人間は誰しも秘密がある

session6 シロの場合

先生が書いたのは名前だ。
｢椿奈々｣と書き先生は前を向き咳払いをし
ｶﾞﾗｶﾞﾗと扉を開け教室に入って教卓の前へ

（今日から転校してくる椿奈々さんだ。
仲良くするように。椿さんあなたは白咲くんの隣で…ついでに白咲、お前校舎案内してあげなさい。）と言った後先生は立ち去り、奈々さんは（椿奈々です。分からないことだらけですがよろしくお願いします）と深々く頭を下げ
席に座った。
僕に気づきこの前はありがとうございました、これからよろしくお願いします！と、僕にまで深々く頭を下げた。

休み時間になると、美奈子は奈々さんの所まで来て、
（奈々ここの学校に転校してきたん！？やばい！まじ嬉しいわ～）と騒ぐ美奈子。
（前はバイト面接があるからちゃんと説明できてなかったんもんな～ごめんやで…）と奈々さんは美奈子にあやまる。
奈々さんは僕の方を見て少し顔を赤くしながら
（そう言えば白咲くんの、名前とか聞いてなかった。よかったら教えて貰ってもいいかな？）
 僕は（あっ、ごめん。僕は白咲博也です。確かに自己紹介してなかったね！）と彼女に自己紹介をした。
授業のチャイムがなり、 美奈子は席に戻った。

授業がはじまり、
僕の机に小さな紙が飛んできた…