愛と欲望と亡国の血統

流転小石

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第21話 シーラ対パウリナ

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普段は服を脱ぎ一緒に入るのだが、今回に限っては胸に布を手で押さえて用意するシーラだ。
(そう言えば、アレを見られるのを恥ずかしがっていたなぁ)
初めての時を思いだしていると相棒が起動を始めてしまった。

「ねぇ、何隠しての?」
狭い風呂で両手を腰に置き、エルヴィーノを真似てシーラを問いただすパウリナだ。
一方、布で隠していたがエルヴィーノに取られてしまい、腕で秘密を隠しているシーラだ。
気になるパウリナが隠している部分を見る為に腕を掴み動かそうとする。
本来腕力の有る獣人だが、鍛えたシーラの力も凄かった。

「素直に見せなさい!」
「恥ずかしいから嫌よ」
「後でもっと恥ずかしい思いをさせてあげるからねぇ」
「シーラ。俺の宝物を見せてあげな」
膠着状態の2人に後ろから耳元で優しく囁かれたエルヴィーノの命令に、無言で力を緩めるシーラだ。

「何コレ!」
パウリナの目に映るのはハートの形をした自分と同じ色の乳輪だった。
瞬時に嫉妬の炎がメラメラと沸き立った。
「私にもして!」
「ちがうよパウリナ。それは最初からその形なのさ」
「嘘っ!」
「本当だよ。なぁシーラ」
真っ赤な顔でうなずく。

疑いの眼差しで触り、引っ張り、揉み、舐めて、吸って満足したようだ。
「良いわ。でも桃色にしたのは旦那様よね!?」
パウリナにもてあそばれ、気持ち良くなっていた所に、以前から気になっていた事を指摘されたシーラ。
「やっぱりこの色になったのはアナタのせいなの?」
「それは俺の妻の証しだよ」

戦闘態勢に入っている相棒をシーラの臀部に押し付けて、2人に聞こえるように説明した。
すると背伸びしてパウリナが自分とシーラの桃色部分を押し付けて来た。
そしてエルヴィーノの首に手を回し、舌を重ねシーラの目の前で浮気を始めた。
「何してるのよぉ!」
狭い風呂場は声が響くので、早急に身体を洗い3人の戦場へ向かった。

エルヴィーノを挟み、両側から攻め立てるパウリナとシーラ。
1つしか無いモノは2人で仲良く楽しんでいる。
3人の耳にはピチャビチャと舐める音しかしないが、女性2人はずっと念話で話していた。

(お姉様・・・上手ね)
(ふふふっアナタよりも、この愛棒を長く愛しているからよ)
(私も負けないわ)
それはエルヴィーノの知らない内に戦いが始まっていた。

2人の臀部を揉みながら、どちらから始めるのが考えていたがパウリナが妻の性教育として指導をするのならシーラが先だと勝手に思い込むエルヴィーノだった。
シーラの腰を目の前にズラし、秘部から流れ出る分泌液を味わい始めた。

「うっ、ああっ」
ジッとして動かなくなるシーラに念話するパウリナ。
(舐められて気持ちいいんだ。何処を舐められてるの? シーラの敏感な所?) 
目を瞑り相棒を横から咥えながら固まっているシーラに念話で語り続けるパウリナだ。

(止めてっ、言わないでぇ!)
念話の叫びも虚しく、パウリナの執拗な追及がシーラの理性を少しずつ溶かしていった。
そしてシーラが横になり定番の体位だ。
既に何も言わなくても大股を開き膝裏に腕を通して舐められる体勢をとる婚約者だ。

「見てぇあなたぁ。シーラのアソコ。凄い事になってるよぉ」
パウリナの一挙一動、一言一句がシーラの心に敏感に刺激するのだった。
「ほら、見て見て、ヒクヒクしてるよ。あああっイヤらしい匂い」
既にシーラは恍惚状態だ。

シーラの視界には、いつもの様に絶妙の舌使いで舐めているエルヴィーノと、それを間近で見ているパウリナが映っていた。
(ねぇ、気持ちいいの? うわぁ舌があんなに入ってる)
「いやぁ見ないでぇ」
そして2人で舐められるシーラ。
(どぅ? 2人で舐められると良いでしょう)
「止めてええっ」
パウリナが突起を舌で転がし、エルヴィーノが舌と指で秘部の奥を刺激する。
「あああっ」
(いっちゃうの? もういっちゃうの? ふふふふっ気持ち良くイッてぇ)
「っくううううぅぅ」
ガクガクと腰を動かし果ててしまったシーラだ。

(どうだったぁ? シーラ。まだまだこれからよ)
2人が舌を絡ませる姿を見ながら、受け入れ態勢の整っているシーラの秘部に相棒をあてがい、ズブズブと入れた。
「ううっ」
(あら、大きいのが入って来ちゃたの? でも気持ちいいでしょ?) 
舌を嬲られ、相棒が出入りし、果てた後だけど、すぐさま気持ち良さ全開になるシーラだ。

(ふ~む。ロリやパウリナも初めて3人でした時はもっと抵抗感が有ったけど、シーラはもしかすると潜在淫力が上なのかなぁ? ああ、でもロザリーは別格だなぁ。アレは淫獣だし) 

クダラナイ事考えながら腰を振るエルヴィーノだった。すると
「ネェ何処見てるの?」
いつもの様に激しく揺れるハートに萌えているとパウリナに気づかれてしまった。

「ど、どこも見て無いよ」
「ここを見てたのね!」
両手で横から鷲掴みにされるシーラの霊峰だ。
「いやあああっ優しくしてぇ」
そんな時でも止まらない腰使いだ。
「見て無いよ」
「見てた。イヤらしい顔で、ジィッと見つめてた」
完全にバレていた。
「これは私のモノにするからアナタは見ちゃダメェ」
(そんな殺生なっ!) 
心で叫び打開策を考える。

話題を変えるために妻達の嫉妬する行為を行なった。
3人ともコレをすると必ず嫉妬の炎がメラメラと沸き起こるらしい行為。
それは愛し合いながら違う女と舌を重ねる行いだ。
相棒が出入りするシーラの目の前でパウリナと舌を重ねるのだが、パウリナの目線はシーラを見ているのだ。
聞くところによると、奪っている感と奪われている感じが略奪する者に復讐感が溢れてくるらしい。
そして今の2人は更なる高みに居る。

(浮気者ぉ!)
(ふふふっこれは私のモノよ)
(今は私と繋がっているからっ!)
(でも舌は私と絡まっているわ)
(くっ浮気者ぉ!)
(どう? 私から奪ったアナタから取り返しているの)
(後で私もしてやるうぅ)
(ふふっ出来るものならねぇ)

涙目のシーラを見て(こいつ等もしかして念話してるのか?)と思ったエルヴィーノだ。
2人だけで楽しんでいる事に少しだけイラついたので激しくしてあげた。

(だ、ダメェ。もうダメ、我慢出来ないよぉぉぉ)
(あら、もうイキそうなの?) 
今回初めて見るエルヴィーノのお宝ハートの乳輪を舐めまわしているパウリナだ。
そして聞こえて来る甘い声。
「あああああああっ」
シーラの絶叫と同時に強烈に締め付けられる相棒。
この時すかさずシーラの目の前、鼻先がつく距離で念話する。
(私の顔を見ながらイキなさい)
姉譲りの卑猥な微笑みでシーラのイキ顔を楽しむパウリナだ。

エルヴィーノには2人のやり取りは解らない。
しかし、妻達が普段行う行動を見る限り、シーラが蹂躙? されいてる事は容易に理解出来た。
シーラと2人の時はそのまま離れないがパウリナに求められ、放心状態のシーラの隣でパウリナを愛してあげた。
初めてシーラと対戦で勝利し安心して気持ち良くなっているパウリナに、復活したシーラが見下ろしていた。

(私の前で浮気だなんてお姉様でも許さないわ!) 
ずっと秘部を舐めていたが「シーラ、後ろから見てな」そう指示すると、相棒を入れる様子を見させた。

「す、凄い・・・こんなのが入っているなんて・・・」
(だめぇ、見ちゃ嫌ぁ)
目の前の光景を瞬きせずに直視するシーラを股間の隙間から見ているパウリナが念話すると即座に反応したシーラだ。

(凄い。ああっズブズブ入っているわ、お姉様。気持ちよさそう)
無言で腰を振るエルヴィーノはパウリナの表情で理解していた。
(うわぁ、分泌液が白く泡になってきてるよぉ)
(見るなぁ)
(凄い凄い、溢れ出て来る)
(嫌ぁぁぁぁ)
その後も見続けていたシーラがパウリナの顔に近づいた。
(本当にお姉様ってスケベなのねぇ)
パウリナはさっきの仕返しをさせない様にシーラの首に腕を回し、唇を重ねて来た。

(なっ私達が絡めてもダメよ)
(ふふふっこれもモンドリアン家の妻としての有るべき姿なのよ)
(この、ヘンタイッ!)
(ふふっ今頃気づいたの? アナタももう仲間よ)
(私は・・・まだそこまで行ってないわ)
(そうね。まだ婚約者だよね)

一見仲良く見えるが戦っていると判断し、翌朝までの時間配分を考慮すれば、あの魔法を使うか思案していた。
すると予想より早くパウリナが果てそうだ。

(あああああイクイクイクイクッ)
(凄く情熱的なのねお姉様)
(ダメダメダメ)
(もうイキなさいお姉様)
(クウゥゥゥゥゥッ)
(可愛い顔で、本当にヘンタイお姉様なんだから)
「俺も」
「ええっ何勝手にイッてるの」
シーラに怒られました。

その後パウリナから耳元で囁かれた。
(さっきシッポ踏んでたの気づかなかったの?)
「えっゴメン」
尻尾はパウリナの性感帯である。
シーラも角が性感帯だが、お互いにまだ知られたくない様だった。
「ズルい、次は私の中に出してね」
婚約者様からの要望だ。
しかし明日は早い。
2対1は体力的に辛いので、”あの2人に禁止されていた”が使う事にした。

「お前達、これから俺の妻専用の魔法を使ってやるから覚悟しろ」
「えっ!」
「何ぃ!」
2人の反応は似ているが違うモノだった。
片やその魔法は既に存在し初めて使う事を聞いたのだ。
もう一方は、そんな魔法を隠し持っていた事に驚いたが、どんな魔法なのかワクワクしていた。

「現われよ、至高の魔法フェメロス」
股間から黒い霧オスクロ・ネブロが現れて形作って行く。
エルヴィーノが考え出した究極と至高の魔法の内、2対1で戦う時の魔法だ。
少量のオスクロ・ネブロ暗黒霧下半身相棒の下に棒状で形成し、形は相棒と同じだ。
相棒の下に黒い相棒を魔法で作り出す。
感覚は一応有る。
相棒の付け根と魔精工場から飛び出しているので、強力な締めつけはその感覚を伝える。
ただし舐められる感覚は伝わらない。
フェメロスは相棒と同じ太さだ。

「「・・・」」
呆然と見ている2人だ。
「何コレ」
「2本有る」

一応説明した。
すると、どちらが上になるかで揉めている。
結局次はシーラの中に出す事で決まったので、パウリナが下でシーラが上だ。
2人は抱き合って秘部を近づける体位になり、ゆっくりと2人の中に入って行く。

(あああっ入って来たぁ)
(こっちも入ってるううう)
ゆっくりと動き出す。
(あああっ気持ちいいっ)
(なんだかお姉様と”している”見たい)
(私もソレ考えてた)
(ふふふっ)
(嫌らしいお姉様)
(シーラもヘンタイよねぇ)

別の2人を経験しているので、エルヴィーノが動いて抱き合いながら舌を絡めている間はまだスケベな女達だ。
これが一度果てた後から始まる終わりの無い快楽の渦にのみ込まれて行くのを、見て聞いて楽しむのが気に入っているエルヴィーノだ。
そして案の定2人が叫びながら、ほぼ同時に相棒とフェメロスに強烈な締め付けが襲い掛かる。

しばらくすると、どちらともなく腰を動かしてくる。
(もっとしよぉ)
(本当にスケベ)
(シラーラも動いてぇ)
(あああパウリナ姉様ぁ)
(あああシーラァ好きよぉ)
(私もぉ大好きィ)

そして3度目の戦いが始まる頃には2人の念話は”愛してる”の連呼に変わっていた。




勇者の魔法は2人の時に取って置くシーラだった。
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