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第11章 分岐点
第304話 ロザリーの場合
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ラソンに連れだってロザリーが転移してきた場所。
そこは真っ白な空間だった。
そして真っ白な机に真っ白な椅子。
飲み物らしき入れ物と小さな容器も真っ白だ。
「どうぞ、掛けてください」
ラソンに指示されて腰かけるロザリー。
丸い机を挟んで正面に腰かけているラソン。
ロザリーは一体どうなるのか緊張で一杯だった。
「あなたをここに連れて来たのは、これから始まる分岐点の説明と、罰を与える為です」
「ええっ!」
罰を与える。
そう耳にしたロザリーは高速思考で罰となる原因を探していた。
しかし、龍人が罰を与えるような事を行なった記憶が無く、教会にも寄付をしているのに意味が解らず「何故ですか?」と思わず声が出てしまった。
「あなたが過去に行なった行動が元で世界が大変な事になりました」
「ええっ!!」
口を押えて驚くロザリー。
「ですが、あなたのおかげで”この世界”が存在する事も事実なの」
「???」
ラソンの発する言葉の意味が理解出来ないロザリーだ。
「それでね、まぁゆっくりと語り合いましょう」
そう言ってラソンは飲み物を容器に注いだ。
それはロザリーも嗜む葡萄酒と同じ色の飲み物だった。
「ではどうぞ」
ラソンに進められるが一向に飲もうとしないロザリー。
「あら、毒など入っていないわよ。・・・じゃ、わたくしから飲むわね」
そう言ってグイグイ一息で飲み干したラソン。
「あぁ、美味しいわぁ」
そこまでされて飲まないと失礼に当たるので、グラスに口を当てると芳醇な香りが鼻孔を刺激した。
一口、口に含むと過去に飲んだ事の無い深い味わいが口の中に広がり、一気に飲んでしまったロザリー。
「プハァ。おっしゃる通りとても美味しいですね」
その言葉を聞くと二杯目を注ぎ始めたラソン。
そして会話と共に二杯が三杯、四杯、五杯とラソンとロリの事などを話しながら飲み続けるロザリー。
(この子、結構飲むわねぇ)
数杯で”もう飲めませーん”と言わせる程の特別な葡萄酒だが、”ラソンの計画”が遅れそうだった。
2人の話しはエアハルトの加護から始まり、ロリや教会の話しにラソンが誘導して行った。
だが流石に八杯になるとロザリーの瞼が重いらしく、ふらつき出していた。
「あらあら、酔ったの? 少し横になりましょうか?」
ラソンが用意したのはゴロゴロと動かせる小さなベッドだった。
「さぁ、これを飲んで少し横になりなさい。楽になるわよ」
「ありがとうございますラソン様」
そう言って冷たい水を飲みほしたロザリーは横になった途端、深い眠りに着いてしまった。
「全く、何杯飲んだかしら。二杯も飲めばこうなるはずだったのに・・・」
そう言ってロザリーが横になる台を押しながら別の部屋に消えていくラソンだった。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
「・・・リーさん、・・・ザリーさん、ロザリーさん大丈夫ですか?」
「・・・は、はい」
自分が酒精に酔って、寝てしまった事を瞬時に理解して謝罪するロザリー。
「すみません。私、酔ってしまったみたいで・・・」
「良いのよ。それよりこれを飲んで話の続きをしましょう」
渡されたのは冷たい水だった。
酔っぱらいには有り難く、一気に飲み干すロザリー。
「では、ロザリーさん。これから話す事は”我ら龍人”と”あなた”と、”もう1人”しか知らない事ですから、決して他言してはいけませんよ」
真剣な顔で話すラソンに頷くロザリー。
「昔、あなたが嫉妬に狂って1人の少女を誘拐しましたね」
その言葉を聞いて硬直するロザリー。
(なんで? どうしてラソン様が知っているのぉ?)
全身から溢れだす冷や汗を自覚し、ゆっくりと頷くロザリー。
「その少女は、わたくし達の元に居ます」
俯いていたロザリーがバッと顔を上げてラソンを見る。
「ロザリーさん、あなたはその少女をエルヴィーノさんの正式な第二夫人だと他の者達に認めさなさい」
自らの過ちを知っている龍人たるラソンに贖うすべも無く、ただただ頷くロザリーだった。
「ロザリーさん。その少女はあなたを許すそうよ」
その言葉が耳から入り、意味を理解すると涙が止めども無く溢れだすロザリー。
「ですけどね、あらから随分と時が経っているわ。何の処罰も無しでは”他の龍人”が納得しないのよ」
「・・・はい。如何なる罰もお受けします」
「そう、良かったわ。わたくしたちの出したロザリーさんへの罰は」
心臓が飛び出しそうな位激しく鼓動するロザリー。
「第二夫人に絶対服従です」
「・・・それは死ねと言われたら・・・」
「安心して。そんな事を言う子では無いわ」
不安げなロザリーの表情にラソンが告げる。
「最初に言ったでしょ? 第二夫人を認めさせる事。まぁエルヴィーノさんの専有時間を強く望まれるのは仕方ないでしょうね」
「あなたが恐れているような事は無いはずですよ。ご婦人たちと楽しく過ごす事を臨まれているようですしね」
「本当に?」
「疑うのであれば、本人に聞いて見るのが一番では?」
「ええっ本人が居るのですか?」
「勿論よ。わたくしの説明が終わるのを待っていますもの」
一気に動悸が激しくなるロザリー。
挙動不審のように辺りを見回している。
「じゃ準備は良いかしら? 呼びますよ」
「えっちょっと待ってください。まだ心の準備が・・・」
「あら、もう遅いわ。直ぐに来るって」
「ええぇぇっ」
手に汗を握り緊張するロザリー。
奥の扉が開くと、次々に人が入って来る。
その人達は左右に2人づつ別れて並び、出迎えの準備が出来たようだった。
コツッ、コツッ、コツッと歩く音がロザリーの耳を刺激する。
すると入口に立つ1人の少女が居た。
漆黒の長い髪を持ち、吸い込まれそうな黒い瞳の少女は、恐怖と可憐が同居するかの様な表情の可愛い女性だった。
ロザリーの前に立つ少女。
「初めましてですね。わたくしは・・・メルヴィ。あなたの嫉妬で”飛ばされた”メルヴィです」
邂逅一番、嫌味ったらしく言葉を叩きつけるメルヴィ。
「本当にごめんなさい」
直角に腰を折り謝罪するロザリー。
「ロザリーさん、”わたくしは”許すと聞いたでしょ?」
「はい。でも・・・」
「勿論条件が二つあるわ。でも簡単でしょ?」
「は、はい・・・」
「無理にとは言わないわ。否定しても構わないのよ。ただし、その場合はエルヴィーノと一族関係者に、あなたがした事を言うけどね」
脅されていると自覚するが、自らの過ちなので真摯に受け止めるロザリー。
「いいえ、寛大な処罰で感謝します」
あの時とは自分の環境も違い、関係者も多くなり、”あの人”の子供達も多くなって、エアハルトが唯一心を開いている弟の母親を、自分も解らない遠くの場所に飛ばした罪を受け入れる覚悟が、”今”出来たロザリーだ。
「そう、良かったわ。あなたが理解あるエルフで」
ロザリーの両手を取り硬く握手する2人。
その光景を見て手を叩く龍人達だった。
「じゃ、お互いに理解しあった事ですし、行きましょうか?」
そう言って入って来た扉に向うメルヴィと龍人達。
「あのぉ、ラソン様」
「何かしら?」
「どちらに向うのでしょうか?」
ニッコリと微笑んで教えた。
「エルヴィーノさん達が待つ部屋よ」
「えええっ! そんなぁ」
「安心して。あなたの秘密は私達しか知らない事よ。大丈夫、わたくし達に合わせた方があなたの為よ」
一抹の不安も有るが、既に足は部屋の外へと向かっていた。
☆
ロザリーの断罪でした。
そこは真っ白な空間だった。
そして真っ白な机に真っ白な椅子。
飲み物らしき入れ物と小さな容器も真っ白だ。
「どうぞ、掛けてください」
ラソンに指示されて腰かけるロザリー。
丸い机を挟んで正面に腰かけているラソン。
ロザリーは一体どうなるのか緊張で一杯だった。
「あなたをここに連れて来たのは、これから始まる分岐点の説明と、罰を与える為です」
「ええっ!」
罰を与える。
そう耳にしたロザリーは高速思考で罰となる原因を探していた。
しかし、龍人が罰を与えるような事を行なった記憶が無く、教会にも寄付をしているのに意味が解らず「何故ですか?」と思わず声が出てしまった。
「あなたが過去に行なった行動が元で世界が大変な事になりました」
「ええっ!!」
口を押えて驚くロザリー。
「ですが、あなたのおかげで”この世界”が存在する事も事実なの」
「???」
ラソンの発する言葉の意味が理解出来ないロザリーだ。
「それでね、まぁゆっくりと語り合いましょう」
そう言ってラソンは飲み物を容器に注いだ。
それはロザリーも嗜む葡萄酒と同じ色の飲み物だった。
「ではどうぞ」
ラソンに進められるが一向に飲もうとしないロザリー。
「あら、毒など入っていないわよ。・・・じゃ、わたくしから飲むわね」
そう言ってグイグイ一息で飲み干したラソン。
「あぁ、美味しいわぁ」
そこまでされて飲まないと失礼に当たるので、グラスに口を当てると芳醇な香りが鼻孔を刺激した。
一口、口に含むと過去に飲んだ事の無い深い味わいが口の中に広がり、一気に飲んでしまったロザリー。
「プハァ。おっしゃる通りとても美味しいですね」
その言葉を聞くと二杯目を注ぎ始めたラソン。
そして会話と共に二杯が三杯、四杯、五杯とラソンとロリの事などを話しながら飲み続けるロザリー。
(この子、結構飲むわねぇ)
数杯で”もう飲めませーん”と言わせる程の特別な葡萄酒だが、”ラソンの計画”が遅れそうだった。
2人の話しはエアハルトの加護から始まり、ロリや教会の話しにラソンが誘導して行った。
だが流石に八杯になるとロザリーの瞼が重いらしく、ふらつき出していた。
「あらあら、酔ったの? 少し横になりましょうか?」
ラソンが用意したのはゴロゴロと動かせる小さなベッドだった。
「さぁ、これを飲んで少し横になりなさい。楽になるわよ」
「ありがとうございますラソン様」
そう言って冷たい水を飲みほしたロザリーは横になった途端、深い眠りに着いてしまった。
「全く、何杯飲んだかしら。二杯も飲めばこうなるはずだったのに・・・」
そう言ってロザリーが横になる台を押しながら別の部屋に消えていくラソンだった。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
「・・・リーさん、・・・ザリーさん、ロザリーさん大丈夫ですか?」
「・・・は、はい」
自分が酒精に酔って、寝てしまった事を瞬時に理解して謝罪するロザリー。
「すみません。私、酔ってしまったみたいで・・・」
「良いのよ。それよりこれを飲んで話の続きをしましょう」
渡されたのは冷たい水だった。
酔っぱらいには有り難く、一気に飲み干すロザリー。
「では、ロザリーさん。これから話す事は”我ら龍人”と”あなた”と、”もう1人”しか知らない事ですから、決して他言してはいけませんよ」
真剣な顔で話すラソンに頷くロザリー。
「昔、あなたが嫉妬に狂って1人の少女を誘拐しましたね」
その言葉を聞いて硬直するロザリー。
(なんで? どうしてラソン様が知っているのぉ?)
全身から溢れだす冷や汗を自覚し、ゆっくりと頷くロザリー。
「その少女は、わたくし達の元に居ます」
俯いていたロザリーがバッと顔を上げてラソンを見る。
「ロザリーさん、あなたはその少女をエルヴィーノさんの正式な第二夫人だと他の者達に認めさなさい」
自らの過ちを知っている龍人たるラソンに贖うすべも無く、ただただ頷くロザリーだった。
「ロザリーさん。その少女はあなたを許すそうよ」
その言葉が耳から入り、意味を理解すると涙が止めども無く溢れだすロザリー。
「ですけどね、あらから随分と時が経っているわ。何の処罰も無しでは”他の龍人”が納得しないのよ」
「・・・はい。如何なる罰もお受けします」
「そう、良かったわ。わたくしたちの出したロザリーさんへの罰は」
心臓が飛び出しそうな位激しく鼓動するロザリー。
「第二夫人に絶対服従です」
「・・・それは死ねと言われたら・・・」
「安心して。そんな事を言う子では無いわ」
不安げなロザリーの表情にラソンが告げる。
「最初に言ったでしょ? 第二夫人を認めさせる事。まぁエルヴィーノさんの専有時間を強く望まれるのは仕方ないでしょうね」
「あなたが恐れているような事は無いはずですよ。ご婦人たちと楽しく過ごす事を臨まれているようですしね」
「本当に?」
「疑うのであれば、本人に聞いて見るのが一番では?」
「ええっ本人が居るのですか?」
「勿論よ。わたくしの説明が終わるのを待っていますもの」
一気に動悸が激しくなるロザリー。
挙動不審のように辺りを見回している。
「じゃ準備は良いかしら? 呼びますよ」
「えっちょっと待ってください。まだ心の準備が・・・」
「あら、もう遅いわ。直ぐに来るって」
「ええぇぇっ」
手に汗を握り緊張するロザリー。
奥の扉が開くと、次々に人が入って来る。
その人達は左右に2人づつ別れて並び、出迎えの準備が出来たようだった。
コツッ、コツッ、コツッと歩く音がロザリーの耳を刺激する。
すると入口に立つ1人の少女が居た。
漆黒の長い髪を持ち、吸い込まれそうな黒い瞳の少女は、恐怖と可憐が同居するかの様な表情の可愛い女性だった。
ロザリーの前に立つ少女。
「初めましてですね。わたくしは・・・メルヴィ。あなたの嫉妬で”飛ばされた”メルヴィです」
邂逅一番、嫌味ったらしく言葉を叩きつけるメルヴィ。
「本当にごめんなさい」
直角に腰を折り謝罪するロザリー。
「ロザリーさん、”わたくしは”許すと聞いたでしょ?」
「はい。でも・・・」
「勿論条件が二つあるわ。でも簡単でしょ?」
「は、はい・・・」
「無理にとは言わないわ。否定しても構わないのよ。ただし、その場合はエルヴィーノと一族関係者に、あなたがした事を言うけどね」
脅されていると自覚するが、自らの過ちなので真摯に受け止めるロザリー。
「いいえ、寛大な処罰で感謝します」
あの時とは自分の環境も違い、関係者も多くなり、”あの人”の子供達も多くなって、エアハルトが唯一心を開いている弟の母親を、自分も解らない遠くの場所に飛ばした罪を受け入れる覚悟が、”今”出来たロザリーだ。
「そう、良かったわ。あなたが理解あるエルフで」
ロザリーの両手を取り硬く握手する2人。
その光景を見て手を叩く龍人達だった。
「じゃ、お互いに理解しあった事ですし、行きましょうか?」
そう言って入って来た扉に向うメルヴィと龍人達。
「あのぉ、ラソン様」
「何かしら?」
「どちらに向うのでしょうか?」
ニッコリと微笑んで教えた。
「エルヴィーノさん達が待つ部屋よ」
「えええっ! そんなぁ」
「安心して。あなたの秘密は私達しか知らない事よ。大丈夫、わたくし達に合わせた方があなたの為よ」
一抹の不安も有るが、既に足は部屋の外へと向かっていた。
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ロザリーの断罪でした。
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