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第1部 第1章 黒ヒーラーと少女奴隷(エロなし)
第8話 隔離された楽園(後半)
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第8話 隔離された楽園(後半)
貧しい暮らしの中で患ったリリカの病は、ほぼ完治した。残った結核も毎日施されるリアムの治療魔法により、少しずつ駆逐されつつある。服がなかったり、ベッドで眠れなかったり、初めこそ戸惑うことの多かったリリカだが、今は徐々に生活のリズムが安定してきた。
リアムは、修道士時代からプライベートにあまり人を寄せ付けず、生活の諸々をすべて自分で行ってきた。だからアロン島に拠を移した今でも、リリカをあまり家事や雑事にこき使おうという気はなかった。人手が足りなくなっても、魔法で何とかすることも可能で、彼女がいなくても労働力は何も困らない。リリカを買ったのは性処理目的なので当然と言えば当然である。数多の禁断の恋や不倫、修羅場の連続を潜り抜け、性生活で退屈することのなかった彼が、隠遁を決意した際に、「さすがに全くなくなるのはな・・・」と、自分勝手な理由で、リリカを買ったわけである。
そのため、島での生活が始まってリリカは戸惑った。ご主人様から仕事の指示がない。今まで貧しい生活で苦しい思いをしてきた彼女は、奴隷生活はもっと苦しくなるものと思っていたのだ。それがどうだろう、温かいベッドはもらえるわ、石鹸で体を洗ってお風呂に入れるわ、一日三食おいしいご飯を食べられるわ、かわいい服を作ってもらえるわ(一緒に作ったんだが)、夢のような生活で、むしろ残された家族に対して、申し訳ないぐらいである。
それでも、いきなり無理やり犯されたり、毎晩同衾を強要され、男が満足するまで蹂躙されたりということがあれば、そちらのことに無知な彼女も、さすがに自分が何のために買われたのかを理解できただろうが、リアムは目下彼女の病気治療に夢中で、性奴隷として買ったはずなのにまだまるでリリカに手を出していない。リリカは今、自分がどっちに向ったら良いかわからなくなっていた。
このままで私大丈夫なんだろうか?あまりに幸せな生活を送らされるため、リリカは逆に不安になる。知らないうちに粗相してないかな。急に捨てられたりするんじゃないかな。自分の役目が分からないリリカは、そんな心配が常について回った。そして、悩んでも解決しないと思い、とうとうリアムに打ち明けた。
「あのご主人様。」
「なんだ。」
「リリカは、奴隷として買われたんですよね。」
「そうだな。」
「もっとわたし、こう・・・、何かお仕事をいっぱいすると思っていたんですけど。」
「ああ、そのうちな。」
「奴隷商人さんから、私は『せー奴隷』として買われたから、しっかり励めよと言われました。でも、私何にも仕事してませんよね?」
魔導書を片手にコーヒーを飲みかけていたリアムは、ゴホゴホとむせた。
「(ゲホゴホ)・・・ああお前、そんな話されてたの?」
「どういうお仕事のなのかは聞けなかったです。いま私、全然お仕事しないで楽ばかりしてますよね。このままじゃダメなんじゃないかって、ちゃんとお仕事しないと、ご主人様に捨てられるんじゃないかと、不安になってきました。」
「・・・へー。性奴隷って聞いて、何する仕事かわからなかったんだ。」
「ごめんなさい。リリカ、無知です。(しょぼん(´・ω・`)」
(まだ年若いにしても、普通それなりに分かるんじゃねぇか?・・・て、そういえばこいつ、裸を隠そうともしない奴だったが・・・。本気か、本気で言ってんのか。)
リアムは驚くとともに、(面白れぇ)と下卑た笑みを浮かべる。しかしリリカは、「?」と首をかしげて見つめるだけだった。
(無人島に男と二人で暮らすことになる少女の奴隷というシチュエーションを考えたら、それがどういうことか、説明されなくても分かるだろう。)・・・と、リアムは思っていた。男が性欲で取る行動に対して、女という生き物は非常に敏感であることは、リアムはこれまでの経験から熟知しているつもりだ。幼いからって、自分の身体が狙われていると、感じないはずはない。
だから、初日からリリカがあまり裸を隠そうとしなかったり、リアムのカットソー一枚を着て、いろんな身体の部位をチラ見せしながら奔放に歩き回ったりしてたのは、彼女なりに覚悟を決めて、いつでも受け入れますというメッセージを送っているのだと、実はリアムはそう受け取っていた。そのうえで彼は、健康チェックや病気治療優先だなと、リリカの無防備な行為には取り合わなかった。
・・・のだが・・・。
ウソだろ、あれが全部天然だったとは。しかもこいつ、自分が性奴隷だと聞かされてるのに、それでも何するのか、されるのかわかってなかったのか。
リアムの中にこれまでとは異なる歪んだ欲望が膨らみ始めた。(病気治療が終わったらすぐ、普通に性処理に使おうと思ってたが、やめだやめ!折角だからいろいろ楽しまないとな。偶然にしても実にいい買い物をしたもんだ。)
・・・、という思考を一巡させてリアムは会話を続ける。
「まあリリカ、そう思い詰めるなよ。お前はまだ病人なんだから、本格的な仕事はちゃんと治ってからな。心配するな、お前を捨てたりなんか絶対しないから!」
「ご主人様・・・(優しい///)」
「もちろん治ったら、しっかり働いてもらう。でも俺はお前一人に押し付けない、一緒にやろう。その方が、俺が楽しいし。ここには俺たち二人しかいないんだからな。」
「はい!わ、私もご主人様とお裁縫したり、ご飯作ったりとか、とても楽しいです。」
「うんうん。いい子だな、リリカは。」
そう言って、これまでに幾人もの女を射殺してきた優しい笑顔をたたえ、リアムはリリカの頭を撫でるのだった。リリカの胸がキュンと切なく締め付けられた。その初めて感じる感覚を半分も理解できないままに、これからこの優しいご主人様のために、自分ができるご奉仕は何でもしようと、心に誓うリリカであった。
(第1章完)
-----------------------
エロシーン突入までのお膳立てが一通りできましたので、このまとまりで第1章としました。
ということで、次章からは結構性描写増えていく予定です。
小説創作初めての私としては、始めて書くエロシーンということで
わくわくしてます。
順位も落ち着いてきて、トップ画面に映らなくなってきたので、頃合としてもよさそうですね。
ランキング上位時のまま、マニアックなエロ全開作品鎮座とか、とんでも公開処刑なので、、そういうの心臓に悪いので、たまたまですが、よいタイミングになりました。
これからは、数多のファンタジー小説群に埋もれながら、ひっそりと書き進めようと思います。
貧しい暮らしの中で患ったリリカの病は、ほぼ完治した。残った結核も毎日施されるリアムの治療魔法により、少しずつ駆逐されつつある。服がなかったり、ベッドで眠れなかったり、初めこそ戸惑うことの多かったリリカだが、今は徐々に生活のリズムが安定してきた。
リアムは、修道士時代からプライベートにあまり人を寄せ付けず、生活の諸々をすべて自分で行ってきた。だからアロン島に拠を移した今でも、リリカをあまり家事や雑事にこき使おうという気はなかった。人手が足りなくなっても、魔法で何とかすることも可能で、彼女がいなくても労働力は何も困らない。リリカを買ったのは性処理目的なので当然と言えば当然である。数多の禁断の恋や不倫、修羅場の連続を潜り抜け、性生活で退屈することのなかった彼が、隠遁を決意した際に、「さすがに全くなくなるのはな・・・」と、自分勝手な理由で、リリカを買ったわけである。
そのため、島での生活が始まってリリカは戸惑った。ご主人様から仕事の指示がない。今まで貧しい生活で苦しい思いをしてきた彼女は、奴隷生活はもっと苦しくなるものと思っていたのだ。それがどうだろう、温かいベッドはもらえるわ、石鹸で体を洗ってお風呂に入れるわ、一日三食おいしいご飯を食べられるわ、かわいい服を作ってもらえるわ(一緒に作ったんだが)、夢のような生活で、むしろ残された家族に対して、申し訳ないぐらいである。
それでも、いきなり無理やり犯されたり、毎晩同衾を強要され、男が満足するまで蹂躙されたりということがあれば、そちらのことに無知な彼女も、さすがに自分が何のために買われたのかを理解できただろうが、リアムは目下彼女の病気治療に夢中で、性奴隷として買ったはずなのにまだまるでリリカに手を出していない。リリカは今、自分がどっちに向ったら良いかわからなくなっていた。
このままで私大丈夫なんだろうか?あまりに幸せな生活を送らされるため、リリカは逆に不安になる。知らないうちに粗相してないかな。急に捨てられたりするんじゃないかな。自分の役目が分からないリリカは、そんな心配が常について回った。そして、悩んでも解決しないと思い、とうとうリアムに打ち明けた。
「あのご主人様。」
「なんだ。」
「リリカは、奴隷として買われたんですよね。」
「そうだな。」
「もっとわたし、こう・・・、何かお仕事をいっぱいすると思っていたんですけど。」
「ああ、そのうちな。」
「奴隷商人さんから、私は『せー奴隷』として買われたから、しっかり励めよと言われました。でも、私何にも仕事してませんよね?」
魔導書を片手にコーヒーを飲みかけていたリアムは、ゴホゴホとむせた。
「(ゲホゴホ)・・・ああお前、そんな話されてたの?」
「どういうお仕事のなのかは聞けなかったです。いま私、全然お仕事しないで楽ばかりしてますよね。このままじゃダメなんじゃないかって、ちゃんとお仕事しないと、ご主人様に捨てられるんじゃないかと、不安になってきました。」
「・・・へー。性奴隷って聞いて、何する仕事かわからなかったんだ。」
「ごめんなさい。リリカ、無知です。(しょぼん(´・ω・`)」
(まだ年若いにしても、普通それなりに分かるんじゃねぇか?・・・て、そういえばこいつ、裸を隠そうともしない奴だったが・・・。本気か、本気で言ってんのか。)
リアムは驚くとともに、(面白れぇ)と下卑た笑みを浮かべる。しかしリリカは、「?」と首をかしげて見つめるだけだった。
(無人島に男と二人で暮らすことになる少女の奴隷というシチュエーションを考えたら、それがどういうことか、説明されなくても分かるだろう。)・・・と、リアムは思っていた。男が性欲で取る行動に対して、女という生き物は非常に敏感であることは、リアムはこれまでの経験から熟知しているつもりだ。幼いからって、自分の身体が狙われていると、感じないはずはない。
だから、初日からリリカがあまり裸を隠そうとしなかったり、リアムのカットソー一枚を着て、いろんな身体の部位をチラ見せしながら奔放に歩き回ったりしてたのは、彼女なりに覚悟を決めて、いつでも受け入れますというメッセージを送っているのだと、実はリアムはそう受け取っていた。そのうえで彼は、健康チェックや病気治療優先だなと、リリカの無防備な行為には取り合わなかった。
・・・のだが・・・。
ウソだろ、あれが全部天然だったとは。しかもこいつ、自分が性奴隷だと聞かされてるのに、それでも何するのか、されるのかわかってなかったのか。
リアムの中にこれまでとは異なる歪んだ欲望が膨らみ始めた。(病気治療が終わったらすぐ、普通に性処理に使おうと思ってたが、やめだやめ!折角だからいろいろ楽しまないとな。偶然にしても実にいい買い物をしたもんだ。)
・・・、という思考を一巡させてリアムは会話を続ける。
「まあリリカ、そう思い詰めるなよ。お前はまだ病人なんだから、本格的な仕事はちゃんと治ってからな。心配するな、お前を捨てたりなんか絶対しないから!」
「ご主人様・・・(優しい///)」
「もちろん治ったら、しっかり働いてもらう。でも俺はお前一人に押し付けない、一緒にやろう。その方が、俺が楽しいし。ここには俺たち二人しかいないんだからな。」
「はい!わ、私もご主人様とお裁縫したり、ご飯作ったりとか、とても楽しいです。」
「うんうん。いい子だな、リリカは。」
そう言って、これまでに幾人もの女を射殺してきた優しい笑顔をたたえ、リアムはリリカの頭を撫でるのだった。リリカの胸がキュンと切なく締め付けられた。その初めて感じる感覚を半分も理解できないままに、これからこの優しいご主人様のために、自分ができるご奉仕は何でもしようと、心に誓うリリカであった。
(第1章完)
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エロシーン突入までのお膳立てが一通りできましたので、このまとまりで第1章としました。
ということで、次章からは結構性描写増えていく予定です。
小説創作初めての私としては、始めて書くエロシーンということで
わくわくしてます。
順位も落ち着いてきて、トップ画面に映らなくなってきたので、頃合としてもよさそうですね。
ランキング上位時のまま、マニアックなエロ全開作品鎮座とか、とんでも公開処刑なので、、そういうの心臓に悪いので、たまたまですが、よいタイミングになりました。
これからは、数多のファンタジー小説群に埋もれながら、ひっそりと書き進めようと思います。
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