260 / 430
第9章 魔王国編2
第260話 巨大魔法陣と石像
しおりを挟む
ペンタガラマの城壁は二つ存在し、それぞれに守護像の設置場所が五カ所有り、四カ所に龍の彫刻が備えられている。
街中には四か所の龍人の塔が有り、城の中心にも一番高い塔が存在する。
しかし、第一第二城壁の一か所ずつと、彫刻の無い龍人の塔が存在した。
それはインスティントの像が設置される場所であり、今回バレンティアを呼んで石像を作る段取りする事となった。
全ての像が配置されると魔法陣が発動すると聞いている。
城壁に備えられている配置は防御の陣で、塔の配置は攻撃力を上げる配置で建てられているそうだ。
その魔法陣が石像の完成と共に発動するのだが、獣人族に人族も視覚で見る事は出来ない代物だ。
攻撃力を上げる魔法陣は戦闘の際もさることながら、普段の生活にも疲労を軽減する効果があると言う。
今の時代は凶暴な魔物もほとんど居なくなり、そこまでする必要が有るとは思えないがタダでしてくれるのだから文句は言わない黒龍王だ。
その効果は後に獣人達に身を持って体感する事となりアンドレアから王都在住の種族代理に告げられ、龍の加護に守られる都市としてバリアンテに広く伝わるのだった。
限られた至福の時を満喫し、記憶に留めるインスティントを連れてフィドキアが転移した。
「何処に行くつもりなの」
「我に付いて来い」
「・・・はい」
特に説明もされずに強引に転移したが、その言葉がインスティントを縛り付けていた。
”我に付いて来い”
何とも心地よい響きがインスティントを支配していた。
エルヴィーノ達は別組で転移して2人の龍人に気を使っていた。
初めて訪れるバリアンテに驚きを隠せないインスティント。
遠く離れた場所でも任意に”観る”事が出来るが、訪れて体感する違いは明らかだった。
「まさか、これ程とは・・・」
口の端が動くフィドキアに気づく事無く街並みを見ているインスティント。
エルヴィーノ達も転移し目的の場所へ向かっている。
歩きながらシーラに説明する。
「街の彫刻も全部アルセ・ティロが魔法で作ったんだぜ」
「凄い凄い! “私の城”も綺麗にして欲しいなぁ」
シーラの中ではノタルム国の王城は自分の城らしい。
シーラが絶賛するほど、街の要所には棘を模した彫刻が刻まれており、角面に多く見られる。
そして目的地に着くと、フィドキアとインスティントにバレンティアが扉の前で待っていた。
「遅いぞ。早く開けてくれ」
オスクロ・マヒアで開く事は教えてあるはずだが、エルヴィーノに命令するフィドキアだった。
そんな事よりも違う事が気になっていた。
バレンティアの腕を引っ張り小声で話すエルヴィーノ。
(ラソンの時みたいな事ないよねぇ?)
ギョッとして嫌な顔をするバレンティアは心配そうに答えた。
「人型では無いから大丈夫だと思うけど・・・」
実は龍人の塔でラソンの彫刻を作る際も、”それなり”の時間が掛ったのだ。
付き合わされる身にもなって欲しいと、あの時は思っていたが今回はコラソンが居るのでバレンティアと作戦を立てた。
それは像の造形をコラソンに決定してもらい、責任の丸投げを目論んでいた。
「ですがモンドリアンさん、他の像を見せた方が良いですかねぇ?」
「他の像じゃ無くラソンの像だろ?」
「うっ、知っていましたか?」
「ここまで来たら何と無く分かるさ」
「流石はモンドリアンさん。感服しました」
バレンティアは同朋を見るような労りと信頼の眼差しでエルヴィーノを見ていた。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
(おのれ、自分だけ全てを悟った様な顔で下々の者を見下した目で見やがって。お前がその気ならば私は・・・)
一応全ての像を見学して最後に来たラソンの成龍形態の彫刻の前でブツブツと独り言を言うインスティント。
城の裏側にある巨大な”誰かさん”を見てウットリとしていたが、忘れる事にしようと全員が思っていた。
「コラソン様、塔の彫刻は人型ではダメなのですか?」
「それは・・・モンドリアンさんに聞いて欲しいな。この国はモンドリアンさんの物だからねぇ」
面倒だと判断し投げつけて来たコラソンだ。
「モンドリアン!」
「はいっ!」
勢いよく返事してしまった。
「私の像は人型にしたいのだが良いか?」
「・・・一応理由を聞かせてくれるか?」
「ふむ。私は愛情を司る赤龍として教会に認知してもらう手配だが、その為にも成龍形態では無く人型の方が受け入れやすいと思うのだ」
「まぁ・・・確かにそうかもね」
「愛を語る以上その方が良いと思うがどうだろうモンドリアン? シーラ?」
クイクイ服の裾を引っ張るシーラが何を言いたいのか分かるエルヴィーノだ。
しかし、ここはコラソンの指示で仕方なく”そうなった”事に仕向けるべく声を掛ける。
「俺はコラソンが許可するなら良いよ」
全てはラソンを牽制する為だ。
と言うよりも、結果的にロリから攻められる事を回避する為だ。
バレンティアと目が合うと軽く頷いてくれた。
結果、許可されて一番重要なポーズの話しになる。
シーラと話している様だが色んなポーズをしている。
バレンティアと相談して、まずは等身大で作り許可が出たら巨大な石像を作ると言う。
・・・既に5体作ったが納得していない様だ。
ポーズは両手を前方少し下寄りに広げて、多くの愛の受け渡しをするポーズだと言う。
しかし、顔の表情で文句が出ている。
しかもインスティントでは無くコラソンからだ。
「表情が硬い。本来の優しさが出ていない」
などと、誰の像なのかと言いたくなる始末。
そこで閃いたエルヴィーノ。
今までのポーズのままで目を瞑らせた。
「いいよと言うまで目を瞑ってて」
バレンティアにはインスティントの顔を良く見ているように指示し、フィドキアをインスティントの目の前に立たせる。
「目を開けてインスティント」
すると目の前にフィドキアの顔が有り、驚くが次第に笑顔になって微笑ましい顔になって行く。
それは憂いた眼差しで、今にも何か言いたそうな微笑んだ口元。
それを見て声を掛ける。
「バレンティア!」
エルヴィーノの掛け声で瞬間的に集中して石像を作り上げた。
本物とそっくりな石像はコラソンも唸らせる程の出来栄えだった。
「インスティント様ぁ素敵です!」
シーラも見とれるほどの優しさと愛情が伝わってくると錯覚させる程の表情だった。
「うぅぅむ。中々の出来栄えだ」
フィドキアの一言で決まった様だ。
仕上げは着色だ。
インスティントは、ほとんど赤だ。
巨大な石像も作り、等身大はシーラが自国で奉様にエルヴィーノがエスパシオ・ボルザで保管した。
最終仕上げとして、彫刻像にインスティントが魔素を付与させていく。
すると塔がボンヤリと光出した。
自動的に魔法陣が発動したらしい。
城壁の像はバレンティアにお任せとなった。
それは皆そのようにしたと聞いたからだ。
パパッと作り魔素を付与しエルヴィーノが所定の場所に運ぶと、こちらも自動的に防御魔法陣が発動したようだ。
ようやく龍人の彫刻も出来て、街が完成したと思っていたらインスティントに小声で質問された。
「モンドリアン、ちょっと。フィドキアに聞いたが街に秘密の部屋を与えている様だが、私にはくれないのか?」
気になっていたアルセ・ティロも森の中に住んで居ると言うしインスティントだけ無しには出来なかった。
「解かった。この区画だけ未使用だったのは像が無かったからなのさ。今日完成したし、教会の布教も兼ねて解放する手はずを進めるよ。で、どの場所が良い?」
「私が決めても良いのか?」
「構わないぞ。何だったらフィドキアと一緒に周辺を見て回ったらどうだ?」
コラソンの助力も借りて2人で周辺を見て来るらしい。
「ところでバレンティアはあの場所に来ているのか?」
バレンティアにカマラダにも塔の近くに住家を用意してあげたのだ。
龍人達には全て最上階の部屋を用意してある。
何故ならば最上階に行く者は少ないからだ。
ましてや転移で部屋に入る事が可能な龍人に住民との接触を避ける為だった。
だが以外にもコラソンが教えてくれた。
「バレンティアは頻繁に来ているようですねぇ」
「コラソン様! 良いでしょ? 串焼きが恋しくて訪れる事くらい」
照れながら答えるバレンティアだ。
「確かに、たまに来るがカマラダもそうですよ」
別に悪い事でもないのに、ちょくちょく串焼きを食べに来ているようだった。
管轄外の場所に来るのは気が引けるのだろうと勝手に判断するエルヴィーノだった。
☆
ペンタガラマが真の意味で完成したようです。
街中には四か所の龍人の塔が有り、城の中心にも一番高い塔が存在する。
しかし、第一第二城壁の一か所ずつと、彫刻の無い龍人の塔が存在した。
それはインスティントの像が設置される場所であり、今回バレンティアを呼んで石像を作る段取りする事となった。
全ての像が配置されると魔法陣が発動すると聞いている。
城壁に備えられている配置は防御の陣で、塔の配置は攻撃力を上げる配置で建てられているそうだ。
その魔法陣が石像の完成と共に発動するのだが、獣人族に人族も視覚で見る事は出来ない代物だ。
攻撃力を上げる魔法陣は戦闘の際もさることながら、普段の生活にも疲労を軽減する効果があると言う。
今の時代は凶暴な魔物もほとんど居なくなり、そこまでする必要が有るとは思えないがタダでしてくれるのだから文句は言わない黒龍王だ。
その効果は後に獣人達に身を持って体感する事となりアンドレアから王都在住の種族代理に告げられ、龍の加護に守られる都市としてバリアンテに広く伝わるのだった。
限られた至福の時を満喫し、記憶に留めるインスティントを連れてフィドキアが転移した。
「何処に行くつもりなの」
「我に付いて来い」
「・・・はい」
特に説明もされずに強引に転移したが、その言葉がインスティントを縛り付けていた。
”我に付いて来い”
何とも心地よい響きがインスティントを支配していた。
エルヴィーノ達は別組で転移して2人の龍人に気を使っていた。
初めて訪れるバリアンテに驚きを隠せないインスティント。
遠く離れた場所でも任意に”観る”事が出来るが、訪れて体感する違いは明らかだった。
「まさか、これ程とは・・・」
口の端が動くフィドキアに気づく事無く街並みを見ているインスティント。
エルヴィーノ達も転移し目的の場所へ向かっている。
歩きながらシーラに説明する。
「街の彫刻も全部アルセ・ティロが魔法で作ったんだぜ」
「凄い凄い! “私の城”も綺麗にして欲しいなぁ」
シーラの中ではノタルム国の王城は自分の城らしい。
シーラが絶賛するほど、街の要所には棘を模した彫刻が刻まれており、角面に多く見られる。
そして目的地に着くと、フィドキアとインスティントにバレンティアが扉の前で待っていた。
「遅いぞ。早く開けてくれ」
オスクロ・マヒアで開く事は教えてあるはずだが、エルヴィーノに命令するフィドキアだった。
そんな事よりも違う事が気になっていた。
バレンティアの腕を引っ張り小声で話すエルヴィーノ。
(ラソンの時みたいな事ないよねぇ?)
ギョッとして嫌な顔をするバレンティアは心配そうに答えた。
「人型では無いから大丈夫だと思うけど・・・」
実は龍人の塔でラソンの彫刻を作る際も、”それなり”の時間が掛ったのだ。
付き合わされる身にもなって欲しいと、あの時は思っていたが今回はコラソンが居るのでバレンティアと作戦を立てた。
それは像の造形をコラソンに決定してもらい、責任の丸投げを目論んでいた。
「ですがモンドリアンさん、他の像を見せた方が良いですかねぇ?」
「他の像じゃ無くラソンの像だろ?」
「うっ、知っていましたか?」
「ここまで来たら何と無く分かるさ」
「流石はモンドリアンさん。感服しました」
バレンティアは同朋を見るような労りと信頼の眼差しでエルヴィーノを見ていた。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
(おのれ、自分だけ全てを悟った様な顔で下々の者を見下した目で見やがって。お前がその気ならば私は・・・)
一応全ての像を見学して最後に来たラソンの成龍形態の彫刻の前でブツブツと独り言を言うインスティント。
城の裏側にある巨大な”誰かさん”を見てウットリとしていたが、忘れる事にしようと全員が思っていた。
「コラソン様、塔の彫刻は人型ではダメなのですか?」
「それは・・・モンドリアンさんに聞いて欲しいな。この国はモンドリアンさんの物だからねぇ」
面倒だと判断し投げつけて来たコラソンだ。
「モンドリアン!」
「はいっ!」
勢いよく返事してしまった。
「私の像は人型にしたいのだが良いか?」
「・・・一応理由を聞かせてくれるか?」
「ふむ。私は愛情を司る赤龍として教会に認知してもらう手配だが、その為にも成龍形態では無く人型の方が受け入れやすいと思うのだ」
「まぁ・・・確かにそうかもね」
「愛を語る以上その方が良いと思うがどうだろうモンドリアン? シーラ?」
クイクイ服の裾を引っ張るシーラが何を言いたいのか分かるエルヴィーノだ。
しかし、ここはコラソンの指示で仕方なく”そうなった”事に仕向けるべく声を掛ける。
「俺はコラソンが許可するなら良いよ」
全てはラソンを牽制する為だ。
と言うよりも、結果的にロリから攻められる事を回避する為だ。
バレンティアと目が合うと軽く頷いてくれた。
結果、許可されて一番重要なポーズの話しになる。
シーラと話している様だが色んなポーズをしている。
バレンティアと相談して、まずは等身大で作り許可が出たら巨大な石像を作ると言う。
・・・既に5体作ったが納得していない様だ。
ポーズは両手を前方少し下寄りに広げて、多くの愛の受け渡しをするポーズだと言う。
しかし、顔の表情で文句が出ている。
しかもインスティントでは無くコラソンからだ。
「表情が硬い。本来の優しさが出ていない」
などと、誰の像なのかと言いたくなる始末。
そこで閃いたエルヴィーノ。
今までのポーズのままで目を瞑らせた。
「いいよと言うまで目を瞑ってて」
バレンティアにはインスティントの顔を良く見ているように指示し、フィドキアをインスティントの目の前に立たせる。
「目を開けてインスティント」
すると目の前にフィドキアの顔が有り、驚くが次第に笑顔になって微笑ましい顔になって行く。
それは憂いた眼差しで、今にも何か言いたそうな微笑んだ口元。
それを見て声を掛ける。
「バレンティア!」
エルヴィーノの掛け声で瞬間的に集中して石像を作り上げた。
本物とそっくりな石像はコラソンも唸らせる程の出来栄えだった。
「インスティント様ぁ素敵です!」
シーラも見とれるほどの優しさと愛情が伝わってくると錯覚させる程の表情だった。
「うぅぅむ。中々の出来栄えだ」
フィドキアの一言で決まった様だ。
仕上げは着色だ。
インスティントは、ほとんど赤だ。
巨大な石像も作り、等身大はシーラが自国で奉様にエルヴィーノがエスパシオ・ボルザで保管した。
最終仕上げとして、彫刻像にインスティントが魔素を付与させていく。
すると塔がボンヤリと光出した。
自動的に魔法陣が発動したらしい。
城壁の像はバレンティアにお任せとなった。
それは皆そのようにしたと聞いたからだ。
パパッと作り魔素を付与しエルヴィーノが所定の場所に運ぶと、こちらも自動的に防御魔法陣が発動したようだ。
ようやく龍人の彫刻も出来て、街が完成したと思っていたらインスティントに小声で質問された。
「モンドリアン、ちょっと。フィドキアに聞いたが街に秘密の部屋を与えている様だが、私にはくれないのか?」
気になっていたアルセ・ティロも森の中に住んで居ると言うしインスティントだけ無しには出来なかった。
「解かった。この区画だけ未使用だったのは像が無かったからなのさ。今日完成したし、教会の布教も兼ねて解放する手はずを進めるよ。で、どの場所が良い?」
「私が決めても良いのか?」
「構わないぞ。何だったらフィドキアと一緒に周辺を見て回ったらどうだ?」
コラソンの助力も借りて2人で周辺を見て来るらしい。
「ところでバレンティアはあの場所に来ているのか?」
バレンティアにカマラダにも塔の近くに住家を用意してあげたのだ。
龍人達には全て最上階の部屋を用意してある。
何故ならば最上階に行く者は少ないからだ。
ましてや転移で部屋に入る事が可能な龍人に住民との接触を避ける為だった。
だが以外にもコラソンが教えてくれた。
「バレンティアは頻繁に来ているようですねぇ」
「コラソン様! 良いでしょ? 串焼きが恋しくて訪れる事くらい」
照れながら答えるバレンティアだ。
「確かに、たまに来るがカマラダもそうですよ」
別に悪い事でもないのに、ちょくちょく串焼きを食べに来ているようだった。
管轄外の場所に来るのは気が引けるのだろうと勝手に判断するエルヴィーノだった。
☆
ペンタガラマが真の意味で完成したようです。
0
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
性欲排泄欲処理系メイド 〜三大欲求、全部満たします〜
mm
ファンタジー
私はメイドのさおり。今日からある男性のメイドをすることになったんだけど…業務内容は「全般のお世話」。トイレもお風呂も、性欲も!?
※スカトロ表現多数あり
※作者が描きたいことを書いてるだけなので同じような内容が続くことがあります
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
ちょっとエッチな執事の体調管理
mm
ファンタジー
私は小川優。大学生になり上京して来て1ヶ月。今はバイトをしながら一人暮らしをしている。
住んでいるのはそこらへんのマンション。
変わりばえない生活に飽き飽きしている今日この頃である。
「はぁ…疲れた」
連勤のバイトを終え、独り言を呟きながらいつものようにマンションへ向かった。
(エレベーターのあるマンションに引っ越したい)
そう思いながらやっとの思いで階段を上りきり、自分の部屋の方へ目を向けると、そこには見知らぬ男がいた。
「優様、おかえりなさいませ。本日付けで雇われた、優様の執事でございます。」
「はい?どちら様で…?」
「私、優様の執事の佐川と申します。この度はお嬢様体験プランご当選おめでとうございます」
(あぁ…!)
今の今まで忘れていたが、2ヶ月ほど前に「お嬢様体験プラン」というのに応募していた。それは無料で自分だけの執事がつき、身の回りの世話をしてくれるという画期的なプランだった。執事を雇用する会社はまだ新米の執事に実際にお嬢様をつけ、3ヶ月無料でご奉仕しながら執事業を学ばせるのが目的のようだった。
「え、私当たったの?この私が?」
「さようでございます。本日から3ヶ月間よろしくお願い致します。」
尿・便表現あり
アダルトな表現あり
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
転生騎士団長の歩き方
Akila
ファンタジー
【第2章 完 約13万字】&【第1章 完 約12万字】
たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。
【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。
【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?
※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる