退廃芸術 大展覧会

第一章

続・濡れ子秘話

　……人間界の、極東の某島国の東北地方に、濡れ子と云（い）う禁忌の妖怪の伝承が、密かに非公開の絵馬や浮世絵として残されていたのです。
　……ところが、そんな濡れ子達は、実は、妖魔界の、五芒星大陸（アトランティア）の東ユレヒト墓地大学の心霊工学研究所で開発された人工色情霊（エンティティー）を、妖魔界から人間界へと転移した淫魔族が、密かに持ち込んだ妖魔だったのでした。

　……東ユレヒト墓地大学の心霊工学研究所では、人間族や魔族の魂魄（こんぱく）を、超霊導回路の心霊量子計算機（ゼーレ）の心霊手術で複製（クローン）して人工魂魄を作成したのです。
　……そして、そんな東ユレヒト墓地大学の心霊工学研究所の研究に触発されて、東ユレヒト墓地大学の夢工学研究所も、人工夢魔（ナイトメア）の開発に着手したのでした。

　……東ユレヒト墓地大学の夢工学研究所は、高価な報酬と引き換えに夢魔族（ナイトメア）の一般庶民の幼児や子供達の魂魄（こんぱく）を複製（クローン）して、其の複製魂魄（こんぱく）を人工霊核（コア）として、小さな宝石状の人工夢魔（ナイトメア）を作成したのです。
　……実は、夢魔族達（ナイトメア）にも思考共振同期（テレパシー）の種族固有能力（アビリティ）が有り、作成された夢見る宝石は、装身具や首輪に嵌め込まれて、装着者に様々（さまざま）な夢を見せたのでした。

　……そして、或（あ）る時、夢工学研究科の或る研究者が、人工色情霊（エンティティー）を憑依させた人間族の子供達用の革の首輪に、其の人工夢魔（ナイトメア）の宝石を嵌め込んでみたのです。
　……すると、何故（なぜ）か、人工色情霊（エンティティー）と人工夢魔（ナイトメア）とが自然に融合（フュージョン）して仕舞い、人工夢魔の人工色情霊が新たに誕生したのでした。

　……東ユレヒト墓地大学の夢工学研究所は、此の新しい魔物を、人工淫夢魔（ナイトメア）と名付けたのです。
　……人工淫夢魔（ナイトメア）の特徴は、強力な思考共振同期（テレパシー）の種族固有能力（アビリティ）で、首輪を装着した人間族の素っ裸の子供を、強制的に眠らせ続けては、無限に続く淫夢（ナイトメア）を観せ続けたのでした。

　……そして、更に、其の淫夢と同期して、淫夢を強制的に観せられている素っ裸の人間族の子供の、裸身（ぜんしん）を人工色情霊（エンティティー）が指や舌で実際に素っ裸の子供の肌や粘膜（ねんまく）に触れて、淫（みだ）らな感触（かいかん）で愛撫（あいぶ）し続けたのです。
　……つまり、其の人工淫夢魔（ナイトメア）の首輪は、まるで現実の様にリアルな淫夢を、夢現（ゆめうつつ）に観せ続ける事が出来たのでした。

　……ところで、そんな人工淫夢魔達（ナイトメア）は、美少女や美幼女達は馬耳娘と呼ばれ、美青年や美少年達は巨根漢（ウママロ）と呼ばれていたのです。
　……巨根漢（ウママロ）とは、巨根（ウタマロ）からの連想で、其の美青年達の巨根（ファルス）や美少年達の陰茎（おちんちん）は氷柱（つらら）の様に冷たく、柱の部分の薄皮には毛皮陰茎（ゲスケル）と呼ばれる短毛に一面に覆われていたので、勃起した巨根を挿入（そうにゅう）され、深々（ゆっくり）と抽挿（ちゅうそう）されると毛摩羅肛門（けまらこうもん）と云（い）って、巨根の無数の短毛の先端が、チクチクと腟（ちつ）や直腸（アヌス）の粘膜（ねんまく）を刺激し続けて、激しい性的快感を与え続けたのでした。

　……更に、首輪の思考共振同期（テレパシー）の種族固有能力（アビリティ）が、そんな素っ裸で眠り続けながら、淫らな夢に性的絶頂（オーガズム）を繰り返す人間族の子供の意識を、周囲で見物している魔物や妖怪達へ実況中継し続けたのです。
　……此の、人工淫夢魔（ナイトメア）の首輪は量産され、淫魔族の遊郭都市（ソドム）の遊郭（くるわ）や童娼窟（ちごや）で、魔族や妖怪達が自宅や巣穴で飼っている、人間族の性愛童（ドール）や愛玩童達（ペット）の、性愛技（テクニック）の性感調教（トレーニング）の為の、土産として大量に販売されたのでした。