仮 参

淀川 乱歩

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其の九 淫獄転生 其の参 稚児愛玩 其の鹿獣児(新)

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 ……また、そんな音無川の堤の、建物に面した土手の無数の猫撫柳の、細長い鞭の様な枝には、人間族の少年少女達が、触手の様な柳の枝に四肢を縛られ、手足を大の字に大きく開かされて、全裸で吊られ、磔(はりつけ)にされていたのです。
 ……そして、魔物達が童果樹(ストレンフルーツ)と呼ぶ猫撫柳は、そんな全裸の少年少女達の股間の、乳首や幼い生殖器(セックス)や肛門を、枝の先端の柔らかな毛の生えた葉で、常に淫らに愛撫し、何本もの細い枝先を、子供の体内へ挿入して犯し続けては、性的絶頂(オーガズム)を繰り返させ続けていたのでした。

 ……魔物達は、緑の猫撫柳に全裸の白い裸身(ぜんしん)を愛撫され続けて、可愛(あい)らしい声で喘(あえ)ぎ続けている人間族の少年少女達を、童哭虫(ちごゼミ)と呼んだのです。
 ……夜の、河の堤の両岸に、一列に並んだ猫撫柳の枝の中で、幼い声で哭き続ける全裸の童哭虫達の、無数の可愛らしい喘ぎ声や、性的絶頂(オルガスムス)の声は一日中、途絶える事も無かったのでした。

 ……特に、子供の鋭敏な、幼い亀頭(グランズ)や陰核(クリトリス)は執拗に柳の葉で責(せ)め苛(さいな)まれ続けて、可愛(あい)らしい声を上げて全裸の全身を弓形(ゆみなり)に反らせて、哭き続けたのです。
 ……そして、そんな全裸の子供達の、少年達の勃起(ぼっき)した幼い陰茎(おちんちん)の先端の尿道口や、少女達の女陰(ヴァギナ)の中へ、妖怪柳は枝の先端を深々と挿入して、人間族の子供の精子や卵子を吸い続けていたのでした。

 ……そして、そんな堤の下の通りには、無数の木造二階建ての遊廓が立ち並び、其の中の老舗の童娼窟(おきや)の極楽亭では、通りに面した張見世(はりみせ)の木造格子の中で、人間族の全裸の子供達が客の魔物達を、手招きしていたのです。
 ……そんな、極楽亭の正面の出入り口は、建物の中央に一つだけで、其の出入り口の左右に、通りに面した張見世が一つずつ有ったのでした。

 ……一方の張見世の木格子の中には、人間族の全裸の少年達が、出入り口を挟んで、もう一方の張見世の木格子の中には、人間族の全裸の少女達が夫々(それぞれ)に、通りの魔物達を手招きしていたのです。
 ……そして、そんな張見世の中では、全裸の美少年や美少女達が、催淫剤を幼い性器や肛門に、指で互いに塗り合っていたのでした。

 ……常夜の街(ここ)の、通りの石灯籠の中では、魔法の蝋燭が常に明るく輝き、真っ暗な張見世の中の、全裸の少年や少女達が交代で、張見世の木格子の前に立ったのです。
 ……そして、人間族の全裸の子供は、其処に座ると自分の両手で、両足を左右に大きく開いて、通りの魔物達に幼い恥部を晒し、子供の性器(セックス)を見せ付けたのでした。

 ……すると、先輩稚児の、全裸の子供の一人が、片方の手に黄金(きん)の燭台(しょくだい)を持って現れたのです。
 ……そして、其の全裸の先輩は、格子の前で両足を左右に大きく開かされている、全裸の後輩稚児の、幼い性器の前に、其の黄金色(こがね)に輝く燭台を、そっと置いたのでした。

 ……実は、其の燭台には、熱の無い、魔法の炎の蝋燭(ろうそく)が一本、魔導具の栄光の手の様に、明るい炎を上げて燃えていたのです。
 ……其れは、人間族の髑髏(ドクロ)の姿の黄金の燭台の上に、中央から一本だけ生えた、固く勃起(ぼっき)した人間族の少年の、生きた陰茎(ペニス)だったのでした。

 ……其れは、一人の不老不死化した、人間族の全裸の美少年の、陰茎(おちんちん)と陰嚢(いんのう)以外の全身を、黄金の燭台に変身させた呪淫具だったのです。
 ……黄金髑髏の上に生えた、子供の白い陰茎と陰嚢の、先端の包皮が大きく剥けて、剥き出しの小さな亀頭は、常に、温かな橙色の炎を纏って、永遠に燃え続けていたのでした。

 ……そして、そんな燭台少年は、淫らな呪いで常に、強い性的快感を感じ続けており、生きた子供の陰茎の蝋燭は、常に性的快感に、ひくひくと小刻みに震え続けていたのです。
 ……実は、無抵抗な少年の、生きた陰茎の蝋燭の先端の、桜色の亀頭を包み込んで燃えている、強力な催淫の、呪いの炎は全く熱くは無く、逆に、まるで生き物の舌に、ねっとりと舐め回されている様な、淫らな感触で燃えていたのでした。

 ……そして、そんな陰茎蝋燭(おちんちん)が時々、びくんと大きく仰け反るのは、黄金燭台にされた、其の美少年が、幼い性的絶頂(オルガスムス)を覚えたからなのです。
 ……すると、同時に、黄金髑髏(しょうねん)の燭台の、額に一つ有る、子供の生きた、薔薇色の肛門(アヌス)が、まるで菊巾着(イソギンチャク)の様に、キュッと強く窄(すぼ)められたのでした。

 ……そして、そんな性的絶頂(アクメ)した燭台少年の、陰茎蝋燭の先端の、亀頭の尿道口から、ねっとりとした白い粘液の様な物が、大量に溢れ出し、黄金髑髏の上に、ゆっくりと、糸を曳いて滴り落ちたのです。
 ……其れは、黄金の燭台にされた、全裸の美少年の緩やかな射精で、其の白い体液の涙は、擬似霊体(エクトプラズム)の様に直ぐに蒸発して、煙の様に全て消えて仕舞ったのでした。

 ……そして、そんな黄金髑髏の燭台は、最初は、或る男淫魔(インキュバス)の美青年が、愛玩した人間族の全裸の美少年を、机の上に置く文房具として、射精封じの呪いを掛けてから、髑髏燭台に変身加工させた物だったのです。
 ……髑髏の額の、少年の肛門も、羽根ペンを刺して置く為の穴で、其の子供の直腸へ、硝子(ガラス)の浣腸器でインクを注入して使っていたのでした。
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