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第二章【魔界編】
救出(性描写有り)
しおりを挟む魔石を掴んだ瞬間シンは身体を起こし、立ち上がってこの場を逃げようと足を踏み込んだ。
「チィッ!」
それを見たオリビアが舌打ちすると、すぐさま体勢を整え―――
「こんのっ……クソガキがあぁああっ!!」
『ドガァッッ!!』
シンの身体をオリビアが全力で蹴り飛ばした。
「グハァッ!」
『コロンッ』
シンの身体は吹き飛ばされ、壁に叩き付けられる。そして死に物狂いで手にした魔石を落としてしまう。
それを見たオリビアが、即座に魔石を拾い上げた。そしてシンを睨み付けると―――
「このっクソがぁあっ!! 俺等から逃げようとしたなあ!?
クソ雄がっ!! 奴隷の癖に舐めた真似してんじゃねーぞクソッックソッックソがあぁぁああっっっ!!」
『ドガッッ!! バキィッッ!! ボコオッッ!!』
オリビアがシンの身体に跨がり、顔を激しく殴りつける。
「てめぇはっっ!」
『バキッ!』
「一生俺等のっ!」
『グシャッ!』
「道具なんだよっっ! このボケがぁああ!! 雄が女に逆らうんじゃねーよゴミ!! ゴミッ!! クソがっっ!!」
オリビアが怒りに目をつり上がらせながら、容赦なくシンを殴り倒す。魔石を再び奪われたシンは、抵抗できずに暴力を振るわれ続けるしかなかった。
「あーあ、リーダー怒らせちゃったー。男の癖に逃げるとかマジないわー」
「まぁそりゃ怒るわな。身を弁えろっーの」
「チンコ……逃げる……? 許さない……!」
「ああ~~っ! リ、リーダー! もっと痛め付けてやって!! 男が女に痛め付けられる姿って、最っっ高に愉快っっ!!」
オリビアにひたすら殴られ続けるシンを、女達が蔑んだ目で見下ろす。そしてその光景を楽しむように口角を歪に上げた。
「てめぇの事は絶対逃がさねえっっ! もう二度と逃げられねえように両足を切り落としてやるっっ!!」
オリビアが血走った目で地面に転がっている剣を掴むと、乱暴に鞘から抜き取った。
「はぁっはぁっ……! おい動くんじゃねえぞ! 間違えてチンコを切り落としちまうからな! ヒハハハッ!!
二度と逃げようなんて思えねえ身体にしてやるぜっっ!!!」
「リーダーやっちゃえー!」
オリビアが剣を高く掲げると、女達が期待に胸を昂らせながら見守る。その時だった―――
『ゴゴゴゴゴ……』
場が何やらとてつもない地響きに包まれた。
床に置かれた木箱が揺れ、周りの壁からパラパラと砂塵が舞う。
路地裏全体が闇のオーラに包まれ、女達の身体にビリビリとした感覚が走る。
「なっ何だ……!?」
そのただならぬ雰囲気に、オリビアを始め女達の体が固まる。
そしてシンは―――
腫れ上がった顔で、小さくニヤリと微笑んだ。
次の瞬間―――
『ズドンッッッ!!』
場に強烈な衝撃が走り、女達が地面に叩き付けられる。
「ぐぁああっ!!」
オリビアは手に力が入らず、シンから奪った魔石を落としてしまう。
「うぎゃっ! な、なに、こ……れ……」
「いっ一体誰が……」
「ぶべぇっ……」
「な、何という力……!」
女達がなす術なく地面に伏せる。
「あ痛てて……ふぅっ」
『パンッパンッ』
かたやシンはゆっくりと立ち上がり身体の汚れを払うと、ようやく解放された事に安堵の溜め息をついた。
「な、何で……だ……!? い、一体何をした……ク、ソガキ……!?」
状況が読めず、オリビアが苦しそうにシンを睨む。
「助かったよ、リザ」
シンはオリビアの質問に答えるように、上空を見上げた。
するとそこにはリザの姿があった。
「ダーリンを……ダーリンをっ……! いじめるなーーーー!!!」
リザは目に涙を浮かべながら、怒りに満ちた顔で叫んだ。
『ズウゥゥンッ……!』
「ぐぁああーっ!」
『ビキビキビキッ』
リザが闇魔法に更なる力を込め、女達に怒りの鉄槌を下ろす。
オリビア達の身体が今にもめり込みそうな程に、地面に押し付けられる。
「ダーリンッ!! ごめんっ……ごめんねっ……! ダーリンがこんな酷い目に遭ってたのに……リザ……リザッ」
リザが闇魔法を発動させたまま、シンの身体に抱き付く。
目に大粒の涙を浮かべながら、リザはシンに謝罪の言葉を述べた。
「大っ、丈夫だよっリザ……これくらいでやられる程柔じゃないよ。
それより俺の方こそごめんな、リザを放ったらかしにして」
「ううんっ良いの! リザもう居なくなったりしないよ! ずっとダーリンの傍に居るよっ!」
シンがリザの頭を撫でながら馬車での事を謝罪すると、リザは全てを水に流してボロボロのシンに強く抱き付いた。
「な、仲間を呼びやがったのか……! 畜生っ!」
シンとリザが抱き合っている姿に、オリビアが状況を理解する。
先程シンが魔石を取った時、逃げる隙もなくオリビアに奪い返されてしまった。
それでもシンがリザを呼び寄せるには充分だった。
「さあて……散々好き勝手された訳だけど、一体どうしてやろうかな」
「ダーリン……この人達このまま殺していーい? それとももっと苦しめたい? 今リザすっごく怒ってるから、何でもするよ? ダーリン」
地べたに這いつくばる女達に、シンとリザが鋭い視線を送る。
「―――ッ!」
その目にオリビア達の身体が凍り付く。
「―――あっ……! そ、その前にっリザッ……! いっ一旦入れさせて……っ!」
「―――えっ? ああんっ!」
『ガバッ!』
突然シンがリザの身体に覆い被さる。
「はぁっ……はぁっ……ず、ずっとイけなくてっ……! も、もう……我慢がっ!」
「あぁんっ良いよダーリンッ! リザに好きなだけ出してっ!」
オリビアに射精をせき止められていたせいで、シンの我慢は限界に達していた。
ギンギンに反り返ったチンポから我慢汁がダラダラと垂れ、息荒くリザの身体に迫る。そんなシンに対し、リザも自ら股を広げて迎える。そして―――
『グチュッ!』
「あっあぁああーーっ! ぎっぎもぢいいーーーっ! いっイグッ! イグウゥーーーッッ!!」
三擦り半もしないうちに、シンは舌を垂らして絶頂に達する。
『ドッピュルルルルルルーーーーッッ!!」
「あああぁああーーーーーっ!!! あがっ! あがあぁああーーーーーっっ!!!」
「んヒィーーーーっ!!!」
今までせき止められていた分、溜まっていた精液が一気に放出される。その止めどない射精と快感に、シンはガクガクと下半身を震わせる。
そして射精しながらも更に出し尽くそうと、激しく腰を動かし続ける。
長い間お預けを食らっていたリザも、いきなり大量の中出しをキメられ、爆発的な絶頂が一気に押し寄せた。
「め、命令もしてねぇのに、あ、あんなに出んのかよ……」
「うっそ……ヤバ過ぎ……」
「子供で巨根で更には絶倫かよ……」
「凄ぉい……! この前殺しちゃった男よりっ沢山んっ……!」
「男の癖にっ……! 男の癖に男の癖に男の癖にぃっ……!」
信じられない程のシンの精力を前に、女達は身をもって知る。
逃した魚のデカさを。そして―――
とんでもない男を弄んでしまったという事実を―――
「ダ、ダーリンッ! ちゃんとっ、約束っ守ってくれたぁっ! こっこんなに沢山っっ! 嬉しいぃっ!!」
馬車の中で交わした『沢山リザの中に出す』という約束を果たしてくれた事に、リザが感激しながらイキまくった。
『ドチュドチュドチュドチュッ!』
そして約束の100回分に到達すべく、シンはその後も幾度となくリザのマンコにぶちまけ続けた―――
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