50 / 66
池沢の友人
彼氏がいるとバレたら高校時代の友達に告白されて困ってます(3)
しおりを挟む
「ただいま…」
俺はおずおずと玄関ドアを開けて中に入った。
「おかえり!先輩!!心配したよ。よかったぁ…」
篠田がぎゅうぎゅう抱きしめてくる。
「ごめん篠田。酔いつぶれちゃって…」
「友達のところ泊まるのくらい全然良いけど、連絡だけはしてよね。本当に気が気じゃなかったよ」
ホラーおばさんのことがあってから特に篠田は心配性に拍車がかかってる。
「ごめん、途中から記憶無くなってて連絡くれたのも気づいてなくて」
「うん。きっと友達と飲んでてつぶれてるだけだとは思ってたけどさ。つい剣志にまで連絡しちゃったよ」
「はは…」
ちょっと二日酔い気味だったので、家事をせずに寝ているように言われた。
心配掛けた上に家事までサボるとか俺ダメじゃん…
頭痛薬を飲んで、俺は眠りについた。
午後は体調が戻ったので服を着替えて少しだけ掃除をした。
晩御飯は手の込んだものを作る気力が無かったから、素麺にさせてもらった。
普通に食事して、一緒に片付けをしていつもの週末と同じように一緒にお風呂に入った。
そこで事件が起きた。
篠田は俺の身体を洗うのが好きで、大抵全身洗ってくれる。
この日もいつものように身体を洗ってもらっていたのだが、足の付根の泡を流していた篠田が眉をひそめた。
「あれ…?」
「なに、どうした?」
「ここ…」
「ん?」
篠田が俺の内腿の、結構際どい部分を指でなぞる。
「ちょっと、くすぐったい!」
俺はふざけてるんだと思って笑いながら足を閉じようとした。
しかし篠田は怖い顔をして膝をぐっと開いてその部分を見つめている。
「篠田?どうしたの?」
俺もその部分を見た。
赤紫色の小さなうっ血が見えた。
え…これって…
「先輩これ、キスマークじゃないの?」
背筋が凍った。
あいつーーーーーーー!
菊池の奴、やりやがった…。
「ち…ちがうんだ。篠田、これは…」
「先輩…これは虫刺されじゃないよ」
篠田の目は座っていた。
「知らない…俺はこんなの知らないんだって!」
「俺は付けてない。昨日誰とどこで何してたの?」
最悪だ…
なんでこんなことに…
「先輩!答えてよ」
「篠田本当に、昨日は友達と飲んでただけ。ちゃんと全部話すから…」
風呂から上がってノンカフェインのコーヒーを入れた。
篠田は難しい顔をしてダイニングチェアに座ってる。
俺も向かいに座った。
「昨日飲んでたのは高校時代サッカー部で一緒だった菊池って奴なんだ」
「ふーん」
篠田から静かな怒りを感じる。
「2~3年前に結婚したんだけど、引っ越したっていうのがその…離婚して別居したって」
コーヒーカップから篠田が視線を上げた。
「それで?」
「その…離婚の理由が…セックスレスで…奥さんとうまくいかなくて…」
「だから?」
「それであいつ、男の人と試したら勃ったって…あの、実は元々バイだったんだって…」
篠田はため息をついて手で顔を覆った。
怒ってる?怖いよ…
「で、菊池が俺の指輪見て結婚するのかって」
篠田が覆っていた手を外して真剣な顔でこちらを見た。
「それ、なんて答えたの?」
「俺…あいつは仲良い友達だし騙せないし…正直に言ったんだ。男と付き合って一緒に暮らし始めたって」
篠田はちょっとホッとしたような顔をした。
「で?」
「それで、なんか…篠田のこととか色々聞かれて惚気話してたと思う。でも結構飲んでてそこからあんまり記憶無くて…」
「ふーん…その人俺がいることわかっててこういうことしたってわけか」
「ごめん…友達と思って油断したのは俺が悪かった。でも、バイだからって俺に手を出してくると思わなかったんだ」
「あのさ、その人って先輩に気があるの?」
「朝起きて…昔から俺のこと好きだったって言われた」
俺は篠田の目を見ることができず俯いた。
篠田はまた盛大にため息をついた。
「はぁ~~~…。どうすっかな」
俺、怒られるのかな…。でもこんなこと予想出来なかったし、篠田以外と会わないなんて無理だし…
「一樹さん、その人に電話掛けてよ。俺から話したいから」
俺はおずおずと玄関ドアを開けて中に入った。
「おかえり!先輩!!心配したよ。よかったぁ…」
篠田がぎゅうぎゅう抱きしめてくる。
「ごめん篠田。酔いつぶれちゃって…」
「友達のところ泊まるのくらい全然良いけど、連絡だけはしてよね。本当に気が気じゃなかったよ」
ホラーおばさんのことがあってから特に篠田は心配性に拍車がかかってる。
「ごめん、途中から記憶無くなってて連絡くれたのも気づいてなくて」
「うん。きっと友達と飲んでてつぶれてるだけだとは思ってたけどさ。つい剣志にまで連絡しちゃったよ」
「はは…」
ちょっと二日酔い気味だったので、家事をせずに寝ているように言われた。
心配掛けた上に家事までサボるとか俺ダメじゃん…
頭痛薬を飲んで、俺は眠りについた。
午後は体調が戻ったので服を着替えて少しだけ掃除をした。
晩御飯は手の込んだものを作る気力が無かったから、素麺にさせてもらった。
普通に食事して、一緒に片付けをしていつもの週末と同じように一緒にお風呂に入った。
そこで事件が起きた。
篠田は俺の身体を洗うのが好きで、大抵全身洗ってくれる。
この日もいつものように身体を洗ってもらっていたのだが、足の付根の泡を流していた篠田が眉をひそめた。
「あれ…?」
「なに、どうした?」
「ここ…」
「ん?」
篠田が俺の内腿の、結構際どい部分を指でなぞる。
「ちょっと、くすぐったい!」
俺はふざけてるんだと思って笑いながら足を閉じようとした。
しかし篠田は怖い顔をして膝をぐっと開いてその部分を見つめている。
「篠田?どうしたの?」
俺もその部分を見た。
赤紫色の小さなうっ血が見えた。
え…これって…
「先輩これ、キスマークじゃないの?」
背筋が凍った。
あいつーーーーーーー!
菊池の奴、やりやがった…。
「ち…ちがうんだ。篠田、これは…」
「先輩…これは虫刺されじゃないよ」
篠田の目は座っていた。
「知らない…俺はこんなの知らないんだって!」
「俺は付けてない。昨日誰とどこで何してたの?」
最悪だ…
なんでこんなことに…
「先輩!答えてよ」
「篠田本当に、昨日は友達と飲んでただけ。ちゃんと全部話すから…」
風呂から上がってノンカフェインのコーヒーを入れた。
篠田は難しい顔をしてダイニングチェアに座ってる。
俺も向かいに座った。
「昨日飲んでたのは高校時代サッカー部で一緒だった菊池って奴なんだ」
「ふーん」
篠田から静かな怒りを感じる。
「2~3年前に結婚したんだけど、引っ越したっていうのがその…離婚して別居したって」
コーヒーカップから篠田が視線を上げた。
「それで?」
「その…離婚の理由が…セックスレスで…奥さんとうまくいかなくて…」
「だから?」
「それであいつ、男の人と試したら勃ったって…あの、実は元々バイだったんだって…」
篠田はため息をついて手で顔を覆った。
怒ってる?怖いよ…
「で、菊池が俺の指輪見て結婚するのかって」
篠田が覆っていた手を外して真剣な顔でこちらを見た。
「それ、なんて答えたの?」
「俺…あいつは仲良い友達だし騙せないし…正直に言ったんだ。男と付き合って一緒に暮らし始めたって」
篠田はちょっとホッとしたような顔をした。
「で?」
「それで、なんか…篠田のこととか色々聞かれて惚気話してたと思う。でも結構飲んでてそこからあんまり記憶無くて…」
「ふーん…その人俺がいることわかっててこういうことしたってわけか」
「ごめん…友達と思って油断したのは俺が悪かった。でも、バイだからって俺に手を出してくると思わなかったんだ」
「あのさ、その人って先輩に気があるの?」
「朝起きて…昔から俺のこと好きだったって言われた」
俺は篠田の目を見ることができず俯いた。
篠田はまた盛大にため息をついた。
「はぁ~~~…。どうすっかな」
俺、怒られるのかな…。でもこんなこと予想出来なかったし、篠田以外と会わないなんて無理だし…
「一樹さん、その人に電話掛けてよ。俺から話したいから」
13
お気に入りに追加
2,880
あなたにおすすめの小説
【BL】SNSで人気の訳あり超絶イケメン大学生、前立腺を子宮化され、堕ちる?【R18】
NichePorn
BL
スーパーダーリンに犯される超絶イケメン男子大学生
SNSを開設すれば即10万人フォロワー。
町を歩けばスカウトの嵐。
超絶イケメンなルックスながらどこか抜けた可愛らしい性格で多くの人々を魅了してきた恋司(れんじ)。
そんな人生を謳歌していそうな彼にも、児童保護施設で育った暗い過去や両親の離婚、SNS依存などといった訳ありな点があった。
愛情に飢え、性に奔放になっていく彼は、就活先で出会った世界規模の名門製薬会社の御曹司に手を出してしまい・・・。
【完結】セックス依存症の精神科医がスパダリCEOと結ばれるまで
grotta
BL
精神科医の西園寺静音は定期的に男性とセックスしないとパニック発作を起こし場合によっては死に至る特殊な病気に苦しんでいた。女性にのみ代々伝わってきたはずのこの病気のせいで長男なのにも関わらず当主への道が断たれた。
家で厄介者扱いされながら育った静音は高校時代には劣等感から自らの美貌を利用して男子生徒を誘惑する遊びに耽る。
その後医大に進学し、病の発症を迎えると静音はセックス依存の症状に苦しみ、複数の男と寝るようになる。
クリニックを開業した32歳現在、セックスの相手を見つけては毎週水曜の休診日に男を連れ込んでいる静音。ある日弟に参列を頼まれたパーティで高校時代自分に全く見向きもしなかった東郷雅貴に再会する。
東郷グループのCEOとなり成功を収めている美丈夫に静音はなぜか心を乱された。
歪んだ欲望と捩れた劣等感に突き動かされ静音は東郷をクリニックに誘き寄せる。
静音の思惑を知らない東郷との駆け引きが始まる。
旧家の呪い的な雰囲気のお話です。
受けが設定上前半は不憫で可哀想な描写も多いですが、最後はスパダリ彼氏に溺愛されてハッピーエンドです。
壁穴奴隷No.19 麻袋の男
猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。
麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は?
シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。
前編・後編+後日談の全3話
SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。
※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。
※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。
先生を誰が先に孕ませるかゲーム
及川雨音
BL
複数ショタ×おっぱい有りマッチョ両性具有先生総受け
おっぱいとおしりがデカいむちむちエロボディー!
強姦凌辱調教洗脳脅迫誘導だけど愛があるから大丈夫!
ヤンデレ気味なショタたちに毎日日替わりで犯されます!
【書いていくうちに注意事項変わりますので、確認してからお読みいただくよう、お願い致します】
*先生の肉体は淫乱なのですぐ従順になります。
*淫語強要されます。
*複数プレイ多め、基本は一対一です。ギャラリーがいるのはプレイの一環です。ある意味チームプレイです。
*詳しい女性器・生理描写が有ります。
*ゴミを漁る、トイレ盗撮、ハッキングなど犯罪とストーカー行為をナチュラルにしています。
*相手により小スカ、飲尿、おもらし、強制放尿有ります。
*相手により赤ちゃんプレイ、授乳プレイ有ります。
*パイズリ有り。
*オモチャ、拘束器具、クスコ、尿道カテーテル、緊縛、口枷、吸引機、貞操帯もどき使います。
*相手によりフィストファック有ります。
*集団ぶっかけ有り。
*ごく一般的な行動でも攻めにとってはNTRだと感じるシーン有ります。
*二穴責め有り
*金玉舐め有り
*潮吹き有り
犬用オ●ホ工場~兄アナル凌辱雌穴化計画~
雷音
BL
全12話 本編完結済み
雄っパイ●リ/モブ姦/獣姦/フィスト●ァック/スパンキング/ギ●チン/玩具責め/イ●マ/飲●ー/スカ/搾乳/雄母乳/複数/乳合わせ/リバ/NTR/♡喘ぎ/汚喘ぎ
一文無しとなったオジ兄(陸郎)が金銭目的で実家の工場に忍び込むと、レーン上で後転開脚状態の男が泣き喚きながら●姦されている姿を目撃する。工場の残酷な裏業務を知った陸郎に忍び寄る魔の手。義父や弟から容赦なく責められるR18。甚振られ続ける陸郎は、やがて快楽に溺れていき――。
※闇堕ち、♂♂寄りとなります※
単話ごとのプレイ内容を12本全てに記載致しました。
(登場人物は全員成人済みです)
クソザコ乳首くんの出張アクメ
掌
BL
おさわりOK♡の家事代行サービスで働くようになった、ベロキス大好きむっつりヤンキー系ツン男子のクソザコ乳首くんが、出張先のどすけべおぢさんの家で乳首穴開き体操着でセクハラ責めされ、とことんクソザコアクメさせられる話。他腋嗅ぎ、マイクロビキニなど。フィクションとしてライトにお楽しみください。
ネタの一部はお友達からご提供いただきました。ありがとうございました!
pixiv/ムーンライトノベルズにも同作品を投稿しています。
なにかありましたら(web拍手)
http://bit.ly/38kXFb0
Twitter垢・拍手返信はこちらから
https://twitter.com/show1write
【R18】息子とすることになりました♡
みんくす
BL
【完結】イケメン息子×ガタイのいい父親が、オナニーをきっかけにセックスして恋人同士になる話。
近親相姦(息子×父)・ハート喘ぎ・濁点喘ぎあり。
章ごとに話を区切っている、短編シリーズとなっています。
最初から読んでいただけると、分かりやすいかと思います。
攻め:優人(ゆうと) 19歳
父親より小柄なものの、整った顔立ちをしているイケメンで周囲からの人気も高い。
だが父である和志に対して恋心と劣情を抱いているため、そんな周囲のことには興味がない。
受け:和志(かずし) 43歳
学生時代から筋トレが趣味で、ガタイがよく体毛も濃い。
元妻とは15年ほど前に離婚し、それ以来息子の優人と2人暮らし。
pixivにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる