかな表情を取り戻した。罪を認めて、自分の醜い部分を晒した私は、仮面越しに居心地が悪い。
一瞬ためらって、総司祭様の手の上に手を重ねた。
ゆっくりと歩みを進める私に合わせて、支えながら彼もゆっくりと進む。金色の髪がサラサラ揺れて、光の筋で不思議な色に変化する。
青い制服が、光を受けて柔らかく光る。
私の服は、修道女の濃い藍色。外していたベールを促されて頭にかけると、簡素なレースが視界を遮る。
これが純白のドレスなら、結婚式のバージンロードみたいだな、なんて場違いな発想が湧いてきて、ちょっと自分の頭の残念加減に呆れて、微笑んだ。
いやみったらしく、それでも慎重に、事実だけを口にする。
だって嘘は分かるもの。
きっと私が見えていないだけで、面談用の小部屋で、青の眠りの服用を確認した時みたいに、精霊は総司祭様の前で踊っているのだろう。
この人は、精霊に愛され、その恩恵を受けている。
チクリと走った痛みのお陰で、私は歪んだ笑みを浮かべることが出来た。
「私が欲した能力を持ち、愛した人を奪い、敵意を向けた者を、憎みましたわ。
唯一の弱点と思うところを攻撃し、蔑み、無様な姿を嘲笑いました」
自然と遅くなった口調に、総司祭様の表情は変わらない。
「魔力が極めて高い、アリアへの嫉妬を抑えることはできませんでした」
口は簡単に動く。学園生活の中では、絶対に認めたくなかった事実を、淡々と。
怒りでふらつく体は、そのままにしておく。
内心で胸をなでおろす。
私の罪状はアリアへの虐めだけ――いや、おそらく総司祭様の言う『暴行』は、魔力持ちの生徒けしかけて大怪我させようとした件を含んでいそうだけど、そこは正々堂々ダンスの練習中にぶつかって転ばせた後足を捻挫した件にしとくわ。『オーッホッホ、軟弱ですわね、これくらいで地に伏せていては、誰のお相手も務まらなくてよ?』って言ってた私もアリアのヒールがスネに当ってめっちゃ痛かったんだけどね。悪いことは出来ないよねー、自分に返ってくるよねー。
とにかく。
そこにファースト断罪のメインテーマだった『暗殺』の言葉はない。アリアだけじゃなくて王族の暗殺なんて、それこそ国家反逆罪だ。処刑モノだ。断罪の一番の理由たるこの冤罪がなぜ表になっていないのか。
シュトレン家としての保身もあるだろう、――でもきっと。
探られたら困るのだ。
犯人は私じゃないもの。
あの時、天才モドキの秀才さんが『犯人はお前だ!!』とか名探偵してたけど、たぶん魔法を使った鑑定士とか、専門家が介入したら、一発KOの黒歴史なんじゃないだろうか。冤罪、ダメ、絶対。
ハイド様は知っていて、私を陥れたのか。そう思うと、あの時の蔑みに満ちた目を思い出す。
今だって、納得してるわけじゃない。真犯人には不幸になってもらいたい。思い込んでいただけに、頑張ってきただけに、なんにも知らない奴らに、童話の魔女だの史上最低の嫉妬女だの、貴族として生き恥だの言われれば、もちろんムカつく。
でも。
昔の憎しみより、今の憤りより、私は未来を選ぶ。
――何よりも、自分のために。
「そう、ですか」
頷くように首を傾けたその人は、小さく笑みを浮かべる。
失望されたのだろうか、安堵されたのだろうか。――ただ単に、事実を確認して、いつもの自分を取り戻しただけかもしれない。
とりあえず、私の「事実」は、彼の「真実」になったんだろう。笑みを更に深くして、気づかれないように息を整えた。
この罪を認めなかったら?
もしかしたら、そしたら教会の人たちは、協力してくれるのかもしれない。
私を無罪にして――でもその先は?
罪のない私は、罰として平民にはなれない。
どうやったって、後ろ盾のないまま、家族の元に戻される。――いや、それすらも阻止して、保護してくれるつもりのかもしれない。
でも、そもそも虐待の事実をどうやって証明するんだろう? 傷も残らなかったこの体で、嫌がらせに敏感だという事実だけで、あの夜震えていた私が、一体何の証明になるんだろう。
毎回病気になった、その跡は結局消えてしまっている。
使用人のあの監禁部屋ですら、見つかる可能性は低いだろう。あれは親に隠れて行われた嫌がらせで、家族には知られていない。狡猾なあの男が、尻尾なんて見せるわけがない。
加護の抜けたこの体が証明になるのなら、きっととっくに誰かが助けてくれたはずだ。
総司祭様の嘘発見器で大暴露できるかもしれない。でもそれは、私の告白――その一点だけでしかない。思い込みだと言われたら? 洗脳だと逆に教会側が疑われたら?
そりゃあ、大きい犯罪であれば、国家警察が動くでしょう。――でも、相手はこの私だ。悪役令嬢、ユーフェミアだ。
上級貴族と、最強乙女と、王家を敵に回すの?
ただ、虐待されたかどうかも曖昧な、嫌われ役の小娘のために? 冤罪を晴らすために? 隠蔽した過去を暴くの? もうそれで皆――皆、納得したのに?
断罪のあの場所で、笑っていた元友達も、目を合わせなかったクランシーも、事実も聞かずに非難し私を罰した親兄弟も、噂で眉をひそめる関わり合いのない人達も、納得して、次のステップに進みだしている。
加えて、私は知ってる。
スチルで笑ってる皆を、知っている。アリアを中心に、安定した世界を知っている。平民達が、アリアの加護で救われる。そこはまるで楽園のようだ。私が王妃になったらと、目指した世界そのもの――いや、それよりも、満ち足りた世界だ。安定の、ハッピーエンドだ。
認めたくなかったのは、ハイド様との未来を奪われたこと。でも、それはもう今となっては、受け入れて忘れていくのを待つだけだ。
今、認めたくないのは、変えたいのは、私のバットエンド。
そこを変えるために、全てを覆す必要はない。
まあ、意図したこととはいえ、ルートとは違う道を歩み、教会の皆さんに思いっきり頼ってる私が、何言っとんねーん! だけどさ。
「総司祭様。
私は、感謝しております」
最初に受け入れてくれたときの、穏やかな笑顔の総司祭様を思い出す。
修道士三人組の軽口と自分の疑念に、頭を下げたドリムイさんを思い出す。
ベットの上で自分の秘密を明かしてまで、私の心を助けようとしてくれた、マーガレットおばさまを思い出す。
ムカつく令嬢相手にでも、「無理するな」と憤った男の子を思い出す。
治療してくれた人たちを、拒否しなかった人たちを、全てがいい人たちじゃなかった。悪意にだって晒された――でも、でも。
私がこの世界で生きられると思えた。
さすが、私が愛した乙女ゲーム「マカリ」の世界だ。
教会の人達にすがるには、私には何もなさすぎる。
返せるものがないならば、私はそれに頼ることができない。まだ逃亡者として生きる方が選択肢としては気が楽だ。
「罪を犯した身ではありますが、平民になり、その罪を贖いながら生きていきたいのです。
――そして、勝手ではありますが、今度は自分のために生きてみたい」
そう、美味しいもの食べて、飲んで、寝て――もうすぐ成人だからお酒だって飲んで、お祭り見たり、ダンジョンに潜ってモンスターも倒してみようかな。危ないから、モンスターとかいないうらぶれた酒場で、冒険者に話を聞くだけかもしれない。
図書館にだって行ってみたい。今度は誰の目も気にすること無く、童話や恋愛小説を読んでみたい。魔法も少し練習したい。勉強は苦手だからサボるかもしれないけど、料理もこの体だと始めてばっかりで怪我するかもしれないけど、仕事も前世とおんなじで底辺転がって世界が暗色に見えて眠れぬ夜を過ごした挙句上司に机叩かれてビクってするかも――それはない、それはないよね流石にね!
とにかく。
前世の私がファンタジーに転生したら、やってみたかったことをしたい。
ユーフェミアだった私が、やりたかったことをしてみたい。
ユーフェミアは、私は、この世界が大好きだから。
「分かりました。――できるだけ、平民の訓練を早めましょう」
「はい、ありがとうございます」
総司祭様が「許します」とつぶやいて宙に文字を描いた。途端、ざわめきが聞こえてくる。鳥の鳴き声、子どもが外で遊んでいるのかもしれない。声、足音、風を受けて木々が軋む音。
「もうそろそろでしょうか」
「ええ、整っております」
大きく張り上げた総司祭様の声に、マーガレットおばさまの声が返る。
防音の魔法が解かれたんだ。
「……っ」
声の方向に振り返ると、バランスを失って後ろに倒れかかった。危ない、と目を閉じると、背中に誰かの手が添えられていた。それは、いつの間にか歩み寄った総司祭様の手だった。
「大丈夫ですか」
「……はい」
にこり、首を傾ける。令嬢の笑みは本当に役に立つ。しゃんと背筋を伸ばすと、大丈夫、私は一歩、足を前に出す。
「ユーフェミアさん」
手を差し出される。
私の笑顔の仮面に合わせてなのか、総司祭様は穏やかな表情を取り戻した。罪を認めて、自分の醜い部分を晒した私は、仮面越しに居心地が悪い。
一瞬ためらって、総司祭様の手の上に手を重ねた。
ゆっくりと歩みを進める私に合わせて、支えながら彼もゆっくりと進む。金色の髪がサラサラ揺れて、光の筋で不思議な色に変化する。
青い制服が、光を受けて柔らかく光る。
私の服は、修道女の濃い藍色。外していたベールを促されて頭にかけると、簡素なレースが視界を遮る。
これが純白のドレスなら、結婚式のバージンロードみたいだな、なんて場違いな発想が湧いてきて、ちょっと自分の頭の残念加減に呆れて、微笑んだ。
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#この作品は「小説家になろう」サイトでも掲載しています。そちらではすでに完結済みです。アルファポリスでは内容を整理しながら連載中です。
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