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第一章【レイシア編】

謝罪(微性描写有り)

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「さぁっ、み、見てませんっけど」

 ソフィーヤは必死に平然を装いながら嘘の説明をする。
 シンは今ソフィーヤの後ろからチ◯ポを突き立てているのが本当だ。

「全く……この期に及んで一体何の用なんだ? ……うぅっ!」

『ドピュッドピュッ』

 シンはジェラルドに構うつもりもなくソフィーヤのマ◯コに中出しをキメる。

「はあぁ……っ」

 ソフィーヤはジェラルドに悟られまいと小さく息を吐いて、中出しの快感を堪える。
 そして私の邪魔をするなと言わんばかりにジェラルドをキツく睨み付けた。

「そっそうか……誰かっ! 誰かシン殿を見ていないかぁー!」

 するとジェラルドは大きな声で辺りの冒険者達に聞き始めた。

「なんだジェラルドの奴、性懲りもなく」

「あれだけの醜態を晒しながらよく街を歩けるな」

 昨日の決闘での出来事は既に街中の人間に知れ渡っていた。
 周囲の冒険者達は騒ぎ立てるジェラルドに蔑んだ目線を送る。

「ちっ……仕方ないな。ちょっと行ってくる」

『ヌポンッ』

「あんっ!」

 シンは余りにも大騒ぎするジェラルドに、渋々と姿を見せに行った。

「誰かあーっ! シン殿を知らなーー」

「何の用だよジェラルド」

 シンはジェラルドの背後から声を掛ける。

「ーーはっ! しっシン殿っ!」

 シンの声に気付きジェラルドが慌てて振り返ると、そのまま地面に手を付けてシンの姿を見上げた。

「すっすみませんでしたシン殿っ! 数々の無礼をお許しください!!」

 大の大人が少年に向かって恥ずかしげもなく土下座をしながら謝罪する。

「悪いと思ってるなら二度と俺の前に姿を見せるな」

 そんなジェラルドに対し、シンは冷たくあしらう。

「もっ申し訳ありませんっ!! シン殿に何とかお詫びがしたいとっ……!
 そっそうだ! せめてものお詫びのしるしとして、こっこれを受け取ってください!」

「……んん?」

 ジェラルドはあのご自慢のミスリルソードを差し出していた。

「……なんでお前の使っていた剣なんて貰わなきゃいけないんだよ。気持ち悪い」

『ゲシッ』

「ああっ!」

 シンはジェラルドの差し出した剣を乱暴に蹴り飛ばす。
 シンにお詫びを無下にされたジェラルドは、ショックな顔をーーいや、何故か目を潤ませながら顔を赤らめている。

「ーーもっと……もっと俺を蹴り飛ばしてください! シン殿!」

「「「は?」」」

 シンを含む、その場にいる誰もがジェラルドの要望に疑問を浮かべた。

「ああっシン殿っ! どうか貴殿に無礼を働いた俺を、その足でっ、いっ痛め付けてくださぁい!」

 どうやらシンはジェラルドを変態属性に目覚めさせてしまったらしい。
 ジェラルドは興奮した様子でシンの足にしがみつく。

「うわっ! きっ気色悪いっ! 触るな!」

『ドカッ!』

「あふぅん!」

 シンが足を振り払うと、ジェラルドはそのまま机に突っ込み、幸悦の表情を浮かべながら伸びていた。

「き、気持ち悪い……! 男をいたぶる趣味はねえよ!」

 シンはジェラルドにチャームを使った事を後悔しながら、逃げるように冒険者ギルドを後にしたーー


「あーあ。折角ソフィーと楽しんでいたのに、ジェラルドの奴に邪魔されてしまった……」

 シンは悶々としながら街をとぼとぼと歩いていた。

「むーっ。 ダーリン私がいるよー?」

 リザがシンの隣で不満そうに頬を膨らませている。

「そうだな。それじゃあリザ、今から俺と一緒にビルナさんの店に寄って面白くてエロい物でも探しに行くか!」

「行く行くー! リザ、ビルナの店大好き~!」

 シンはジェラルドから不快にされた気分を上書きすべく、リザと共に軽快な足取りでビルナの店へと向かったーー


 丁度その頃、街外れの墓地には不穏な人影が周囲を散策していた。

「ーーふむ。彼女が言っていた墓地はこちらですか……
 確かに淫魔の下品な香りに混ざって、人間の魔力の香りが残っていますね」

 その人物は闇に包まれた城で、シンについて話をしていたタキシードの男だった。
 男はワイングラスに入った赤い飲み物を口にしながら、おおよそ墓地には似つかわしくない優雅な風貌で宙に浮いている。

「この匂いを辿って例の人物を見つけ出すのは中々に骨が折れそうですが……まあ良いでしょう。
 久々に人間の国を散策すると致しましょうか」

 男は焦る様子もなく地に足を付け、まるで散歩でもするかのようにのんびりと墓地を歩き始めた。

「久々に欲に滾る人間の血を頂くのも悪くないでしょう」

 男はニヤリと口元を歪ませると、鋭い牙を露にしたーー


 それから丸一日が経過した。

 シンは昨日と同様に淫魔と戯れながら早々にクエストを達成すると、明日のレイシアとのクエストに備えて早めに帰宅した。

「明日はとうとうレイシアさんとパーティを組む日だ!
 途中で欲情する訳にもいかないから、今晩と早朝のうちにたっぷりセックスして……」

 まるで遠足前の子供のようにシンはあれこれと計画を立てるが、その内容に少年らしさは微塵も無かった。

「ーーあ、そうだ。リザ、悪いけど明日は家で留守番していてくれないか?」

「えーっ!? なんでーー!?」

 シンから突然自宅待機の命令を受け、リザがふて腐れる。

「あ、明日は途中で絶対にセックス出来ないし、リザが居たら我慢出来なくなっちゃうからさ……!
 帰ったらたっぷり可愛がってやるから、頼むから大人しく待っててくれっ! なっ!?」

 シンが手を合わせてリザに嘆願する。
 その姿には最早主人らしさなど微塵も無い。

「ぶーっ。それじゃあ明日はリザも久々に淫魔界で皆と遊んでくるよー」

 リザが渋々といった様子でシンの頼みを受け入れる。

「その代わりぃ~、それまではたっっっくさんセックスしてね! ダーリン!」

「あっ、ああ勿論! 今すぐしよう! 今日は寝る時も入れたままだぞっ!」

「いや~~ん! エッチなダーリン♥️ 一杯気持ち良くしてー!」

 シンは明日への期待を胸に、股間をガチガチにさせながらリザの体に飛び付いた。
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