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第20話
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基地内に充満している不穏な空気は、地下施設にまで浸透していた。
留置場内には緊急警報のサイレンが木霊し、何人もの兵士たちの足音が地鳴りのように響き渡っている。
「おい、どうした! いったい何があった!」
先ほどまで居眠りをしていた見張りの兵士が、完全武装の格好で現れた同僚の兵士たちに現在の状況を求めた。
完全武装の兵士がひどく慌てた様子で手招きをする。
「と、とにかく手が空いている人間はすべて招集だ! お前も来い!」
見張りの兵士は完全武装の兵士と留置場内を交互に見る。
「だが、見張りがいなくなるのはヤバイんじゃないのか」
「見張りの人間が一人や二人いなくなったところで同じだ! いいから来い!」
見張りの兵士は完全武装した兵士に誘導されながら、急いで〈エリアⅠ〉を出て行った。
留置場内には依然として警報のサイレンが鳴り響いている。
「行ったな」
鉄格子を通して兵士たちのやりとりを静観していたシュミテッドは、見張りの人間が誰もいなくなったことを確認した。
「どうだリンゼ、間違いないか」
シュミテッドが向けた視線の先には、壁の手前で正座しているリンゼがいる。
「間違いありません。この感じ……〝カタワレ〟です」
リンゼはつぶやくなり、予備動作もなしに立ち上がった。炎のような力強さを感じさせる赤眼でシュミテッドを見つめている。
「じゃあ、さっさとこんなところとはオサラバといくか」
シュミテッドは鉄格子から離れて一定の距離を作ると、右掌を前に突き出した。
瞬間、シュミテッドの口から一言だけ言葉が発せられると、右掌の手前に目映い光の層が形成され、瞬く間にそれは球状のエネルギーの結晶体へと姿を変えた。
爆発。轟音の順に現象が起こり、〈エリアⅠ〉全体が激しく揺さぶられた。
気がつけば、鉄格子は跡形もなく崩壊していた。床には無残な鉄クズとなった鉄格子が散乱している。
シュミテッドは爆煙を手で払いのけると、留置場の外の様子を確認した。
見張りの兵士は誰もいない。警報装置は作動しているが、緊急警報のサイレンに掻き消されて区別がつかない。まさに逃げるには絶好の機会である。
「よし、行くぞ」
漆黒のコートを翻したシュミテッドが声をかけると、続いて留置場から出てきたリンゼが首を縦に振る。
時刻は八時二十一分。
ミゼオンの街に異変が起こってから、すでに一時間以上が経過していた。
阿鼻叫喚と断末魔の叫びが入り混じり、建物が散開する爆発音が木霊している。
逃げ惑う人の群れ。
立ち込める火の匂い。
耳障りな甲高い銃声。
漆黒だった夜空は赤色に染められていた。熱風により舞い上げられた膨大な炎粉が上空に溜まり、夜空に浮かんでいた星の輝きを掻き消していた。
見渡す限りの火の海。街全体が地獄の業火に焙られ、肺に吸い込む空気が熱い。
「なんだろう……これ」
身動きが取れないまま路地の一角に座り込んでいたイエラは、どうしても目の前の現実を受け止められなかった。
「痛っ」
イエラはこめかみに走った痛みに顔を歪めた。
痛みが走った場所を手で触ってみると、わずかながら血が付着した。おそらく、吹き飛ばされたときにできた傷だろう。
まさにあれは一瞬の惨劇であった。
カサンドラが腹の底を揺さぶるような雄叫びを止めると、すぐにシモンはカサンドラに駆け寄って抱きしめた。
カサンドラの名前を何度も呼び続けていたシモン。だがカサンドラは無表情な顔で虚空を見上げていた。
そのとき、イエラはようやく大通りの様子がおかしいことに気がついた。楽しそうに歩いていた人々が、我先にと縦横無尽に逃げ回っていたのだ。
そしてそれ以上に、大通りに見えた異常な光景にイエラは腰を抜かした。
大通りの近くの広場には、〝癒しの女神〟と呼ばれる巨大な石像が奉られていた。
いつ、誰が、どんな目的で製作したのかは不明だが、石像とは思えない躍動感と神々しさからミゼオンを守護する象徴として崇められ、誰もが祈りを捧げていた女神像である。
その物言わぬ石の塊だったはずの女神像が、この世に顕現した天使のように大通りを飛翔していたのである。
やがて女神像は二本の翼を羽ばたかせ、カサンドラの上空まで飛行してきた。
カサンドラの真上で静止した女神像は、まるで真下にいたカサンドラを主人と定めているかのように見つめていた。
イエラは恐怖でその場から動けなかったが、シモンは女神像を見上げながら何かのアクセサリーを見せた。そして必死で何かを語りかけていた。
だが、女神像はシモンをあっさりと否定した。少なくともイエラにはそう見えた。
女神像はカサンドラと同じ空気を振動させるほどの雄叫びを上げると、翼を使ってシモンを吹き飛ばしたのである。
シモンの身体は重さを感じさせないくらいに軽々と飛んでいき、数メートル離れた位置にあった建物の壁に激突した。そのまま地面にドサリと落下したシモンは、首があらぬ方向に折れ曲がって絶命した。
イエラはただ呆然と成り行きを見守っていた。
女神像は邪魔者を追い払ったことに満足したのか、片方の翼でカサンドラを優しく摑み背中に乗せた。
瞬間――カサンドラを背中に乗せた女神像は遥か夜空に向かって飛び立った。その際、イエラは女神像が羽ばたかせた翼の風力で吹き飛ばされた。
それからどうなったかイエラは覚えていない。気がついたらミゼオンの街は火の海と化していたのである。
イエラは周囲を見渡した。
数十メートル離れた場所では、何人もの人間の焼死体が転がっていた。
逃げ遅れた人々であろう。その身体は炎に巻き込まれ、外見が判別できないくらい燃え盛っていた。
「うっ……うううっ」
イエラは胸元を押さえると、胃に溜まっていたモノを嘔吐した。口全体に胃液の酸っぱい味が広がっていく。
吐いたことにより多少落ち着きを取り戻したイエラは、ゆっくりと立ち上がった。
ともかくここから逃げないと。イエラは後ろを振り向くが、裏道に続いていた路地は崩壊した建物の残骸で塞がれ、それ以上先には行けなかった。
だとしたら大通りに出なければならない。
イエラは足を引きずるように歩き出した。そして大通りに出るや、何台もの軍用車両が目の前を通過していった。
四輪駆動式の装甲版が張られていないタイプの車であった。ジープという型だった気がする。車両の中には物々しい火器を持った兵士たちが乗っていた。
その軍用車両は逃げ惑う人々や怪我をして身動きが取れない人には目も暮れず、猛スピードで大通りを走り去っていく。
イエラはただ黙って見送っていた。同時に、全身を揺さぶる不快感と恐怖感が込み上げてきた。
明らかに軍の人間は戦争をする気であった。
駐留軍が日頃から行っている治安活動や、地域住人との交流を図る催し物を行うときとは雰囲気がまるで違う。車を見ただけでも兵士たちの緊張感や圧迫感が伝わってくるようであった。
だが、軍は人間と戦争をする気ではない。
イエラはふと空を見上げた。
空が赤い。どうしようもなく赤い。見ているだけで自分の肉体が燃えていくような気さえしてくるほどに赤い。
原因は間違いない、女神像だ。全長五メートル近くもある女神像が暴れ回っているのならば、この状況も納得がいく。何せ、目の前でその力を目撃しているのだから。
なるべく死体を見ないように前だけを見つめ、イエラは無我夢中で走り出した。
留置場内には緊急警報のサイレンが木霊し、何人もの兵士たちの足音が地鳴りのように響き渡っている。
「おい、どうした! いったい何があった!」
先ほどまで居眠りをしていた見張りの兵士が、完全武装の格好で現れた同僚の兵士たちに現在の状況を求めた。
完全武装の兵士がひどく慌てた様子で手招きをする。
「と、とにかく手が空いている人間はすべて招集だ! お前も来い!」
見張りの兵士は完全武装の兵士と留置場内を交互に見る。
「だが、見張りがいなくなるのはヤバイんじゃないのか」
「見張りの人間が一人や二人いなくなったところで同じだ! いいから来い!」
見張りの兵士は完全武装した兵士に誘導されながら、急いで〈エリアⅠ〉を出て行った。
留置場内には依然として警報のサイレンが鳴り響いている。
「行ったな」
鉄格子を通して兵士たちのやりとりを静観していたシュミテッドは、見張りの人間が誰もいなくなったことを確認した。
「どうだリンゼ、間違いないか」
シュミテッドが向けた視線の先には、壁の手前で正座しているリンゼがいる。
「間違いありません。この感じ……〝カタワレ〟です」
リンゼはつぶやくなり、予備動作もなしに立ち上がった。炎のような力強さを感じさせる赤眼でシュミテッドを見つめている。
「じゃあ、さっさとこんなところとはオサラバといくか」
シュミテッドは鉄格子から離れて一定の距離を作ると、右掌を前に突き出した。
瞬間、シュミテッドの口から一言だけ言葉が発せられると、右掌の手前に目映い光の層が形成され、瞬く間にそれは球状のエネルギーの結晶体へと姿を変えた。
爆発。轟音の順に現象が起こり、〈エリアⅠ〉全体が激しく揺さぶられた。
気がつけば、鉄格子は跡形もなく崩壊していた。床には無残な鉄クズとなった鉄格子が散乱している。
シュミテッドは爆煙を手で払いのけると、留置場の外の様子を確認した。
見張りの兵士は誰もいない。警報装置は作動しているが、緊急警報のサイレンに掻き消されて区別がつかない。まさに逃げるには絶好の機会である。
「よし、行くぞ」
漆黒のコートを翻したシュミテッドが声をかけると、続いて留置場から出てきたリンゼが首を縦に振る。
時刻は八時二十一分。
ミゼオンの街に異変が起こってから、すでに一時間以上が経過していた。
阿鼻叫喚と断末魔の叫びが入り混じり、建物が散開する爆発音が木霊している。
逃げ惑う人の群れ。
立ち込める火の匂い。
耳障りな甲高い銃声。
漆黒だった夜空は赤色に染められていた。熱風により舞い上げられた膨大な炎粉が上空に溜まり、夜空に浮かんでいた星の輝きを掻き消していた。
見渡す限りの火の海。街全体が地獄の業火に焙られ、肺に吸い込む空気が熱い。
「なんだろう……これ」
身動きが取れないまま路地の一角に座り込んでいたイエラは、どうしても目の前の現実を受け止められなかった。
「痛っ」
イエラはこめかみに走った痛みに顔を歪めた。
痛みが走った場所を手で触ってみると、わずかながら血が付着した。おそらく、吹き飛ばされたときにできた傷だろう。
まさにあれは一瞬の惨劇であった。
カサンドラが腹の底を揺さぶるような雄叫びを止めると、すぐにシモンはカサンドラに駆け寄って抱きしめた。
カサンドラの名前を何度も呼び続けていたシモン。だがカサンドラは無表情な顔で虚空を見上げていた。
そのとき、イエラはようやく大通りの様子がおかしいことに気がついた。楽しそうに歩いていた人々が、我先にと縦横無尽に逃げ回っていたのだ。
そしてそれ以上に、大通りに見えた異常な光景にイエラは腰を抜かした。
大通りの近くの広場には、〝癒しの女神〟と呼ばれる巨大な石像が奉られていた。
いつ、誰が、どんな目的で製作したのかは不明だが、石像とは思えない躍動感と神々しさからミゼオンを守護する象徴として崇められ、誰もが祈りを捧げていた女神像である。
その物言わぬ石の塊だったはずの女神像が、この世に顕現した天使のように大通りを飛翔していたのである。
やがて女神像は二本の翼を羽ばたかせ、カサンドラの上空まで飛行してきた。
カサンドラの真上で静止した女神像は、まるで真下にいたカサンドラを主人と定めているかのように見つめていた。
イエラは恐怖でその場から動けなかったが、シモンは女神像を見上げながら何かのアクセサリーを見せた。そして必死で何かを語りかけていた。
だが、女神像はシモンをあっさりと否定した。少なくともイエラにはそう見えた。
女神像はカサンドラと同じ空気を振動させるほどの雄叫びを上げると、翼を使ってシモンを吹き飛ばしたのである。
シモンの身体は重さを感じさせないくらいに軽々と飛んでいき、数メートル離れた位置にあった建物の壁に激突した。そのまま地面にドサリと落下したシモンは、首があらぬ方向に折れ曲がって絶命した。
イエラはただ呆然と成り行きを見守っていた。
女神像は邪魔者を追い払ったことに満足したのか、片方の翼でカサンドラを優しく摑み背中に乗せた。
瞬間――カサンドラを背中に乗せた女神像は遥か夜空に向かって飛び立った。その際、イエラは女神像が羽ばたかせた翼の風力で吹き飛ばされた。
それからどうなったかイエラは覚えていない。気がついたらミゼオンの街は火の海と化していたのである。
イエラは周囲を見渡した。
数十メートル離れた場所では、何人もの人間の焼死体が転がっていた。
逃げ遅れた人々であろう。その身体は炎に巻き込まれ、外見が判別できないくらい燃え盛っていた。
「うっ……うううっ」
イエラは胸元を押さえると、胃に溜まっていたモノを嘔吐した。口全体に胃液の酸っぱい味が広がっていく。
吐いたことにより多少落ち着きを取り戻したイエラは、ゆっくりと立ち上がった。
ともかくここから逃げないと。イエラは後ろを振り向くが、裏道に続いていた路地は崩壊した建物の残骸で塞がれ、それ以上先には行けなかった。
だとしたら大通りに出なければならない。
イエラは足を引きずるように歩き出した。そして大通りに出るや、何台もの軍用車両が目の前を通過していった。
四輪駆動式の装甲版が張られていないタイプの車であった。ジープという型だった気がする。車両の中には物々しい火器を持った兵士たちが乗っていた。
その軍用車両は逃げ惑う人々や怪我をして身動きが取れない人には目も暮れず、猛スピードで大通りを走り去っていく。
イエラはただ黙って見送っていた。同時に、全身を揺さぶる不快感と恐怖感が込み上げてきた。
明らかに軍の人間は戦争をする気であった。
駐留軍が日頃から行っている治安活動や、地域住人との交流を図る催し物を行うときとは雰囲気がまるで違う。車を見ただけでも兵士たちの緊張感や圧迫感が伝わってくるようであった。
だが、軍は人間と戦争をする気ではない。
イエラはふと空を見上げた。
空が赤い。どうしようもなく赤い。見ているだけで自分の肉体が燃えていくような気さえしてくるほどに赤い。
原因は間違いない、女神像だ。全長五メートル近くもある女神像が暴れ回っているのならば、この状況も納得がいく。何せ、目の前でその力を目撃しているのだから。
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