妹のせいで婚約破棄された聖女。二度目の人生は王子の愛娘でした!

 婚約者の王子は伝染病に感染し、王宮で孤独に生きてきた。そんな彼の唯一の支えが婚約者であり、聖女でもあるマリアだった。

 マリアは人生を犠牲にしてでも、王子の傍に居続けた。感染を恐れた友人や家族から縁を切られたが、それでも大切な王子のために看病を続けたのだ。

 その結果、王子は病から回復する。容姿も権力も財力もすべてが完璧な王子は、再び、王国の宝と称されるようになった。だが彼は長年尽くしてきたマリアに告げる。

「君との婚約を解消させて欲しい!」

 婚約破棄の原因は妹にあった。彼女が王子を略奪したのだ。

 手切れ金を渡され、捨てられたマリアは、王宮にいたくないと走り出す。そんな時、階段から足を滑らせ、命を落としてしまった。そして目を覚ますと、身体が幼女の姿へと変化していた。彼女は王子の愛娘に転生していたのだった。

 この物語は頑張り屋の聖女が価値を認められ、ハッピーエンドを迎えるまでのお話である。
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