能力者は現在に

レンの少年

「これが銃口、そしてこれがトリガー」
筋肉質の男性に教わる
「にしても君、凄いねー」
「この年齢でこの腕力、銃にも振り回されない」
「でも、そのせいでちっちゃいね」
そう言い笑った

改めて自分の武器を見る
自分の身長の半分くらいだろうか、真っ黒で、引き金から伸びた長い筒。上にはスコープが付いていて、その機能は優れているそうだ

とても軽いケースに弾丸が詰められ、それが銃の両脇についている。銃口の下からは小型のナイフが装備されていた。そして小型のハンドガンもあった。
いかにも軍隊が使いそうだ
「あれ…軽い」
持ってみて気付く。
これだと普通に走れそうだ

「え、これが軽い！？」
男性は驚いた
「まあ、君が裸足じゃないとって言うから軽くしたんだろうけど…」

「それと…あの、基本ナイフなんですけど」

「でも秘密だからねー、」
「こっそり暗殺しないと」

「そうですか…」
目の前の武器を抱える

「えーと、その武器の名前は…」
「ハード…ジェイソン？」
資料を片手に首を捻る

「え…」
あまりのダサさに驚く
「嫌ですよ、そんなの」

「じゃあ名前付けるかい？」

「はい」
「じゃあ…レナで」

「レナ？どうしてそんな？」
「まあ、登録しておくよ」

「妹の名前だったんです」
レナをながめながら言う

「そうか、レン少年、辛いと思うが頑張れよ！」

「はい」
微笑み、返した