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第一章【レイシア編】

レイシアの過去・その1(性描写有り)

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 私は幼い頃、とある村の教会で育った。
 私がまだ産まれたばかりの頃に流行り病によって両親を失くし、私は親戚の家に預けられた。
 だがその家庭はあまり裕福ではなく、私が5歳の時、とうとう面倒を見きれなくなった里親に捨てられ、村の教会に引き取られた。

 私は孤児として家族も友人も居ない中、孤独に育っていった。

 そんな中、唯一家族と呼べる人間がたった一人だけいた。
 それがシン、君だった。

 私が教会に引き取られてすぐ、シンもまた私と同じように教会へとやってきた。
 シンは産まれてすぐに母親が死に、働かない父親に捨てられ、教会に預けられた。
 私達は身寄りの無い中で、姉弟のように育っていった。

「ほらシン、ちゃんと勉強しなきゃダメだろ?」

「うるさいなー。俺は剣士になるから勉強は必要ないんだよ」

 私達は本当の姉弟では無かったけれども、私はシンを弟のように可愛がり、あれこれと世話を焼いた。
 だけどシンは私の言うことをちっとも聞かずに、毎日自分で作った木刀ばかり振っていた。

「剣士って……シン、冒険者にでもなるつもり?」

「ああ! 有名な冒険者になって、沢山稼いで、毎日うまい物を一杯食べるんだ!
 早く強くなってこんな所出てってやる!」

 教会の神父様達は私達を可愛がってくれていたが、シンは自分を捨てた親を恨み、周りの全てを嫌っていた。

「そっか……それじゃあシンは、いつか私の前から居なくなってしまうんだね……」

 私は教会でシスターとなる為に毎日勉強していて、村にずっと住むつもりだった。
 だから私にとって唯一の家族だったシンが村を去るつもりなのを知り、寂しい気持ちを抱いた。

「大丈夫だよ。も、もし俺が立派な剣士になったら、その……レイシアを迎えに来るからさ!
 お、俺がレイシアに毎日腹一杯飯を食べさせてやるよ!」

 まるでプロポーズとも呼べる言葉を10歳にも満たないシンから受け、私は心の底から嬉しく思った。

「ふふっ。シンみたいな弱っちい男の子が剣士になれるかな?」

「な、なれるさ! 見てろよ……いつか強くなって、レイシアから一緒に連れてって言わせてやる!」

 そんな風に夢を語るシンが、私は愛しくて仕方がなかった。

 そして私達は大きくなりシンが16歳になった日、とうとう出発の日を迎えた。

「ーーそれじゃあ行ってくるよ、レイシア」

 まだあどけなさが残ってはいるものの、門出に立つシンの姿は立派な男の姿だった。

「ーーって、何でレイシアも荷物を持ってるの?」

 大きなリュックを担いだ私を見て、シンが疑問を浮かべた。

「どうせシンは考えなしに敵に突っ込んですぐやられちゃうだろうから、私も一緒に行ってシンをサポートするよ」

 私は昨晩神父様と話をして、シンと一緒に村を出る事に決めたのだ。
 シンは私の言葉に一瞬喜ぶが、すぐに顔を反らして意地を張った。

「ふ、ふん! 別にレイシアの助けなんかなくてもやっていけるけど……ど、どうしても着いてきたいって言うなら仕方ないな」

 そんなシンの様子に私はフフフと笑みを溢し、シンの手を取りながら二人で街へと向かった。

 そして私達は冒険者ギルドに登録を済ませ、晴れて冒険者となった。
 シンは剣士として前衛で魔物を倒し、私は僧侶としてシンの回復やサポートに務めた。
 たった二人の冒険者パーティだったが、私達は互いに連携しながら強敵を倒し、どんどんレベルとランクを上げていった。

 そんなある日の事だった。
 私が一人街で買い物を済ませ、二人で宿泊している宿に戻るとーー

「帰ったよ~シ、ン……」

 見るとそこには下半身を晒しながら、一人自慰に耽っているシンの姿があった。

「うわわああぁーー!!」

 シンが私に気付くと慌てて股間を布団で隠した。
 その顔は恥ずかしさの余り、真っ赤に染まっていった。
 そして彼の手には……私の下着が握られていた。

 シンは私の下着を使い、私に欲情し、一人その身を慰めていたのだ。

「し、シン……そ、そうだね……シンも年頃の男の子だもんね……し、仕方ないよ」

 正直私もシンの行動には戸惑いがあった。
 だが、それ以上にシンが私を女として認識してくれている事に喜びを感じてしまった。
 私は縮こまるシンの元へと近付き、シンの身体をそっと抱き締めた。

「シン……私は僧侶だからこの身を汚す事は出来ない。だけど、シンが私を求めてくれるのなら……」

 私はシンの硬くなったそれにそっと触れ、ゆっくり顔を近付けていった。

「あ、ああ……れ、レイシア……!」

 シンは私の行動に戸惑いながらも、興奮したように息を荒げた。

「ンッチュッ……はぁむっ」

 私はシンのチ◯ポを口で愛撫し始めた。

『ジュルルッジュプッレロッ』

「うあぁっ……! うっ、ぐうぅ……!」

 愛撫に感じるシンが、私は愛しくて堪らなかった。
 姉弟のように育ったシンが、私を一人の女として性欲を向けてくれる。
 それは孤独だった私にとって、この上ない喜びを感じさせた。

 もっとシンを感じたい。もっと深くシンと交わりたい。

 その欲望に突き動かされ、私は無我夢中でシンのチ◯ポをしゃぶり尽くした。

「ううっ! でっ出る!」

『ドピュルッピュルルッ!』

 シンは私の口の中にエッチな液体を放った。

「ンンッ! ンクッ! ンクッ!』

 私はシンの精液を飲み干しながら秘部を淫らな液体で濡らし、自らの手で敏感な突起を擦った。
 それは聖職者にあるまじき行為だったが、最早私にとってはシンと愛し合う事以外考えられなかった。

 姉弟だった私達はパーティメンバーとなり、そしてその日から雄と雌になった。

 私達は毎日、いつでも互いの身体を貪り合った。
 私達は共に愛し合ってはいたものの、聖職者として最後の一線を越える事は出来なかった。その代わりにーー

「ああん! シン! もっと、もっと突いて!」

『パンパンパンパンッ!』

 シンは私のアナルにチ◯ポを挿入し、激しく責め立てた。
 一線を越えられないからこそ、私達は貪欲に性の快楽を求め合った。
 クエストの休憩中は必ずデザート替わりにシンの精液を飲み、家に帰れば狂ったようにベッドの上で夜通し交わった。
 姉弟から恋人となった私達は、常に互いの身体を求め合い、熱い口付けを交わし合ったーー
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