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第3章 獣王国編
第97話 わな・ワナ・罠
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ノチェ・デル・インペリオ(夜の帝國)も順調に進み、ロリ以外の”家族”にもリカルドから報告はしてある。
一番の関心事は”金庫(城)”に集まる金額だった。
専用の入口、管理者、保管場所を新たに作ったのだが、このままだと”保管する場所”が足りなくなりそうな量が集まってくるのだった。
半信半疑だったエルヴィーノの計画を、数字と現物を見た”家族”はとても嬉しそうだった。
「エルヴィーノ殿には本当に驚かせられる」
「まったくじゃ」
リアム殿とフェブレロ殿がベタ褒めしてくれた。
金の使い道に関してはマルソ殿と相談し、とりあえず一年は集めて様子を見る事で合意を得てあり、昼と夜は別の管理でマルソが合算表も作っていた。
「このまま行けば昼の三倍になりそうよ」
「こんなに有れば城の増築も出来るわ」
アヴリルとプリマベラが目を輝かせるが口元は綻んでいる。
「一年は辛抱だ。それに夜の金の優先順位は夜だぞ」
「その通り、国王の計画では数年後には近隣諸国も夜を支配して今の10倍にする計画を立てているそうだ」
「凄ぉい」
先代国王夫婦の会話にマルソが補足する。
「それを現実にするにも今は手を付けてはならん」
「ハァーイ」
我が儘を言う娘(プリマベラ)を諌める父親(マルソ)だ。
「それでクラベルの方はどうじゃ?」
「ハイ、計画は進んでおり王家の土地確保も済んでおります」
「”あれ”の生産はどうじゃ」
大司教の質問に答えるマルソ。
「ハイ、獣王国との取引で警備用のブエロ・マシルベーゴォ(飛行魔導具)を300台、式典用を1台、王族用を3台、大型運搬用100台、獣王専用1台の受注を作成中です。後は、展示用として城に置いて貴族に売りつける見本もいくつか作成しています」
「流石はマルソ殿じゃ、抜かりは無いのぉ」
教祖様に褒められたマルソは嬉しそうだ。
「そして試験的にクラベルの共用機関として決められた区域を循環する乗り合いブエロ・マシルベーゴォは既に実地済で観光の目玉になっているようです」
「そうかそうか、あれを見たら誰もが乗ってみたいと思うわい」
マルソの説明を聞いて喜ぶ教祖様。
経済発展が目に見えて国民にも分かり、日増しにブエロ・マシルベーゴォが増える様子は聖”魔法”王国を教会と魔法が支えている大国へと進化させて行った。
いろんな式典が終わり、通常の生活に戻る訳では無かった。
新たにノチェ・デル・インペリオ(夜の帝国)が出来たので、ロザリーに話しメディテッラネウスも作る事を告げると質問された。
「誰が管理するの?」
「とりあえずは聖魔法王国のゲレミオ(組合)が見ると思うけどね」
「そう。お金は誰が出すの?」
「ゲレミオだよ」
「私は何か・・・」
言いかけた言葉を止めて頭を左右に振って俯いたロザリー。
愛する男が一人前になって行く姿を見て欲情するが寂しい一面も有った。
今までは何をするにも自分に相談してきた”最愛”が自分の意思で行動しているからだ。
だが、グッと我慢して笑顔で後ろから支える事にしようと思ったロザリーは当然その分タップリと吸い取ってやろうと考えていた。
「まぁ今度親父に聞いてみるけどね。詳しい成果はマルソに聞いてよ。それより別荘はどうなった?」
ロザリーはロリの産後”初の場所”は別荘の寝室を初めて使う権利をあげる事を考えていた。
真新しい別荘で一晩中何をしても良い権利だ。
以前2人で王都旅行を貰ったお返しとしての配慮だ。
主寝室にはロザリーの”こだわり”が随所に見られ、風呂場も”あの旅館”を真似て作ってある。
まさに性の殿堂と呼べる部屋に納得のロザリーだった。
「順調よ。ロリの出産後の完成になると思うけど」
そう答えたロザリーは、すっと立ち上がりエルヴィーノの手を取り寝室へ誘った。
もう少しで2人だけの時間が無くなるので限られた時を思う存分楽しもうとするロザリー。
”三人”も好きだが、これからは2人だけで愛し合う事が少なくなる事を理解した上で”執拗な要求”を求めてくるロザリーに応えるエルヴィーノは一生この淫獣とは離れられないと思っていた。
そんなある日エルヴィーノのエマスコが着信を教えた。
中を見るとフォーレからでリカルドの事で相談がある。と書いてあった。
考えてみたが思い当たる節は無く連絡を取り合いに行った。
当然リカルド抜きでだ。
エストレイヤの個室ではフォーレ、グラナダ、リリオが待っていてエルヴィーノはフォーレに問いただした。
「それで、どうしたんだ?」
するとリリオと付き合っているらしいが、何の進展も無くリリオが不安になっていると言う事だった。
「確かに式典前後は忙しかったが最近はそうでもないはずだが」
リリオの不安は深刻で"告白から一切何も無い事が理解できないらしく"フォーレからは教会関係者はそんなもんだと聞いているが信じられない様子だった。
「あのさ、結局リリオはどうしたいの?」
「えぇっ!」
「リカルドの体を奪いたいのか? それとも結婚か? 確かに元司祭だからその辺は固いと思うけど・・・よし、強引に奪うか!」
「「「強引に奪う?!」」」
エルヴィーノの案はこうだ。
フォーレとグラナダには、絶景の宿アルディリアの宿泊券を二名様分渡してあるが、実はリカルド達の分も用意してある。
勿論リリオと一緒に日頃の疲れを取り休むのが目的だ。
「グッズ屋に”興奮剤”が有っただろう?」
「あぁ」
「アレをリカルドに飲ませて欲情させて手を出させる。それでもダメなら誘惑してリリオが襲う。まだ抵抗するならベッドに手足を縛りリリオが貪る。どうだ!」
「えぇーリリオが襲うのぉ?」
自信ありげに言うとグラナダからクレームが出た。
「仕方ないだろう元司祭だから、ほっとくと何もしないでジジィになるぜ。リリオはそのままでさ」
「グラナダの言う事も理解するしフォーレの考えも分かるが、後はリリオ次第だな。覚悟を決めたら教えてくれ協力するぞ」
すると躊躇なく答えたリリオ。
「分かりました、お願いします」
「おおぉ良いのか? リカルドで」
「ハイ」
「分かった」
そして4人は細かな打ち合わせをした。
全てが順調に時は過ぎて今月の出産予定日に近づいて来た。
この出産までの間はロリ、パウリナ、実家、ロザリーで泊まる順番を決めていてロリは出産間近なので優しく接し、夜はノチェ・デル・インペリオの事をする。
実家ではアロンソに魔法の修行をさせたり、ブエロ・マシルベーゴォに係わる工場を視察したり日増しに大きくなり人も増えているクラベルの都市作りに協力した。
問題のパウリナだがパウリナの部屋に転移して、いつものモダンな旅館に移り一晩を過ごす。
宿の手配はビエルナスが仕切っていた。
獣王国ではエルヴィーノの捜索は打ち切られ、パウリナの婚儀に向けて様々な意見が出されていた。
そして、第一夫人だ。
ロリの出産が近づくにつれ激しさを増している。
それはもうお互いがクタクタになるまでだ。
この時のエルヴィーノは、まだロザリーの気持ちが分からなかった。
リカルドは相変わらずだ。
全てに置いてエルヴィーノの意見と行動を最優先に考え対処してくれる。
それは昼の王も夜の帝王も関係無しでだ。
夜の結果が昼の発展に繋がると理解しているからで、王族やゲレミオ(組合)との連絡係りでもある。
すでにエルヴィーノにとって無くてはならない存在がリカルドだった。
そしてリカルドの幸せの為にも罠に嵌める為に一芝居打つのだった。
それはマルソの協力を得ての事で事情を話すと
「我が種族の女性に惚れられるとはリカルドも中々やるもんだなぁ」と評価が上がったようだ。
後日、エルヴィーノとマルソの2人から王の執務室に呼び出され話を聞いた。
「リカルド」
「ハッ」
「婚儀の前から、いや、ロリとの出会いからお前には本当に世話になった」
「滅相もございません、私はこの職務が天命だと信じておりますので」
「まぁそう硬くなるな、良く考えてみれば礼の1つも与えていなかったからマルソ殿と相談してお前に”休暇”を与える事にした」
「そんな、私には日々の業務や国王のお世話が有りますので謹んでご辞退致します」
やはりそう来たか。マルソ殿と打ち合わせして良かった。
「リカルドよ」
「ハッ」
「正常に職務を全うするならば、健康な肉体と健全な精神が必要だ。その為には休息は必要不可欠である。分かるな?」
「ですが、国王の・・・」
「監視は良い。ロリとロザリーには通達してある」
真面目なリカルドの事だ、あの2人の指示を忠実に守っているだろうからな。
「それに1日だけだから俺もどこにも行かないさ」
「分かりました」
「そうか、それは良かった」
「それでお前の褒美だが、これだ」
そう言って机の上に差し出した紙を見たリカルド。
「これは! 王国一の高級旅館、絶景の宿アルディリアの宿泊券では無いですか! このような物を私ごときの為に」
一度ロザリーとの”旅行”で同行していて泊まった事はあるが、今回は自分の為に用意された物だった。
「本当に宜しいのですか?」
「勿論だとも、日程は決まっているがお前の為に用意した部屋だ、楽しんで来い」
「ハハッありがとうございます」
(くくくっ、その部屋には手ぐすね引いて待ち侘びているエロエロエルフがいるとも知らずにノコノコと浮かれて行くんだろうな)
旅館には説明してあり協力してくれる事になっているし、現場には頼もしい助っ人が”2人”泊まるから何とかなるだろう。
既にマルソは2人の婚礼をどうするかなどと考えているし。
あとがき
リカルドが罠にハマる。
一番の関心事は”金庫(城)”に集まる金額だった。
専用の入口、管理者、保管場所を新たに作ったのだが、このままだと”保管する場所”が足りなくなりそうな量が集まってくるのだった。
半信半疑だったエルヴィーノの計画を、数字と現物を見た”家族”はとても嬉しそうだった。
「エルヴィーノ殿には本当に驚かせられる」
「まったくじゃ」
リアム殿とフェブレロ殿がベタ褒めしてくれた。
金の使い道に関してはマルソ殿と相談し、とりあえず一年は集めて様子を見る事で合意を得てあり、昼と夜は別の管理でマルソが合算表も作っていた。
「このまま行けば昼の三倍になりそうよ」
「こんなに有れば城の増築も出来るわ」
アヴリルとプリマベラが目を輝かせるが口元は綻んでいる。
「一年は辛抱だ。それに夜の金の優先順位は夜だぞ」
「その通り、国王の計画では数年後には近隣諸国も夜を支配して今の10倍にする計画を立てているそうだ」
「凄ぉい」
先代国王夫婦の会話にマルソが補足する。
「それを現実にするにも今は手を付けてはならん」
「ハァーイ」
我が儘を言う娘(プリマベラ)を諌める父親(マルソ)だ。
「それでクラベルの方はどうじゃ?」
「ハイ、計画は進んでおり王家の土地確保も済んでおります」
「”あれ”の生産はどうじゃ」
大司教の質問に答えるマルソ。
「ハイ、獣王国との取引で警備用のブエロ・マシルベーゴォ(飛行魔導具)を300台、式典用を1台、王族用を3台、大型運搬用100台、獣王専用1台の受注を作成中です。後は、展示用として城に置いて貴族に売りつける見本もいくつか作成しています」
「流石はマルソ殿じゃ、抜かりは無いのぉ」
教祖様に褒められたマルソは嬉しそうだ。
「そして試験的にクラベルの共用機関として決められた区域を循環する乗り合いブエロ・マシルベーゴォは既に実地済で観光の目玉になっているようです」
「そうかそうか、あれを見たら誰もが乗ってみたいと思うわい」
マルソの説明を聞いて喜ぶ教祖様。
経済発展が目に見えて国民にも分かり、日増しにブエロ・マシルベーゴォが増える様子は聖”魔法”王国を教会と魔法が支えている大国へと進化させて行った。
いろんな式典が終わり、通常の生活に戻る訳では無かった。
新たにノチェ・デル・インペリオ(夜の帝国)が出来たので、ロザリーに話しメディテッラネウスも作る事を告げると質問された。
「誰が管理するの?」
「とりあえずは聖魔法王国のゲレミオ(組合)が見ると思うけどね」
「そう。お金は誰が出すの?」
「ゲレミオだよ」
「私は何か・・・」
言いかけた言葉を止めて頭を左右に振って俯いたロザリー。
愛する男が一人前になって行く姿を見て欲情するが寂しい一面も有った。
今までは何をするにも自分に相談してきた”最愛”が自分の意思で行動しているからだ。
だが、グッと我慢して笑顔で後ろから支える事にしようと思ったロザリーは当然その分タップリと吸い取ってやろうと考えていた。
「まぁ今度親父に聞いてみるけどね。詳しい成果はマルソに聞いてよ。それより別荘はどうなった?」
ロザリーはロリの産後”初の場所”は別荘の寝室を初めて使う権利をあげる事を考えていた。
真新しい別荘で一晩中何をしても良い権利だ。
以前2人で王都旅行を貰ったお返しとしての配慮だ。
主寝室にはロザリーの”こだわり”が随所に見られ、風呂場も”あの旅館”を真似て作ってある。
まさに性の殿堂と呼べる部屋に納得のロザリーだった。
「順調よ。ロリの出産後の完成になると思うけど」
そう答えたロザリーは、すっと立ち上がりエルヴィーノの手を取り寝室へ誘った。
もう少しで2人だけの時間が無くなるので限られた時を思う存分楽しもうとするロザリー。
”三人”も好きだが、これからは2人だけで愛し合う事が少なくなる事を理解した上で”執拗な要求”を求めてくるロザリーに応えるエルヴィーノは一生この淫獣とは離れられないと思っていた。
そんなある日エルヴィーノのエマスコが着信を教えた。
中を見るとフォーレからでリカルドの事で相談がある。と書いてあった。
考えてみたが思い当たる節は無く連絡を取り合いに行った。
当然リカルド抜きでだ。
エストレイヤの個室ではフォーレ、グラナダ、リリオが待っていてエルヴィーノはフォーレに問いただした。
「それで、どうしたんだ?」
するとリリオと付き合っているらしいが、何の進展も無くリリオが不安になっていると言う事だった。
「確かに式典前後は忙しかったが最近はそうでもないはずだが」
リリオの不安は深刻で"告白から一切何も無い事が理解できないらしく"フォーレからは教会関係者はそんなもんだと聞いているが信じられない様子だった。
「あのさ、結局リリオはどうしたいの?」
「えぇっ!」
「リカルドの体を奪いたいのか? それとも結婚か? 確かに元司祭だからその辺は固いと思うけど・・・よし、強引に奪うか!」
「「「強引に奪う?!」」」
エルヴィーノの案はこうだ。
フォーレとグラナダには、絶景の宿アルディリアの宿泊券を二名様分渡してあるが、実はリカルド達の分も用意してある。
勿論リリオと一緒に日頃の疲れを取り休むのが目的だ。
「グッズ屋に”興奮剤”が有っただろう?」
「あぁ」
「アレをリカルドに飲ませて欲情させて手を出させる。それでもダメなら誘惑してリリオが襲う。まだ抵抗するならベッドに手足を縛りリリオが貪る。どうだ!」
「えぇーリリオが襲うのぉ?」
自信ありげに言うとグラナダからクレームが出た。
「仕方ないだろう元司祭だから、ほっとくと何もしないでジジィになるぜ。リリオはそのままでさ」
「グラナダの言う事も理解するしフォーレの考えも分かるが、後はリリオ次第だな。覚悟を決めたら教えてくれ協力するぞ」
すると躊躇なく答えたリリオ。
「分かりました、お願いします」
「おおぉ良いのか? リカルドで」
「ハイ」
「分かった」
そして4人は細かな打ち合わせをした。
全てが順調に時は過ぎて今月の出産予定日に近づいて来た。
この出産までの間はロリ、パウリナ、実家、ロザリーで泊まる順番を決めていてロリは出産間近なので優しく接し、夜はノチェ・デル・インペリオの事をする。
実家ではアロンソに魔法の修行をさせたり、ブエロ・マシルベーゴォに係わる工場を視察したり日増しに大きくなり人も増えているクラベルの都市作りに協力した。
問題のパウリナだがパウリナの部屋に転移して、いつものモダンな旅館に移り一晩を過ごす。
宿の手配はビエルナスが仕切っていた。
獣王国ではエルヴィーノの捜索は打ち切られ、パウリナの婚儀に向けて様々な意見が出されていた。
そして、第一夫人だ。
ロリの出産が近づくにつれ激しさを増している。
それはもうお互いがクタクタになるまでだ。
この時のエルヴィーノは、まだロザリーの気持ちが分からなかった。
リカルドは相変わらずだ。
全てに置いてエルヴィーノの意見と行動を最優先に考え対処してくれる。
それは昼の王も夜の帝王も関係無しでだ。
夜の結果が昼の発展に繋がると理解しているからで、王族やゲレミオ(組合)との連絡係りでもある。
すでにエルヴィーノにとって無くてはならない存在がリカルドだった。
そしてリカルドの幸せの為にも罠に嵌める為に一芝居打つのだった。
それはマルソの協力を得ての事で事情を話すと
「我が種族の女性に惚れられるとはリカルドも中々やるもんだなぁ」と評価が上がったようだ。
後日、エルヴィーノとマルソの2人から王の執務室に呼び出され話を聞いた。
「リカルド」
「ハッ」
「婚儀の前から、いや、ロリとの出会いからお前には本当に世話になった」
「滅相もございません、私はこの職務が天命だと信じておりますので」
「まぁそう硬くなるな、良く考えてみれば礼の1つも与えていなかったからマルソ殿と相談してお前に”休暇”を与える事にした」
「そんな、私には日々の業務や国王のお世話が有りますので謹んでご辞退致します」
やはりそう来たか。マルソ殿と打ち合わせして良かった。
「リカルドよ」
「ハッ」
「正常に職務を全うするならば、健康な肉体と健全な精神が必要だ。その為には休息は必要不可欠である。分かるな?」
「ですが、国王の・・・」
「監視は良い。ロリとロザリーには通達してある」
真面目なリカルドの事だ、あの2人の指示を忠実に守っているだろうからな。
「それに1日だけだから俺もどこにも行かないさ」
「分かりました」
「そうか、それは良かった」
「それでお前の褒美だが、これだ」
そう言って机の上に差し出した紙を見たリカルド。
「これは! 王国一の高級旅館、絶景の宿アルディリアの宿泊券では無いですか! このような物を私ごときの為に」
一度ロザリーとの”旅行”で同行していて泊まった事はあるが、今回は自分の為に用意された物だった。
「本当に宜しいのですか?」
「勿論だとも、日程は決まっているがお前の為に用意した部屋だ、楽しんで来い」
「ハハッありがとうございます」
(くくくっ、その部屋には手ぐすね引いて待ち侘びているエロエロエルフがいるとも知らずにノコノコと浮かれて行くんだろうな)
旅館には説明してあり協力してくれる事になっているし、現場には頼もしい助っ人が”2人”泊まるから何とかなるだろう。
既にマルソは2人の婚礼をどうするかなどと考えているし。
あとがき
リカルドが罠にハマる。
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