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第1章 エルフ国編
第20話 メルヴィの出産
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リーゼロッテからエマスコで手紙が届いた。
【あなたが育てていた花の芽が開きそうです】
これは隠語だ。
あなたが育てていた花の芽が開きそうだと。
エルヴィーノはロザリーにどのように嘘を言うか考えた。
ロザリーはすでにリーゼロッテに一度会っている。
(もっともらしい嘘・・・良し、魔法の伝承と訓練だ)
ダークエルフ王家に伝承されるオスクロ・マヒアとその訓練。
リーゼロッテの監修の元で修行する。
「これだ!」
早速くロザリーに説明し、修行は午後に出向いて一泊し翌日の夕方帰る。
これを三日ごとに行う。
しぶしぶだがロザリーからの許可ももらい明日から修行に行くとリーゼロッテに連絡する。
当然だがエルヴィーノが屋敷を空ける前日の夜は、いつも以上のロザリーの精求がある。
だが体格が同じになったので以前のように”されるがまま”ではない。
攻めに転じているのだ。
精奴のように貪られていたエルヴィーノは今やロザリーを対等に、いや”俺は攻め立てている”。
涙を流しながら喜ぶロザリーを失神させるほどに頑張っていた。
自信の付いたエルヴィーノを見るロザリーは、一人前になって行く半人前の男を微笑ましくも嬉しそうに抱かれながら見ていた。
「じゃ言ってくるね」
「お母様に宜しくね」
「あぁ」
エルヴィーノは転移魔法を発動する。
視界が変わり実家の隣の魔法陣の小屋だ。
デイビットは部屋を拡張する為、材料集めと加工に忙しそうだった。
オリビアはメルヴィの側にいる。
リーゼロッテは畑仕事や食料の調達をしていた。
エルヴィーノとメルヴィの子は、いつ生まれてもおかしくない状態だった。
「あなたは心配しないで待っていなさい」
リーゼロッテから言われデイビットを手伝っていた。
昼過ぎからリーゼロッテとオリビアはいつでも対応できる状態を維持していた。
日も落ちてきてデイビットと二人で家に近づいてくると「オギャーッ!」デイビットと顔を見つめ合う。
「やったぁ! 生れたぞぉ!」
駆け出して部屋に入ろうとするとリーゼロッテに止められた。
「手、顔、頭、身体全部綺麗に洗って、服も着替えてから来なさい!」
2人はそそくさと用意をした。
綺麗になってドアをノックする。
「どうぞ」
デイビットから部屋へ入りエルヴィーノが続く。
2人は赤ん坊の顔を見た。
クチャクチャで黒髪だ。
「で、どっちだ?」と聞くデイビット。
「フフフッ男の子よ。おーっ将来の国王か!」
デイビットは喜んでいた。
まさか自分の血が国王に繋がるなどと夢にも思わなかったからだ。
「お父さん!そんなまだ先のこと言わないで!」とメルヴィが言う。
笑うデイビットとオリビア。
「これはリーゼロッテ様も御承知だ」
「えっそうなのですか?」
「えぇ本当よ」
嬉しそうに我が子を見る幼な妻のメルヴィ。
「それで、あなた達名前は考えてあるの?」
「ハイ。アロンソです」
「アロンソ・デ・モンドリアン・・・良い名ですわ」とリーゼロッテが喜ぶ。
「よーし、じゃ誕生パーリーの準備するかっ! 」とデイビットが騒ぎ出す。
なんだかんだ言ってデイビットが一番嬉しそうだ。
その日、用意して有った食材を使い楽しいひと時を満喫した俺たちは早目の就寝をとった。
今は以前の間取りのままなので手狭なのだ。
明日、早起きして俺とデイビットが増築する予定だ。
メルヴイには二人の時間はもう少し我慢してくれと、お詫びのキスをした。
もちろん丁寧に舌を絡ませて時間をかけてしてあげた。
納得して頂いたようで、翌日の増築は8割完成でエルヴィーノは伯爵家に戻った。
後はデイビットが仕上げる予定だ。
戻ると例によってロザリーに精求される夜を迎える。
その晩はロザリーが「もう勘弁して・・・」と言うくらいエルヴィーノは燃えた。
あとがき
最近、愛し合う、出産。
愛し合う、出産。
子作りしか考えていないのかっ! 羨ましい。
【あなたが育てていた花の芽が開きそうです】
これは隠語だ。
あなたが育てていた花の芽が開きそうだと。
エルヴィーノはロザリーにどのように嘘を言うか考えた。
ロザリーはすでにリーゼロッテに一度会っている。
(もっともらしい嘘・・・良し、魔法の伝承と訓練だ)
ダークエルフ王家に伝承されるオスクロ・マヒアとその訓練。
リーゼロッテの監修の元で修行する。
「これだ!」
早速くロザリーに説明し、修行は午後に出向いて一泊し翌日の夕方帰る。
これを三日ごとに行う。
しぶしぶだがロザリーからの許可ももらい明日から修行に行くとリーゼロッテに連絡する。
当然だがエルヴィーノが屋敷を空ける前日の夜は、いつも以上のロザリーの精求がある。
だが体格が同じになったので以前のように”されるがまま”ではない。
攻めに転じているのだ。
精奴のように貪られていたエルヴィーノは今やロザリーを対等に、いや”俺は攻め立てている”。
涙を流しながら喜ぶロザリーを失神させるほどに頑張っていた。
自信の付いたエルヴィーノを見るロザリーは、一人前になって行く半人前の男を微笑ましくも嬉しそうに抱かれながら見ていた。
「じゃ言ってくるね」
「お母様に宜しくね」
「あぁ」
エルヴィーノは転移魔法を発動する。
視界が変わり実家の隣の魔法陣の小屋だ。
デイビットは部屋を拡張する為、材料集めと加工に忙しそうだった。
オリビアはメルヴィの側にいる。
リーゼロッテは畑仕事や食料の調達をしていた。
エルヴィーノとメルヴィの子は、いつ生まれてもおかしくない状態だった。
「あなたは心配しないで待っていなさい」
リーゼロッテから言われデイビットを手伝っていた。
昼過ぎからリーゼロッテとオリビアはいつでも対応できる状態を維持していた。
日も落ちてきてデイビットと二人で家に近づいてくると「オギャーッ!」デイビットと顔を見つめ合う。
「やったぁ! 生れたぞぉ!」
駆け出して部屋に入ろうとするとリーゼロッテに止められた。
「手、顔、頭、身体全部綺麗に洗って、服も着替えてから来なさい!」
2人はそそくさと用意をした。
綺麗になってドアをノックする。
「どうぞ」
デイビットから部屋へ入りエルヴィーノが続く。
2人は赤ん坊の顔を見た。
クチャクチャで黒髪だ。
「で、どっちだ?」と聞くデイビット。
「フフフッ男の子よ。おーっ将来の国王か!」
デイビットは喜んでいた。
まさか自分の血が国王に繋がるなどと夢にも思わなかったからだ。
「お父さん!そんなまだ先のこと言わないで!」とメルヴィが言う。
笑うデイビットとオリビア。
「これはリーゼロッテ様も御承知だ」
「えっそうなのですか?」
「えぇ本当よ」
嬉しそうに我が子を見る幼な妻のメルヴィ。
「それで、あなた達名前は考えてあるの?」
「ハイ。アロンソです」
「アロンソ・デ・モンドリアン・・・良い名ですわ」とリーゼロッテが喜ぶ。
「よーし、じゃ誕生パーリーの準備するかっ! 」とデイビットが騒ぎ出す。
なんだかんだ言ってデイビットが一番嬉しそうだ。
その日、用意して有った食材を使い楽しいひと時を満喫した俺たちは早目の就寝をとった。
今は以前の間取りのままなので手狭なのだ。
明日、早起きして俺とデイビットが増築する予定だ。
メルヴイには二人の時間はもう少し我慢してくれと、お詫びのキスをした。
もちろん丁寧に舌を絡ませて時間をかけてしてあげた。
納得して頂いたようで、翌日の増築は8割完成でエルヴィーノは伯爵家に戻った。
後はデイビットが仕上げる予定だ。
戻ると例によってロザリーに精求される夜を迎える。
その晩はロザリーが「もう勘弁して・・・」と言うくらいエルヴィーノは燃えた。
あとがき
最近、愛し合う、出産。
愛し合う、出産。
子作りしか考えていないのかっ! 羨ましい。
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