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篠田の兄弟編
篠田の弟がブラコンすぎて困る(2)
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仕事で疲れて帰って来た篠田にまずシャワーを浴びてもらう事になった。
というわけで俺は篠田弟と2人きりになってしまった。
篠田は「先輩だから失礼なことするなよ」とだけ言ってバスルームに消えた。
そういやこの弟に俺のことなんて説明するつもりだろう。何も打ち合わせてないからな…
普通に考えたら会社の先輩後輩ってことになるんだが、俺さっきコイツのこと篠田と間違えて飛びついてキスしちゃってんだよなぁ。
楽しいことが起こる予感で震えてて忘れてた。
いきなりゲイカミングアウトの危機みたいなってるじゃん。
「あ!お、お茶淹れるね~。あったかいの?冷たいの?」
「余計なことしなくて良い。ここはお前の部屋じゃないだろ」
「えっと…そうだけど…」
お前~!?
いや、兄貴の先輩だぞ!?なんだコイツ失礼だな。この顔じゃなかったら俺はキレてるぞ?
「あ、自己紹介まだだったよね。俺は”お前”じゃなくて池沢。篠田は会社の”後輩”なんだ」
「ふーん、あんた本社勤務なの?」
「え?いや…支店だけど」
「は?じゃあ先輩も後輩もねえだろ。むしろ兄貴の方が立場上じゃねーの」
「そ…それは…」
「偉そうなんだよ、態度が」
「だって年上だし。そうだよ、俺30歳だかんな!お前いくつだよ?」
「26だけどそれが何?」
「何って、年上を敬えって教わらなかったのか?初対面でいきなりタメ口きくなよ」
「爺ぃかよ…」
「んなっ!なんて言ったぁ!?」
可愛くねぇ~~!
篠田の弟だから可愛がってやろうと下手に出てりゃぁ…!
「あのなあ、なんでそんなつっかかってくるんだよ」
「そんなの決まってるだろ。兄貴についた悪い虫を排除するのが俺の役目だからだ」
あ…あ~~~…なるほど…
「ブラコンか…」
「ブラコンじゃねえ」
これがブラコンじゃなくてなんなのか。
そこへ風呂上がりの篠田がやって来た。
「どうした?二人とも突っ立ったままで。あ!晩ごはん作ってくれたんすか~~♡腹減ってたんですよ」
「あ、ああ。ごめん今温め直すね」
「ちっ、媚びやがって」
聞こえてるっつーの。
「おい、剣志。今なんつった?」
「別に…」
「お前先輩にどんな態度とってんだ?」
「別にって言ってるだろ。俺風呂行ってくる」
「あ、おい!」
弟は風呂に行ってしまった。
「なんだあいつ?すいません、変な奴で」
「ん?いや、剣志くんっていうんだな。兄貴の家に来たのにいきなり俺がいてびっくりしたんだろう」
しかもいきなり抱きついてキスしちゃったし。
「はぁ…そうすかね」
「なんか、仲いいんだね。パッと見そっくりだしびっくりした」
「まあ仲はいい方かな。あ、これ美味いです。肉柔らかい」
「そう?よかった」
はぁ、しっかし俺嫌われちゃったかなぁ。
ていうか虫扱い酷くない?
俺と篠田の関係ってとりあえず伏せておく方が良いんだよな。
ふざけてただけってことで誤魔化せるよな…大丈夫だよな…
「なあ、今日は俺帰ったほうがいいかな?」
「え!なに言ってるんですか。こんな時間まで待ってもらったのに。あいつならソファに寝せるから大丈夫ですよ」
え…でもそれだと更に機嫌悪くなりそうだな。
「いや、今日は俺がソファで寝るよ。兄弟でつもる話もあるだろうし」
「そんなの別にないっすよ。いつも連絡取ってますし」
「まぁまぁ、ほら、俺たちの仲もバレたらまずいだろ?」
「いつも言ってますけど俺は別に誰に話したって良いと思ってますよ」
そうなんだよな。篠田は堂々としてて羨ましいよ。
「あの…俺がまだ恥ずかしいから。な?」
「ちぇ~、わかりました。あいつこの週末はここに泊まるみたいなんで…エッチできなくて悲しい」
そういってキスしてくる。
「んっ…」
ああもう、首筋撫でんのやめてぇ~~!その気になりそう。
「はぁ…だめだって。剣志くん上がってくるよ…」
「ちょっとだけだから…ね?」
「あっ…」
首に吸い付かれてのけぞる。
その時ふと目を開けたら、廊下の先にいた剣志と目があった。
「!!!!!」
俺は慌てて喉を抑えて篠田から身体を離した。
「どうしました?」
「え?い、いや。なんでもない!さて、片付けよーっと」
風呂行ったんじゃなかったのかよ!!
やべー!!めっちゃ睨まれた!!!
これはバレたよなさすがに…
どうしよう…
というわけで俺は篠田弟と2人きりになってしまった。
篠田は「先輩だから失礼なことするなよ」とだけ言ってバスルームに消えた。
そういやこの弟に俺のことなんて説明するつもりだろう。何も打ち合わせてないからな…
普通に考えたら会社の先輩後輩ってことになるんだが、俺さっきコイツのこと篠田と間違えて飛びついてキスしちゃってんだよなぁ。
楽しいことが起こる予感で震えてて忘れてた。
いきなりゲイカミングアウトの危機みたいなってるじゃん。
「あ!お、お茶淹れるね~。あったかいの?冷たいの?」
「余計なことしなくて良い。ここはお前の部屋じゃないだろ」
「えっと…そうだけど…」
お前~!?
いや、兄貴の先輩だぞ!?なんだコイツ失礼だな。この顔じゃなかったら俺はキレてるぞ?
「あ、自己紹介まだだったよね。俺は”お前”じゃなくて池沢。篠田は会社の”後輩”なんだ」
「ふーん、あんた本社勤務なの?」
「え?いや…支店だけど」
「は?じゃあ先輩も後輩もねえだろ。むしろ兄貴の方が立場上じゃねーの」
「そ…それは…」
「偉そうなんだよ、態度が」
「だって年上だし。そうだよ、俺30歳だかんな!お前いくつだよ?」
「26だけどそれが何?」
「何って、年上を敬えって教わらなかったのか?初対面でいきなりタメ口きくなよ」
「爺ぃかよ…」
「んなっ!なんて言ったぁ!?」
可愛くねぇ~~!
篠田の弟だから可愛がってやろうと下手に出てりゃぁ…!
「あのなあ、なんでそんなつっかかってくるんだよ」
「そんなの決まってるだろ。兄貴についた悪い虫を排除するのが俺の役目だからだ」
あ…あ~~~…なるほど…
「ブラコンか…」
「ブラコンじゃねえ」
これがブラコンじゃなくてなんなのか。
そこへ風呂上がりの篠田がやって来た。
「どうした?二人とも突っ立ったままで。あ!晩ごはん作ってくれたんすか~~♡腹減ってたんですよ」
「あ、ああ。ごめん今温め直すね」
「ちっ、媚びやがって」
聞こえてるっつーの。
「おい、剣志。今なんつった?」
「別に…」
「お前先輩にどんな態度とってんだ?」
「別にって言ってるだろ。俺風呂行ってくる」
「あ、おい!」
弟は風呂に行ってしまった。
「なんだあいつ?すいません、変な奴で」
「ん?いや、剣志くんっていうんだな。兄貴の家に来たのにいきなり俺がいてびっくりしたんだろう」
しかもいきなり抱きついてキスしちゃったし。
「はぁ…そうすかね」
「なんか、仲いいんだね。パッと見そっくりだしびっくりした」
「まあ仲はいい方かな。あ、これ美味いです。肉柔らかい」
「そう?よかった」
はぁ、しっかし俺嫌われちゃったかなぁ。
ていうか虫扱い酷くない?
俺と篠田の関係ってとりあえず伏せておく方が良いんだよな。
ふざけてただけってことで誤魔化せるよな…大丈夫だよな…
「なあ、今日は俺帰ったほうがいいかな?」
「え!なに言ってるんですか。こんな時間まで待ってもらったのに。あいつならソファに寝せるから大丈夫ですよ」
え…でもそれだと更に機嫌悪くなりそうだな。
「いや、今日は俺がソファで寝るよ。兄弟でつもる話もあるだろうし」
「そんなの別にないっすよ。いつも連絡取ってますし」
「まぁまぁ、ほら、俺たちの仲もバレたらまずいだろ?」
「いつも言ってますけど俺は別に誰に話したって良いと思ってますよ」
そうなんだよな。篠田は堂々としてて羨ましいよ。
「あの…俺がまだ恥ずかしいから。な?」
「ちぇ~、わかりました。あいつこの週末はここに泊まるみたいなんで…エッチできなくて悲しい」
そういってキスしてくる。
「んっ…」
ああもう、首筋撫でんのやめてぇ~~!その気になりそう。
「はぁ…だめだって。剣志くん上がってくるよ…」
「ちょっとだけだから…ね?」
「あっ…」
首に吸い付かれてのけぞる。
その時ふと目を開けたら、廊下の先にいた剣志と目があった。
「!!!!!」
俺は慌てて喉を抑えて篠田から身体を離した。
「どうしました?」
「え?い、いや。なんでもない!さて、片付けよーっと」
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やべー!!めっちゃ睨まれた!!!
これはバレたよなさすがに…
どうしよう…
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