【完結】ああ……婚約破棄なんて計画するんじゃなかった

【あらすじ】

「シンシア・バートン。今日この場を借りてお前に告げる。お前との婚約は破棄だ。もちろん異論は認めない。お前はそれほどの重罪を犯したのだから」

 シンシア・バートンは、父親が勝手に決めた伯爵令息のアール・ホリックに公衆の面前で婚約破棄される。

 そしてシンシアが平然としていると、そこにシンシアの実妹であるソフィアが現れた。

 アールはシンシアと婚約破棄した理由として、シンシアが婚約していながら別の男と逢瀬をしていたのが理由だと大広間に集まっていた貴族たちに説明した。

 それだけではない。

 アールはシンシアが不貞を働いていたことを証明する証人を呼んだり、そんなシンシアに嫌気が差してソフィアと新たに婚約することを宣言するなど好き勝手なことを始めた。

 だが、一方の婚約破棄をされたシンシアは動じなかった。

 そう、シンシアは驚きも悲しみもせずにまったく平然としていた。

 なぜなら、この婚約破棄の騒動の裏には……。
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