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第一章【レイシア編】
帰路(性描写微有り)
しおりを挟む『チュン……チュン……』
夜明けと共に鳥がさえずる。
朝の美しい日差しがリビングデッドの居なくなった墓地を優しく照らす。
暖かい太陽に照らされ、シンの意識がぼんやりと目覚める。
(気持ちいい……こんなに気持ちいい朝が今まであっただろうか……)
全身を心地良い感触が包み込む。
体中から溢れる快感に心から満たされている。
「……ん? 朝?」
シンがおかしな状況に気付き目を開ける。
すると目の前には大きなおっぱいが現れた。
「うわわ!? おっぱい!? ーーはっ! そういえばリビングデッドは!?」
シンはクエストの途中だった事を思い出し、勢い良く体を起こす。
「ーーふあ……あ、おはようダーリン♥️」
シンの体の上に乗り掛かっていたリザも目を覚ましシンに挨拶する。
『ニュルン』
「ううっ!? り、リザ!? ひょっとして入れたまま寝てたのか?」
未だに股間を包んでいる感触に驚き、シンがリザにたずねる。
「だってリザ頑張ったのにー、ダーリンからご褒美貰う前に途中で気を失っちゃったんだもーん」
どうやら自分が気を失っていた事に気付き、シンは辺りを見渡す。
すると周りには50体の淫魔が、裸でシンに寄り添いながら眠っていた。
その光景はまるで自分がハーレムの王になったような感覚を起こさせる。
「ところでリビングデッドはどうなったんだ?」
「ちゃんと皆で全部倒したよー!」
クエストの方はきちんと達成したようでシンが一安心する。
「そっか。リザありがとうな」
「どういたしましてー。それじゃあご褒美に朝のセックスしてー?」
リザがにゅるにゅるとマ◯コを動かして、入ったままのシンのチ◯ポを刺激する。
「ううっ! そ、その前に皆が起きる前に元の所へ戻してやってくれ!
また皆が起きて襲ってきたらマズイ事になる!」
「はーい」
50体の淫魔に襲われたらまた正気を失ってしまう。
そうなる前に皆を戻すよう命令すると、リザは素直に従い淫魔達を消し去った。
「うふふ。久々にリザがダーリンを一人占めー!」
二人きりになった状況を喜び、リザが腰を動かし始めた。
「あっああっ! で、でも家にソフィーさんを置いてきているし、ギルドにクエスト完了の報告をしなきゃいけないからちょっとだけだぞ!?」
「はーい。ダーリンが我慢出来たらねー♥️」
リザが我慢させる気など全くない顔で、シンの腰でクネクネと踊る。
結局シンはリザのマ◯コに5回射精するまで、自ら行為を続けてしまったーー
ーーリザとの早朝野外セックスを終えたシンは、急いで家へと戻っていた。
目覚めたソフィーヤがパニックを起こしているかもしれない。
それにリザの事を周りに話されでもしたら、どんな悪評が広まるか分からない。
「ソフィーさんへの口止めとかやらなきゃいけない事は色々あるけど、ひとまずクエストは無事終えられたから良かったな」
リザのお陰で千はいたであろうリビングデッドを、難なく殲滅する事が出来た。
しかもシンはその間淫魔達とセックスしていただけだった。
今回のクエストは相手が淫魔にとって相性の良い魔物だったというのもあるだろうが、自分はセックスしながら魔族にクエストを遂行させられるという夢のような能力に、シンは降魔術師になった事を心の底から感謝した。
そして今回の一番の収穫は、1000個の魔石というとてつもない量の報酬を得られた事だ。
勿論シンの鞄に納まるような量ではなかったが、リザの暗黒魔法で亜空間に全て収納する事が出来た。
これを売れば当分金には困らない。
金は稼げ、淫魔と無限の快楽を楽しめ、レベルもどんどん上がる。
つい数日前まで、貧乏で童貞の弱小冒険者だったのが嘘のようだ。
シンは不安もすぐに忘れ、幸せを噛み締めながら揚々と帰路に着いたーー
シンが家に着くと、家の中は何やら良い匂いが漂っていた。
「あっ! お帰りなさい!」
見るとそこにはエプロンを付けたソフィーヤが、美味しそうな朝食を作ってシンの帰りを待っていた。
「ええと……これは一体……?」
シンは状況が理解出来ずに硬直する。
「朝目が覚めたらシン様が居なかったので、クエストに行かれた事と思い、朝食を作ってお待ちしておりました!
あ、その……ご迷惑だったでしょうか……?」
ソフィーヤが不安そうな顔でシンにたずねる。
「い、いや全然迷惑じゃないですよ! ただ驚いたというか……」
(昨日の件で嫌われる覚悟もしていたのに、まさか朝食を作ってくれていたなんて……
し、しかも何故か呼び方も様付けになってるし……)
未だ戸惑ったままのシンに対し、ソフィーヤは『パアッ』と顔を明るくする。
「それじゃあ冷めちゃう前に、どうぞ召し上がってください!」
「い、いただきます……」
ソフィーヤに薦められるがままシンは料理に手を伸ばす。
『パクッ』
「うまい……!」
強欲の副作用で死ぬほどお腹が空いていたのもあるが、それでもソフィーヤの作った料理は手放しで称賛を口にする程に美味しかった。
「うふ。沢山作りましたから好きなだけ食べてくださいね」
シンがガツガツと勢い良く料理を掻き込む様子に、ソフィーヤは嬉しそうな表情を浮かべる。
「えっと……リザ様はお食事の方はお食べになられますか?」
「リザのご飯はダーリンの精液だけだよー!」
「ブッ!」
リザの答えにソフィーヤは頬を赤らめ、シンは口の中の物を吹き出した。
「あ、ソフィーさん……! その、リザの事は~……」
「うふふ。分かってますよシン様。リザ様の事を他の方には他言致しません」
慌ててリザの事を口止めしようとするシンに対し、ソフィーヤは自ら口外しない事を約束した。
その言葉を受けてシンは「ほっ」と胸を撫で下ろした。
だが安心したのも束の間ーー
「ーーその代わり、と言っては何ですが、私からもお二人にお願いがあります」
「お、お願い……ですか?」
「お願いー?」
今度はソフィーヤからの申し出に、シンの体に緊張が走った。
「私をーーここで働かせてください!」
「え、えええ~~~っ!?」
予想だにしないソフィーヤのお願いに、シンは驚きの声を上げたーー
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