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◇
「光魔術は主には治癒魔術だけど、光による攻撃魔術もあれば、幻影魔術なんかも光魔術の領域だよ。うまく使えるようになったら僕達みたいな獣耳が生えてるように幻で見せられるようにもなるかもね」
「ケモ耳……そしたら誘拐される可能性も減りますかね?」
「それはどうかな。スバルは可愛いから」
イーサンが後ろからぽんと俺の頭に右手をのせて、俺の隣に立った。
前を歩いていたグレンが、コンパスのようなもので方角を確認している。
長く続く平原はこまめに方角を確認しないと先に進めないみたいだ。
幸いなことに強い魔物は近くにはいないようで、魔物が出てもイーサンが一刀で倒していた。
俺が剣を教えてもらうのは、街の武器屋で木刀を買ってからということになった。
グレンの無限収納に木刀は入っていなかった。
闇魔術が精神に作用する魔術だとも教えてもらって、俺は闇魔術は使えないかもと震えた。
イーサンもグレンも笑っていたけど、俺が魅了魔術とか使っても誰も魅了されてくれないんじゃないかとか、逆に魅了出来ても内心複雑だとか……思ったりして、なんか凹んだ。
戦意を喪失する魔術くらいならいいかもしれないけど、そしたら魔物と戦わずに逃すことになるのか? と考えたら、それはそれで後々問題が出るんじゃってなって、使い所が難しいかもしれないと本気で悩んだ。
結局、グレンが使えないんじゃ、俺も魔術が発動出来ずに使えないかもしれないから、悩むだけ無駄かもと思って考えるのをやめたのだった。
光と闇属性は、他の属性よりも使える人が少ないらしく、回復魔術が必要な高ランクの冒険者や、国の騎士団なんかは我先にと光属性の人を囲い込むのだとか……。
じゃなければ、ポーション頼みになるらしい。
闇属性は、犯罪組織に目をつけられやすいらしい。
怖い。
だからスバルは自分の属性を人に話す時は気をつけるんだよとグレンに言われてしまった。
見ず知らずの人とはそんな会話にならないように注意しよう。
ちなみにグレンは、火、水、風、土、光、無の属性持ちらしい。闇があれば全属性持ちになっていたとか……ほぼチートですよね……。
と思ったら、イーサンも基本四属性持ちだということがわかって俺はさすがにSランク……と深く感じ入ったのだった。
普通は属性が二種類あればいい方らしいからね。
「光魔術は主には治癒魔術だけど、光による攻撃魔術もあれば、幻影魔術なんかも光魔術の領域だよ。うまく使えるようになったら僕達みたいな獣耳が生えてるように幻で見せられるようにもなるかもね」
「ケモ耳……そしたら誘拐される可能性も減りますかね?」
「それはどうかな。スバルは可愛いから」
イーサンが後ろからぽんと俺の頭に右手をのせて、俺の隣に立った。
前を歩いていたグレンが、コンパスのようなもので方角を確認している。
長く続く平原はこまめに方角を確認しないと先に進めないみたいだ。
幸いなことに強い魔物は近くにはいないようで、魔物が出てもイーサンが一刀で倒していた。
俺が剣を教えてもらうのは、街の武器屋で木刀を買ってからということになった。
グレンの無限収納に木刀は入っていなかった。
闇魔術が精神に作用する魔術だとも教えてもらって、俺は闇魔術は使えないかもと震えた。
イーサンもグレンも笑っていたけど、俺が魅了魔術とか使っても誰も魅了されてくれないんじゃないかとか、逆に魅了出来ても内心複雑だとか……思ったりして、なんか凹んだ。
戦意を喪失する魔術くらいならいいかもしれないけど、そしたら魔物と戦わずに逃すことになるのか? と考えたら、それはそれで後々問題が出るんじゃってなって、使い所が難しいかもしれないと本気で悩んだ。
結局、グレンが使えないんじゃ、俺も魔術が発動出来ずに使えないかもしれないから、悩むだけ無駄かもと思って考えるのをやめたのだった。
光と闇属性は、他の属性よりも使える人が少ないらしく、回復魔術が必要な高ランクの冒険者や、国の騎士団なんかは我先にと光属性の人を囲い込むのだとか……。
じゃなければ、ポーション頼みになるらしい。
闇属性は、犯罪組織に目をつけられやすいらしい。
怖い。
だからスバルは自分の属性を人に話す時は気をつけるんだよとグレンに言われてしまった。
見ず知らずの人とはそんな会話にならないように注意しよう。
ちなみにグレンは、火、水、風、土、光、無の属性持ちらしい。闇があれば全属性持ちになっていたとか……ほぼチートですよね……。
と思ったら、イーサンも基本四属性持ちだということがわかって俺はさすがにSランク……と深く感じ入ったのだった。
普通は属性が二種類あればいい方らしいからね。
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