48 / 64
第四十八話 目的のために冒険者ギルドへ
しおりを挟む
「やはり異世界と、て天の顔色は日ノ本とあまり変わらんな」
店先で佇んでいた武蔵は、頭上に広がる大海原を見上げながら呟く。
異世界の空はどこまでも青く澄み渡り、降り注ぐ太陽の日差しは目を覆うぐらいに眩しかった。
今日はそこまで強い風は吹いていない。
蒼天に浮かぶ無数の白雲は、どこまでも緩やかに穏やかに流れていく。
おそらく今は巳の刻(午前九時~午前十一時)の中でも、朝四つ(午前十時)ほどだろうか。
ルリの話によれば、このぐらいから冒険者ギルドの戸が開かれるという。
(そろそろか……)
などと思ったとき、後方から扉が開く音とともにベルの音が聞こえてきた。
振り向くと、店内から数本の剣を持ったマサムネが現れる。
最初はルリかと思ったが、店内から現れたのがマサムネだったことに武蔵は少しだけ驚いた。
すでにマサムネには伊織のことを頼んであったからだ。
だとすると、わざわざ見送りに来てくれたのだろうか。
「マサムネ殿、いかがされた?」
そう尋ねると、マサムネは「余計なお世話かもしれませんが」と手に持っていた数本の剣を武蔵に見せる。
南蛮風の剣――しかもどれもが小刀の長さに近い剣であった。
「お代は要りませんので、よろしければどれかお持ちください。その折れた小刀では何かと不便でしょう」
「何と……」
これには武蔵も本当に驚いた。
マサムネには昨日の夕餉や今日の朝餉をいただいたり、自分たちが〈ソーマ〉という薬草を持ち帰るまでの伊織の世話を頼むなどしている。
これだけでも多大な迷惑をかけているのに、それ以上にマサムネは自分の折れた小刀のことを気遣って代わりの剣をくれると言うのだ。
武蔵は強い感謝の念を感じつつも、それは貰えないと頭を左右に振った。
「さすがにそこまでしていただくわけには参りませぬ。伊織の面倒を看てくれるだけで十分です。それに……」
武蔵はマサムネが持っている剣から自分の小刀へと視線を移す。
「こやつとも長い付き合いです。小刀としての本来の役目はもう果たせませんが、南蛮の剣よりも腰に差していたほうがしっくりと来るので……ですから、お気持ちだけありがたく頂戴いたす」
嘘偽りのない本音であった。
マサムネの気持ちは大変にありがたかったが、やはり腰に帯びているのは剣よりも刀のほうがいい。
それに小刀は折れているだけで錆びているわけでもないので、巨猿や隻腕の兵法者に使ったように飛刀術としてならば十分に扱えた。
むしろ、刀身が短くなった分だけより精妙に威力を乗せて使えるようになったほどだ。
とはいえ、将来的にはどうにかしなくてはならないだろう。
飛刀術でしか使われないと言うのも、小刀からしてみれば無念に違いない。
「武蔵さん……あなたは本物のサムライなのですね」
小刀に対する思いを正直に口にしたとき、マサムネは嬉しそうに大きく頷いた。
「代わりの剣を、などと出過ぎた真似をして申し訳ありませんでした。このことは忘れて下さい」
マサムネは武蔵に対して深々と頭を下げる。
「お詫びと言ったら何ですが、伊織さんのことはお任せください。出来る限りのことはさせていただきます」
今度は武蔵がマサムネに頭を下げた。
「そう言っていただけると大変に助かります。何卒、伊織のことをよしなに。この礼は必ずいたしますゆえ」
と、武蔵がマサムネに心から思っていたことを伝えたときだ。
「礼などとはとんでもない。あなたたちはマサミツの命の恩人でもあるのですよ。お礼ならばこちらがしたいほどです」
ただ、とマサムネは神妙な面持ちで二の句を紡ぐ。
「あなたが無事に帰ってきたあかつきには、一つだけ私の願いを聞いていただけませんか?」
武蔵は「願いですと?」とマサムネに訊き返す。
マサムネは大きく首を縦に振った。
「それは構いませんが、どのような願いなのですかな?」
一宿一飯以上の借りを作っているマサムネの願いならば、大半のことは聞き入れようと武蔵は思った。
やがてマサムネが「それは……」と内容を話そうとしたときである。
勢いよく出入口の扉を開けてルリが出てきた。
「待たせたな、オッサン。おかみさんには薬について一通り説明してきたさかい、これで数日は伊織も何とか持つやろ。あとはなるべく早く〈ソーマ〉を見つけて戻るだけや」
「うむ、そうか」
これでようやく役者が揃った。
あとは冒険者ギルドへと赴き、冒険者とやらになって迷宮へ行く。
そして〈ソーマ〉という約束を見つけて持ち帰るのみだ。
しかし、その前に聞いておくことがある。
「……して、マサムネ殿。そなたの願いと言うのは?」
中途半端に聞きそびれてしまったことを尋ね返す武蔵。
そんな武蔵にマサムネは軽く頭を左右に振った。
「いえ、それはお二人が帰ってきたときに改めてお話いたします」
時が惜しかったこともあったので、武蔵もそれ以上に聞くのは止めた。
「それでは、マサムネ殿。伊織のことをよろしくお頼み申す……しからば、ご免」
武蔵は振り返ると、ルリに「行くぞ」と告げて歩き始める。
「そんな焦んなや、オッサン。そんなに急いでも冒険者ギルドは逃げへんよ」
そう言いながら、ルリは武蔵の背中を追うようにして歩を進めていく。
マサムネは遠ざかる二人の背中に向かって頭を下げる。
「ご武運をお祈りしております」
通りの奥へと消えていく武蔵とルリに対して、マサムネはいつまでも頭を下げ続けていた。
店先で佇んでいた武蔵は、頭上に広がる大海原を見上げながら呟く。
異世界の空はどこまでも青く澄み渡り、降り注ぐ太陽の日差しは目を覆うぐらいに眩しかった。
今日はそこまで強い風は吹いていない。
蒼天に浮かぶ無数の白雲は、どこまでも緩やかに穏やかに流れていく。
おそらく今は巳の刻(午前九時~午前十一時)の中でも、朝四つ(午前十時)ほどだろうか。
ルリの話によれば、このぐらいから冒険者ギルドの戸が開かれるという。
(そろそろか……)
などと思ったとき、後方から扉が開く音とともにベルの音が聞こえてきた。
振り向くと、店内から数本の剣を持ったマサムネが現れる。
最初はルリかと思ったが、店内から現れたのがマサムネだったことに武蔵は少しだけ驚いた。
すでにマサムネには伊織のことを頼んであったからだ。
だとすると、わざわざ見送りに来てくれたのだろうか。
「マサムネ殿、いかがされた?」
そう尋ねると、マサムネは「余計なお世話かもしれませんが」と手に持っていた数本の剣を武蔵に見せる。
南蛮風の剣――しかもどれもが小刀の長さに近い剣であった。
「お代は要りませんので、よろしければどれかお持ちください。その折れた小刀では何かと不便でしょう」
「何と……」
これには武蔵も本当に驚いた。
マサムネには昨日の夕餉や今日の朝餉をいただいたり、自分たちが〈ソーマ〉という薬草を持ち帰るまでの伊織の世話を頼むなどしている。
これだけでも多大な迷惑をかけているのに、それ以上にマサムネは自分の折れた小刀のことを気遣って代わりの剣をくれると言うのだ。
武蔵は強い感謝の念を感じつつも、それは貰えないと頭を左右に振った。
「さすがにそこまでしていただくわけには参りませぬ。伊織の面倒を看てくれるだけで十分です。それに……」
武蔵はマサムネが持っている剣から自分の小刀へと視線を移す。
「こやつとも長い付き合いです。小刀としての本来の役目はもう果たせませんが、南蛮の剣よりも腰に差していたほうがしっくりと来るので……ですから、お気持ちだけありがたく頂戴いたす」
嘘偽りのない本音であった。
マサムネの気持ちは大変にありがたかったが、やはり腰に帯びているのは剣よりも刀のほうがいい。
それに小刀は折れているだけで錆びているわけでもないので、巨猿や隻腕の兵法者に使ったように飛刀術としてならば十分に扱えた。
むしろ、刀身が短くなった分だけより精妙に威力を乗せて使えるようになったほどだ。
とはいえ、将来的にはどうにかしなくてはならないだろう。
飛刀術でしか使われないと言うのも、小刀からしてみれば無念に違いない。
「武蔵さん……あなたは本物のサムライなのですね」
小刀に対する思いを正直に口にしたとき、マサムネは嬉しそうに大きく頷いた。
「代わりの剣を、などと出過ぎた真似をして申し訳ありませんでした。このことは忘れて下さい」
マサムネは武蔵に対して深々と頭を下げる。
「お詫びと言ったら何ですが、伊織さんのことはお任せください。出来る限りのことはさせていただきます」
今度は武蔵がマサムネに頭を下げた。
「そう言っていただけると大変に助かります。何卒、伊織のことをよしなに。この礼は必ずいたしますゆえ」
と、武蔵がマサムネに心から思っていたことを伝えたときだ。
「礼などとはとんでもない。あなたたちはマサミツの命の恩人でもあるのですよ。お礼ならばこちらがしたいほどです」
ただ、とマサムネは神妙な面持ちで二の句を紡ぐ。
「あなたが無事に帰ってきたあかつきには、一つだけ私の願いを聞いていただけませんか?」
武蔵は「願いですと?」とマサムネに訊き返す。
マサムネは大きく首を縦に振った。
「それは構いませんが、どのような願いなのですかな?」
一宿一飯以上の借りを作っているマサムネの願いならば、大半のことは聞き入れようと武蔵は思った。
やがてマサムネが「それは……」と内容を話そうとしたときである。
勢いよく出入口の扉を開けてルリが出てきた。
「待たせたな、オッサン。おかみさんには薬について一通り説明してきたさかい、これで数日は伊織も何とか持つやろ。あとはなるべく早く〈ソーマ〉を見つけて戻るだけや」
「うむ、そうか」
これでようやく役者が揃った。
あとは冒険者ギルドへと赴き、冒険者とやらになって迷宮へ行く。
そして〈ソーマ〉という約束を見つけて持ち帰るのみだ。
しかし、その前に聞いておくことがある。
「……して、マサムネ殿。そなたの願いと言うのは?」
中途半端に聞きそびれてしまったことを尋ね返す武蔵。
そんな武蔵にマサムネは軽く頭を左右に振った。
「いえ、それはお二人が帰ってきたときに改めてお話いたします」
時が惜しかったこともあったので、武蔵もそれ以上に聞くのは止めた。
「それでは、マサムネ殿。伊織のことをよろしくお頼み申す……しからば、ご免」
武蔵は振り返ると、ルリに「行くぞ」と告げて歩き始める。
「そんな焦んなや、オッサン。そんなに急いでも冒険者ギルドは逃げへんよ」
そう言いながら、ルリは武蔵の背中を追うようにして歩を進めていく。
マサムネは遠ざかる二人の背中に向かって頭を下げる。
「ご武運をお祈りしております」
通りの奥へと消えていく武蔵とルリに対して、マサムネはいつまでも頭を下げ続けていた。
0
お気に入りに追加
171
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
俺のギフト【草】は草を食うほど強くなるようです ~クズギフトの息子はいらないと追放された先が樹海で助かった~
草乃葉オウル
ファンタジー
★お気に入り登録お願いします!★
男性向けHOTランキングトップ10入り感謝!
王国騎士団長の父に自慢の息子として育てられた少年ウォルト。
だが、彼は14歳の時に行われる儀式で【草】という謎のギフトを授かってしまう。
周囲の人間はウォルトを嘲笑し、強力なギフトを求めていた父は大激怒。
そんな父を「顔真っ赤で草」と煽った結果、ウォルトは最果ての樹海へ追放されてしまう。
しかし、【草】には草が持つ効能を増幅する力があった。
そこらへんの薬草でも、ウォルトが食べれば伝説級の薬草と同じ効果を発揮する。
しかも樹海には高額で取引される薬草や、絶滅したはずの幻の草もそこら中に生えていた。
あらゆる草を食べまくり最強の力を手に入れたウォルトが樹海を旅立つ時、王国は思い知ることになる。
自分たちがとんでもない人間を解き放ってしまったことを。
異世界転移は定員オーバーらしいです
家具屋ふふみに
ファンタジー
ある日、転校した学校で自己紹介を行い、席に着こうとしたら突如光に飲まれ目を閉じた。
そして目を開けるとそこは白いような灰色のような空間で…土下座した人らしき物がいて…?
どうやら神様が定員を間違えたせいで元の世界に戻れず、かと言って転移先にもそのままではいけないらしく……?
帰れないのなら、こっちで自由に生きてやる!
地球では容姿で色々あって虐められてたけど、こっちなら虐められることもない!…はず!
え?他の召喚組?……まぁ大丈夫でしょ!
そんなこんなで少女?は健気に自由に異世界を生きる!
………でもさぁ。『龍』はないでしょうよ…
ほのぼの書いていきますので、ゆっくり目の更新になると思います。長い目で見ていただけると嬉しいです。
小説家になろう様でも投稿しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる