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第5章 棘城編

第140話 迷宮改め試練の部屋

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イグレシアの王城にも地下闘技場が出来て数日後、開店の準備に1人で駆け回っていたリアム殿だ。
何故1人かと言うと。
プリマベラ、アブリル、ロリ。
つまり妻、義母、娘に地下闘技場を作る事となった経緯を説明し、”事も有ろうかラソン様の力を借りて私利私欲の為に試練の部屋を作ってもらったなど言語道断だ”と、お説教されたのだ。
地下闘技場での最初の犠牲者は元国王と言う汚名は歴史には出ないが王宮内で語り草となる。
元国王でも良からぬ事をすると、深夜の地下闘技場で聖女から罰を受けているらしいと。

具体的にどのような罰かは知らないが、全ての準備はリアム殿が1人で行なう事と、売り上げはプリマベラが没収するらしい。

(それでもヘコタレないリアム殿は凄いと思ったのは俺だけか?) 

基本的な運営方針は獣王国と同じだが、中央の扉の通常迷宮無くなりました。
右側がリアム殿の部屋及びゴーレムで、左側が”招待魔物”及びゴーレム。”及びゴーレム”は”魔物達”が兵士を相手に出来ない時に出てくる対戦相手だ。
元々、イグレシアでは教会の学校で魔法の訓練には木のゴーレムを使っていたので理解が早かった。

後日、リアム殿が家族の前で自らが変化の魔法で魔物になった姿を披露すると、ベタベタと触りまくられ、軽蔑の眼差しでロリに角を折られそうにされたり、見世物気分を味わったらしい。
ただ、男性陣は凄いと評価していたようだ。

試練の部屋も、迷宮と基本的な取り決めも同じにして、地下一階の”掲示板”に張り出されてある。

「しかし、リアム殿、人族は獣人族ほど戦いが好きな訳では無いでしょ? 来ますかねぇ?」
「大丈夫だ」と自信満々の様子だ。

数日後、聖女、医者、受付に景品の提示など準備万端で開店する。が、リアム殿が声を掛けた騎士がチラホラ程度だ。
それが数日続くと流石のリアム殿もガックリしていた。
エルヴィーノは仕方なく何か手を打とうと考えていたが然程さほど良い案も無く、誰彼かまわず聞いていた。

すると
「利用者を増やしたい訳ですな。それであれば、所定の用紙に一度利用すると判子を1つ。五回利用すると、豪華食事券がもらえるなどにしては如何でしょうか?」
「それだ! 流石はガンソだ」
「滅相もございません。行き付けの店がそのような事をしているのでツイツイ利用するのですよ」
礼を言ってリアム殿の元に向った。

挑戦者の利用数を上げる方法に直ぐ飛び付いたリアム殿だ。
まずは、聞いた通りの提案をした。

「所定の用紙に一度利用すると判子を1つ。五回利用すると、豪華食事券か、提示した武具がもらえるのはどうですか? それを兵士の食堂に掲示しておくのです」
「良し、それで行こう!」

立ち上がったリアム殿は何処かへ走って言った。
(本当にもぅ)と思いながら他の案は紙に書いて置いた。

対戦日にルブルム・ディアボリスの強さが解るようにする。
優しい悪魔、普通の悪魔、強い悪魔、怖い悪魔、超強い悪魔の五段階だ。
優しい悪魔は武器無しで、普通の悪魔は普通の武器を使用、強い悪魔は魔法の武器と盾を使用、怖い悪魔は両手に魔法の武器使用、超強い悪魔はプルガトリオ仕様だ。

ゴーレムの部屋も、突発的に強力なヤツを出てくるようにする。
そして、景品をもらった者と、武具の詳細や、どんな店に招待されるのかも提示するようにする。
更に、5,10,15,20,30,40,50回で武具の品質が上がる様にする。

(ただし、勝ち負けに係わらず50回までに全ての悪魔と戦う必要が有る) 

そして、当分は兵士だけでは無く外部からの参戦も受け入れる。
更に更に、ネル殿を招待して【期間限定で獣王国に住む魔物を召喚するので、勝利者には獣王国の旅行が当たる!】と掲示板に貼ってみる。

それでもダメならば、国王命令でゴーレムの部屋を特訓の間として義務付ける手も有るが様子を見よう。
数日後、ネル殿から声が掛った。

「最近リアムのヤツはちっとも手伝いに来ないがどうしているのだ?」
「えっ聞いて無いの?」

2人の事だからてっきり話し合っていると思っていたのだ。
「実は・・・」

「何ぃ~そんな面白い事を我に内緒でやっているとは、許せん!」
(イヤイヤ同じだから) 
心に思っても口には出さない。

「どうするのですか?」
「殴り込みを掛ける」
”はぁ~”と溜息をついた。

「一応計画では、”獣王国に住む魔物”を召喚する予定も有りますからね、評判が下がると挑戦してくれないですよ」
「ムムッそれはイカン。そんな計画が有るとは。何故早く言ってくれん」
「お2人の間柄なので、とっくに話しているものだと思っていましたよ」

ただ、殴り込みの発想は使わさせてもらおうと思った。
と言う訳で、木の板に彫り込んだ物を用意した。

【期間限定召喚! 獣王国に住む魔物が、イグレシアの騎士達を軽く捻りに来る! 集え騎士達よ! 我らの力を示す時が来た! 皆の者よ、返り討ちにせよ。国王命令だ】

「くくくくっ、いいぞ! 兵士の心を鷲掴みだ」
リアム殿が悪い微笑みを浮かべているが、最後の文句に掛けるしかないのだが。
この件でやっと2人が迷宮の運営を話し合ってくれた。
やれやれだ。


※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez


ある日、ゲレミオの会議で現状の進行状況の説明を聞いていた。
エルフ国でも、それぞれの部署の場所が決まり、建設や改装が始まっていると言う。
それに対しての人の確保と教育も進んでいると説明を受けた。
一区切りした所でフォーレが話しかけてきた。

「噂で聞いたけど、王城に試練の部屋が出来て魔物と戦うと、景品がもらえるって本当か?」
どんな情報網で知ったのかエルヴィーノも知りたいと思った。

「あぁ、数回ごとに武具や食事券に50回挑戦すれば高級な武具がもらえるらしいぞ」
「ふ~ん」
(あれっ反応が薄い)

「フォーレも参加してみたら?」
「私はいいよ。もう武具には興味無いからさ」
(そうだった。フォーレは魔法剣を使うから要らないのか)

「そうか、残念だなぁ。フォーレだったら俺が出来る限りの物を用意してあげようと思ったけどなぁ」
その時、目の前のフォーレが固まっていた。

「仕方が無い。他をあたろう」
「ちょっと待ったぁ! 何でも良いのか?」
「あぁ、俺に出来る範囲であればだけどな」
「・・・」
考えているフォーレ。

「欲しい物が有る」
「何だ?」
誰にも聞こえないようにエルヴィーノの耳元に小声で話すフォーレ。

「分かった。ただし所定の用紙に50個判子を持ってきたら、望みの物をやろう」
「よっしゃ~!」
もうもらった気でいるフォーレだ。

まぁ、フォーレならば時間が掛るだけで確実だが、全くこいつは仕方のない奴だ。
フォーレが欲しいのはエルヴィーノがいつも耳に付けている魔導具だ。
要は変化の魔法で、何をしたいのかは大体想像できる。
まずは、完璧に成功する浮気だろうなぁ。
あとは異性に変化して・・・おぞましい。


次の日から毎日王宮に通うフォーレだった。
そして時間はかかったが判子を50個集めたのだ。
挑戦するだけで判子がもらえるので、超強い悪魔に勝つ必要は無いし殺されもしない。
そこがイマイチ城の兵士達には理解出来て無いようだった。
リアム殿から戦いの授業を散々受けて来たので、最後には一緒に魔物に変化して兵士を鍛えるのに雇うと言ってきたルブルム・ディアボリスが変身を解いてみせた。

「あああっ! 赤い悪魔!」
「人に戻ったのに悪魔は無いだろう」
「ははっ済みません」
「だが、真面目に考えてはくれぬか? 毎日でなくても良いぞ、半日でもいい」
「考えさせてください。国王とも相談します」
「そうか。期待しているぞ」

そして、直ぐにエマスコを送るフォーレだ。
(50個のハンコ溜まったぜ! 今夜例のブツをもらいに行くからな)

それを見て(あいつの脳内は既にピンクだ)と考えていた。
夕方にティールーム・カラコルで待ち合わせた。

「お待たせぇ」
随分前から来ていた様子のフォーレに声をかけると、ガタッと椅子から立ち上がり50個のハンコが押してある用紙をエルヴィーノの目の前に見せつけてくる。

「見て見てコレ!」
「分かった分かった。ちゃんと上げるから」
椅子に座り、約束のブツを渡すと凄く嬉しそうな顔になった。

「何かに変化してみたら?」
軽く言うと迷う事無く恥らいながら呟いた。

「・・・変化」
エルフのように金髪で耳が伸びた。

「おぉフォーレに見えないよ」
「ありがとうモンドリアン」

フォーレなら今回の事が無くても、この程度の事であれば何時でもやったけど、それは言わない。
そしてフォーレから相談された。

「赤い悪魔から一緒に変化して兵士を鍛えてくれと依頼されたんだ。雇っても良いと。だが・・・」
確かに今はゲレミオの仕事が有る。

「ゲレミオは関係無く戦ってみたいか?」
うなずくフォーレ。

「それよりも、何に変化するかだ」
「なるほど。魔物に変化するのが嫌か」
フォーレの自由意思に任せようと思った。

「そろそろ行くから、俺から忠告と提案をするよ」
真剣な眼差しで俺を見るフォーレ。

「浮気は程々にな」
「うぐっ」
痛い所を突かれたフォーレだ。

「戦士たち、いやフォーレは何と戦うのが嫌かな? どんなヤツが剣を持って襲ってきたら逃げる?」
「そっそれは・・・裸の女性?」
「じゃそれで」
「えっちょっと国王!」
「大丈夫だよ、手と足を獣にしてフォーレ好みの色っぽい美人の巨乳にしてさ、服を着ないんだよ。連戦全勝じゃない?」
「あのなぁ」
「一回みせてねぇ。じゃ」
「お~い。ったく・・・だが、悪くないかも」
調子に乗り始めたフォーレ。


以前と違ってフォーレはお金に不自由していない。
だが、以前に増してグラナダの束縛が厳しくなっている。
グラナダの事は愛している。
しかし、たまには遊びたい。
だが、全ての遊び場はゲレミオの管理下なので、自分がどこに居るか直ぐに調べれば解るのだ。
それだけが唯一の不満だった。

しかーし。
その束縛に囚われた不自由な生活も今日で、おさらばする時がやって来た。

(やっとの事で手に入れた変化の魔導具。コレを使ってまずはエルフに変身だ。あと、確かめたい事もある)

“とあるエルフ”はイグレシアのブルデールでも最高級の店に出向いた。
運営はゲレミオだが、一度も利用した事が無かったフォーレ。
何故ならば仲間内からバレる可能性が極めて高いからだ。

トバラオンとすれ違ったが、まったく気づかれない。
安心して最高級を堪能した“とあるエルフ”は良い気分で街の食事処に入った。
そこはゲレミオの管理下では無く木賃宿に併設している食事する場所だ。
そこに獣人の男が働いているのを知っていた“とあるエルフ”は簡単な食事を頼んで、その獣人に聞いてみた。

「ちょっといいかな?」
「ハイ、何でしょうか?」
「私からどんな匂いがするのか教えてくれるかい?」

最近は毎日赤い悪魔と戦っていたのでグラナダとは”ごぶさた”なフォーレ。
クンクンと嗅ぐ獣人が答えた。

「貴男には特定の獣人が居ますね? 彼女か奥さんか? ペロ族の方ですね」
「何故解る?」
「獣人の女は特定の男に特別な匂いを付けるのです」
「それは消えないのか?」
笑いながら獣人が諫言する。

「浮気しちゃダメですよ。獣人族、特に女の獣人は、ほとんどの種族が敏感に嗅ぎ分けますからねぇ」
困った顔の“とあるエルフ”が追撃された。

「まぁ一年もすれば自然に消えますけどねぇ、ですが匂いが消えないようにしているみたいですよぉ」
そう言って忙しそうに奥へ行った。

(なるほど、やはりそうか) 
フォーレの目的は自由度が広がったので匂いの確認だった。
(獣人族は避けた方が良い訳だ)

別の日、普通に魔物の部屋に出向くフォーレ。
「今日は確認したい事が有って来ました」
引退したとはいえ元国王に普通は会えないが、戦いが目的なら”今日も”簡単に会えた。

「変化する魔物について何か制約がありますか?」
「特に無いぞ」
「どんな姿でも?」
「構わん」
「勝敗の条件は変えられますか?」
「可能だ」
「余り長く戦う時間は有りませんが宜しいですか?」
「大丈夫だ」
「分かりました」
「おぉ引き受けてくれるか!」
「勝敗の条件はもう少し練ってきます」
「分かった。待っておるぞ」

フォーレの魔物とは一体!

(魔物の件で誰も居ない所で見て欲しいから連絡して下さい)

フォーレからのエマスコだ。
とうとうヤル気になったのかと思いラ・ノチェ・デル・カスティリオ・インペリオの謁見の間の奥に有る、エルヴィーノとリカルドの控室に連れて行った。

「ここならば、来るのはリカルドだけだから大丈夫だ」
「では、変化!」
するとフォーレの身体が変化していった。

「オイ」
「なぁに」
「前を隠せ。それと声も変えろ」
「もう少し改良が必要だな」

女の姿で男の声で話すフォーレだ。
しかも全裸なのだ。

「で、それのどこが魔物なんだ」
クルッと回って後ろを見せると小さい羽がパタパタしていた。
「ほら! ねっ」

地声で聞きたくなかったが流石フォーレ、良い体型に作り上げたモノだ。
金髪赤眼で正面から見るとエルフ風の女性だが背中に黒い小さな羽が有る。

「なぜ裸だ?」
「隙を突く為よ」
「防御は?」
「魔導具作って」
「勝敗はどうする」
「制限時間内に私が参ったと言えば私の負け、時間を超えるか、相手が参ったと言えば相手の負け」
「みんな時間ぎりぎりまで粘るだろうな」
「そうさせないのが、私の魔法剣よ」
すでに女言葉が板に付いているようだ。

「リアム殿は何と?」
「条件変更は承諾済みです。後は見せるだけ」
なるほどと思い。
「良いんじゃないか?」
「ありがとう」

エルヴィーノはかなり気持ち悪くて嫌な顔をしたようだ。
別の日にリアム殿に見せる為に魔物の部屋に訪れたフォーレ。

「おぉ来たか。で魔物は決まったか?」
「はい、これからお見せします。変化!」
「おおおおおっ、こっ、これは! あの伝説の男をたぶらかすと言う」
「いえ、私の創作です」
すっかり声も女になっている。

「しかし全裸とは。防御はどうするのだ?」
「国王に作って頂いた物理防御、魔法防御の魔導具が随時発動しています」
「むむっ(ズルいなぁ)」
「そして勝負の条件ですが、時間制にしてください。1回15分が希望です」
「分かった。時間を越すと挑戦者の負けだな?」
「そうです。だから時間内に力ずくで倒すしかありません」
「良かろう。あやつらの心を鍛えるのも重要だ」

そして大々的な宣伝が始まる。
勿論フォーレの自作自演だ。

【伝説の悪魔降臨。その名は双剣使いのファルソ。お前達はこの悪魔に倒されるのを望むだろう】

結果を知りたくて、しばらくして様子を見に行くと行列が迷宮の外にまで続いていた。
エルヴィーノはリカルドと視察の為に地下1階まで出向くと食べ物屋が増えていた。
そして聞いていた対戦時間が15分から10分に変わっていた。
しかも嘆かわしい事に、ほとんどの挑戦者が花束や荷物を持っているのだ。
気になって待機している聖女と医者に聞いてみる。

「魔物に告白しているみたいですよ」

(馬鹿かあいつらは!) 
心で叫ぶエルヴィーノ。

「でもルブルム・ディアボリスがリアム様なのは皆知っていますから、ファルソもどこかの女性だと思っているのでは?」
フォーレだと言う事はホンの一握りしか知らない極秘事項なのだ。

「向こうに挑戦者は入っているのか?」
首を横に振る2人だ。
これは不味いと思い考えをめぐらせた。

目の前に居る馬鹿な兵士達を見て思い付く。
「良し! これで行こう」
直ぐに準備をして戻ってきた。
行列の居ない扉の前で説明する国王だ。

「諸君聞いてくれ。聖魔法王国アルモニア国王の名において諸君の為に、新たな条件を付けようじゃないか!」
そこに貼り出された大きな用紙は驚愕の内容だったと兵士達は言いふらした。

「既存のハンコ用紙にルブルム・ディアボリスのハンコ10個でファルソと10分のお話しし放題。20個でファルソと20分のお話しし放題。30個でファルソと30分のお話しし放題。40個でファルソと30分のお出かけ券。50個でファルソと1時間のお出かけ券と交換できる!」

「「「うおおおおっ」」」

先頭に並んでいた者達が一斉にルブルム・ディアボリスとの戦闘券を買いに売店に並んだのだ。
ファルソの参加で、魔物別の戦闘券を買って部屋に入るようにしたのだ。
本来はどちらが多く利用するか選別する為だったのだが、初めてルブルム・ディアボリスの扉に行列が出来たのだ。
ファルソの列に並んでいた者が、告知を見てルブルム・ディアボリスの列に移っていく。

その日の夜、エルヴィーノは2人を呼んで説明した。
フォーレは怒こっていたがリアム殿は上機嫌で、ファルソと”お出かけ”の時は御手当をもらえる事になり、笑顔に戻ったフォーレ。
皆が幸せになれば良いと思ったが、本当に幸せなのか兵士達は?





あとがき
ファルソ=にせものの意
いろんな意味での試練が兵士に襲い掛かるだろう。
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