★淫・呪・秘・転★カテナ・コピディタス編

流転小石

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第四章 過去の真実と未来への希望

第82話 ロサの活動2

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最近はかなりの頻度で監視室に訪れる監視対象者だ。

「フィドキア~、ラソン居るか~。あっと、新しい龍人の方ですか?」

監視対象者を驚かせようと思いロサが訪れていたのだ。
その事をフィドキアが照れくさそうに説明した。
「前に話しただろう、成長した”コラソン”だ」

コラソンは立ち上がり監視対象者に語りかけた。
「やぁ、モンドリアンさん。その節は本当にありがとう。私もこうして無事に成長しましたよ」
コラソンは、緑色の髪の毛で黒い瞳しかもロン毛の優男風だ。

「コラソン。俺も会えて嬉しいぞ」
「本当ですか?」
「ああ、この腕輪には随分助けられているからな。お前の無事を知ったらパウリナも喜ぶと思うぞ」
「ありがとうございます。その件ですが、どうせなら2人の結婚式にモンドリアンさんからのお土産としてパウリナ姫をビックリさせるのは如何ですか?」
「そうだなぁ。”アレ”の心の友だからな、お前は。分かった、そのようにしよう」

楽しい一時を共有して本題に入る。

「皆に相談したい事が有るのだが聞いてくれるか?」
監視対象者は龍人達に新しい城の図面が全く進んで無い事とその理由を説明した。

「では、バレンティアを呼んで具体的に意見を聞いた方が良いのではないか?」
「では呼びますか?」
コラソンとフィドキアの会話だ。

「ちょっ、ちょっと待った。バレンティアって誰?」
「大地を司る龍人よ。棘城を作ってくれるのよ」
優しく教えてくれたラソンだ。

「ええっ龍人が城を作るの?!」
監視対象者は想像が出来なかったのだ。
石を1つ1つ積み上げて行く過程が・・・。

「大丈夫だよ。バレンティアだったら獣王の城程度ならばアッと言う間に出来るさ」
凄い事をサラッと言うカマラダ。


監視対象者は考えていた構想を伝えた。
「城は地下二階、地上五階分を予定。東西南北に守護する龍人を司る塔を配置(どの塔にどの龍人かは未定)、中心の最上階には棘城と城下町を守護する棘を司る塔を作る。近隣の川から水を引き城と街に円となるように水路を築き、そのまま別の川か海へと水路を築く。城の内部は未定だ。城壁は高く幅広で東西南北に城門が有り街の外まで続いている。
城下町にも北東、北西、南西、南東に龍人を司る塔を作る。塔の形状は未定だ。街は城から続く東西南北に大通りが有り、賽の目に道が細かく入る。北東、北西、南西、南東に業種などを分けて街を作る予定で、半分は道路だけで未開地にして欲しい。
城や街の移動は飛行魔導具を使った物を予定している。
これは既に聖魔法王国のクラベルと言う街で実施済だが棘城と城下町にも採用したい。
城下街の周りには巨大な城壁と城門が有り、その周りには棘の森があったら良いなぁって思っている。細部は何も考えていないし、装飾はやっぱり棘かな? 名前も棘城と決めているし」


コラソンが立ちあがり監視対象者の側に来て思いを告げる。
「嬉しいよ、モンドアンさん。みんな! 築城後も彼に協力を惜しまないで欲しい」
「「「ハイ」」」

「ところでモンドリアンさん、なぜそこまで棘城にこだわるのですか?」
コラソンが投げかけた質問答える監視対象者だ。

「あそこはパウリナにとって良くも悪くも想い出の場所だろ。あの土地をそのままにしておくよりも以前のような小さな城でも作って、新しく綺麗な棘城と城下町にすればパウリナも喜ぶし、亡くなったコラソンも喜んでくれるかと思っていたのさ。実際は死んで無かったけどな」

監視対象者の手を両手で掴んでブンブンと振るコラソンは目をキラキラさせていた。

「みんな! 決めたぞ! モンドリアンさんとパウリナ姫の為に世界一の城を作るぞぉー!」
「「「パチパチパチ」」」

「構想は分かったから後は任せてください。世界一の棘城に作り替えますよ」

監視対象者が安心して帰った後。

「しかし、現代の食べ物があんなに美味しいとは思わなかったなぁ。あれっぽっちじゃ少なすぎるぞ。”おやつ”には最低三倍は必要だな。今度は来る前にモンドリアンさんに連絡してお願いしよう」

コラソンが楽しそうに話すと同意してうなずく龍人達だった。


※Dieznueveochosietecincocuatrotresdosunocero


監視対象者が自分達の式典にフィドキアが成龍状態で顕現する条件に、街で食べ歩きを要望して待っていた龍人達。

「遅い!」
「仕方ないだろ」
「どれだけ待ったと思ってるんだ」
「来たから良いじゃねぇか」
監視対象者とフィドキアの掛け合いが、いつもの様に始まると止めに入るラソンも慣れたものだった。
「ハイハイ、じゃ行きますよ」

「ええっ? フィドキアだけじゃないの?」
「フム、結局2人も来る事になったのだ」

「あっそうだ、今度パウリナを連れて来ても良いか?」
「別にかまわんが」
「ええ良いわ」
「是非、会いたいです」
1人だけ興味深々の者が居た。

「カマラダは何で会いたいの?」
「彼女の目がね、私と似ているでしょ? だから、もしかしてと思ってね」
「あぁなるほどね」
カマラダの説明にラソンが答えた。
「遠い子孫の可能性がある訳よ」
「ええっ! 本当に!」
「まぁ会って見ないと分かりませんがね」
「じゃ次回連れて来るよ」

街を歩く道すがら黒龍の話しや、黒龍王の事も耳に飛び込んでくる。

(随分と人気者になりましたねぇフィドキアは)
(本当に"あのフィドキア"がこんなに慕われているだなんて、世の中も変わったものねぇ) 
カマラダとラソンがコソコソ話しをしていた。
遥か昔は破壊神だとか、厄災の邪龍などと数多あまたの文明を滅ぼし、生息する生物から恐れられていたフィドキアをやさしく見守る二人だった。

そして十分にご馳走したと思い監視対象者が帰ると言い出した。
「じゃ戻るか」
「なに! もう帰ると言うのか」
「まだ食べたりないわ」
「同感です」
「あのね、エスパシオ・ボルサに今食べた分と同じだけあるからさ、帰ってから食べよう」

「「「・・・・」」」
何やら相談している
「分かった”一度”戻ろう」

監視室に戻り大皿に買った串を大量に出した。

「じゃ約束は果たしたからな」
「待て」
「何だよ」
「明日もう1人の嫁を連れて来るのだろ? では明日も食べに行くぞ!」
「はぁ約束が違う」
「そうでは無い。本来はこの場所に来られるのは限られた者だけだ。お前の嫁として、仕方なく招く代わりに明日も食べに行くぞ。その代りに新しい嫁を連れて来ても構わん」

一方的にフィドキアが話しているが、後の2人はうなずいていたが不満げな監視対象者だ。

「わかった。明日また来るが時間は俺達の都合に合わせてくれ」






Epílogo
渋々納得した監視対象者でした。
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