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第2章 リリカの水魔術

第21話 草食?肉食?(後編)

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 リリカのお風呂の時間がいつもより長い。風呂から上がり、髪を乾かしてバスローブを羽織ったリアムは、しばらく魔導書を読んでいたが、その異変に気付いた。

 綺麗好きのリリカは元々お風呂がかなり長い方なのだが(いろいろしてるんでw)、それにしても今日は長すぎる。気にしてなかったが、そういえば風呂に入る前のリリカの様子が少し変だった気もする。そんなことを考え始めた頃、風呂場から切なげなリリカの声が聞こえた。

「・・・ご主人様!」

 (!?な、何かあったのか。)

 様子がおかしかったのは、リリカが何かしら身体に変調をきたしていたからかもしれない。思えばここ数ヶ月は厳しい魔術の実戦演習をこなし、さらに魔術の開発を行い、本人は喜んでいるようだが、魔力回復のためもあり一日に2度もしとねを共にする日々が続いていた。

 正直、自分自身もかなりハードな日々であった。まだ幼いリリカがきつくないわけがない。(あいつのことだ。俺に心配をかけまいと、健康の異常を隠していたのかもしれん。くそ、何で気付いてやれなかった。)治療魔術師として失格だと、自責の念に駆られつつ、リアムは浴室に飛んでいった。

「どうした、リリカ!大丈夫か?!」

 浴室の扉を開けてリアムが叫んだ。

「!!!」

 全く予期しないことがおこったためか、リリカがひどく慌てた表情でリアムの方を見た。リアムの心配は杞憂だったようだが、リリカを取り巻く状況は彼の想像を絶するものであった。

 リリカは湯船のお湯の量を少なくし、半身浴のような感じにしていた。半身浴をする趣向のないリアムには目新しいスタイルで、教わったことのないのにリリカがそういう入浴の仕方をしていたのは意外だったが、それは特に問題ない。というかどうでもいい。

 問題なのはリリカの両手は股間に伸び、股間で何かを握りしめている状況だ。手と手の隙間から緑色の物体が見える。そういえばさっき浴室に向かうリリカがキュウリを手にしていたように思ったことをリアムは思い出す。あのみどりはそのキュウリか。そのキュウリがなぜあんなところにあって、両手で握られているのか。

 キュウリの位置も気になる。両手で握られている部分がキュウリの末端だとするとその反対側はリリカにめり込んでしまうような位置関係だ。まさか・・・。

「・・・あ、違うんです。こ、これはその。」

 何が違うのかよくわからないが、リリカはすべてを言いきらないうちに、「ん!」と甲高い声を上げて身体をビクつかせた。もうどう考えてもキュウリを良からぬことに使用していたことは疑いない。というか現在進行形で使用中だ。リアムは本気で心配して駆けつけた自分を恥じた。



「お仕置きが必要だな。」

 ガーンという音が聞こえてきそうなくらいリリカの表情が変わった。

「そ、そんな。リリカ、お仕置きされるようなことをしちゃったんですか?」
「お前、今なんか言い訳しようとしたじゃないか。自分でもやましい気持ちがあるんだろ?」
「う・・・。いや・・・、あの、少し変なことしてたので、何してるんだって言われるかなと。」

 バスローブを濡らさないために脱ぎ捨ててから浴室に入ると、リアムはリリカの傍らまで来てかがみ、リリカの両手をかき分けてキュウリの先端を握った。

「全く、お前はいつから男の子になったんだ?何ですか、この緑色のオチンチンは。」
「ご、ごめんなさい。」

 リリカの股間から緑色の棒が生えている状態を指して、リアムはそう言った。キュウリはやや前方にカーブしていて、見方によってはリリカに♂のシンボルが生えているように見えなくもない。リアムがグイっと、キュウリを押し込むと、リリカの身体がビクッと反応した。

「あ、ダメっ。ご、ご主人様、リリカ、今逝ったばかりで・・ヒッ」

 リリカの訴えを無視して、一定の速度でさらに出し入れをするとリリカはもう何も言えず、切ない声を漏らしながら荒い息をするしかなくなった。

「さっき野菜好きのリリカは食べ物については草食系だといったけど、下のお口も随分と草食系だな。」
「アン、ぁあっ、ん!そ、そんな。リリカこっちのお口のお野菜は今日が初めてです。ん!ん!」

 (こんなに欲求の旺盛な草食系は見たことないわ!)と心中で突っ込みながらリアムが少し手の動きを速めるとリリカはまたしても身体をビクつかせて、絶頂を迎えてしまった。

「あぁ・・・、ご、ご主人様。あむ」
「!うぅ!」

 リリカの痴態を見てリアムの股間がすっかり反応してしまっていたのだが、口元にそそり立つそれを、リリカは絶頂で朦朧としながらも口に含んだ。

 ゆっくりとキュウリをリリカから抜いてやる。よく見るとキュウリには穴があけられていた。なるほど、先ほどの台所でのゴソゴソはこの穴あけをやっていたということか。というか驚いたことにキュウリの周りにはジェル状の水が分厚くコーティングされていて、リリカの身体から引き抜かれて程なく、普通の水に戻って浴槽に落ちた。

「こ、こんなものに覚えたての水魔術を・・・。それにこの穴は何なんだ。」
「あ、それはそこに入れたお湯を、リリカの中でビュッて出すためにあけたんです。アクアジェリングで粘っこくするとご主人様のミルクが出る感覚に似せられました!」

 り、理解不能の性欲モンスターだ!もはやリリカの所業はリアムの想像の範疇を大きく超えてしまっていた。(だめだこいつ、俺が何とかしないと。)女の子がやってはいけない痴態を何重にも躊躇なくやってしまっているリリカを前に、股間を固くしながらもリアムは決意した。

「リリカ、俺がいるってのに何でこんなことをしたんだ。これはな、もう何というか本当に世の中で女の子がこんなことをしてるのが知れたら、死んじゃうくらい恥ずかしいことなんだぞ。」
「ええ!?そ、そうだったんですか?・・・り、リリカはご褒美がもらえない日に備えて、実験をしてみただけで。。」

「あのなリリカ。冷静に考えなさい。確かに魔法陣の勉強についてこれなかったらご褒美は無しだと言ったけど、以前もノルマを果たせなかったらご褒美はなかったんだぞ。別に前と変わらないんだぞ。」
「あ・・・、確かにそういわれてみれば。」
「それでお前が今までご褒美もらえなかった日があったか?勉強し始めの時は確かにそういう時もあったが、あとはずっときっちりノルマクリアしてたじゃないか。」

「確かに。。リリカ、何か深刻に考えすぎてましたね。」
「だから、もうこれはやめなさい。」
「分かりました。リリカ、ご褒美してもらえるようにこれから魔法陣の勉強毎日頑張ります!」
「その意気だ。アォ」

 いい感じに話がまとまったかという時に、再びリリカがリアムの股間に口をかぶせてきた。

「あの、ご主人様。リリカの下のお口はどちらかというと肉食系だと思うんです。ご主人様のお肉が大好きなので。(ジュルッジュルッ)ね、ご主人様もこんななので、一緒に下のお食事しましょうよ♪」
「だ、だめだよ。勉強の前にご褒美しちゃったら意味が・・・うぅ、くそ!がまんできん!!」

 自分にまけてしまったリアムは、そのままリリカに自分のお肉を存分に食させてしまった。余談だが、事後に行ったまじめなお魔術の勉強もリリカは一生懸命頑張った。
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